高校!

純「疲れたー。お腹空いたー」グデーッ

憂「体育あったからねぇ」

梓「さすがに朝走って体育もあると疲れる・・・」

純「だいたいなんでバレーなのよ。手、痛くなるし・・・」

梓「だねぇ」

憂「とりあえず部室行こうか」

梓「うん。でも今日は早めに帰ろう」

憂「そうだね」

純「えー。もう少しで部活禁止になるんだよ?ギリギリまでいようよー」

梓「ここでのポイントは練習しようとは言ってないことだね」

純「うぐっ」

純「ふ、ふん!いいもんいいもん!」

純「早く帰っていちゃついてればいいさ!」

憂「い、いちゃつくだなんて・・・」///

純「私は猫と遊ぶもんね・・・」

梓「・・・わかったよ。とりあえずお茶飲んで落ち着こうか」

さわ子「私にもね・・・」

梓「あ、いたんですか」

さわ子「一人で部屋にいるのって辛いものよね・・・」

純「ですよねぇ・・・」

梓「うっ。なんか暗いオーラが・・・」

さわ子「梓ちゃんと憂ちゃんはいいわよねぇ・・・」

さわ子「・・・純ちゃん、どう?先生といけない関係にならない?」

純「勘弁してください」

さわ子「」ショボ

憂「入りましたよー」コトッ

さわ子「あぁ・・・。癒されるわぁ・・・」ズズッ

さわ子「もう憂ちゃんを専属のメイドとして雇いたい・・・」

梓「憂を雇うと自動的に唯先輩もついてきますよ」

さわ子「唯ちゃんはいいかなぁ」

憂「」ガーン

純「でも唯先輩、かなり料理上手になってますよ」

さわ子「あら、そうなの?」

梓「本当ですよ。今日のお弁当も唯先輩が作ってきたそうですし」

さわ子「へぇ。唯ちゃん、やるじゃない」

憂「」テレテレ

さわ子「憂ちゃんの指導のおかげかしら。純ちゃんも習ってきたら?」

純「たまにお菓子作りに行くよねー」

憂「ねー」

梓「そういう先生はどうなんですか?」

さわ子「・・・」

さわ子「憂ちゃんおかわりー」

憂「はーい」

梓「逃げた・・・」

純「わかりやすいね」

梓「この前特訓で行った時はそこそこ片付いてたし、まったくできないわけじゃないんだろうけど」

純「あ、ずるーい。私行ってなーい」

梓「普通の部屋だったよ」

純「普通かぁ・・・」

さわ子「普通で悪かったわね」

さわ子「あなた達。プライベートでいちゃつくのは結構だけど、受験生ってのは忘れちゃダメよ」

憂「大丈夫です!ちゃんと勉強してます!」

梓「一緒の大学行きたいしね。そこはしっかりしてるつもりですよ」

さわ子「うんうん。よろしい」

純「憂はともかく梓はなんか心配・・・」

プルルルル

さわ子「げっ・・・」

憂「?」

さわ子「ちょ、ちょっとでてくるわね・・・」

梓「どうぞどうぞ」

純「・・・ほう。においますなぁ」

梓「仕事の電話かな?」

純「ならあんな露骨に顔色変えないよ。あれは男だね!」

憂「」ドキドキ

さわ子「」トボトボ

純「どうでしたか!?」キラキラ

さわ子「ごめんね。ちょっと用事できたから行ってくる・・・」

純「おぉー!おめでとうございます!」

さわ子「なわけないでしょ・・・」ギロッ

純「」

さわ子「お茶ありがとう。それじゃ・・・」ガチャ

梓「・・・違うみたいだね」

純「怖かった・・・」ドキドキ

梓「・・・先生帰っちゃったし、私達も帰る?」

憂「そうしようか」

純「しょうがないね」

梓「でも用事ってなんだろう・・・?」

純「両親が来て早く結婚しろって催促だったり?」プクク

梓「あんた、そのうち殴られるよ・・・」

憂「洗い物終わったよ。帰ろうか」

梓「ありがとう。忘れ物ないね?」

純「おー」

梓「じゃーねー」

憂「また明日ー」

純「ばいばーい」

梓「よし。帰ろうっと」テクテク

梓「ふふっ。部屋でムギちゃんが私の帰りを待ってくれてるって、いいなぁ」

梓「早く帰ろう!」タタッ

・・・

梓「ただいまー」カチャ

シーン

梓「・・・あれ?ムギちゃん、いないのかな?」

梓「靴はあるし・・・。ムギちゃーん?」カチャ

紬「!」ビクッ

