・・・
律「高校って今日からテスト週間だっけ?」
澪「あー、もうそんな時期か」カキカキ
律「今週中にまた梓達呼んで勉強会しようぜ!」
澪「却下。律は遊びたいだけだろ」カキカキ
律「なんだよー」ブーッ
律「・・・ってかなに書いてんの?」
澪「そろそろ新曲用意しようかなと思って詩を」
律「(・・・嫌な予感しかしない)」
律「チェーック!」バッ
澪「あっ、こら!」
『あなたの秘密のスポットをノックして
甘い声を奏でたら
私の胸でかわいい寝息をたてちゃうの♪』
律「」
澪「まだ途中なんだから見るなよ!」バッ
律「・・・却下」
澪「へ?」
律「却下だああああああああ!!!」ビリリッ
澪「ああああー!!!」
律「なんだこの詩は!?」
澪「2人の甘く切ない恋をだな・・・」シミジミ
律「」
律「・・・このスポットをノックって何のことだ?」
澪「Gスp」ムグッ
律「もういい、わかったから・・・」
澪「なんだよ。律が聞いてきたんだろ?」
律「この色欲狂め」
澪「ひどい言われようだ・・・」
澪「・・・ん?今なんて言った?」
律「色欲狂」
澪「色欲狂、狂う。・・・クレイジー」
澪「なんかいいイメージが湧いてきた!」ピコーン
律「甘い歌詞にどうやってクレイジーなんて単語使うんだよ・・・」
律「・・・まぁいいや。変なの書いたらまた破るからな」
澪「ふん、こっそり書くもんね」
律「やれやれ、梓達が必死に勉強してるってのに・・・」
澪「私も必死に新曲作ってるじゃん」
律「・・・はぁ」
律「ご飯の時間まで漫画でも読んでるか」
・・・
律「おっ、今日は天ぷら定食~」
澪「うっ・・・」
律「おばちゃん、ご飯大盛りね!」
おばちゃん「あいよ!」
澪「小盛で・・・」
律「いただきまーす」
澪「律、天ぷらいくつか持っていっていいよ」
律「んー?ちゃんと食べとけ。今のところ体重減ってるんだろ?」
澪「少しだけな。だからこそ油断できないんだ!」
律「・・・難儀なことで」ヒョイ
律「(・・・ここで容赦なく私が食べてもいいけど、そうするとなんだかんだで落ち込むだろうしな)」
律「(落ち込んで夜の情事がなくなるなら歓迎なんだが、・・・それとこれとは別問題だな)」
律「ほれ、あとは食えよ」ヒョイ
澪「・・・あぁ」
澪「(・・・律はやっぱりやさしいな)」
澪「(私の好物は持っていかなかった・・・)」
律「ん?」モグモグ
澪「なんでもないよ」モグモグ
澪「・・・うん。おいしいな」
律「だな」
澪「(お礼に今日はいっぱい気持ち良くしてあげよう)」
律「」ゾクッ
律「・・・なんか寒気が」
澪「風邪か?それはよくないな。ご飯食べたらすぐお風呂行くか」
律「う、うん・・・」モグモグ
・・・
律「おー、今日はガラガラー」
澪「まだ時間早いしな。一番風呂かも」
律「ふふん。私が一番、澪が二番だからな!」
澪「はいはい。言ってる間に身体洗ったらどうだ?」
澪「それとも、洗ってあげようか?」
律「はぁ?いいよ、自分でやるし」
澪「まぁまぁ、たまにはいいじゃないか」コシコシ
律「・・・誰か入ってきたらどうすんだよ」
澪「前ならともかく、普通に背中流してるだけだろ?」
律「・・・むぅ。早く終わらせろよ」
澪「早すぎるのは嫌われるぞ」
律「何の話だ!」
澪「・・・はいお終い」ザパーッ
律「どーも」
澪「」チラッチラッ
律「・・・」
