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律「はっ?」

梓「知ってましたか?」

律「いや、初めて知ったけど…それがなに?」

梓「この意味、分かりませんか?」

律「う、うん」

梓「つまり私達の胸が今後見違えるような成長を遂げる可能性は
  限りなく低いという事です!」

律「うわぁ…!やめろ梓!!そんなはっきりと…」

梓「辛いですか律先輩、辛いですよね。私も同じ気持ちです」

律「どうしてそんな切ない事言うんだよぉ」

梓「現実に目を背けてはいけません。残酷ですが…」

律「私だって気にしてるんだぞ!もうこの話題はやめよう
  お互い寂しい気持ちになるだk」

梓「そうはいきません」

律「なに?」

梓「律先輩、巨乳に…巨乳になりたくありませんか?」

律「そそりゃあ…」

梓「なりたいですよね」

律「なりたいです」

梓「そう言ってもらえると思ってましたよ、流石律先輩です」

律「どうしてそんな切ない事言うんだよぉ」

梓「現実に目を背けてはいけません。残酷ですが…」

律「私だって気にしてるんだぞ!もうこの話題はやめよう
  お互い寂しい気持ちになるだk」

梓「そうはいきません」

律「なに?」

梓「律先輩、巨乳に…巨乳になりたくありませんか?」

律「そそりゃあ…」

梓「なりたいですよね」

律「なりたいです」

梓「そう言ってもらえると思ってましたよ、流石律先輩です」

律「でもそう簡単には…」

梓「そうなんです、簡単ではありませんが…
私は胸が大きくなるかもしれない方法を知ってるんです」

律「本当か梓!」

梓「ええ本当です、知りたいですか?」

律「知りたいです」

梓「今日ムギ先輩来られないんですよね?」

律「あぁ、澪も唯も用事があるって言ってた」

梓「すみません、私喉渇いてしまって…」

律「…ガタッ」

律「…」コポコポ

梓「すみません、何か無理やりさせてしまったみたいで」

律「それで梓、その方法って」

梓「これは私が最近得た情報なんですが…」

律「うんうん」

梓「胸を大きくするにはエストロゲンが大きく影響してくるそうです」

律「エストリゲン?」

梓「エストロゲンです。女性ホルモンの一種です。聞いた事ありませんか?」

律「ないなぁ」

梓「律先輩、生理の時胸張りませんか?」

律「あぁ張るかも、ちょっと痛くなる」

梓「少しはマシになりますよね」

律「……」

律「やっぱりなんか哀しくなってきた」

梓「それがエストロゲンです、生理の時に多く分泌されるみたいですが
  なんでもそれが乳腺を発達させてくれるらしいです」

律「おおっ!そうなのか!」

梓「そうなんです、だからその女性ホルモンもといエストロゲンを
体の中で大量に分泌させる事こそ胸を大きくさせる点では重要なのです!」

律「詳しいな梓。いったいそんな情報どこから」

梓「これです」

律「雑誌?」

梓「ネットで買いました。とても勉強になりましたよ」

律「必死だな梓…」

梓「なにか言いましたか?」

律「いいえ」

梓「しかし律先輩!問題はここからなんです」

律「どうして?」

梓「肝心のエストロゲンを多く分泌させるにはどうすればいいと思いますか?」

律「えーと、食べる……とか?」

梓「なかなか鋭いですね律先輩」

律「なんか褒められた」

梓「でも甘いですっ!これを見て下さい」

律「ん?これって…えっ」

梓「エストロゲンを含むサプリメント一覧です」

律「高っっっ!!」

梓「そうなんです、これらは高校生の私達にしてみればとても手が届かない代物なんです」

律「じゃあどうしよもないじゃんかー…」

梓「まだ諦めるのは早いですよ」

律「まさか他にも方法が…?」

梓「はい、あります」

律「やった!」

梓「しかし……この方法は…」

律「もったいぶってないで教えてくれ梓!」

梓「恋…です」

律「ん?」

梓「恋愛をする事です」

律「……」

律「梓彼氏いたっけ?」

梓「いません」

律「好きな人とかいる?」

梓「いません」

律「恋愛?」

梓「はい」

律「女子高なのに?」

梓「えぇ」

律「無理でしょそれ」

梓「ちなみに律先輩は恋愛できそうなんですか」

律「……」

梓「分かりました」

律「何がだよ」

梓「お互い難しそうですね」

律「結局諦めろって事か…はぁ…」

梓「律先輩、偽装恋愛って知ってますか?」

律「はい?偽装?」

梓「ちょっとこれ見てもらえますか」

律「梓、お前怪しげな雑誌に影響されすぎだぞ」

梓「怪しくなんかないです!ここに書いてあるのは本当の事です!」

律「えーと…」

律「『私は幼い頃からずっと貧乳に悩まされ続けて―――』」

梓「重要なのはもっと先です」

律「『男性経験が皆無の私は思いきって巨乳の友達A子ちゃんに頼みこんでおっぱいを揉ませてもらいました。するとその日からみるみるうちに私の胸が成長を続け―――』」

梓「それです!それ」

律「……」

梓「身近な女性を男性とみたてて偽装恋愛をし、大きい胸を頭の中でイメージするんです。自分が将来的になりたい胸を身近に感じる事でよりエストロゲンが分泌された事例です」

律「落ち着け梓、こんなの嘘に決まってるだろ?」

梓「もう私達にはこれしか残されてませんよ!」

律「つまり梓の話をまとめると…」

律「胸を大きくするにはエストロゲンを分泌させる事。それには澪を恋愛相手に見立てて澪の胸を揉む事。そうすれば性的興奮も重なって女性ホルモンが多く分泌されて私の胸は大きくなると…」

