巨人「~~~~」

唯「と・む・を・ゆ・る・せ・・・
トムをゆるせ?」






時間は今より少しさかのぼる

とある森の中・・・


――――

唯「森の中に入っちゃったねういー」

憂「この森はどこにつながってるんだろうねお姉ちゃん!」

唯「わかんないね~」

憂「困ったねお姉ちゃん!」



梓「ヒヒヒw観光客が迷ってやがるです!」

梓「ヒヒヒヒヒwwwイタズラしてやるです!」


梓「とう!」どすっ

唯「ほえ?」
憂「きゃっ!?」

ドサッ

梓「ヒヒヒw追い剥ぎしてやるです!」

梓「おお!このギターはいただきです!」ひょい

梓「ヒヒヒヒヒwwwwwあとおっぱいも揉んでおくです!ヒヒヒ///」もみっ

唯「う~~ん・・・」

唯「ハッ!」ぱちくり

梓「チッ!気が付きやがったですね!」

唯「ああっ!それはギー太・・・!」

梓「ヒヒヒwこの梓様がいただきです!」ボロローン
梓「ヒヒヒヒヒ!なかなかいい音です!」

唯「返してっ!あずにゃん返してよぅ」

梓「誰があずにゃんですか!」

梓「あとはこっちの・・・おっぱい大きい方もさらって行くです!」のしっ

憂「う~~ん・・・」

梓「重っ!」プルプルプルプル


唯「ああっ憂までっ!返してよあずにゃ~ん」

梓「返して欲しければ追いかけてみろです!」ピュー

唯「待ってよー!」てけてけ


梓「ヒヒヒw森の中で迷うがいいです!」ピュー

唯「あずにゃん待ってー!」たったった

梓「しぶといですー!」

唯「ふえぇ・・・」どてっ!

梓「あっ!あの足りない方、コケやがったですね!」
梓「笑えるです!ヒヒヒヒヒヒヒヒヒwwwwww」

唯「ううっ・・・憂、ギー太ぁ・・・」

梓「さよならですー!」ピュー


唯「待ってよぉ・・・」とことこ


唯「迷っちゃったな・・・」

唯「ううっ怖いよぉ・・・」


唯「あずにゃーん!あずにゃーん?」

唯「だ、誰もいないよぉ・・・」ぶるっ


唯「・・・あれ?」

唯「何だろ?森の中なのに建物が・・・」


ギギ・・・ガチャン ギギギィ・・・ ガチャリ・・・


唯「どこだろう?ここは・・・」

唯「時計塔・・・みたいな場所かな?」

唯「暗くてよくわからないよ~」


???「アナタは・・・」

唯「ほえぇっ!?」びくぅ!


お面屋「ホホホ・・・どうやらただの迷い人では無いようですねぇ・・・」

唯「あ、あなたは・・・?」

お面屋「ワタクシは皆様にシアワセをお配りしているお面屋でございます・・・」ホホホ

唯「は、はぁ・・・?」

お面屋「アナタは・・・何かを探しておいでのようだ・・・」

唯「えっ?どうしてわかるんですか?」

お面屋「ホホホ・・・ワタクシがさがしものにご協力しましょう・・・」

唯「へっ?あ、はい!・・・ありがとございます・・・?

