梓(私はよくレズにゃんとかガチにゃんとか言われるですが、それは正しいです!
しかぁし! 私は完ビである以上に百合にゃんなんです! そうでしょ!?


そうだね☆


ほらっ!)
「わかりましたかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁああああぁあぁぁぁぁぁ!」

気が付くと、私は椅子から立ち上がって叫んでいました。

「な、中野さん? どうしたの?」

梓「あ、すみません先生。居眠りしてしまっていまして、寝ぼけていたみたいです」

周りのクラスメート達から笑いが起こります。

「まあ。授業中に居眠りは駄目よ?」

梓「はい、失礼しました」

失敗失敗。百合にゃんうっかりにゃん☆

梓「ははは、みんなもゴメンね」

クラスメート達にも軽く謝り、私は椅子に座り直します。

「ーーさぁ、授業を再開するわよ」

先生の言葉に大きく頷いた私は携帯を取り出すと、今夜某掲示板に投下する百合SSの執筆に取り掛かるのでした。

五時間目。朝からSSを書き続けては、さすがに疲れも出てくると言うもの。

梓(むう、ちと詰まりましたね)

気分転換に、私は純を見ました。

純の可愛らしいモフモフと背中。

たまりません。

梓(あの時の純、最高だったなぁ)

ふと、先輩方が修学旅行に行っている雨の日に、平沢家に泊まった時の事を思い出します。

普段のキャラから多少は想像出来てましたが、まさか純があれほど寝相が悪いとは。

百合にゃんの安眠を純の足に邪魔された時、思わず彼女の足の裏をクンクンペロペロしてしまいましたよ。

まったく、良い匂いはするわ美味しいわの、ミラクルな足でした。

その日見た朝日は、まだ眠気が抜けてなかったとは言え、あまりに嬉しい事があった後だからかよく記憶に残っています。

肝心の朝日は、雨で見えませんでしたが。


ムラッ。


梓(あ、いかんです)

テンション上がって来たのは良いですが、こっち方面のテンションは逆に集中力が無くなるので芳しくありません。

こんな時はアレに限ります。

梓(百合にゃあぁぁぁあぁあぁぁん・スキャアァァアァァアアアァァアァァァァァン!)

説明しようっ!

百合にゃんスキャンとは、『対象が、色んな相手にどのレベルで百合感情を持っているか』と言うのが数値でわかる百合にゃんの必殺技です!

言わば、対象の百合闘力がわかるスカウターです。

まあ、今の百合にゃんの力では、一人辺り上位三名までしかわかりませんが……修行を積み、近々すべての相手を見れる様になってやるです。

梓(さて、今日の純の百合闘力は……)

純。
澪・119。 憂・91。 梓・91。

むふふ、今日も澪先輩大好きっ娘でいやがります。

ちなみに数値の目安として……

70~90がお友達とか、ちょっと意識してる仲の良い人レベル。

91~99が親友だったり憧れの存在だったり、特別と言って良いレベル。

100以上は、完璧な恋愛対象であり、百合フィーバーが来ている相手ですね。


澪純と言うのは、どことなく悲恋な感じがするのがたまらんですっ!