モブ子「でー、その友達がさー」ガラッ
モブ恵「えー?マジでー?」
律「一番風呂はいただいた」ザブン
澪「律ぅ・・・」ウルッ
律「(さすがに恥ずかしいわ!)」スイーッ
澪「ぐすん」コシコシ
・・・
澪「・・・ぶぅ」
律「まだ怒ってるのか?だって恥ずかしいじゃん」
澪「やっぱ普通の部屋借りるべきだったかなー」
律「・・・」
律「はいはい、今度他に人いないときな。それでいいだろ」
澪「約束だからな・・・」
律「あぁ。よし、では私はゲームでも」ポチッ
澪「私は、・・・詩を進めるかな」
澪「うーん・・・」
澪「・・・」
律「えいっ!おりゃっ!」カチャカチャ
澪「・・・飽きた」
律「早いなおい!」
澪「やっぱ律と一緒なんだからいろいろしないと」ヌガセヌガセ
律「ちょ、脱がすな!あんたはさわちゃんか!」
澪「まぁまぁまぁまぁまぁ」
律「明日は一限あるんだぞ!」
澪「よいではないか、よいではないか」
・・・
憂「ふふっ。今日のご飯はなにかなー?」テクテク
憂「・・・今の、お姉ちゃんっぽい?」ピタッ
憂「・・・」
憂「えへへ、お姉ちゃんも毎日こんな気持ちだったのかな?」
憂「それなら、お姉ちゃんも今までの私と同じ気持ちかも」
憂「だったらうれしいなぁ」
憂「気持ちが通じ合ってるって、なんか素敵」クスッ
憂「よーし、早く帰ろっと!」タタッ
憂「お姉ちゃん、ただいまー」ガチャ
唯「おかえりー、憂ー」ダキッ
憂「お、お姉ちゃん」///
唯「ん~、一人で寂しかったよ~」スリスリ
憂「そんなに早くから戻ってたの?」
唯「ううん!今さっき!」
憂「そ、そうなんだ・・・」
唯「・・・ふいー。憂分補給できたからお料理にとりかかるね」
憂「あ、私も手伝っていい?」
唯「ん、んー・・・」
憂「・・・だめ?」
唯「んもう、それは反則だよー。じゃあ一緒においしいご飯作るよ!」
憂「うん!」
唯「憂、あれとって」
憂「はい」スッ
唯「ありがとー」パッパッ
・・・
唯「んん~。今日のは一層おいしいねぇ」モグモグ
憂「うん!さすがお姉ちゃんだよ!」
唯「それは違うよ。憂と一緒に作ったからだよ」
憂「そ、そうかな・・・」///
唯「ふふっ。一緒に作った方がおいしいなら、明日から出来るだけ一緒に作ろうか」
憂「いいかも!」
憂「・・・あ」
唯「うん?」
憂「な、なんでも」アセアセ
憂「(明日は夕飯作ってお姉ちゃんの帰りを待とうと思ってたんだった・・・)」
憂「お、お姉ちゃん。明日って買えるの何時くらい?」
唯「明日?・・・うーん。講義最後まであって、部活あるからちょっと遅いかも」
憂「そうなんだ。・・・私は部活なくて、早く帰れるから」
憂「さっき一緒に作るって言ったばかりだけど、・・・作って待っててもいい?」
唯「もちろんだよ!私待ってたらご飯食べるの遅くなっちゃうしね」
唯「憂の料理、楽しみにしてるよ」ナデナデ
憂「・・・うん!」
・・・
唯「今日もいい一日だったね」
憂「だね。部活も楽しかったし、お姉ちゃんと料理するのも楽しかったし」
唯「ご飯はおいしかったし、憂に勉強教えてもらえたし」
唯「また明日もいい日だといいね」
憂「お姉ちゃんと一緒ならどんな日も歓迎だよ」
唯「えへへ、私も」
唯「じゃあちょっと早いけど寝ようか」
憂「うん。おやすみ、お姉ちゃん」ギュッ
唯「おやすみ」チュッ
唯憂「」スゥスゥ
数日後!
