――――

恵「は…っ…んっ…」


澪「う…ん…はぁ…」


まだキスしてた。


恵「大分慣れた?」


澪「いや…めぐたんにリードしてもらってるだけかな…」


恵「澪たん上手よ、ふふっ」


澪「(本当に嬉しそうな顔するなぁ…)」


自分と似ていて少々釣り上がった目。不思議ときつい印象を与えない目。


恵「1時間もキスしてたんだ…」


澪「ああ…どうりで暗いと思った」


恵「じゃあキスはおしまい」


澪「…!」


恵「ごめんね、ちょっと焦らしてたの」プチプチ


澪「あ…」


ワイシャツのボタンを外していく恵。あらわになる澪の真夏の果実。


恵「わぁ…大きいね」モミュ

澪「ひゃぅ…」ピクン


軽く揉まれただけで感じ、背筋がゾクゾクする。


恵「もっともっと…気持ちよくしてあげる」


澪パイを撫でながら首を甘噛みしてくる。
くすぐったいのとは違うんだ。快感なんだ。


澪「う…ぁん…」


自然と吐息と声が漏れる。恵は徐々に首から鎖骨のあたりに舌を這わせ、澪のブラのホックを外した。


恵「わぉ…」


あらわになる真夏の果実。


恵「(この張り、弾力…ボリューム…。まるでこの世が生み出した最終兵器…)」


あまりの美しさに恐怖さえも感じる。しかし、ここで引くは生徒会長…いや女のプライドに触る。


恵「ふぬっ…」ペロ…


澪「うぁん…」


まるで赤子のようにしゃぶりつく恵。


恵「うふふ、可愛い…」


澪「あぅぅ…」


恵「澪たん、乳首がピンッ…てなってる」


澪「ぬぬ…///」


恵「…澪たんにも…舐めて欲しいな…」


澪「えっ」


恵「…その」


澪「…わかった」キリッ


攻守逆転。恵の上に澪が覆いかぶさるようになる。


澪「(色白いなぁ…綺麗)」

澪もまた恵の体に見とれる。透き通るような白い肌は蔵王のスキー場を連想させる。


恵「澪たんみたいに大きくないけど…」


澪「いや、すっごい綺麗だよ」


澪「じゃあ…」ペロ


最初は恐る恐る舐める。
恵の体がピクンと反応した。

恵「ぁ…」


澪「こんな感じ…かな?」

恵「上手、下手じゃないの。大事なのは…」


澪「…愛?」


恵「正解、よくできました」


澪「よし…!」


クイズに正解し、スーパー仁君をゲットした澪。
次は初めより強く舐め、そして吸う。


恵「あぅ…んん…はぁ…」

澪「(めぐたん…感じてるのか)」


恵「澪たん…ここも触って…」


手首を掴まれ、自分の秘部にあてがう。
布の上から触れたが、熱を持ち濡れているのがわかる。そこからは女の匂いがした。


澪「…」ゴクリ


恵「指入れて…」


下着をずらすと懇願するような表情で澪を見る。
が…その時…


恵母「恵ー?いるのー?」

澪恵「!」ビクウッ


恵「母親が帰ってきたみたい…」


澪「あわわ…どうしようどうしよう…!」


階段を上がる音が聞こえてきた。こんな姿を見られたらまずい。


恵「クローゼットの中に隠れて…!」


澪「う…うん!」バタバタ


澪がクローゼットに入ると、ちょうど部屋がノックされた。


恵「はぁい」


恵母「恵いたの、返事ぐらいしてもいいじゃない」


恵「ちょっと居眠りしてたの…」


恵母「顔が赤いわ、具合でも悪い?」


恵「うっ…ううん、大丈夫よ」


恵母「そう、ご飯買ってきたから着替えたら来なさいね」


恵「うん、わかった」


母親が部屋を出ていくと、恵はホッと息を吐く。


恵「澪たん」コンコン


澪「…大丈夫だった?」


恵は手でOKサインをつくる。


恵「良いところだったのになぁ…」


澪「うん…、けど、見られたらまずいし、今日は帰るかな。勉強教えてくれてありがとう」


恵「いいの、じゃあ…」チュッ


自分より少し小さな先輩は背伸びをして、キスをしてきた。


恵「続きはまた今度ね」


澪「ああ…」


脱いだ服を着た後、恵母に気づかれぬように澪は曽我部家を後にした。


澪「(あーあ…)」


帰り道、6時過ぎ辺りは夕日が沈み始め暗くなっていく。さっきまでの数時間があっという間に過ぎたように思えた。


澪「(めぐたんの体…綺麗だったな…)」


恵の声や表情、体が頭から離れない。
母親の帰りが遅かったら、もっと愛し合うことができただろうか。中途半端に終わってしまい悶々としてしまう。


澪「ん…律から着信あったのか」


携帯を開くと律からの着信履歴。澪は電話をかけた。


いちご「電話…」テカテカ


律「ん、あぁ…いいや」テカテカ


律が腕枕をし、ベッドで裸で寄り添う二人。電話に出るのもいちごに悪い気がして出なかった。
何よりあの後、数ラウンドをこなし疲れたのと、余韻に浸りたいというのもあった。



