・・・
ビシュッ
律「せいっ!」スカッ
律「・・・」
律「これ無理だろ?」
澪「あぁ、無理だな」
梓「諦め早っ!」
律「さすが憂ちゃん・・・、すげぇや・・・」
紬「でも、これは・・・。・・・えいっ!」スカッ
紬「うぅ・・・」ショボ
律「よし。クレーンゲームでもするか」
澪「だな」
紬「球も終わっちゃったしね・・・」
梓「ま、待ってください。あと1球あるので」
律「・・・当たらないにキャッチャー1回」
澪「同じく」
紬「私は当たるほう!」
梓「聞こえてますよ!」
梓「うぅ・・・。絶対に当ててやるです・・・」
紬「がんばってね!」
ビシュッ
梓「くっ!」カシュッ
律澪「おっ」
紬「当たった!?」
梓「な、なにやら手ごたえが!」
紬「あずにゃんすごい!」
梓「は、初めて当たりました・・・」ブルブル
律「おー。掠っただけでもすごいな」
澪「私ら掠りもしなかったもんな」
澪「やっぱりいきなり120キロは無謀だったんだよ」
律「むぅ・・・」
梓「さぁ約束です!クレーンゲームに行きますからね!」
律「へいへい。梓にゃ負けたよ」
・・・
澪「もうお昼過ぎか。道理でお腹が空くわけだ」
紬「結構動いたしね」
律「お昼ご飯か。お腹減りすぎて死にそうだぜ・・・」
梓「んな大げさな」
紬「結構お金使っちゃったね・・・」
律「その分景品たくさん取れたからいいじゃん」
梓「ほとんど律先輩のおかげですけど」
澪「やっぱバイトしようかな」
律「だなぁ。なんだかんだで使ってるし」
紬「やるなら私も誘ってね!」
梓「私はできそうにないので応援してます・・・」
律「梓は受験生だからな。ムギの帰りを待ってやってくれ」
澪「それいいなぁ」
梓「・・・」
梓「こういうお菓子って普通に買った方が安いですよね」
律「梓、それは禁句だぜ・・・」
律「お昼は無難にファミレスでいい?」
ムギ澪梓「異議なし(です)!」
律「よし。行くぞー!」
・・・
律「4人で」
店員「はい。ご案内します」
律「何食べよっかなー?」パラパラ
澪「もう腹ペコだ。でもダイエット・・・」
紬「辛いわね・・・」
律「おっ。これおいしそう」
梓「(朝の続きするのかな?)」
律「ムギ達決まった?」
紬「う、うん。大丈夫よ」
梓「はい」
律「じゃあ押すぜ」ポーン
店員「ご注文をお伺いします」
律「えっと、このハンバーグステーキのセットを一つ。ライスで」
紬澪「!」
梓「(続けるんですね・・・)」
澪「律のやつ・・・」ギリッ
律「次どうぞ」ニヤリ
澪「わ、私はサラダうどんで・・・」
紬「この海鮮丼を」
律「梓はなににするんだ?」ジーッ
澪「好きなの頼んでいいんだぞ」ジーッ
梓「(・・・どうしよう)」
梓「・・・では今日の日替わりパスタで」
律「(逃げたな)」
律「以上で」
・・・
澪「唯から返事はまだ来ないのか?」
律「んー。まだ来てない」
梓「もうお昼ですし、ただ気付いてないだけじゃないですか?」
紬「電話掛けたら?」
律「そこまで重要な話じゃないし。まぁいいだろう」
店員「お待たせしました」コトッ
律「おぉ!うまそう・・・」ジューッ
澪「そんなのばっかり食べて太っても知らないからな」
律「そうかそうか。澪にも少しあげようと思ったが太っちゃ困るから一人で食べよう」
澪「なっ!」
紬「じゃあ揃ったし、いただきます」
梓「いただきます」
律「うーん。運動した後のご飯はおいしいなぁ」
紬「うん!」
律「そういやさわちゃんは元気?」モグモグ
梓「元気ですよ。困るくらいに」
澪「そっか。相変わらずなんだな・・・」
紬「今度こっちの部室に呼ばない?」
律「それもそうだな。じゃないと押しかけてきそうだし」
梓「明日にでも聞いてみますね」
澪「そのまま来たりして」
紬「先生なんだし、忙しいだろうしすぐには無理なんじゃない?」
律「そりゃそうだな」
――――
唯「おいしー。やっぱ和ちゃんの料理は世界一だよ!」
和「朝は憂の料理が世界一って言ってたじゃない」
唯「ふふふっ。一番がいっぱいあってもいいと思うんだ!」
憂「おいしいよ、和ちゃん」
ユノ「ワン!」
和「はいはい。おだてても何も出ないわよ」
唯「だって本当においしいんだもんねー」
憂「ねー」
和「そう言えば、憂達はそろそろ中間テストよね?」
憂「うん。明日からお勉強がんばらないと」
唯「わからなかったらお姉ちゃんが教えてあげるからね!」
和「唯にわかるのかしら?」
唯「ひっどーい!」
憂「お願いするねっ」
唯「えへへ、任されました!」
憂「・・・」
憂「お姉ちゃんにもわからないところあったら、また和ちゃんに聞きに来ていい?」
和「えぇ、もちろんよ」
憂「ありがとう!じゃあ毎日通わなきゃ」
唯「あっ、憂ずるーい」
和「ふふっ。もう平沢姉妹の溜まり場ね」
憂「だって和ちゃんがいるし」
