律「この部屋が・・・」

澪「今日から私たちが暮らす部屋だよ」

ガチャ

律「意外と広いなー」

澪「でも、ベッドとか買うとそこそこ生活スペースは限られるよ」

律「いいじゃんいいじゃん!肩を寄せ合って暮らせばさ?」ニヤニヤ

澪「ケンカしなければなー?」ニコニコ

律「うん!よろしくな、澪」

澪「こっちこそ。よろしく律」

律「さて、お腹空いたな。なんか作って食べようぜ~」

澪「やった!今日からは毎日律のご飯食べ放題か」

律「毎日はなぁ。たまには代わってよ?」

澪「わかってるよ」

律「それに、食べ放題じゃ太るぞ?」

澪「律に太らされるなら、まあいっかな」

律「はいはい。ガスはもう通ってるんだっけか?」

澪「うん。ガスも電気も水道も来てるはず」
(蛇口)クイッ ジャー
澪「OKだよ」

律「材料は今から買ってくるとして、あとは・・・」

澪「あれ?このコンロIHじゃないか?」

律「うわっ、本当だ。使えるかなぁ?」

澪「律ならすぐ覚えるよ。それに、掃除の手間がかからない方が楽だと思う」

律「それもそうだなー」

(コンロ)ピッ 『オンドヲセッテイシテクダサイ』

律「・・・やっぱり自信ないや」

澪「が、頑張ってくれっ!」

律「じゃあ、いっちょやってみますか!」

澪「おおっ!」

律「澪は何食べたい?」

澪「じゃ、じゃあ、まずは目玉焼きをお願い」ドキドキ

律「オッケー。やってみるよ!」ドキドキ

(コンロ)ピッピッ『ヨネツヲカイシシマス オンドヲセッテイシテクダサイ』

律「・・・あれ?」

澪「ど、どうかしたか律?」ドキドキ

律「・・・フライパン」

澪「えっ?」

律「フライパン無いじゃん」

澪「あー」


【ファミレス】

律「ふいー。美味しかった~」

澪「うん、美味しかった。お腹も膨れたし、買い物行こうか?」

律「すうだな。そろそろ店も開く時間帯だし」

澪「ベッドだけは午後に到着する予定だから、あと買うものは布団と、収納と、家電と、」

律「フライパン。あとは店眺めながら決めようよ」

澪「そうだね。じゃあまずは家具屋さん行こうよ」

律「わかった。会計してくるよ」

澪「頼む。私車のエンジンかけとくから」


【駐車場】

律澪「運転じゃんけん、じゃんけんポンっt!!」

律(グー)澪(チョキ)