梓「別に澪先輩だとは言ってないんですけどね」

律「うーん…」

梓「どうかしましたか?」

律「本当にこんな事で胸が大きくなるのか?怪しいな…」

梓「じゃあ諦めるんですか?一生貧しい胸のままでいいんですか?」

律「うっ…」

梓「やってもみないで諦めるんですか?律先輩は」

律「そうは言ってないけど…」

梓「お願いします、一人だと不安なんです」

律「えっ?」

梓「だって唯先輩の胸を揉むなんて……今の私には勇気が無さ過ぎて…」

律「あっ、唯の胸揉むつもりなんだ」

梓「律先輩となら…同じ境遇の人となら頑張れる気がするんです!」

律「どういう意味だそれ」

梓「お願いします!お願いします!!」

律「……」

梓「……」

律「はぁ分かったよ梓」

梓「律先輩!」

律「試してみるか…怪しいけど」

梓「一緒に…大きな胸を目指しましょうね!」

律「うん」

………

律「とは言ってみたものの…どうすればいいんだ?」

梓「そうですね、とりあえず正攻法でどうでしょうか」

律「正攻法というと?」

梓「雑誌の女の子の様に頼み込んでみるんです、揉ませてくださいと」

律「梓…お前それが澪に通用すると思ってるのか?」

梓「大丈夫ですよ!律先輩と澪先輩なら大丈夫です。幼馴染ですし」

律「その自信はどこからくるんだ」

梓「とにかくこれくらい乗り越えられなくちゃ胸は大きくなれないという事です」

律「そういう事なの?」

梓「そうです、さぁ律先輩。澪先輩が来ましたよ!覚悟決めて下さい」

律「えっもうそんないきなり!?」

梓「はい、今しかありませんよ」

律「突然すぎるって…!まだ心の準備が……」

梓「律先輩……なんかもじもじしてて可愛いですね」

律「はぁ?!」

梓「まるでこれから好きな男子にラブレターを渡す女子みたいです
  いい傾向ですね、多分今律先輩のエストロゲンはものすごく分泌されてますよ!」

律「ふざけたこと言うな!こんな状況で…!」///

梓「さぁ律先輩!勇気を出して、私がついてます」

律「梓…」ガシ

梓「さぁ」ガシ

――――

律「澪」

澪「律、今日は早いじゃないか」

律「そうか?いやー部長だからな私は」

澪「今さら何を言ってるんだ、まったく」

律「まぁ澪座って」

澪「だーめ、今日は練習するの」

律「いいからいいから、ちょっと待ってて」コポコポ

律「……」

律「はい」スッ

澪「……」

律「どうした?」

澪「珍しいな、律が淹れてくれるなんて」

律「私だってたまにはな」

澪「さぼりたいだけだろー」ズズ

律「おいしい?」

澪「うん、おいしいよ」

律「そっ、良かった」

梓「(良い感じです律先輩!今日は友達じゃないですよ!澪先輩は律先輩が思いを寄せる人!
  そう思って下さいね!)」

律「ねぇ澪」

澪「ん、なに?」

律「澪はさぁ、優しいよね」

澪「はぁ?なんだよ突然」

律「だって勉強教えてくれるし軽音部でも私の代わりにリーダーシップとったりしてくれるし
  さりげなく周りのみんなを気遣ってくれるし…」

澪「分かった、また私になにかお願いがあるんだろ?」

律「(バレてる?!さすが私の幼馴染…!どうすればいいんだよ…どう…)」