お面屋「そんかわりに・・・ワタクシのさがしものもいっしょに探していただけませんか?」

唯「ええ、まあ・・・」

お面屋「ホホホ・・・大丈夫ですよ、ワタクシの言う通りにすれば・・・」

唯「本当ですか?」

お面屋「ホホホ・・・信じなさい、信じなさい・・・」

お面屋「見たところアナタはこの場所が何かをよく知らない・・・」

唯「あ、そだ。ここどこなんですか?」

お面屋「ここは『タルミナ』3日後にカーニバルが始まる街ですよ・・・」ホホホ

唯「えっ?カーニバルっ!」ワクワク

お面屋「しかし・・・タルミナは3日後に滅ぶ運命です・・・」ホホホ・・・

唯「!!?」

唯「あっ、あの・・・滅びるって・・・?」

お面屋「ですから、ワタクシは3日後までにはさがしものを見つけてここを去らねばなりません・・・」

唯「あの~?」

お面屋「ですので、アナタには3日以内にご自身の妹君と楽器を取り戻していただきます・・・」

唯「へっ!?」

お面屋「ワタクシのさがしものも、そのついでに探していただきたい・・・」ホホホ

唯「あの・・・私、妹を探してるって言いましたっけ?」

お面屋「ホホホ・・・」

お面屋「まずはアナタのさがしものです・・・その先に、ワタクシのさがしものもございますので・・・」

唯「えっと、あの・・・」オロオロ

お面屋「ホホホ・・・信じなさい・・・信じなさい・・・ホホホ・・・」

ギィィィイイイイッ

唯「そのっ、あの~?」
唯「んんっ!眩し・・・!」


唯「あれ?この扉、外につながって・・・?」


【最初の朝 あと72時間】



唯「ほぇ・・・?」


親方「オラー!カーニバルに間に合わねーぞゴルァ!!」
兵士「子供は街の外には出られないよ!」
町民「本当に月が落ちてくるのかねぇ?」
商人「月の涙~月の涙だよ~!」
少年「・・・。」
ポストマン「えっほえっほ」
芸人「はぁ~・・・」


唯「森の中だったはずなのに、街があるよー」

唯「あっ!ここがタルミナ?っていうことは・・・」


唯「ここが3日後には・・・滅ぶ?」

唯「うわぁ・・・!」ぶるっ

唯「ど、どうしよ?どうしよう!?」オロオロ


梓「あー!こんなところまで追っかけてきやがりましたですね!?」

唯「あっ、あっずにゃ~ん!」ノシ

梓「あずにゃん呼ぶな!」

憂「お姉ちゃん?お姉ちゃーん!」

梓「大声出すなです!おっぱいの方!」

唯「うーいー!無事なの~?」

憂「平気だよお姉ちゃーん!」

唯「どうしてそんな高い所にいるのー?」

梓「足りない方も遠距離から普通に会話してんじゃねーです!自由かお前らは!」

唯「今そっちに行くねー?」
唯「あれ?そこどうやって行くの?」

梓「ヒヒヒwwwこの場所は3日後の0時に、カーニバルが始まる時にしか来れない場所ですっ!」ふんす!

唯「じゃああずにゃんはどうやって登ったの~?」

梓「あーもう!うっせえです!」

憂「大工さんから梯子借りたんだよー!」

梓「バラすなです!おっぱいめ!」もみっ

憂「きゃっ///」


唯「ううっ、向こうは楽しそうだよぉ・・・」

憂「そうだ!お姉ちゃーん、大変なのー!」

唯「はーい?」


唯「巨人!?」

梓「しゃべるなですおっぱいめ!」もみっ

憂「やんっ///」

唯「ういー!どうして巨人なのー?」

憂「お姉ちゃん!この街にねー、もうすぐ『月』が落ちてきちゃうんだってー!」

唯「つ、月!?」

梓「ああ、もう・・・全部言いやがったです・・・」

憂「だからねお姉ちゃん!巨人さんを呼んできて、月を受け止めてもらうんだよー!」


唯「そっか・・・!そういうことか!」


唯「3日後だよ、3日後に月が落ちてきて・・・この街、タルミナは滅んじゃうんだよ!」

唯「4人の巨人・・・巨人が集まれば、街は滅びずに済む・・・?」

唯「こ、これだよ~!」

憂「お姉ちゃーん!これを受け取ってー!」ぽいっ

梓「あっ!」


唯「えっ?ええっ!?」よたよたよた

唯「どりゃっ!」ぱしっ!

