ムギの家

梓「パーティーゲーム持ってきました!早速やりましょう!」

紬「わーわー」パチパチ

梓「ここを、こう繋いで・・・っと」カチャカチャ

紬「梓ちゃんすごい!」

梓「ふ、普通ですよ・・・///」

紬「だって私は出来ないから、すごいなって・・・ふふ♪」

梓「う・・・あぁ・・・/// ほ、ほら!接続できましたから!これコントローラーです!」

紬「えっ?私だけやるの?」

梓「ムギ先輩は初めてですから、ちょっとやってみて慣れたほうが良いですよ」

紬「うん、じゃあやってみるわね。えい!えい!」ブン!ブン!

梓「(か、かわいい・・・)あの、コントローラーは振り回さなくても出来ますよ・・・?」

紬「えっ?あ、あはは・・・/// あっ、負けちゃった・・・ここ、どうやるの?」

梓「はい、これはですね・・・こうして・・・よ、っと・・・」ヒョイヒョイ

紬「梓ちゃんすごいすごーい!!」

梓「いや・・・それほどでも・・・///」

紬「・・・♪」ニコニコ

紬「・・・♪」ジー

梓「・・・? ムギ先輩、やらないんですか?」

紬「うん、梓ちゃんの方が上手だから、見てるだけでいいわ♪」ニコニコ

梓「だ、ダメですよっ!」

紬「きゃっ」

梓「あ、すいません、いきなり大声出して」

紬「う、うん、大丈夫」

梓「・・・協力プレイがありますから、そっちをやりましょう」

紬「二人で協力して出来るの?」

梓「はい、チームを組んでCPUと競うんです」

紬「愛の共同作業ね♪」

梓「んにゃぁ!?///」

紬「ふふふ♪」

梓「む、ムギ先輩いきなり何を・・・!?」

紬「だってホントのことでしょ~?それとも、梓ちゃんは私とじゃ・・・イヤ?」

梓「そ、そんなワケないじゃないですか・・・ずるいですよ、そんな言い方・・・」

紬「ふふ、それじゃあ、がんばっていきましょう♪」

梓「はいっ!」

梓(あれ?途中まで私に主導権があったよね・・・?)

紬「えいっ!えいっ!」

梓(かわいいなぁムギ先輩)ニコニコ

紬「あ、記録更新したみたい」

梓「えっ!?」

紬「ちょっとコツがつかめてきたかも~」

梓「つ、次、私にやらせてください!」

紬「は~い、梓ちゃんがんばってね♪」ニコニコ

梓「っく・・・!っと・・・!ここでっ・・・!」

紬「フレーフレー梓ちゃーん♪」

梓「で、できたぁ!!」

紬「ホント!?梓ちゃんすごいすごーい!」キャッキャッ

梓「ムギ先輩ってば・・・///(自分のことのように喜んじゃって・・・)」

紬「流石梓ちゃんねっ!ホントすごいわっ!」

梓「あ・・・(ムギ先輩は私が記録更新してこんなに喜んでくれてるのに、私はムギ先輩の時に祝ってあげられなかった・・・)」シュン

紬「あら?どうしたの梓ちゃん」

梓「いえ・・・私、ムギ先輩が記録更新した時、ムギ先輩が私にしてくれたみたいに喜んであげられなくて・・・」

紬「梓ちゃん・・・」

梓「自分のことばっかりで・・・イヤな子ですね・・・ハハハ」

紬「・・・コラ、梓ちゃん」コツン

梓「ぁたっ」

紬「いくら梓ちゃんでも、私の大事な人をけなすのは許せないわ」プンプン

梓「む、ムギ先輩・・・///(ジーン)・・・で、でもっ」

紬「負けず嫌いなのは、梓ちゃんのいいところだと思うの」

梓「え・・・?」

紬「私に記録を抜かれて、悔しくて記録更新をし直そうって思うのは、向上心のあらわれでしょ?」

梓「そ、そうなんでしょうか・・・」

紬「そうなの」

梓「は、はいっ」

紬「だから、梓ちゃんらしくてていいの♪それに・・・」

梓「・・・それに?」

紬「梓ちゃんが『どうしてもかなわないっ!』って思ってから、一緒に喜んでくれればいいから♪」

梓「えっ?あっ・・・えぇっ!?」


梓(拝啓、お父さん、お母さん、私はとんでもない人を好きになってしまいました)




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最終更新:2012年02月01日 23:10