ロックビル
唯「まさか2対1で戦うなんて聞いてないよー『大型化面虫ツインモルド』」
唯「謎の奇跡が起きて巨大化して闘ったまでは良かったんだけどな~」
唯「服の中に入ってくるのは反則だよぉ///」
唯「あぅ・・・2匹が服の中で私の身体を触手で・・・///」
唯「巨大化したまま服を脱いであんな格好であんなことをするはめになるとはな~」
唯「とんだマニア向けな絵面だったよー」
唯「あー、でも誰も見てないからよかったな!」
唯「一日2回もこんな目にあうなんてついてないね」
唯「さてと、最後の巨人さん!私に力をかして!」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「あなたが最後の巨人さんだね?」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「よ・ん・で・・・?うん!あの曲で4人を呼べばいいんだね?」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「ところでこの曲は誰が作曲したの?」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「そっかー!知らないかー!知らないならしょうがないよねっ!」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「あれ?まだ何か言ってるや・・・」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「と・む・を・ゆ・る・せ・・・」
唯「トムをゆるせ?」
唯「トムをゆるせ?」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「ねえねえTomってだあれ?お友達?お友達なの??」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「『刺激しあう仲』?『西葛西』?ねえ何を言ってるの~??」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「Tomって誰?ねえねえ誰なのー?友達じゃあないの?友達じゃないならTomってなんなの?」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「きみの友だちは・・・どんな・・・ひと?そのひとは・・・きみのことを・・・友だちと思ってるのかな・・・」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「Tomとのご関係は?今後はどうするつもりなの?ねえねえねえねえ!」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「えっ?トムじゃないって?」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「ああ、なーんだ!『友を許せ』か~」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」
唯「でも、友っていうのは・・・?」
巨人「ふ~~ん~~す~~!」 のそっ
唯「あっ、待って・・・!」
唯「・・・行っちゃった」
唯「私も街に戻らなきゃ」
唯「憂が待ってる。あずにゃんも待ってる」
唯「巨人さんたちも、私を待ってる」
唯「月が・・・待ってる」
唯「みんなが・・・みんなが私を待ってるんだ」
唯「でも、時間だけは待ってはくれない」
唯「急ぐよ・・・!コケたって構わないからっ・・・!」ダッ!
【最後の夜 あと6時間】
クロックタウン
ヒュー・・・ドン!パンッパン!パンッ!
ゴゴゴゴゴ・・・ガチャン!
唯「キレイな花火だね、あずにゃん」
梓「来ましたか、足りん子!」
唯「2日ぶりだね~♪」
梓「うれしそうにすんなですっ!」
憂「お姉ちゃーん!」ノシ
唯「うーいー!ひさしぶり~!」ノシ
梓「あーもう!面倒な連中です!」
憂「お姉ちゃんお腹すいてない?ちゃんとごはん食べてた?」
唯「元気だよ!憂は大丈夫ー?」
憂「私も元気だよ~!」
梓「憂様もお静かに!これからクライマックスですから!」
唯「・・・憂様?」
憂「だってひさしぶりにお姉ちゃんに会えたんだよ?」
梓「たった2日じゃないですかっ!」
唯「ねえねえなんで憂様なのー?」
梓「うっせーです!憂様を呼び捨てにするのは畏れ多いから憂様なんですー!」
唯「この2日でなにが・・・?」
憂「お姉ちゃん、巨人さんには会えた?」
唯「ばっちりだよ憂~!」ふんす!
憂「お姉ちゃんすごい!お姉ちゃんえらい!」
唯「えへへ~///」
憂「お姉ちゃんかっこいいよー!」
唯「そうかな?///」てれっ
梓「あーも~~!話が進まない!!」
梓「足りん子!もう月を止めるための準備は万全ってわけですか?」
唯「うん。出来る限りの事はやったよ!」
梓「なら・・・あとは私と戦い、私を止めるだけって事ですね?」
唯「それなんだけどさー。ちょっと待ってて欲しいんだ~」
梓「・・・・・・は?」
唯「まだちょっとやることがあるんだー」
梓「いや、今出来る限りの事は全部終ったと・・・」
唯「うん、月とは関係ない用事だよ~」
梓「余裕かっ!」
唯「律っちゃん子供の脚だからね?まだ街まで到着してないみたいで」
梓「はぁ・・・」
唯「どうせなら二人の再開シーンを見たいじゃん!」
梓「・・・それで?」
唯「あずにゃんもうちょっと月を落とすの待ってて?」
梓「知るかァーーーーッ!!!!」ふしゃー!
唯「怒らないでよあずにゃーん」
梓「どんだけナメられてんだ私!」
唯「ナメてるわけじゃないよ~」
梓「どちらにしろ、月を落とすのは夜明けと同時です・・・!」
唯「わ~!待っててくれるの?」
梓「違います!もともと予定通りです!」
唯「あずにゃんありがとー♪」
梓「だから違うっつの!」
梓「私が月を落とす前に、私を止められなければこの世界は滅亡
唯「絶対に止めてみせるよ!」
梓「やって見やがれですっ!」ふんす!
