数日後

梓「おじゃましま~す」

唯「やっほーあずにゃん!」

憂「あずさちゃんこんにちわ」にこっ

ムー太「チチチ」

唯「今日はあずにゃんがムー太の子供つれてきたんだよ~」

梓「はむにゃんです♪」

憂(何そのネーミングセンス…)


はむにゃん「チチチチチ」

唯「大きくなったね~」

梓「ムー太ほどじゃないですよ…ね、はむにゃん♪」

はむにゃん「チチチチチ」

唯「じゃあ運命の再開っということで!」カチャッ

唯「ごたいめ~ん!!」

はむにゃん「チチチ…」

ムー太「…」がぶっ

はむにゃん「チャウッ!!」

唯「こらこらこらこらこらこら」

梓「はむにゃあああああん!?」

梓「大丈夫?はむにゃん…」ナデナデ

はむにゃん「チィ~」ブルブルブル

唯「ごめんね、はむにゃん…悪気はなかったんだよ?」

梓「唯先輩のしつけがなってないです!」

唯「そんなことないよ、ねえムー太?」ナデナデ

がぶっ

唯「…ごめんなさい」

梓「やっぱりペットは飼い主ににるんです!」

唯「へ?それってどう言う意味かな?」

梓「先輩もムー太も何も考えてないような行動が多すぎです!だから学校であんなことになるんです!」

唯「じゃあムー太は私に似てきたってこと?よかったねぇ~」ナデナデ

梓「あんまり良くない気が…」

唯「あ、あずにゃん!これ食べてみる?」

梓「え?なんですそれ…種?」

唯「うん!ひまわり!すっごくおいしいんだよ♪」ポリポリ

梓(あれ?飼い主がハムスター化してる…)


梓「…」

はむにゃん「…」

梓「ふわぁ~」のびー

はむにゃん「ふあ~」のびー

梓「うぅ~」ゴシゴシ

はむにゃん「チチチ」ゴシゴシ

唯「ほんとだ!あずにゃんはむにゃんにそっくり!」ポリポリ

ムー太「チチチ」ポリポリ

梓「先輩に言われたくないですう!!」

梓「それじゃあ、おじゃましました」ペコッ

憂「またね、梓ちゃん」

唯「まって!あずにゃん!」

ムー太「…」

梓「なんです?…また噛み付くんじゃないですよね?」

はむにゃん「…?」

ムー太「…」ペロペロ

はむにゃん「チチッ♪」

ムー太「チチチ♪」

唯「…やっぱり親子なんだね~」

梓「仲いいですね~」

唯「私そっくりのムー太とあずにゃんそっくりのはむにゃんだもん!」

梓「ど、どういう意味ですかそれ//」

唯「あづ~い…」ぐて~

ムー太「…」ぐて~

憂「はい、アイスだよお姉ちゃん♪」

唯「ありがと~うい~」

ムー太「…」ペロペロ

唯「ほえ?…おなか壊すから少しだけだよ?」

ムー太「…」ペロペロ

憂「♪」ニコニコ

唯「どうしたの?憂?」

憂「可愛いな~って」ニコニコ

唯「ムー太はいつもかわいいんだよ~♪」

ムー太「チ~」ペロペロ

憂(お姉ちゃんの事だよ//)


それから数週間後…

唯「もう夏だね~…」

憂「暑くなってきたね~お姉ちゃん…」

ムー太「zzz」

憂「学校いくよ~」

唯「は~い、いってきま~す」

ガチャッ

ムー太「zzz」


夕方

唯「ただいま~」ガチャッ

唯「うわっ暑っ!!」

ムー太「zzz」ぐて~

唯「ただいま~ムー太~」

ムー太「♪」ペロペロ

唯「えへへ~今日は暑いからお土産かってきたんだよ~、はいアイス!」

ムー太「チ?」

唯「一緒に食べようね♪はい、あ~ん」

ムー太「…」パクパク

ムー太「チチッ♪」

唯「おいし~でしょ~?明日も買ってきてあげるね」



ジャーン

唯「ふぅ…疲れた~…あれ?」

ムー太「…」じー

唯「ムー太最近あんまり走ってないね?太っちゃうよ?」

ムー太「…」じー

唯「おやすみ、ムー太♪」カチッ

ムー太「…」じー

ガシッ

カチャッ

ぴょいっ

唯「すぅ~…むにゃむにゃ…すぅ~」


ぺたぺたぺたぺた

唯「うぅ~くすぐったいよぉ~…あれ?ムー太!?」

ムー太「チチッ」ペロペロペロ

唯「ひゃうっ//…洗濯バサミ付け忘れてたんだ…」

ムー太「チチチ…」

唯「…一緒に寝たいの?今日は走ったり…あれ?」

ムー太「zzz」

唯「…」ぎゅー

唯「zzz…」



翌朝

憂「おねえちゃ~ん?朝だよぉ~?」ガチャッ

唯「あ、おはよ~」ゴシゴシ

ムー太「zzz」

憂(添い寝?)

