238. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 22:59:41
唯「ふぅーっ、やっと読みおわったー」

和「いろんなカップリングがあったわね」

憂「14作あって、かぶったのが2カップリングだけっていうのはちょっと意外だったかな」

和「書かれたお話それぞれのメインカップリングは、
    律澪、唯梓(梓唯)、憂梓、唯紬、律梓、菫直、紬律、純梓、唯律、紬さわ、ね」

唯「それじゃ、ちょっとずつだけど、感想話そっか」

憂「うんっ」
239. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:00:32
憂「まずは、一番手さんの  律「2月から3月にぽつぽつと」  」

唯「りっちゃんとみおちゃんのお話だね」

和「律と澪らしい、互いに遠慮なく軽快なテンポの会話だったわね」

憂「律さんが照れて誤摩化してるのに対して、澪さんは割と積極的だったね」

唯「確かにりっちゃんは、肝心なことになると照れてはぐらかしそうだもんねぇ」

和「ホワイトデーの次の日の、唯とムギのニヤニヤする顔が容易に想像できたわ」

唯「そりゃあねえ、ニヤニヤが止まらなかったよ」ニヤニヤ

憂「ふふ……」

和(ニヤニヤする姉を見てニヤニヤする妹……)
240. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:01:11
憂「えっと次は、二番手さんの  「お返し」  」

和「登場人物は唯と梓ちゃんのふたりだけね」

憂「ちょっと毒のある梓ちゃんと、ちょっと押され気味なお姉ちゃんの駆け引き」

和「唯も分かってて押されてる、とも読めたわ」

憂「そうだね」

和「全体のテンションが低めというか、別れ際もあっさりしていて、
    唯と梓ちゃんのお話にしては読後感にそれほど甘みが残らなかったかしら」

唯「雰囲気を読ませるって感じかな」

憂「花言葉って使われやすいモチーフだけど、百合なお話との親和性も高いね」

和「そうね」
241. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:01:57
唯「で、三番手の  唯「ひみつ」。  これは私が書きましたっ!」

和「唯たち軽音部の先輩といるときとは違う、力の抜けた梓ちゃんね」

唯「部室じゃあんまり見ることない、油断したあずにゃんを
    こっそり覗き見しちゃったような気分だよ」

和「で、唯の狸寝入りだけど、憂は気付かなかったの?」

憂「気付いてたよ、お姉ちゃん起きてるの」

唯「そうなの?!」

憂「うん。梓ちゃんはホントに気付いてなかったみたいだけど」

唯「ぬぅ……妹にイチャイチャを見せつけられてしまった」

憂「ふふ、ごめんねお姉ちゃん」
242. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:02:34
和「四番手さん、  梓「別に唯先輩のこと好きとかそう言うのじゃない」  」

憂「お姉ちゃんと梓ちゃんだね」

唯「私たちが2年生で、あずにゃんと憂たちが1年生の時のお話なんだね」

和「素直になれない梓ちゃん。みんなそれを分かってるから、
    からかいつつもフォローしたり。可愛いお話ね」

唯「ほんのりと、憂と純ちゃんも仲良しさんだね」

憂「えへへ」

和「ずっと素直じゃなかったぶん、最後の梓ちゃんの台詞がグッときたわ。
    ……でも、ねえ唯。ひとつだけ言ってもいい?」

唯「うん?  なあに?」

和「お返しにけん玉はどうかと思うわ」

憂「” 一回転飛行機 ” まではできるようになったよ」

和「そうなんだ」
243. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:03:42
憂「えっと、次は五番手さん、  紬「おくりもの」  」

唯「私とムギちゃんのお話だね!」

和「少しシリアスな雰囲気で、ムギの視点。唯の出番が極端に少ないのね」

憂「そのぶん紬さんの心の揺れが丁寧に書かれていたね」

唯「このお話の中では、りっちゃんとあずにゃん、澪ちゃんと憂っていう
    2つのカップリングも成立してるんだね」

和「そうだったわね。
    ……実を言うと、他のカップリングのお話が挟まった辺りで、
    それまでムギの心理描写に向いていた意識がいちど途切れてしまったの」

唯「んー。女の子たちの会話は脱線しやすいって見方をすれば、
    そういうのもひとつの面白さではあるかもしれないねぇ」

憂「……あ、そうだ。私ね、ひとつだけ心の中でツッコミ入れちゃったんだ」

唯「どんな?」

憂「梓ちゃんが、”金属アレルギーの人にアクセサリーを贈るみたいな極端な事は〜”
    って言ってたでしょ?  紬さんに」

和「ええ」

憂「でも、いきなり婚姻届っていうのも結構極端というか、大胆だなって……」

唯和「……ああー」
244. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:04:33
唯「そんで、次は六番手さんの  律「お返しの味はビター or ベター?」  」

