- 572. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 16:43:49.11 ID:P0DFhZg0
-
男「…変な夢だな…」
時計は深夜2時を指していた。
男「…?」
タタタ…
部屋の外を誰かが歩いていた。
バタン
その人物は階段を下りると玄関から出て行ったようだ。
男「…どうなってるんだ?この世界は…」
男「……考えても仕方ない…寝るか」
///////////////////
律「…う〜ん…」
律はずっと考えていた。
高2の学祭の直前、私は澪に…嫉妬していた。
いや、それは正確じゃない。
澪と…もう1人。
それがどれだけ考えても思い出せない。
律「……」
律「…夜も更けてきたな」
律「・・・どうしようか・・・・・・
安価で律の次の行動を決定
- 573. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 16:48:46.74 ID:NrfRZOYo
- 外に出る
- 574. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 16:51:14.67 ID:P0DFhZg0
- 外に出る
律「…ちょっと散歩でもするか」
ガチャ
律「う〜寒」
律「…どこ行こうか?」
- 577. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 17:53:53.28 ID:P0DFhZg0
- 律「…う〜ん…とりあえず適当に歩くか…
ピリリリリ!
静かな夜に携帯電話が鳴り響く。
律「…?こんな時間に誰だ?」ピッ
律「…もしもし」
梓「…律先輩?今、家ですか?」
律「いや…ちょっと外出てる」
梓「…何やってんですか」
律「はは…ごめんごめん」
梓「まぁいいです…・・・先輩のことは思い出しましたか?」
律「悪い、もう一回言って」
梓「・・・先輩です」
律「よく聞こえん」
梓「あれ…日記見れば思い出すはずじゃ?」
律「…私に言われても…」
律「…あっ!日記は殆ど破られてたよ」
梓「ええっ!…そんなぁ」
梓「…なら仕方ないです…唯先輩の家に来てください」
律「えっ!?こんな夜中に行ったら流石にまずくないか?」
梓「…ただ待ち合わせるってだけです」
律「りょーかい」
//////////////////////
- 578. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 20:26:38.38 ID:P0DFhZg0
-
【数十分後…平沢家付近】
律「あっ、梓だ」
梓「律先輩、夜分にすみません」
律「いやいいんだ…っていうかさ・・・」
梓「はい?」
律「聞きたいことが一杯あるんだけど」
梓「そうですよね…」
律「まずは・・・
①この世界は何なんだ?
②日記を見ろってどういう意味だ?
③さっき言ってた「・・・先輩」って誰だ?
- 579. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 20:27:18.71 ID:QiqIyF2o
- 1
- 580. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 20:59:16.13 ID:P0DFhZg0
- ①この世界は何なんだ?
律「まさかとは思うが・・・・・・タイムスリップってやつか?」
梓「律先輩…」
律「…梓」ゴクッ
梓「全然違います」
律「えっ!?」
梓「ここはですね・・・
梓「律先輩、私、・・・先輩とあの男、4人の記憶で構成される世界なんですよ」
律「もっとわかりやすく」
梓「…う〜ん・・・・・・夢みたいなものでしょうか?」
律「何となくわかった気がした」
梓「…じゃあここに呼んだ意味もわかりますよね?」
律「・・・
①も、もちろん!