憂「ご飯作ったから…ムー太は籠に入れておいてね」

唯「は~い」カチャッ

ムー太「zzz」

唯「じゃあ学校いってくるね、ムー太」

ムー太「…チチッ」

唯「どうしたの?ムー太…」ナデナデ

ムー太「チィーチィー」はみっ

唯「うひゃっ…今日はがぶっじゃないんだね?」

ムー太「チチチ…」

唯「今日もお土産買ってきてあげるね♪」

憂「お姉ちゃんはやく~」

唯「いってきま~す」ガチャッ


ムー太「…チィ」じー


放課後

唯「…」

律「どうした?唯…元気ないぞ?」

唯「へ?そんなことないよ?」

澪「なんか悩んでるみたいだぞ?」

唯「そうかな…わからないけど…」

唯「何だろう、少し寂しい気持ちかな?」

律「はぁ?」

澪「やっぱり考えすぎだよ」

紬「はい、お茶よ」コトッ

唯「ムギちゃんありがとう」スゥ~

唯「…」


部活後

唯「じゃあね~みんな~」

律「じゃあな~」

澪「また明日な」

紬「さようなら」ニコッ

梓「お疲れ様です」ペコッ


唯「さてと、まっててね~ムー太~」


平沢家

唯「ただいま~」

憂「お姉ちゃんおかえり~」

ガチャッ

唯「ただいま~ムー太♪」

唯「今日もお土産買ってきてあげたよ~」

唯「…あれ?ムー太?」

唯「寝てるのかな?…むうたぁ?」

ムー太「」

唯「…むうた?」ナデナデ

ムー太「」

唯「…むうた?…ムー太!?」

ムー太「」


憂「お姉ちゃんどうしたの?」

唯「憂!ムー太が…ムー太がうごかないんだよ!!」

憂「え!?ちょっとみせて」カチャッ

ムー太「」

憂「…体が硬くなってる」

唯「え?…どう言うこと!?」


憂「…死んじゃってる」

唯「へ…?何言ってるの?憂?」

憂「…」

唯「変なこと言わないでよ!…ムー太~」ナデナデ

唯「…どうしたの?いつもみたいにあったかくないよ?」

唯「ねぇ…噛み付いたりしないの?ねぇ…ムー太!?」

憂「…」

ムー太「」

唯「…嫌だよぅ…グスッ…嫌だよぅ…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「むうううたああああ!!!うわああああああああああああああああん」ポロポロポロ


唯「グスッ…ヒック…」ポロポロ

憂「お姉ちゃん…」

唯「嫌だよぅ…寂しいよう…グスッ」ポロポロ

憂「…」ぎゅう

憂「泣かないでよお姉ちゃん…お姉ちゃんは寂しくなんかないよ…私がいるもん…」

唯「うぅ…でも…でもっ…グスッ」ポロポロ

憂「寿命がきちゃったんだよ…仕方ないんだよ…」

唯「うぅ…ごめんね…ごめんね…ヒック…」ポロポロ

憂「お姉ちゃんは何も悪くないんだよ?…お墓作ってあげようね?」ナデナデ

唯「グスッ…うえ~ん」ポロポロポロ…



ぱらぱらぱら

唯「ほら、大好きだったひまわりの種だよ…」

憂「…」

唯「遠慮なくいっぱい食べていいからね…グスッ…」

ぱさっ ぱさっ

憂「…戻ろう?お姉ちゃん…蚊に刺されちゃうよ…」

唯「…うん」

がちゃっ



…………

こんにちは、平沢憂です。

あの日からお姉ちゃんは元気がありません…

ムー太は夏の暑さに耐えられなかったみたいです。

ハムスターは気温の変化に弱く、管理が難しいとか…

今日は二人で街に来ています。



唯「ほぇ~歩き疲れたよぉ~」

憂「まだ少ししか歩いてないよ…二人で街に来るのも久々だよね」ニコッ

唯「…」

憂「…次何処に行きたい?お姉ちゃん」

唯「そうだね…あ」ピトッ

憂「…このお店…」

唯「…」

憂「寄ってみる?」

唯「…嫌だよ…」

憂「…きょうはもう帰る?」


平沢家

憂「ただいま~」

唯「ふえ~、ちかれたよ~」ぱたぱた

憂「…お花買ってきたからお墓に置いてくるね…」

唯「…」


憂「お姉ちゃん!ちょっと来て!!」

唯「ほえ?」



唯「どうしたの?」

憂「これ見て!お姉ちゃん!」

唯「お墓?…あっ!」

憂「お墓から芽が生えてきてる…」

憂「一緒に埋めた種が芽を出したんだね…」

唯「…ムー太?」

唯「きっとムー太だよ!ムー太が生まれ変わったんだ!!」

憂「そうかな…うん、きっとそうだよ!」

憂「お水持って来るね!毎日あげないと…」ガチャッ

唯「…」じー

唯「よしよし、いい子いい子~」ナデナデ


ムー太『チチッ』


唯「…今まで楽しかったよ…」

唯「ずっと一緒だったね…これからもずっと一緒だよ?」ニコッ


唯「ありがとう、ムー太♪」



おわり



最終更新:2010年01月25日 21:59