律「なんだか…不思議な感じだな」


いちご「…?何が?」


律「ドラマ見ているみたいでさ」


いちご「ドラマーだけに?」


律「はは、ちょっとウケた」


いちご「お腹空いた…」


律「うーん…、あ、ここ食事もあるみたいだぞ」


ベッドの脇にメニューが置いてあった。


律「何がいい?色々あるけど」


いちご「りっちゃと同じのでいいよ」


律「じゃあ…、お前の炒飯で…なんだこの名前」


いちご「ぷっ…」


律「へへ、笑ったなぁ」


いちご「笑ってないよ?」

律「いちごの笑顔は珍しいな」


いちご「…」ニパー


律「うん、可愛いよ」


いちご「…///、電話するね」


照れ隠しからかそそくさと電話をするいちご。


律「(ご飯まであるなんて知らなかった)」


人生初のラブホテル…。
大人になってしまった寂しさと、新鮮な気持ちがいったりきたり。

―――

澪「律のやつ…出ないな」

いつもなら出なくとも少し待てば向こうから電話が帰ってくるものだが、なんだか寂しい。


澪「ただいまー」


澪母「遅かったじゃない!心配したのよ…」


澪「あ…ごめん。部活で…」


澪母「もう…遅くなる時は連絡しなさいよ」


澪「うん…、わかった」


部活に関してはとやかく言わない母。
母には悪いけど嘘をつかして貰う。本当のことなど言えるはずもないし。


澪「ご飯いらないから、じゃあ」


後ろめたいのか、さっさと自室に戻る澪。

澪母「夏バテかしら…」


~澪部屋~

澪「ふぅっ…」


自室に入ると照明も真っ暗のまま、澪はパンツに手をあてる。


澪「(びちょびちょだ…)」

汗ではなくネバネバとした液体が手を濡らした。
その液体を見つめ「性」を感じた。

澪「ん、律かな」

携帯のバイブが震える。
差出人は和だ。


和『曽我部先輩が澪のアドレス教えて欲しいって、いい?』

澪「!」

一気に胸が高鳴る。
即返事を返し、暫くすると、再び携帯が震える。


澪「(めぐたんだぁ…)」キュンキュン


たった一通のメールにこんなにときめくなんて初めてだった。


恵『今日はお疲れ様。急にごめんね。続きは…澪たんがテスト頑張ったらしてあげる(笑)』

恵『澪たん大好き』


澪「うわぁぁぁぁ」バッ


澪はベッドに思い切りダイブすると俯せの状態で足をジタバタさせた。


澪「私もっ…と」


恵からのメールで虚無感が薄れた気がした。



~朝~


律「ん~…!ふぁぁ…」


窓から差し込む朝日。
今日も暑くなりそうな予感。


いちご「おはよう」


律「…おっす」


いちご「りっちゃは珈琲にお砂糖入れる?」


律「ああ、うん」


自分より早く起き、珈琲を入れてくれた。気が利くなぁと感心する。


いちご「はい」スッ


律「お、サンキュー」


珈琲を片手に煙草に火をつける。やっぱ朝はこれだよね☆


いちご「…」ジー

律「あっ…煙草苦手だったか?ごめんな」

いちご「似合ってるからいいよ、平気」

律「そか、まあロックだからなぁ」

いちご「?」

律「ああ、おいし」

いちご「インスタントだけど…」

律「なんでだろ、いちごの愛情でこんな美味しいのかな」

いちご「……///」ムギュギュ
照れた顔を見られたくないのか、抱き着いてくる。
この反応を見たくてわざとナルシシズムな台詞を言うんだ。


律「あれ、照れてる?」ニヤニヤ

いちご「照れてないよ…」

内線「プルルルル」

律「あ、電話。はいはい」
内線「お客様、まもなく終了ですが…」


律「はいはい、了解です」
内線「ガチャン」

律「じゃあ、服着て行くか」

いちご「うん…」

きちんと畳まれた制服を手渡された。

律「よしっと…忘れ物ないな」

いちご「もうちょっと…」ムギュギュム

律「甘えっ子め、よしよし」


フロントの人「会計8000円になります」


律「ほいほい…」


いちご「半分こね」


一人4000円ずつ、高校生にはちょっぴり高い。


律「んー!いい天気だ」


いちご「もうすでにちょっと暑いね…」


律「それじゃあ…またな」

いちご「りっちゃ…」


寂しげな表情に胸が痛む。家の方向が逆なのが悔やまれる。


律「来週また会えるさ、そんな寂しい顔するなよー」

いちご「…だって」


律「試験終わったらまた遊ぼう」


いちご「わかった…じゃあ」


律「ていっ」チュッ


いちご「ぴぃっ…」


不意をつかれ変な声が出てしまった。


律「これで寂しくないだろう」


いちご「うん…」


律「じゃあな」


いちご「バイバイ」


お互いに背を向けると、帰路につく。来週にはまた会えるのに、激しい夜を共にしたせいか…帰るのが未練がましい。


律「試験終わるまでの辛抱か…」


いちごの愛液をたくさん吸った右手が疼く。


17
最終更新:2011年10月27日 22:46