純『どうしても……駄目なんですか?』

澪『ごめん。私には好きな人が居るんだ』

純『……知ってます。だってその人って……』

澪『……ごめん』

純『良いんです。
むしろ、それをわかっていながら告白なんてした私が悪い子……なんっ、で……す』

澪『わっ! な、泣くなよ……
そんな事思ってないから、な?』

純『ぐすっ……すみません……』

澪『大体こうやって好きになって貰えたのは、嬉しい事だ』

純『ありがとう、ございます。私、その言葉だけで……
……でも』ギュッ

澪『わっ……! す、鈴木、さん……?』

純『今だけは、こうさせて下さい。お願いします。
そして、純って呼んで……下さい。今、今……だけは……』

澪『……わかったよ、純……』


ひょひょいひょ~~~~~~~☆ 

梓(いつも元気な純の切ない姿、気弱なのにこういう時は頑張って先輩ぽく振る舞い、純を支えようとする澪先輩。
たまらんですっ!)クチュップシッ
「ふぅ」

おっと。イキました。イッちゃいましたね。

うかつです。百合妄想をして、余計な感情を押し込めようという作戦だったのですが。

まあこんな時の為に、常にライナーを装着していて良かったです。

さてさて、んじゃあこの勢いに乗ってSSを完成させましょうか。

意気揚々と再び携帯を開くと、私の指は疾風の如く動き始めたのでした。

憂「今日も授業終わったねー」

無事百合SSも完成し、ウキウキで部活へ向かう準備を始めた私の所に、憂がやって来ました。

梓「そうだね。ちょっと疲れちゃったよ」

まあ、この疲れは大仕事をやり終えたからこその気持ちの良い疲れなのですが☆

純「なに言ってんのさ~。居眠りしてたくせに」

笑いながら純も来ます。

なんだとこの可愛いモップっ娘め。モフモフして、また足の裏クンクンペロペロしてやろーかぁ。

梓「うるさいなぁ、純だってよく居眠りしてるでしょ?」

純「あはは、そりゃ言わない約束だよ~」

憂「ふふふ」

憂が隣でほほ笑む。

いつも思ってるですが、ホント憂って魅力的な笑顔してるよなぁ。

…………憂、可愛いなぁ。

梓(百合にゃあぁぁあああぁぁん・スキャアァァアァァアアアァァアァァァァァアァァアァァアアアァァアァァァァァン!)

憂。
澪・計測不能。 唯・138。
純・95。           梓・95。


~平沢家にて、軽音部の皆と憂で怖いBD鑑賞~

澪『……あうぅ……』ウーイニピトッ

憂『澪さん? どうしたんですか?』

澪『な、何でもないっ』

憂『……怖いんですか?』

澪『こっ、怖くなんてないぞ』

憂『怖いんですね。
でも、なんで律さんじゃなくて私なんですか?』

澪『……そんな事したら律にからかわれるだろ?
それ自体はいつもだし、良いんだけど……
こんな事で、この場に水を差したくないんだよ……』

憂『ふふ、そうですか』

澪『……迷惑だった?』

憂『えへへ。逆に嬉しいです。
私、そんな澪さんだいすきですから』ナデナデ

澪『も、もう///』


あはっほ・あはっほ・イェイ☆

けしからボディ同士の、優しくて頼りになるおにゃのこと、クールな美人に見えて実は甘えたさんのお姉たま。

これぞまさに、萌え萌えキュンっ☆ なカポォ!  ユーリンク・カッポォ!!

まったく。絶対あの後憂ったら、このけしからん身体で澪っぱいを……

こんな、けしから……

…………むぅ。


梓「ーーさて、部活行こうかな」

純「あっ、じゃあ私も行こっと」

憂「今晩のおかずは何にしようかなぁ」

澪っぱいでしょ。かー、このむっちり百合娘がぁっ!///

梓「憂って毎日毎日、ホント凄いよね。
私真面目に尊敬しちゃうよ」

純「だねぇ。全面的に同意だわ」

憂「えっ。別に全然凄くないよぅ。
……えへへ///」

ーーよし、部活の前にトイレ行くですっ。


梓「ふぅ~♪」ツヤテカ

当たり前の事ですが、外にトイレがあるというのはありがたいです。やばい時いつでもひと頑張り出来ますもんね。

さすがの高性能ライナーさんと言えども、これに二回も耐えられないでしょうし。

スッキリしてライナーも替え、絶好調の百合にゃんは部室に向かいます。

ーーと。


律「おう、梓じゃん」

澪「梓も今からか?」

梓「はいです」

桜が丘女子・百合代表チームのメンバー、最高年の方々に出会いました。

ちなみに憂と純もメンバーで、百合にゃんが監督です☆

律「丁度良いや、一緒に行こうぜ~」

梓「そうですね」

律澪という並びはそれだけで百合の花びらが舞うものですが、今の百合にゃんは賢者。飲まれはしません。

梓「そういえば、唯先輩とムギ先輩はどうされたんですか?」

澪「ん?
ああ、あいつらは掃除当番だ」

梓「そうですか。
……ってアレ? あのお二人って出席番号並んでましたっけ?」

私の疑問に、律先輩が笑顔で答えます。

律「はは、気を使ってやったんだよ。
掃除当番なんてたまにしかないイベント、二人っきりにしてやりてぇじゃん」

ごぶらっは!

やべっす! 百合の花びらではなく百合の嵐が吹き荒れました。

こんなのに飲まれるなと言うのはムチャ振りです。

澪「まったく……こういう時だけ気が利くんだから」

律「さすが律っちゃん、さすがぶちょーうっ!」

澪「自分で言・う・な!」ポカッ

律「ひゃっはー☆」

百合の嵐がさらに進化して、百合ストームになりましたっ!

梓(ダブル・百合にゃああぁぁあぁあん・スキャアァァアァァアアアァァアァァァアンッッ!)