紬「あっ。お、おかえり!あずにゃん!」ササッ

梓「・・・」

梓「今、なにか背中に隠さなかったですか・・・?」ジーッ

紬「べ、別に・・・」アセアセ

梓「」チラッ

紬「」ススッ

梓「・・・」

紬「あはは・・・」

梓「動かないでください。拭いてあげますから」

紬「えっ?・・・んっ」

梓「ふふっ、おやつですか?」フキフキ

紬「え、えっと・・・。これは・・・」

梓「私もおやつ食べてきたんですよ。ムギちゃんはなに食べたんですか?」

紬「・・・怒ってない?」オソルオソル

梓「なんで怒るんですか?おやつぐらい普通ですよ」

紬「ダイエット中だし・・・」

梓「確かにそうですけど・・・。我慢して辛そうなムギちゃんを見てるよりずっといいです」

紬「あずにゃん・・・」ウルッ

梓「よしよし」ナデナデ

紬「あのね・・・、これ・・・」スッ

梓「あっ。昨日CMでやってたやつですよね?」

紬「う、うん。スーパーで見つけて・・・、つい・・・」

梓「ふふっ。私も食べてみたかったんですよ」

紬「じゃあ、・・・あとはあずにゃんにあげるね」スッ

梓「えっ?」

紬「だ、だから・・・。これからも一緒にダイエットを・・・」

梓「・・・ふふっ、ダメです」

紬「そんな、あずにゃん・・・」グスッ

梓「だって、まだ1枚しか食べてないじゃないですか」

梓「残り全部あげて、私を太らせる気ですか?」

紬「そ、そんなつもりじゃ・・・」

梓「だから。私も1枚だけ貰って、残りは明日一緒に食べましょう。ね?」

紬「あずにゃぁん・・・」グスグス

梓「ふふっ」

梓「そこで、お願いがあるんですが」

紬「なに!?なんでも言って!!」

梓「その、ムギちゃんに握られて手が痺れちゃったので・・・」

紬「・・・あっ、ごめんね!」パッ

梓「食べさせて、くれませんか?」///

紬「・・・うん。お安いご用よ」ピリッ

紬「はい、あーん」

梓「あーん」パクッ

梓「・・・ふふっ、おいしいです」モグモグ

紬「よかった」ホッ

紬「ありがとう、あずにゃん」ダキッ

梓「・・・中途半端に食べたらお腹空いちゃいました」

紬「あら、じゃあ早速作り始めるわね!」

梓「お願いします!」

梓「・・・そっか、これって期間限定なんですね」

紬「うん・・・。だから今買っておいて、痩せたら食べようかなーって思ってたんだけど・・・」

梓「誘惑に負けてしまったと」

紬「・・・うん」///

梓「確かにおいしそうですよね。気持ちはわかります」

紬「・・・もっと、忍耐力も付けないとダメね!」

梓「」カキカキ

梓「・・・でも、この調子で痩せるのかなぁ?」

梓「私としてはどっちでもいいんだけど、全然変わらないとムギちゃんは落ち込みそうだし・・・」

梓「かと言って、厳しくするってのも・・・」

梓「・・・うーん」

紬「あずにゃーん。ご飯、できたよー」カチャ

梓「あ、はーい」

梓「ま、なんとかなるでしょ」コトッ

『あずにゃん大好き!』

梓「こ、これは・・・」///

紬「・・・わ、私の気持ち」///

梓「」///

紬「さ、冷めちゃう前に食べましょう!」ドキドキ

梓「は、はい!」ドキドキ

梓「・・・ケチャップ、消しちゃうのもったいないですね」

紬「豪快にどうぞ」

梓「食べる前に写真でも」

紬「そ、それはやめてぇ・・・」///

梓「では」スッ

梓「!」モグモグ

紬「今日のは少し味付け変えてみたんだけど。・・・どう?」

梓「はい!すごくおいしいです!」

紬「よかったぁ」ホッ

梓「何入れたんですか?」モグモグ

紬「ふふっ、秘密です」

梓「えーっ、教えてくださいよー」

紬「ダーメ♪」

梓「ぶぅ・・・」

紬「また食べたくなったらいつでも作るからね」

梓「こうなったら何度も作ってもらってレシピを暴いてやるです」

紬「ふふっ」

紬「あ、口元にケチャップ付いてる。取ってあげるね」

梓「あう・・・。お願いします・・・」

紬「・・・」

紬「(今朝はあずにゃんにしてもらったから・・・)」

