アットウィキロゴ
澪「セールの日を勘違いしてたらとんでもないことになってたからな」

律「あー、なるほど」

澪「今日はセール初日だ、まずはあの子が残っているかどうか確認しに行こう」スタスタ

律「オッケー(って、歩くの早っ)」テクテク

澪「・・・あの子がいない、だと・・・?」

律「・・・他にも狙ってるライバルがいたんだな、きっと」

澪「・・・」

律「ほ、ほらっ!こっちのもなかなか可愛いぞ!?」

澪「・・・」

律「こっちはどうだ!?5弦だぞぉ!?」

澪「どうして・・・」グスッ

律「澪・・・」

店員「あの・・・」

律「えっと、はい?私達ですか?」

店員「えぇ。あの、こっちに来てもらえますか」

澪「・・・?」グスッ

律「ほら、澪。行くぞ?」


…

…

澪「これは・・・!!!」

律「あのベースじゃないか・・・!」

店員「毎日毎日ショーケースを覗いてるの、見てましたから」

澪「・・・!」

店員「本当は取り置きなんてまずいんですけど・・・」

律「あんたいい人だな!」

店員「店長にバレたら怒られるんで内緒にしておいてくださいね」

澪「もちろん!で、これいくらですか!?」

店員「えっと、5万です」

澪「よし、買える・・・!」

店員「税込みで52500円になります」




澪「」


律「おい、どうした」

澪「消費税めぇ・・・!!!」

律「」

澪「あの、5万ちょうどにまけてもらえませんか?」オズオズ

店員「これ以上はちょっと・・・」

律「・・・諦めるしか、ないのか・・・?」

澪「いやだ、いやだよぅ・・・!」

店員「あの」

律「はい?」

店員「ポイントカード、お持ちですか?」

律「あ、持ってる。確かドラム買ったときに作ってもらったな・・・」ゴソゴソ

澪「・・・!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

律「あー暇だなー」

澪「そりゃ、受験も終わったしな」

律「おう。春になりゃ晴れて桜高の生徒だぜ」

澪「受験まで一夜漬けでやるとは思わなかったけど、本当に受かっちゃうからすごいよな」

律「そんなに褒めるなよ」

澪「いや、あまり褒めてない」

律「高校生、か」

澪「この間中学校に入学したばっかりなのにな」

律「早いよなー」

澪「あぁ、中学に入って楽器買って練習してって・・・あっという間だったな」

マキ「二人が音楽にハマってくれて私も嬉しいよ」ヘヘ

律「そっかー。言われてみればマキちゃんがいなかったら私たち、楽器やってなかったのか」

マキ「そういうこと!」エッヘン

キーンコーンカーンコーン

澪「あ、チャイムだ」

マキ「じゃ私自分の席に戻るわ。じゃね」タッ

律「どうせ次の時間も自習だろ?」フアー

澪「多分な」



一部終了




律「ちーっす」ガラガラ

さわ子「いらっしゃい。どうしたの?」

律「これ、入部届けです」

さわ子「・・・軽音部?」

澪「はい」

さわ子「えっと・・・」

律「?」

さわ子「軽音部は今、部員数0で廃部寸前なのよ」

澪「あ、そうなんですか」

律「じゃあしかたがないな」

澪「そうだな」

さわ子「えっと、でも部員を4人集めれば」

律「いや、いいです。その入部届け捨てちゃってください」




さわ子「」

さわ子「ストーリーが始まらない」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

澪「よかったのか?」

律「だってしかたがないだろ?」

澪「そりゃそうだけど」

律「他に入りたい部もなかったし」

澪「うーん、まあいいさ。音楽は部活は関係なく趣味でできるし」

律「あああ。早く帰って練習したいな」

澪「そういえば、マキちゃんはどうしてるかな」

律「マキちゃんは軽音部には入ってないらしいぞ」

澪「へー、でもバンド組んでるって言ってなかった?」

律「らしいな。今度の週末、ライブに誘われたよ」

澪「何時から?」

律「16:30オープンの17:00スタート」

澪「行くか」

律「おう。そのつもり」