唯「止めるよ・・・あずにゃんも・・・」
唯「あずにゃんを操ってる、その仮面もね」
梓「はぁ?」
梓「私は操られてなんかいません!この仮面も、私にパワーをくれます!」
唯「それが操られてるんだよー。あずにゃんはこんな悪いことする子じゃないでしょ?」
梓「知ったような口をききますね・・・!」
唯「知ってるよ。あずにゃんのことは、ずーっと前から」
梓「何をバカな!」
唯「律っちゃんを子供の姿にしたり、月を落として世界を滅ぼそうとしたり、
他にもいっぱい各地で悪いことしてた・・・
あずにゃんは本当はこんなまねが出来る子じゃないよね?」
梓「ハッ!水掛け論です」
唯「そうかもね」
梓「勝った方が・・・正しいんです!」
唯「それでも良いよ。必ず止めてみせるから」
【最後の夜 あと3時間】
律「はあっ・・・!はぁ・・・!」タタタタッ
唯「律っちゃん来た!」
唯「あずにゃん、ちょっと行ってくるね~」
梓「もう戻って来んなです!」
唯「うーいー!もうちょっとまってて~」
憂「お姉ちゃんがんばれー!」
梓「あー、緊張感0。あと少しで世界が滅びるんだけどなー」がっくし
律「澪・・・澪・・・!」タタタタタッ
ナベカマ亭・従業員室
澪「そろそろ夜が明ける。月もあんなに大きくなてる・・・」
澪「律、まだ迎えに来てはくれないのか・・・?」
律「みおーーーー!!」
澪「・・・!」
澪「今の声・・・まさか・・・!」
澪「律っ!律なんだな・・・?私はここだよ!」
澪「二階にいるんだ!律はどこ!?」
律「外だよ澪!窓を開けてみてくれ!」
澪「律、律・・・!」ガチャッ!
律「・・・待ったか?澪」にかっ
澪「お前、なんだよその姿は・・・。縮んでるじゃないか・・・」
律「あー。この距離でもバレちゃったか?」
澪「何やったらそうなるんだよぉ・・・」ぽろぽろ
律「あはは、いろいろね」
澪「ばかぁ・・・!」ぼろぼろ
律「・・・嫌いになった?この姿じゃ結婚出来ない?」
澪「私は!私はぁ・・・律が私を嫌いになっちゃったのかと・・・思って・・・」ぐすっ
律「すまん!・・・心配かけた」
澪「それでも、私は律のことが大好きで・・・愛していて、今もここで律のことを待ってたんだぞ・・・?
その私が、律がどんな姿になろうと嫌いになれるはずないだろ・・・?」
律「・・・・・・ありがとう澪。帰ってきたよ。澪、ただいま・・・」ぽろぽろ
澪「律、おかえりなさい・・・!」
律「待ってて。今そっちに行く」たたっ
澪「ああ、律・・・!」ぎゅっ
律「澪!愛してるよ・・・澪ぉ」ぎゅっ
澪「私こそだ。こんな身体でよく頑張ったな」なでなで
律「澪にはお見通しなんだな」すりすり
澪「わかるさ。律はいつだって私のためにいろいろしてくれるんだ」ぎゅぅ
律「澪、結婚しよう。もう私はどこへも行かない!ずっといっしょだ」ぎゅっ!
澪「私も律を愛してるよ・・・!ずっといっしょにいよう。どんな時でも。どんな姿になっても!」
律「ああ、ああ、私たちはもう離れないよ、澪・・・」ぎゅっ
澪「律・・・大好きだよ律・・・」ぎゅっ
律「んんっ・・・」ちゅっ
澪「ぁんんっ・・・」ちゅっ
唯「イイハナシダナー!」ぐすっぐすっ
唯「ううっ・・・よかったよぉ!二人ともよかったよぅ・・・!」びちゃびちゃ
律「唯、こっちに来てくれ」
唯「ひゃいっ!?」
澪「いるんだろ?部屋に入って、さぁ」
唯「あ、あの・・・この度はご結婚おめでとうございます」
律「うん。唯のおかげだ」
澪「その通りだよ」
唯「えへへ、二人の愛の力だよ~」
律「あはは、実は唯にさいごに頼みたいことがあるんだよ」
唯「え?私に・・・?」
澪「私たちの結婚を認める証を受け取って欲しいんだ」
唯「えっと、そんなに大事な役って私でいいのかな?」
律「唯以外に誰がいるんだよ」
澪「唯しかいないよ。たのむ」
唯「それじゃあ、ぜひ!」
律「私たち二人は太陽のお面と月のお面を交わし、めおとになる」
澪「太陽の昇る昼も、月が沈む夜も二人はめおとだ」
律「・・・この『めおとのお面』を受け取ってくれ、唯」
澪「私たちの結婚を認めてくれるか?」
唯「はい認めます!二人は今日この時からめおとですっ!」ふんす!
律「ありがとう、唯」
澪「本当に感謝しきれないよ」
唯「誉めすぎだよ二人とも~///」
律「・・・私たちはここに残る」
澪「唯はもう逃げてくれ・・・」
律澪「自分のいるべき場所へ帰るんだ」
唯「・・・・・・えっ?」
【最後の夜 あと1時間】
最終更新:2011年11月06日 03:32