紬「」ペロッ

梓「!!!」

紬「おいしい」

梓「あ、朝にも言いましたけど。心臓に悪いです・・・」ドキドキ

紬「だって、あずにゃんに励ましてもらって嬉しかったんだもん」

紬「だから今日は・・・。はい、あーん」スッ

梓「も、もう・・・」///

梓「」パクッ

紬「ふふっ、また付いちゃった」ペロッ

梓「!」

梓「(うぅ・・・、絶対にわざとやってるよ・・・)」

紬「ふふふっ。あずにゃん、顔赤い」

梓「だ、だってムギちゃんが・・・」ドキドキ

紬「ほらほら、まだたくさんあるからねー。あーん」スッ

梓「(今度は付かないように口を大きく開けて・・・)」

梓「(成功)」モグモグ

紬「・・・」

紬「」チュッ

梓「!」

梓「こ、今回は付いてないですよ!」アセアセ

紬「・・・ケチャップ付いてないと、キスしちゃダメなの?」ウワメヅカイ

梓「!!」ドキッ

梓「・・・ムギちゃんはずるいです」///

紬「ふふっ、答えは?」

梓「ムギちゃんの、好きな時に・・・」

紬「ありがとう。じゃあ」チュッ

梓「んっ、・・・ふぁ」

紬「・・・んんっ、・・・ちゅっ」

紬「あずにゃん・・・、このまま・・・」

梓「・・・だめですよ。オムライスが冷めちゃいます・・・」

紬「あとで温め直してあげるから・・・」チュッ

梓「んっ、・・・もう。一回だけですよ」///

・・・

唯「ふっふー。シチューコトコトー」

唯「・・・早く帰って来ないかなぁ」

唯「どれ、少し味見を・・・」

唯「あちっ、・・・でもおいしい」

唯「ふふふっ。憂まだかなー」ワクワク

唯「シチューはこれでよし。他の料理に取りかかるよ!」

・・・

憂「ただいまー」ガチャ

パタパタ

唯「おかえりー!」

唯「今日は早かったんだね」

憂「うん。途中で先生帰っちゃって」

唯「ほへー」

憂「あ、いいにおい。シチュー?」

唯「そうだよ!味見したけどバッチリ!」

憂「わぁ。それは楽しみだね」

唯「ご飯はどうする?もうちょっとあとにしようか?」

憂「ううん、せっかくだしもう食べちゃおう。におい嗅いだらお腹空いちゃった」

唯「えへへ、じゃあ準備するよ。憂は着替えてきてー」

憂「うん!」

唯「憂にはいっぱい食べて勉強頑張ってもらわないと!」

唯「そして一緒に自転車で大学に行くんだ!」

唯「・・・えへへっ」

唯「一緒に寮もいいけど、お母さん達留守にしがちだし・・・」

唯「この家と憂は私が守らないとね!」フンス

憂「お待たせー。なにか手伝うことある?」

唯「あ、じゃあお皿出してくれる?」

憂「はーい」カチャカチャ

唯「これでよしっと。じゃあ」

唯憂「いただきまーす」

憂「では早速、お姉ちゃんの自信作を」パクッ

唯「ど、どう・・・?」ドキドキ

憂「・・・うん。すっごくおいしいよ」

憂「もう私が教えることはないね」

唯「いやぁ。まだ憂の足元にも及ばないよ」テレテレ

唯「いっぱいあるからね。おかわり自由だよ!」

憂「ふふっ。明日もシチューになりそうだね」

・・・

憂「はふぅ。もう食べれない・・・」

唯「珍しくいっぱい食べたねー」

憂「だっておいしかったんだもん」

唯「えへへ、それならうれしいなぁ」

憂「片付けは任せてね。お姉ちゃんは休んでて」

唯「えーっ、私もするもん!」

唯「一緒に片付けて、早く終わらせよう!」

憂「じゃあそうしよっか」

唯「さて、洗い物も終わって憂はテスト勉強へ・・・」

唯「・・・暇になっちゃった」

唯「今日は特にレポートとかないし・・・」

唯「ギターの練習でもしようっと」

唯「えへへー。今日のギー太はきれいだねぇ」スリスリ

唯「・・・はっ!」

唯「この部屋で練習すると憂の邪魔になるかな・・・?」

唯「リビングに行こうっと」トトトッ

唯「よーし!やーるぞー!」


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最終更新:2011年12月17日 00:22