純「勉強会を開こう!」
梓「・・・自分で勉強してないの?」
純「し、してるよ!でもこういうイベントはやっておきたいじゃん!?」
純「お泊りとかさ、合宿みたいで楽しそうじゃん!?」
梓「純の家でお泊り中止になったばかりなのに・・・」
憂「私はいいよ」
純「おー!さすが憂。心の友よ!」グッ
梓「・・・確かにやっておかないと純のテストが心配だしね」
純「だから自分でもやってるよ。・・・少しだけ」ボソッ
梓「でもお泊りにするとなると次の日が休みとか?」
憂「その方がいいよね」
純「私は金曜でも土曜でも大丈夫だよ!」
憂「なら私の家にしない?お姉ちゃんも喜ぶだろうし」
梓「いいの?うちでもいいんだけど」
純「私も憂の家がいいなー」
梓「ちょ、なんでよ・・・」
純「だって、二人の愛の巣に土足で入るなんてできないよ・・・」///
梓「な、な、な・・・」カアァ
梓「この前普通に泊っていったじゃん!」
純「てへっ」
純「じゃあ憂の家に決定。あとは日にちだけど」
梓「金曜にしない?日曜は自習にしてさ」
憂「そうしようか。じゃあ明日、学校が終わったら家に来てね」
純「はーい!」
梓「でもいいの?唯先輩とかに聞かずに勝手に決めちゃって」
憂「前からお泊りがあるかもって言ってあるし、問題ないよ」
梓「・・・さすが憂」
純「憂の料理楽しみー」
梓「勉強が目的だからね。サボってたらご飯抜きだから」
純「えーっ!?」
・・・
梓「ということで明日は憂の家にお泊りに行ってきます」モグモグ
紬「お泊りで勉強。いいわねぇ」
梓「ムギちゃんもどうですか?お泊り」
紬「えっ?・・・いいの?」
梓「もちろんですよ。憂も歓迎してましたし」
紬「そ、そう。なら行こうかな・・・」
梓「・・・よかった」ホッ
紬「ん?」
梓「な、なんでもないです!」アセアセ
梓「明日はムギちゃん、帰ってくるの早めでしたよね」
紬「うん!だからお泊りの準備しておくね」
梓「お願いします」
紬「お土産はどうしようか?」
梓「あー・・・」
梓「今からなにか作るのはどうですか?」
紬「!」
梓「勉強中に軽くつまめるクッキーとか」
紬「いいわね!そうしましょう!」グッ
梓「ふふっ。じゃあご飯食べたら早速始めましょう!」
紬「了解ー!」
・・・
憂「明日、ムギ先輩も来るって」
唯「本当!?わーい!」
唯「これは料理のし甲斐があるよ!」
憂「お姉ちゃん、張り切ってるね」
唯「ふっふっふ。明日は平沢姉妹自慢の料理を堪能してもらうよ!」
憂「だね。明日が楽しみ」
唯「待ちきれないねー」
憂「梓ちゃんがクッキー焼いて持ってきてくれるって言ってたから、お菓子の心配はいらないね」
唯「あずにゃんクッキー・・・」ジュルッ
憂「楽しみだねー」
・・・
純「明日は学校終わったらすぐに行くから今から準備しないと」
純「とりあえず全教科のノートだね。あとパジャマとー」ゴソゴソ
純「・・・今回は手土産どうしよう」
純「さすがに3回連続ドーナツは飽きるよね」
純「うちもムギ先輩みたいに貰いものとかないかな?」ゴソゴソ
純「・・・おっ、いいもの発見!」
純「おかーさーん。これ持って行ってもいーいー?」
純母「いいわよ。・・・ちゃんと勉強してくるのよ」
純「わかってるって。・・・よし、こんなものかな」
純「明日は夜更かしするから早めに寝よう!おやすみ!!」
ピピピピピ
純「んんー・・・。朝・・・」
純「」モサッ
純「・・・こりゃ今日は雨だね」
純「なんか私がお泊りに行くと高確率で雨な気が・・・」
純「私って雨女なのかなー?」
あずにゃん2号「ニャーン」スリスリ
純「おはよう。私を慰めてくれるのはあんただけだよ」ナデナデ
純母「純ー?早く起きなさーい!」
純「やばっ!」
高校!
さわ子「来週からテストです。みなさん、週末はしっかり勉強しておくように」
さわ子「ではHRを終わります」
梓「いよいよだね・・・」
憂「うん。今日もしっかり勉強しないと」
純「たかが中間テストなんだからそこまで気合い入れなくていいと思うけど・・・」
梓「甘いよ!純!」
梓「その油断が赤点の第一歩だよ!」
憂「そうだよ純ちゃん!」
純「わ、わかりました・・・」
最終更新:2011年12月17日 00:24