唯「ユノちゃんもいるし、ご飯もおいしいし。来ない理由がないよねー」
憂「ねー」
唯「それに和ちゃん、お家に来てくれないし」
和「しょうがないじゃない。部屋を汚すわけにはいかないし」
憂「難しいね」
唯「でも和ちゃんのお部屋で会えるからいいんだー」
和「そうね。唯達のおかげで一人暮らしでも寂しくないわ」
ユノ「クゥン」
和「もちろんユノもね」
唯「・・・私ね、和ちゃんに嫌われちゃったかもって心配になったんだからね」
和「今朝の?」
唯「うん・・・」
和「バカね。私が唯を嫌いになるわけないじゃない」
和「・・・バカは私、意地張ったせいで唯を傷つけちゃったんだから」
和「だから、ごめんね・・・」
唯「まったく。和ちゃんは本当におバカさんだよ」
憂「お、お姉ちゃん・・・?」
唯「私がそんなことで傷つくわけないよ」ダキッ
和「唯・・・」
唯「えへへっ、小学校からずっと一緒なんだもん。和ちゃんのことならなんでも知ってるんだからね!」
和「幼稚園からなんだけど・・・」
唯「・・・」
唯「と、とにかく!これで朝の件はチャラだよ!」
憂「これで仲直りだね」
唯「憂までー。そもそも喧嘩なんてしてないんだから」
憂「ふふっ、そうだね」
和「さ、ご飯も食べ終わったし。次はお昼寝?」
唯「しようしよう。今日は和ちゃんも一緒に川の字で寝るからね!」
和「わかったわ。じゃあ食器片付けるからお布団お願いね」
唯「はーい!」
憂「ユノちゃんは自分のお家に行こうね」ヒョイ
ユノ「クゥーン・・・」
唯「はい、憂は真ん中だよ」
憂「う、うん」
和「唯、布団取っちゃダメだからね」
唯「わかってるよー。んしょ」モソモソ
唯「・・・えへへ。ちょっと狭いけど、こうしてると幸せだね」
和「えぇ。ずっと、この幸せが続くといいわね」
憂「続くよ。ずっと、いつまでも」
唯「ふふっ、じゃあおやすみ」
憂「おやすみなさい」
和「おやすみ」
唯憂和「」スゥスゥ
ペロペロ
和「んっ・・・」パチッ
和「・・・もう真っ暗。寝すぎね」
ユノ「ハッハッ」
和「・・・また勝手に出てきちゃって」ナデナデ
和「唯、憂。起きなさい」ユサユサ
唯「んぅ、あと5分・・・」
憂「」スゥスゥ
和「まったくもう」
唯「ふわわわ・・・、まだ眠いよう・・・」ムニャ
憂「・・・うん」
和「そうは言っても今日こそ帰らなきゃダメでしょ?唯はともかく憂は学校あるんだし」
唯「和ちゃんの晩御飯食べたら帰る・・・」
和「残念だけどもう冷蔵庫が空っぽなの。食いしん坊がみんな食べちゃったわ」
唯「和ちゃんか。そんなに食べてると太っちゃうよ?」
和「あなた以外に誰がいるのよ」
和「ほら、ユノの散歩のついでに送って行ってあげるから」
憂「うぅ・・・。またね・・・」
テクテク
唯「あーあ、また寂しくなるねぇ」
和「しょうがないわよ。でも、また会いに来てくれるんでしょ?」
唯憂「もちろん!」
唯「その時はどこかお出掛けしようよ。テスト終わった後とかにさ」
和「それはいいわね」
憂「本当!?」
和「テストの結果がよかったらね」
憂「が、がんばる!」
唯「なら行くこと決定だね!」
ガチャリ
唯「ふいー、ただいまー」ドサッ
憂「ただいまー」
和「ちゃんとご飯食べて寝るのよ。またね」
唯「えー。せっかく来たんだしお茶くらい飲んでいってよー」
和「・・・ダメよ、帰りにくくなっちゃうじゃない」
憂「・・・」
唯「そっかぁ・・・」ショボ
和「だから、また今度ね」
憂「・・・うん。気を付けて帰ってね」
和「ユノと一緒だから大丈夫よ」
ユノ「ワン!」
唯「えへへ、そりゃ頼もしいや」ナデナデ
和「じゃあそろそろ行くね。おやすみ」
憂「うん。おやすみなさい」
ガチャン
唯「行っちゃった・・・」
憂「うん。でも、楽しかったね」
唯「・・・はぁ。とりあえず後片付けだー」
憂「そうしようか、私はご飯作るよ。軽いのでいいよね?」
唯「憂の料理ならなんでもいいよー」
憂「ふふっ。適当に作っちゃうからね」
・・・
唯「ふぅ。ご飯もおいしいし、お風呂も気持ちよかったし」ポカポカ
唯「言うことないね!」
憂「うん!」ポカポカ
憂「そろそろ寝る?」
唯「そうしますか」モソモソ
唯「明日から学校かー。GW、短かったよ・・・」
憂「毎日楽しいからあっという間だったね」
唯「だねぇ。ふと気付いたらお婆ちゃんになってそう」
憂「ふふっ。そんな人生だといいね」
唯「大人になっても、おばちゃんになっても、お婆ちゃんになっても」
唯「ずっと一緒にいようね!」
憂「うん!」
唯「大好きだよ。憂」チュッ
憂「」///
憂「私もだよ」チュッ
唯「えへへ」///
唯「たくさんお昼寝したから眠れないね」
憂「そうだね。もっとお喋りしようか」
唯「うん!」
唯「なに話そうかなー」
憂「ふふっ」
最終更新:2011年11月05日 23:16