澪「それにしても・・・どうやってメンバー見つけたんだろうな?」

律「それも会ったときに聞けばいいんじゃん?」

澪「そうだな」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ライブハウス


律「なんつーか、ライブハウスってもれなくガラ悪いよな」

澪「・・・」ミエナイキコエナイ

律「こら」

澪「マキちゃん達の出番は?」

律「トップバッターだとさ」

澪「うわ、緊張するんだろうな」

律「あぁ、澪なんか漏らしちゃいそうだな」

澪「いや、漏らさないから」

律「ごめんごめん・・・お、始まるみたいだぞ」

ザワ・・・ザワ・・・

観客1「最初のバンド、ギャルバンなんだって?」

観客2「あぁ、のっけからトイレタイムかよって感じだな」

律「あいつら・・・!」

ガシッ

澪「ほっとけって」

律「くそっ・・・」

マキ「・・・」

律「お、出てきた」

澪「オーバーオールか、結構似合ってるな。可愛い」

律「他のメンバー、出てこないな」

澪「あれ・・・?」

律「おい、どういうことだ?」

澪「わかんない」

マキ「・・・」ニヤッ

律「笑った・・・?」

澪「今、目が合った気がする」


ドンタンドドタン・・・!♪


律「って、ソロぉぉぉ!?」

澪「嘘だろ!?」

観客1「」

観客2「」

律「メンバー見つかったって言ってたのに!」

澪「おい、ちょっと待て・・・!」

?「・・・」

律「誰だ、あの子」

澪「同じ服だから多分メンバーなんだろうけど」


ベンベンベンベン・・・♪

ドンタンドドタドンッドタ・・・♪


律「おぉう!?」

澪「ってことは・・・!」

?2「・・・」スタスタ

律「あの子がギターか?」

澪「多分な」


ギュイィィィィ・・・ン!

澪「あの子、ギターボーカルっぽいな」

律「へー、3ピースか」


~~~♪~~♪


澪「なるほど、そのまま曲に入るのか、考えたな」

律「ああ。・・・それにしても、これ・・・オリジナルか?」

澪「多分、聴いたことない曲だ」

律「かっこいいな、おい」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

律「お疲れ!」

マキ「りっちゃん!澪ちゃん!」

澪「かっこよかったぞ!」

マキ「えへへー、今日は来てくれてありがとう!」

澪「それにしても3ピースバンドだったのか」

マキ「うん、どうだった?一応オリジナルだったんだけど・・・」

律「すごかったぜ!っていうか、メンバーとはどこで知り合ったの?」

マキ「あの二人とは高校に入る前にライブハウスで知り合ったんだー」

律「あー、なるほど。そういうところでメンバー探せるのか」

マキ「うん、初めて話しかけるときは緊張したけどね」タハハ

澪「そうだったのか。でもそんな短期間でよく5曲もオリジナル完成させたな」

マキ「うん、アヤが自作の曲のストック持ってきてくれて、それをみんなでアレンジしたんだ」

律「えーと、アヤって?」

マキ「ああ、ごめん。ベースの子」

澪「あー、あの子か。上手だったよな」

マキ「そうそう!自慢じゃないけど二人とも自慢のメンバーだよ!」

律「いや、自慢してんじゃん」

澪「でも、自慢したくなるのもわかる。いいライブだった」

マキ「ありがとう」

律「また呼んでくれよなー?」

マキ「もちろん、決まったら声かけるよ」

澪「ああ、待ってるよ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


帰り道


律「なんつーか、すごかったな」

澪「ああ、アヤちゃんが遠い世界の人に思えたよ」

律「うーん、やっぱいいなぁ。バンド」

澪「私達もメンバー探そうよ」

律「どうやって?ライブハウスに通うか?」

澪「無理。怖い」

律「」

澪「とりあえず、学校でそれっぽい子に声かけてみようよ」

律「それっぽいって、どうやって見分けるんだよ」

澪「」

律「じゃあ、やっぱり・・・」

澪「なんだよ、案があるのか?」

律「軽音部、作ろうぜ」


3
最終更新:2010年01月26日 23:57