律先輩。
梓・122。 澪・108。 
唯・92。   紬・92。

にゅっふ♪ 律先輩はいつも私の事がだいすきなんだから☆


梓『あれ。今日は部活、律先輩一人ですか?』

律『んー。そうだな。皆急に用事が出来ちまってさ。
……いや、梓含めて二人か?』

梓『そうですか。
……うーん、なら今日は中止にしましょうか?』

律『そうだな、さすがに二人じゃあやっても仕方ねぇか』

梓『その口振りだと、初めから中止にするつもりでしたね』

律『おっ、バレたかー』

梓『でもそれならわざわざ待って頂かなくても、私にメールでもして貰えば良かったのに』

律『まあその方が合理的なんだろうけど……
ちょっと梓の顔が見たかったからな』

梓『なに言ってるんですか、もう。
……そういえば、来週は律先輩の誕生日でしたよね』ヌギ

律『ん? ああ、そうだぜー。
って梓っ、なに脱いでんだよ!?』

梓『……だって、誕生日の当日って……家族とか軽音部や、澪先輩と一緒に祝うんでしょ?
だから、二人きりの今のうちにプレゼントを渡します』

律『な、な、な? プレゼントってなんだよ……
つか梓近いよっ近……ぅわっ///』

梓『ーー先輩、ほら。私を好きにして良いんですよ?』リツノテヲトリ、ジブンノムネヘ

律『ふわ……』
(梓の胸、小っちゃいけど柔らかくって……暖かい……)

梓『ん……
律先輩、すき。私を貰ってくれますね?』

律『(ゴクッ)…………
や、やっぱりダメだよっ!』

梓『なんでですか?
律先輩、私の事嫌い……?』

律『ちげえよ。私だってお前の事……
で、でもっ、怖いよ……こんなの、わからないもん……』

梓『もう……先に女の子にここまでさせておいて、ヘタレな
律』

律『うるせー! つか私だって女の子! 大体、先輩を呼び捨てにすんなぁ!』

梓『じゃあ……律っちゃん?』ウワメヅカイ

律『っ!///』


くぁぁぁぁぁぁ! 律先輩ったらなんてヘタレイケメンっ!

梓(しゃーねぇです、百合にゃんがガッツリ・リードしますですよっ☆)ヌチャッ、プュッシ

………しまった、また体力使っちゃいました!

いやそれは自然の摂理なので詮無き事ですが、私はガチにゃん以上に百合にゃんなんです! ありゃいかんですよっ!

体勢を立て直すですっ。澪先輩……!

澪先輩。
憂・計測不能。 律・108。紬・94。

んふ♪ HTT作詞担当の澪先輩と、作曲担当のムギ先輩はかなり相性が良いと思うのですよ。


澪『うん、この曲はこれで完成だな』

紬『お疲れ様でした~』

澪『お疲れ様。
しかしムギは凄いよな。これだけ完成度の高い曲を作れるんだもん。
それも何曲もさ』

紬『ありがとう。
でも、それを言ったら澪ちゃんだって凄いわよ~。
他の人じゃあ絶対に書けない素敵な歌詞ばかり見せてくれるんだもん』

澪『えっ、そんな事ないよ///』

紬『そんな事あるわ。
私、澪ちゃんの歌詞のおかげで作れた曲が沢山あるもの。
いつもありがとう』

澪『い、いや、私こそさ、えっと、その……
いつもありがとうな///』

紬『うふふ。
……そう言えば澪ちゃん、また胸が大きくなった?』

澪『う、うん……
ちょっとだけな///』

紬『どれどれ♪』ミオノシャツ、ヌガシ

澪『ぅわっ、ムギ!?』

紬『まあまあまあまあ、二センチ成長してるね』

澪『な、なんで見ただけでわかるんだよぅ///』

紬『じゃあ触っちゃお♪』

澪『ふわっ///』

紬『でも澪ちゃんのブラ、結構大人っぽいのね。
澪ちゃんの体臭と合わさって良い匂いがするし☆』クンクン

澪『か、嗅ぐなぁ///』

紬『おパンツはどうなのかな、かな?』

澪『わわわわわ///』

紬『あら、うさちゃんのバックプリント♪
ブラと合ってないのが気になるけど、澪ちゃんならそれも魅力に感じるのが不思議ね~』

澪『な、なんだよぅ。こないだ買ったばかりのお気に入りなんだぞっ』

紬『うふふ、大丈夫よ~。可愛らしいうさちゃんだわ♪』

澪『パンツお尻に食い込ませないで///』

紬『でも、トイレの後はちゃんと拭かないと駄目よ。
買ったばかりのおパンツなのに、外からでもわかる位に黄ばんでるもの』クンクンツプッ

澪『っひ!///』プシッ


もう、もうっ! つうか、加虐心そそるタイプ同士が幼なじみなんて反則も良い所ですよっ!///

律「よっしゃ、部室に着いたぜぇ」

澪「梓、早く入ろう」

梓「すみません、私トイレに行ってきます」

澪「えっ? なら荷物だけでも置いて……
ーー行っちゃった」

律「よほど我慢してたのかね?」


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最終更新:2012年04月08日 20:48