②…すいません、梓先輩
- 581. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 21:03:53.65 ID:2zJk0ako
- ②
- 582. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 21:35:35.00 ID:P0DFhZg0
- ②…すいません、梓先輩
律「ぶっちゃけよくわかりません」
梓「…記憶の再現だってことはわかってますか?」
律「はあ……」
梓「…つまり4人の内誰か1人はこの日、この時にこの場所に来たってことですよ」
律「あっそうか」
律「…誰が?」
梓「…私じゃないことくらいしかわかりません」
律「…そっか……」
律「…?あれ、梓は何でここに誰か来たってわかったんだ?」
梓「…唯先輩の家を見ればわかります」
律「?」
梓「玄関のドアを開けてください」
律「…」ガチャ
律「!!」
律は確かに家の扉を開けたはずだった。
しかし、そこに広がるのは、外と変わらない暗闇だった。
律「あれ?どうなって…
梓「律先輩!入っちゃダメ!」
律「わっ!」
梓「そこはこの日、誰も見てないからこの世界には『ない』んですよ」
律「…そういうことか」
梓「…そういうことですよ…………あっ!誰か来ました!隠れて!」
律「あわわ…」
- 583. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 01:27:44.63 ID:SiDJatQ0
- 梓「とりあえず電柱の陰に…」
律「わっ、わっ」
?「…何かしら?……猫?」
律「…あれか?」
梓「そうです」
律達の前を眼鏡を掛けた女が通る。
律「…あの人がさっき言ってた『・・・先輩』ってやつか?」
梓「そうですよ」
律「こんな夜中に神社?」
梓「…みたいですね」
律「…これからどうするんだ?」
梓「…律先輩が決めてください、私にわかるのはここまでです」
律「…急に言われても・・・・・
①話しかける
②尾行
③ところで男はどこ行った?
- 584. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 01:29:21.16 ID:ZANXcio0
- ②
- 585. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 01:47:49.35 ID:SiDJatQ0
- ②尾行
律「ちょっと尾行する」
梓「がんばってください、2人もいくとバレると思うので」
律「ほいほい」
律(そーっと、そーっと…)
パキ!
律は足元の小枝を踏んでしまった。
律(わっ!)
?「誰!?」ビクッ
律(どどど・・・どうしよ・・・・・
①逃げる!
②諦めて顔を出す
③梓を呼ぶ
④猫のふりをする
- 586. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 01:50:02.17 ID:Xmv9cXEo
- ④
- 587. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 03:29:48.78 ID:SiDJatQ0
- ④猫のふりをする
律「にゃ、にゃ〜ん」
?「……誰かしらないけどふざけてるの?」
律(む、むりか…でもあきらめたら…!)
律「にゃん…ふー!ふー!」
?「…そのふざけ方…もしかして唯?」
律「・・・・・・
①あくまで猫になりきる
②唯っぽい髪型にして出る
③正直に名乗る
- 588. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 03:34:55.54 ID:uUd1T2oo
- ②
- 589. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 04:38:50.82 ID:SiDJatQ0
- ②唯っぽい髪型にして出る
律(カチューシャ外して…)
律「あ、あ」(声はこんなんかな?)
律(唯)「や、やっほー」
?「本当に唯なの…はぁ…こんな時間になにやってるの?」
律(唯)「さ、散歩だよ〜」
?「…なんか変よ?」
律「えっ!?」(しまった!声戻ってる!)
?「!その声…あなた律ね」
律「えっ!?私を知ってるのか?」
?「当たり前よ」
律「・・・
①あなたの名前は?
②何でこんなとこにいる?
- 590. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 09:11:36.51 ID:S3ZFJzEo
- ②
- 591. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 12:20:24.15 ID:SiDJatQ0
- ②何でこんなとこにいる?
律「なんでこんな時間に神社に来る必要があるんだ?」
?「…それは……」
?「……」
律「・・・
①「呪い」に関することか?
②私に関することか?
- 592. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 12:27:02.67 ID:yLpIn.AO
- ②
- 593. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 12:34:59.12 ID:SiDJatQ0
- ②私に関することか?
律「私に関することか?」
?「…そうよ」
律「・・・
①私をどうするつもりだったんだ?
②あんたは誰だ?
- 594. 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/31(金) 12:38:49.72 ID:fxBTYc2o
- ②
- 595. 以下、2011年まであと1862秒。。。 2010/12/31(金) 23:28:59.44 ID:SiDJatQ0
- ②私をどうするつもりだったんだ?
律「私をどうするつもりだったんだ?」
律(まさか…呪う…とか…)
?「……」
律「呪い…ってやつか?」
?「あら?少しはわかってるじゃない」
律「お前…!」
?「そう怒らないで、結局かけることはできなかったのよ」
律「は!?」
?「だから、あなたは呪われてなんかいないってこと」
律「・・・
①どうしてだ?