澪「ま、負けた~」

律「よっし!澪がバックで駐車場から脱出でーす!」

澪「ううっ、ぶつかりませんように」

律「平気だって。この時間帯なら車少ないから」

澪「うん。スカスカだ」

律「これが両隣にまで車ぎっしりだったら危なかったけどな」

澪「私の運転技術じゃ出られなくなってたな」

律「私だって無理だよ」

澪「律の方が運転うまいよ?」

律「駐車は澪の方が上手だよ」
澪「・・・まあ、二人とも下手なんだけどね」

律「うん。免許取れたのが奇跡だよね」

澪「行こっか?」

律「ああ。安全運転で頼むよ」

澪「むしろ後ろに怒られそうだけどね」

ブロン、ドドド

澪「バックギア入れて、確認して、と」

ピーピーピー

律「誰もいないよー。ぶつからないでいけそうだな」

澪「たどり着けますように・・・」

そろ~~

ブロロロロ


【某大手家具店】

ブオーン

澪「た、たどり着いた~」

律「お疲れ澪」

澪「駐車場も思ってたよりは空いてる」

そろ~っ

律「頭から止めちゃっていいよー」

澪「そうするよ」

ブロン、キキッ
カチャ プスン

律「一応大っきい車借りたけど、今日使うもの以外は配達してもらおう」

澪「あと、いらない物まで買わないようにしないとな」

律「わかってるって~」

澪「本当かなー?」

律「布団とかは奥の方か」

澪「カート一個で足りるかな?」

律「まずは一つでいいよ」

澪「わかった」

律「まずは一周してみてだなー」

澪「りつー。これいるよね?」

律「あー。いるかな?」

澪「使わない?」

律「たぶん買っても使わないよ。いる時に買おう」

澪「じゃあそうする」

律「あっ、このマグカップかわいい!」

澪「うん!かわいい」

律「色違いで買おうよ」

澪「え~?」

律「いいじゃんいいじゃん~」ニコニコ

律「えへへ」

澪「もう。ペアでカップとか」

律「ダメかな?」

澪「たまに乙女チックなんだから」

律「私だって女の子なんだぜー?」

澪「知ってる。かわいいもん」

なでなで

律「へへー♪」

澪「あ、新生活フェアだって。収納用品が安くなってる」

律「ちょうどいいな。いろいろ買っちゃおうよ」

澪「カラーボックス、メタルラック、ウッドシェルフ、ワイヤーシェルフ、ハンギングラック、」

律「ウッドトップチェスト、押入れ収納ケース?、プラスチックコンテナ・・・もうわけわかんないわ」

澪「いっぱいあるなー」

律「ねえ澪」

澪「んー?」

律「カラーボックスってさ、全然カラーじゃないよな」

澪「えっ?」

律「全部木の色じゃん!って思わない?」

澪「律、こっちの列来てみなよ」

律「そっち?」

澪「うん。こっちのカラーボックス見てみなよ」

律「んー、おおっ!」

澪「ちゃんとカラーボックスだろー?」

律「すげー。ピンクとかオレンジに塗ってある!」

澪「ちょっとだけ高いけどかわいいんだよね」

律「うん、かわいい!この色にしようよ!全色揃えよう!」

澪「そんなにいらないよっ」

律「かわいい部屋にしちゃおうぜー?」

澪「こっちには黒と赤のカラーボックスもあるぞ!」

律「かっ、かっけぇー!ドラマとかに出てきそうだ!」

澪「すごいだろ?」ふんす!

律「なんで澪がドヤ顔なのかはわかんないけど、今私の中でカラーボックスの認識に革命が起こってるよ!」

澪「ふふっ。木肌の色のカラーボックスよるちょっとだけ高いけど、こっちの色付きの買おうか?」

律「うん!こっちのかっこいいカラーボックス欲しい!」

澪「はいはい。じゃあカートに乗せるぞ」

律「うん!」

律澪「せーの!」

ガコン!

澪「あとは何か棚系の収納は・・・」

律「ねえねえ澪!」

澪「律ー、なんかあったか?」

律「澪っ!やっぱりこっちの水色のにしようよ!」

澪「まだカラーボックス!?」

律「それで白いカラーボックスも買って縞々に置いt
澪「とうっ!」ベチン!

