律「なんでも巷では憂ちゃんをジャンプさせるのが流行ってるらしい」

紬「ジャンプさせるのが流行ってるの?」

澪「唯、そうなのか?」

唯「ほぇ?知らないよ~」

律「まぁ、いいからジャンプさせて見ようぜ」

澪「なんてアバウトなヤツなんだろう」


─どっか─

律「やぁ憂ちゃん」

憂「あっ、律さん」

憂「こんにちわ!」ペコリ

律「おぉ、憂ちゃんはシッカリ挨拶ができてエライねぇ」

ナデナデ

憂「!」

憂「く…」ピョ…

律「ピョ?」

憂「ふぅ、危うくジャンプするところでした!」

律「え、え?」

律「ジャンプしたらダメなの?」

憂「もう子供では無いので嬉しい事があったからといって
跳び跳ねたりしたら恥ずかしいかなって…」

律「いやぁ、そんな事ないよ。」

律「嬉しいことがあったら人間、素直に喜んだらいいんだ」

憂「……」

律「あれ、どうかした?」

憂「律さん、いい事言うなぁ~って」

律「へ?」

律「そんな事ないってば!
こんなもんドラマかなんかで聞いただけの言葉で…」

憂「でも、律さんの中で大事な言葉だと思ったから
ぱっと出たんですよ」

律「そ、そっかな~…」

憂「律さんはきっと、人の喜んでいる顔を見るのが好きなんですね」

憂「そういうのってステキだなぁ~」

律「ええ?褒め過ぎじゃないの?」

憂「ふふっ」ニコッ

律「いや~、て、照れるぜ!」ピョンピョン


律「ざっとこんなモンよ」

澪「お前が飛んでどうする」

紬「今度は私が行くわ!」

唯「がんばって!ムギちゃん!」

紬「うん、がんばる!」

澪「そんなに頑張る事なのかなぁ」


─あそこ─

紬「こんにちわ、憂ちゃん」

憂「あっ、紬さん」

憂「こんにちわ!」ペコリ

紬「あらあら。憂ちゃんの挨拶はとっても清々しいのね」

憂「えっ、そうですか?」

紬「200万円あげるわ」

憂「えっ、なんで」

紬「いいから」

憂「こんな大金いただけません!」

紬「いいのよ」

憂「絶対によくないですよ~!」

紬「そんな…」ショボン…

憂「えっと、あの…なにがなんだか分からないですけど
元気出してくださいねっ」

ナデナデ

紬「!」

紬「♪」ピョンピョン


紬「しゃらんらしゃらんら~♪」

紬「憂ちゃんに頭ナデナデしてもらっちゃったぁ~♪」ピョンピョン

唯「わぁい」

澪「だらしないなぁ、私がお手本を見せてやる!」

律「おわぁ、威風堂々と死亡フラグをおっ立てやがったぜ」


─向こうの方─

澪「やぁ憂ちゃん」

憂「あっ、澪さん」

憂「こんにちわ!」ペコリ

澪「おやっ、憂ちゃんは挨拶がちゃんと出来て立派だね」

憂「そういえば明日は澪さん、お誕生日ですよね」

澪「えっ、私の誕生日、知っててくれたの?」ピョンピョン

律「瞬殺だな」

澪「~ッ///」ピョンピョン

紬「まだ飛んでるわ」

唯「とりあえず澪ちゃんにおめでとう」

澪「ありがと~!」

唯「そして真打ち・私の登場だね!」


─道─

唯「うい~♪」ピョ~ンピョ~ン

憂「あっ、お姉ちゃんだ!」

憂「お姉ちゃ~ん♪」ピョ~ンピョ~~ン

澪「あっさり翔んどる」

紬「じゃあ優勝は唯ちゃんで」

律「めでたしめでたし」

唯「うい~♪うい~♪」ナデナデナデナデナデナデ

憂「///」ピョン♪ピョン♪ピョン♪




『ジャンピングみんな』

おわり



13
最終更新:2012年01月23日 22:51