憂「お姉ちゃんナイスキャッチ!」

唯「ぎ、ギー太ぁ~~!」すりすり


梓「せっかく盗んだギターが・・・!」

憂「お姉ちゃん!ギー太をうまく使ってねー!」

唯「わかったよー!頑張るねういー!」

憂「お姉ちゃんカッコイイー!!きゃー!」

梓「このっ!このおっぱい!おっぱいめ!」もみもみもみもみ

憂「ひゃぁ///」ビクン

唯「あずにゃーん!」

梓「あぁ!?なんです足りない方!?」

唯「3日後!」ビシィ


唯「3日後に戻って来るよ!巨人さんを連れて!!」ビシィ

梓「・・・チッ」

唯「待っててねー!ういー!あずにゃーん!」たったった

憂「お姉ちゃーん!」ノシ

梓「ええい!うっっせえですー!このおっぱい!おっぱい!」もみもみもみもみ

憂「あんっ///」ヒクン


唯「いてっ!」ドタァ

梓「あ、コケたです・・・ヒヒッw」


唯「いてて・・・気合入れたらこれだよぉ」むくり

澪「あの、平気ですか?」

唯「ほぇ?澪ちゃん・・・?」

澪「え?私は澪だけど・・・すいません、あなたが誰かはおぼえてないです」

唯「え~?私だよ、唯だよー」

澪「唯・・・?ごめん、知らないよ」

唯「??」

唯「そっかー、似てるんだけどな。人違いかな?」

澪「うーん、私も唯の事は他人に思えないんだけどな」

唯「不思議だねぇ」

澪「ああ、妙だな・・・ところで唯」

唯「はい?」

澪「唯は観光に来たんだろ?宿は決めた?」

唯「ふぇ?」

澪「あれ?カーニバル見にきたんだろ?」

唯「うーん、事が複雑でしてな」

澪「はぁ」

唯「澪ちゃんはもしかして宿屋さん?」

澪「ああ、そうなんだよ。ちょうど一部屋空いてるんだが・・・どうかな?」

唯(3日間の拠点があった方がいいよね?)
唯「お世話になります!」

澪「じゃあ、決まりだな!」


宿屋・ナベカマ亭

澪「和~ただいまー」

唯「こんちはー」

和「お帰り澪。そちらは?」

澪「お客さんだよ」

唯「どもー」(和ちゃんのそっくりさんもいる・・・何なんだろ?)

和「それは失礼しました。お客様、申し訳ありませんが・・・」

澪「まさか・・・!」

和「先ほど最後の部屋に予約が・・・」

唯「そんなぁ~」

澪「や、やっちゃった・・・ごめんね唯!」

和「澪、またなの?」

唯「また?」

澪「ご、ごめんね唯・・・たまにこういうミスしちゃうんだよ」

和「・・・・・・唯?」

唯「あ、私の名前。唯だよ~」

澪「あ、そうそう。こっちは宿屋のオーナーの和だよ」

和「失礼ですがお客様
先ほど平沢憂様という方より、姉の唯に部屋を用意して欲しいとの予約があったのですが・・・」

澪「へっ!?」

唯「お~!それきっと私だよー!」

和「そうでしたか・・・」

唯「さすが憂!先に部屋を用意してくれてたよ~」

澪「妹さんすご過ぎだろ・・・」

和「そういうことでしたら、こちらがお客様の部屋の鍵でございます」カチャリ

澪「ご、ご案内いたし、いたします」カクカク

唯「んん?」

和「すみませんお客様。この子はあがり症で業務用語を噛むんです・・・」

唯「今まで普通に話してたのになー」

澪「こ、こちらですっ!」カクカク


ナベカマ亭・ナイフの間

澪「こ、こちらが2階ナイフの間になりますっ、ご、ごゆっくり!」

唯「ふぅ」

澪「どうだ、なかなか広い部屋だろ?」

唯「あ、噛まないね」

澪「まあな!業務連絡や用語をいうときだけ噛むんだよ」

唯「致命的だよ~」

澪「大丈夫!この宿屋、年に一回カーニバルの時期しかお客さん来ないしな!」

唯「うん、どうりでボロ屋だと思ったよ」

唯「ねえ澪ちゃん。カーニバルではどんな事をするの?」

澪「!!」
澪「・・・カーニバルか?そうだな」

唯「うんうん」

澪「まずは夜の0時に花火が上がるぞ」

唯「おおっ!豪華だねえ」

澪「あとは人気バンドのライブもあるし、各所で芸人さんが芸を披露する」

唯「ライブ?ライブあるんだ!」ぴょんぴょん

澪「ああ!盛り上がるぞ~」

唯「楽しそう~!」

澪「あとは・・・・・・」


澪「結婚式、だな・・・」

唯「結婚式?」

澪「そう、結婚式・・・カーニバルの日に結婚式を挙げると幸せになれるって・・・」ぽろぽろ

唯「!!?」

澪「あ、あれ?あはは・・・なんだコレ?」ぽろぽろ・・・

唯「澪ちゃん!?どうしたの!?」オロオロ

澪「ううっ・・・律、律ぅ・・・」ぽろぽろ・・・

唯「ど、どうしよ?どうしよ!?」


和「・・・澪?」

唯「の、和ちゃん!澪ちゃんがぁ・・・」

和「どうしたの澪?落ち着きましょ?」

澪「うん、うん、大丈夫・・・平気、ごめん」よろっ



唯「あの・・・私なにか言っちゃったのかな?」

和「・・・・・・澪はカーニバルの日に、結婚式をあげる予定だったのよ」

唯「えぇっ!?」


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最終更新:2011年11月06日 03:21