②じゃあ他に誰か呪われたのか?
- 596. 以下、2011年まであと1565秒。。。 2010/12/31(金) 23:33:57.02 ID:5/f4XGoo
- 2
- 597. あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/01(正月) 02:41:36.41 ID:aOCUzWw0
- ②じゃあ他に誰か呪われたのか?
律「…どうなんだ?」
律は質問したもののその答えは見当がついていた。
?「…えぇ、そうよ。あなたの代わり…と言うのはちょっと語弊があるけどね」
律「…じゃあ――
?『ねぇ、そろそろやめにしない?』
律「はっ?」
?「いい加減こんな夢の中で油売ってないでさ」
律「どういう意味だよ?」
?「……私が誰かわかる?」
律「……わかんない」
?「じゃあそれだけは教えておくわね」
タタタッ
誰かが走ってきた、梓だろう。
?「ま・・・・・べ・・・か」
律「えっ!?今なん―――
何度目だろう、律は気を失った。
―――…そして、物語は中核へ…―――
- 598. あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/01(正月) 03:41:54.76 ID:aOCUzWw0
- 屈折編⑥「歪む思い」
- 602. あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 01:56:36.22 ID:/fOjaeY0
- 地の文の視点が変わっています
―――律達の高校生活、2年目の最初の日―――
「ふぅ…」
生徒会だからってどうしてこんなに早く登校しなければならないのだろう。
まあ、自分が望んだことだからそこまで不満がある訳じゃないけれど。
…ようやく到着した―――そうだ、先に新しいクラスを見ておこう。
……唯と同じクラスだといいな。
「…えっと…私は・・・1組か、…唯は…
「……2組か」
まぁこんなことがあるのは当然だが初めてではない。
だが…どうしてだろう、今年は異様にそれが寂しかった。
「はぁ・・・」
感傷に浸っているとふと廊下の向こうから先輩の声がした。
恵「ちょっとー、早く手伝ってくれない?」
…いけない、いけない、今は仕事だ。
「あっ、今行きます」
/////////////////////
- 603. あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 01:57:51.80 ID:/fOjaeY0
- /////////////////////
倉庫のような空き教室で書類を探していると、ふと先輩が口を開いた。
恵「…そういえば…新歓のことなんだけど」
「…何か?」
恵「…講堂の使用届けが1つ足りないらしいんだけど…あなた持ってない?」
…はぁ…また律ね…
「…ちょっと確認します、…今日の放課後までなら大丈夫ですよね?」
恵「…もう…ギリギリじゃない…」
「すみません…」
…何故私が…
恵「まぁ…あなたなら大丈夫だろうし…私からも先生に言っておくから…放課後までよ?」
- 604. あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 01:59:34.85 ID:/fOjaeY0
- 「…何度もすいません」
恵「…「何度も」って…また軽音部なの?」
…何度も、なんて言わなければ先輩は多分そのことには気づかなかったはずだ、本来担当でもないのだから。
…なのに何故そんなことを口走ってしまったのか…
「…はい」
恵(…この子も大変ね…最近元気もないし…)
恵「…無理そうなら明日まで待ってもらう?」
…先輩の気遣いはありがたい、でもそれは結果として律を甘やかすことに――
「いえ、今日中には必ず何とかします」
恵「…真面目ね、助かるわ」
「いえ…そんな…」
恵「…今日はもういいわ、授業が始まるまでどこかで休んでなさい」
「えっ…でもまだ…
恵「いいのよ、もうすぐ終わるし……それはそうと――
「はい?」
恵「…もう新しいクラスは確認してきた?」
「…はい」
恵「…その様子だと、いいクラス、とはいかないみたいね」
…そんなに私は暗い表情なのか?
「…まぁ」
恵「…嫌いな子がいた?好きな子がいなかった?」
小学生と母親の会話のようだ、しかし、悪い気はしない。
「えっと・・・
①嫌いな子がいた
②好きな子がいなかった
- 605. あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 02:02:38.26 ID:GEaHMb2o
- ②
最終更新:2011年11月25日 22:17