澪「図星だな」

律「そ、そうだよ」

澪「なに、課題ができてないのか?」

律「(こ…これは……もう前に進むしかない…!)」

梓「(律先輩、大丈夫です!澪先輩ならきっと…)」

澪「で?聞けることなら聞いてあげるけど」

律「(落ち着けー、落ち着け…)」

律「澪はさ、胸大きいじゃん?」

澪「……え?」

律「私達長い付き合いだけど思えば胸を触りあったりした事ないよな」

澪「う、うん…」

律「触らせて」

澪「ん?」

律「澪の胸触らせてよ」

澪「……」

澪「えっなんで?」

律「いやちょっと触ってみたいなーって」

澪「……」

律「ははっ」

梓「(これは…この空気は……苦しいです!)」

澪「そんな事できるわけないだろ」

律「(ですよねー…)」タラタラ

澪「いや…別に今さら律をどうこう思ったりしないけどさ…
  これだけは教えて欲しい」

律「なんでしょうか…?」

澪「律ってそういう趣味が…あるのか?」

律「ないです!ない!!ごめんな澪!」

澪「えっ?ちょっと律?」

律「私はこれで…!」タッタッタ

澪「おい律ぅ!」

澪「……」

澪「ちょっと言い過ぎたかな…」

………

律「はぁはぁ…」

梓「やっぱりダメでしたか」

律「梓…お前私で試したな?」

梓「そ、そんな事ありませんよ!」

律「どうしてくれる…完全にそっちの人に思われちゃったじゃないか」

梓「なんというか…ドンマイです」

律「人事だと思って」

梓「で、でもこれでこの作戦はうまくいかない事が分かりましたね!」

律「まだ続けるのか?!」

梓「当たり前です、律先輩の心の傷は無駄にはしませんよ」

律「そっとしておいてくれ……」ズキズキ

梓「で、私なりに次の作戦を練ってみたんですけど…」

律「できれば聞きたくない」

梓「まぁそう言わず…」

梓「なぜ失敗したのか考え直してみたんですけど、相手の意識があるからいけないんです」

律「というと?」

梓「眠っているうちに唯先輩もとい澪先輩の胸を
有無を言わさず揉ませてもらうというのはどうでしょうか?」

律「それ作戦っていうのか?」

梓「感じ方は人それぞれですが…私にはこれしか…」

律「少々強引な気がすんだけど?」

梓「バレなければいいんです、バレなければ」

律「そういう考え方よくないぞ?」

梓「では一生貧乳のまま生きていきますか?」

律「うっ…」

梓「女性である価値をあまり感じる事のできない道を
  この先も歩んでいきますか?」

律「……」

梓「……」

律「やろう梓」

梓「その意気です!」

………

梓「という訳で軽音部、ダブルお泊りを企画しました」

律「ここしかないな、ここしか」

梓「その通りです律先輩、澪先輩の家には律先輩が泊り
  唯先輩の家には私が泊る事になってます」

律「ムギは?」

梓「フィンランドに行きました」

律「……」

梓「このチャンスを逃せば私達の希望は絶望的になります」

律「あぁそうだな」

梓「健闘を祈ります」

律「梓もな」


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最終更新:2011年11月29日 20:17