律「痛ーっ!!」

澪「さぁ、こっちのメタルラックってのも買おう。少し背の高い棚があった方がいいしな」

律「ううっ、りっちゃんのおデコが・・・」ヒリヒリ

澪「布団もセットで安いのあるな」

律「どれがいいんだろ?」

澪「えっと、アクリルのだと安いし清潔だけど、冬はちょっと寒いみたい」

律「でも羊毛や羽毛はちょっと高いなー」

澪「ちょっとの差だけどな」

律「・・・混毛ってのがあるよ」

澪「間をとってそれにしよっか?」

律「使ってみないとわかんないし、これでいいんじゃない?」

澪「じゃあ決定!」

ぼふっ

律「食器ももうちょっと買ってこう!」

澪「ここで買う?ホームセンターとかにも寄るけど」

律「見るだけ見ようぜ~」

澪「それもそうだな。安いのあるかもしれないし」

ガラガラガラガラ

澪「カート重くなってきた」

律「いっしょに押すよ」ぐいっ

澪「ん、ありがと・・・って、うおっ!?」

律「ぬあー!曲がったっ!あぶねーっ」

澪「・・・危ないから一人で押すよ」

律「お願いします」

澪「かわいいお皿いっぱいだな」

律「何がいいかな?」

澪「大きさとか重さも大事だよな、やっぱり」

律「これから毎日使うんだからなー」

澪「ああ。いっしょのお皿でご飯食べるんだもん。良いのを選びたい」

律「えへへ」

澪「ふふっ」

律「一式セットのも売ってるな。調理器具と、洗い物のセットと、食器のセットも」

澪「食器のセット買って、自分で選んだ食器も買おう。
調理器具は律が持ってるし、洗い物のセットも買っとこう」

律「そうしよう。皿や茶碗はいくつかあった方がいいからな」

澪「コップはあとで買おうか?他で安いのあるかも」

律「マグカップも買うし?」

澪「あはは、そうだな。コップは後日でもいいかな?」

レジ「っかいけー、~~円ッス」

澪「カード2回で」

レジ「かっこまりまッス!サインおなしゃッス」

律「カードの名義人は澪だっけ?」

澪「うん。私」

律「良かった。さっきのファミレスで払う時もたしか澪だったなーとか思ってさ」

澪「カード払いはこれから秋山澪で書くんだぞ」

律「はいはい」

澪「配達お願いしたいんですが」

レジ「サービスカウンターあちらんなりやッス!こちらのレシート持っておなしゃッス」

律「どもー」

律「配達お願いしたいんですがー」

レジ「かしこまりやッス!」

澪「って、さっきの人!?」

レジ「レジ空いてんで自分が承りやッス!こーちらにご住所と連絡先おなしゃッス!」

律「あ、はい・・・」

澪「新しい住所で書くんだぞ」

律「わかってるわかってる」かきかき

澪「・・・。」

律「・・・澪」

澪「××丁目、○○番、△△号室」

律「はいはい」かきかき

レジ「あざーッス!明後日午前にご連絡しやッス!本日お持ち帰りになる物ござーッスかー?」

律「マグカップと、食器と、」

澪「布団もだ」

律「あっ!ああ、いいや」

澪「どうした?」

律「フライパン忘れた」

澪「あ、そうだった。他で買おうか?」

律「うん」

澪「以上で」

レジ「あざーッス!ご確認のサインおなしゃーッス!」

律「はーい」かきかき

レジ「あざーっしたーッス!」


【フードコート】

律「ソフトクリームうめえ」ペロッ

澪「布団と食器さえあれば、買い物は一段落だ」ペロペロ

律「お昼食ったらどこ行く?」

澪「家電と、ホームセンターと、どっち先にしようかな?」

律「家電かな?冷蔵庫とエアコンは部屋に備え付けだし、あとは・・・」

澪「レンジは今日から使うだろうし、加湿器あってもいいな」

律「お肌乾いちゃうーっ♪みたいな感じ?」きゃぴっ

澪「女の子はうるおい大事なんですーっ♪とか?」きゃぴっ

律「ブホッ!」

澪「なっ!?律がやり始めたんだろー!?」

律「乗っかるとはさー」クスクス

澪「むぅ」

律「・・・澪のソフトクリーム美味しそうだね」

澪「ストロベリー味。食べたい?」

律「うん」

澪「あーん?」

律「あー。あむっ」ペロッ

澪「美味しい?」

律「うん、うまい」ペロペロ

澪「ふふっ」

律「なんだよー」ペロペロ

澪「ん?餌付けしてるみたいだなぁって」ニコニコ

律「失礼な」ペロッ

澪「律のも食べたい」

律「バニラだよ」

澪「うん。食べさせてー」あーん

律「はいよ澪」

澪「はむっ、うん、おいしい」ばりっパクッ

律「あっ、コーンまで食いやがった!」

澪「だってもう残り少なくて舐めるとこ無かったし?」もぐっ

律「かじられちゃった」

澪「もう一回私のも食べる?」

律「うん!」ぱくっ

澪「餌付け餌付け」ニコニコ


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最終更新:2012年03月17日 22:24