憂「甘えん坊の梓ちゃんと、甘やかしちゃう律さんの可愛いお話だったね」

和「コントになるかならないかのスレスレ加減がいいわね」

唯「ポンポン投げ合ってるような会話が面白くて、あっという間に読み終わっちゃった」

和「わざとハズしてくる梓ちゃんのボールを、律はちゃんとキャッチするのよね」

唯「ちょっと呆れながらも口元緩んでるりっちゃんが見えるようだよ」

憂「遠慮のない会話の応酬なのに、イチャイチャしてるようにしか見えなかったね」

和「遠慮のない会話だからこそ、かしら」

憂「あ、そうかも」
245. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:05:26
和「次は、七番手さんの  澪「律が誰のものか教えてやるよ」  」

憂「澪さんと律さんのお話。百合と言うには結構ハードだったね」

唯「……あっ!  このお話18禁だよ!  憂!」

憂「大丈夫だよお姉ちゃん。指の隙間から見てるだけだから」

和「それなら大丈夫ね」

唯「えっ?  うん?」

和「読んでみていちばん最初の感想は、澪と律の姿を借りた誰か、だったわ」

憂「ふたりのための話というより、話のためのふたりって印象が強かったかな」

和「ドSの澪とドMの律が好きな人にはたまらないかもしれないわね」

憂「そうだね」

和「そういえば、モルボルでいきなり我に返ったわ」

憂「あれは唐突すぎて笑っちゃったよ、もう」

唯「え?  え?  モルボルってなあに?」

和「モルボルグレートに出会ったときの恐怖感たるや」

憂「何度もコントローラー投げたよ」

唯「何の話?」
246. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:06:45
唯「んと、で、次は…八番手さんの  和「しのびあい」  」

憂和「……」

唯「ん?  ふたりともどうしたの?」

憂和「……」

唯「……もしかして、これ書いたの」

憂「事情を話すとね、三番手でお姉ちゃんが書いた時のトリップをメモするの忘れて」

和「うっかりだったわね」

唯「だとしても、しれっと飛び入りだとか言っちゃってるし」

憂「飛び入りには違いないし、投票もないし、箸休め的なお話だしいいかなって」

和「反省しているわ。ごめんなさい」

唯「もう……。それで、内容だけど」

和「そうね、簡潔に言ってしまえば」

憂「暇を持て余した」

和「憂と和の」

憂和「遊び」

唯「あ、ちょっとイラッときた」
247. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:07:53
憂「気を取り直して、次は九番手さん  菫「ちんもく!」  」

和「新しく軽音部に入った1年生ふたりのお話なのね」

憂「ふたりらしさがよく出てて、可愛いなって思ったよ」

唯「んと、菫ちゃんがちょっと引っ込み思案で、直ちゃんって子は無口なの?」

憂「スミーレちゃんはそうだね。
    奥田さん…あ、直ちゃんのことね、彼女は、そうだなあ……
    無口なわけじゃないけど、割とマイペースというか……」

和「普段何を考えているか分かりづらい、とか?」

憂「……かな。だから、奥田さんが照れてるところでキュンときちゃった」

唯「そっかあ。 ” 幸せな沈黙 ” って言葉、素敵だね」

和「心を許しているからこそ感じられるもの、だものね」

憂「うん♪」
248. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:08:56
和「次は、十番手さんの  ムギ律「今年のホワイトデーはクッキーなしの方向で!」  」

唯「ムギちゃんとりっちゃんの、ちょっと面白いニュアンスのお話だね」

憂「なんだか児童書を読んでる感覚だったかな」

唯「積み木をどんどん積み上げていくようにお話が進んでいくなあって思ったよ」

和「その不安定さというか、滲み出る無邪気さみたいなものが癖になる人もいるかもね」

憂「そうだね」

和「ムギの家に付けられたちょっと強引にも思えるオリジナル設定も、
    このお話の中だとすんなり受け入れられたわ」

憂「うん」

唯「でも、なんで鍋だったんだろうね?」

和「食べたかったんじゃない?  作者さんが」
249. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:10:07
憂「えっと、次は十一番手さん  梓「虫歯」  」

唯「おっ、また私とあずにゃんのお話だね!」

和「心の想いを虫歯の痛みになぞらえたお話」

憂「全体に、ほんのりと甘い雰囲気が漂ってるね」

和「この年頃ならではの危うさが上手く書かれてると感じたわ」

憂「書かれた言葉の裏を読む、みたいな作風もいい感じだね」

唯「でも、虫歯がある時に飴ちゃん舐めちゃだめだよね」

和「……」

憂「……」

唯「うん?  なあに?」

和「ううん、なんでもない。唯はそのままでいてちょうだい」

唯「??」

憂(無邪気なお姉ちゃん可愛い)
250. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:10:56
唯「ちょ、ちょーっと疲れてきたねえ……」

和「大丈夫?  一度に読んで、お話酔いしちゃったんじゃない?」

唯「人が書いたお話への感想って、自分でお話書くよりも頭を使うよ」クラクラ

和「そうね。少し休む?」

憂「お姉ちゃん、和ちゃん、お茶入れたよ。
    それとお隣のおばあちゃんに羊羹もらったから食べよ?」

唯「わーい!  ありがとー!」

和「ありがとう、憂。さすが気が利くわね」

憂「えへへ」

唯「ふぁー、おいひぃ……」モグモグ

和「ほんと、幸せそうな顔して食べるわねえ」クスッ

憂「ね」クスッ

唯「よーっし、もうひとがんばりっ!」フンスフンス!!
251. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:11:57
憂「十二番手さんの、  純「あぁもう、まったくブラック…」  」

唯「純ちゃんとあずにゃんだね」

憂「うっかりな純ちゃんも、勝負だなんてムキになっちゃう梓ちゃんも可愛い」

唯「二人の手助けしちゃう憂も可愛いよ」

憂「えへへ、ありがとー」

和「実は読んでいる途中でね、何度か行って戻ってを繰り返したのよ」

唯「どういうこと?」

和「例えばふたりの” 勝負 ”にしてみても、勝ったほうが命令出来るみたいな
    やりとりは無かったのに自然とそうなってるでしょ?」

憂「あ、そうだね」

和「他にも何カ所か読み直しをした部分があったんだけど、
    第三者には分かりづらいことも当人同士は通じてるって、よくあるものね」

唯「ところで、最後に憂が捨てたブラック無糖、
    あれをあずにゃんのチョコに使ってたから苦いけど美味しかったってことでいいの?」

和「だけど、それだと ” もー純ちゃん、〜 ” の台詞に繋がらないんじゃない?」

唯「ぬぬ……謎が残った……」
252. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:13:06
和「じゃあ次は、十三番手さん  律「唯に振り回される日」  」

唯「私とりっちゃんのお話だね。私、酔っぱらうとこんなになっちゃうんだ」

憂「お酒はハタチになってからだよ、お姉ちゃん!  めっ!」

唯「ひぃっ!  ふ、不可抗力だよぉ」

和「ハタチになったから酒癖が変わるってわけでもないけどね。
    ……とはいえ、すごいテンションねえ」

憂「こんなテンションのお姉ちゃんの相手ができてるなんて、
    このお話の律さん、ほんとにお姉ちゃんのことが好きなんだね」

和「澪の軽やかな逃げっぷりもいいわね」

憂「酔いが醒めてからは、一転して甘々な会話だねー」

和「読んでるこっちが照れるくらいよ」

唯「それにしても、りっちゃんて振り回される役がよく似合うね!」

憂(お姉ちゃんがそれ言っちゃうんだ……)
253. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:14:09
唯「いよいよラスト、十四番手さん  紬「ホワイトデーが待ち遠しい!!」  」

憂「紬さんとさわ子先生のお話、だね」

唯「色んな味のお菓子を食べてきて、最後にプレーンクッキーを食べた気分だよ」

和「シンプルだからこそ、飽きのこない良さもあるわね」

憂「うん、そうだね」

唯「お話そのものへの感想じゃないかもしれないけど、
    最後の最後でさわちゃんが出て来てくれて嬉しかったぁ」

和「ふふ、そうね」

憂「ホワイトデーのふたりも、ちょっと読んでみたいね」
254. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:15:32
唯「ふあぁ……。思った以上に大変だった……」

和「そのくらい読み応えがあったってことよ」

憂「ふふ、そうだね」

和「いくつか、あのSSの作者さんかな?  って思う作品もあったけど、
    まあそれを言っちゃうのは野暮ってものよね」

唯「……ねえ、ふたりとも。ちょっと真面目な話をしてもいい?」

和「うん?  いいわよ」

憂「なあに?  お姉ちゃん」

唯「あのね、去年、こことは似てるけど違う場所でこの企画の話が上がったとき、
    震災が起きて、企画どころの話じゃなくなっちゃったでしょ」

和「ええ」

憂「あの頃は、本当に気持ちが落ち着かない毎日だったね」

唯「うん。……今も、全部が元通りになってるわけじゃないけど」

和「……そうね」
255. いえーい!名無しだよん! 2012/03/20(火) 23:17:39
唯「それでも、1年経って、こうやって改めて企画を立ち上げてくれた人がいて、
    みんなでワイワイできる時間が戻ってきたってことが、嬉しいんだ」

和「……」

憂「……うん」

唯「だから……。嬉しさ余って2本も書いたりこうやって出しゃばっちゃったりもしたけど、
    どうか、大目に見てくれるといいな」エヘヘ

和「……また来年、と言わず、また何かのタイミングで
    こうやってみんなで盛り上がれる機会があればいいわね」

憂「うん、そうだね」

唯「それじゃ、そろそろこのへんにしよっか」

和「提案してくれた人、企画してくれた人、参加した人、読んだ人、
    みんなほんとにありがとう。楽しかったわ。
    個人の感想とはいえ自作を棚に上げて好き勝手言っちゃってごめんなさいね」

憂「またいつか、一緒に楽しみましょうね」ニコッ

唯「じゃあねー!  ばいばーい!」






最終更新:2012年03月28日 22:03