- 132. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:43:12
- さわ子「うぃーっす」ガチャ
菫「あ、先生こんにちは」
直「こんにちは。先生が遅いから、先輩達先に帰っちゃいましたよ」
さわ子「昨日、軽音部時代の同期とちょっと飲み過ぎちゃってね…」グワングワン
菫直(やっぱりダメな人だ…)
菫「ブラックコーヒーどうぞ。先生って軽音部だったんですか?」コトン
さわ子「ありがと、気が利くわね。…言ってなかったっけ?」
直「初耳ですね」カタカタ
さわ子「そうだった? まあ、私のことはいいわ」ズズッ
菫「えっと、純先輩の誕生日企画、さわ子先生を含めて7編集まりましたね」
さわ子「自分以外の人が2、3人参加してくれれば御の字って思ってたけど
最初に投下したあと半日無反応だった時はさすがに肝が冷えたわよ」
菫「参加していただけてよかったですね」
さわ子「私はともかく、純ちゃんの沽券に関わるからね…ほっとしてるわ。
…それじゃ、各作品の感想を話しましょうか」
菫「はい」
直「はい」カタカタッターン
- 133. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:44:25
- 菫「えっと、まずはさわ子先生が書いた 純「ブロッコリー」から」
さわ子「一応企画者だからトップバッターになるだろうなと思って
入りやすくコメディタッチにしてみたんだけど、どうかしら」
菫「純先輩がみなさんからいじられっぱなしですね」
さわ子「普段は純ちゃんが梓ちゃんをからかって憂ちゃんがなだめるみたいな
関係性が自然に出来ているから、そこを敢えて壊してみたの」
直「なるほど…それでおふたりがらしくない行動を取っていると…」カタカタ
さわ子「梓ちゃんと憂ちゃんは、純ちゃんがギリギリ怒らないボーダーラインを
ちゃんと知っていると思うのね」
菫「ブロッコリーはセーフなんですか?」
さわ子「次の日、憂ちゃんがおばちゃんパーマで
梓ちゃんがペガサスMIX盛りポッキー祭りになってたけどね」
直「思い切りアウトじゃないですか。チョイスも微妙に古いし」カタ…
さわ子「まあそんなもんよ」フフッ
菫(今の、笑うところだったのかな…)
- 134. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:45:31
- 菫「次は二番手さん◆NvjLpFJjHIの 純「祝われたい」」
直「なんていうか、すごく鈴木先輩らしい思考だと思います」カタカタ
菫「どのあたりが純先輩らしいのかな」
直「褒められたい、カッコよくスマートに。でも詰めが甘い。そんな感じ」
さわ子「確かに純ちゃんってそんな子だと思うわ」
直「あと、立ち直りも早いですね」
菫「あはは…」
さわ子「純ちゃんらしさがよく出ているお話なのはもちろんなんだけど、
私がいちばん気に入ったのは対面式での梓ちゃんと憂ちゃんのフォローね」
菫「純先輩をフォローするために馴れないことを頑張ったおふたりも、可愛いですね」
直(とっさにツッコミまで出来るとは…平沢先輩はほんとロボみたいな人だ…)
- 135. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:46:15
- 菫「続いて三番手さん、 純「猫と私と週末に」」
さわ子「純ちゃんの一人称にしては珍しいタッチね」
菫「アンニュイでネガティブな純先輩ってあまり想像できないですね…」
さわ子「そうね。だけど逆に考えてみて? 普段カッコよく見せたがる純ちゃんが、
誰も見ていない家でひとり、気を緩めて猫と戯れながらぼんやりと過ごす。
なくはないと思わない?」
菫「ああ……そうかもしれません」
さわ子「このお話は、そのギャップがいいなと思ったわ」
直「このお話での鈴木先輩は、中野先輩に片思い中ってことになっていますね」カタカタ
さわ子「そうね。それで、梓ちゃんの気持ちは分からないままお話も終わる。
切ない気持ちはそのままだけど、優しい終わり方をしているわね」
菫「はぁ…切ない中にもほんのり甘さを感じるお話ですね」
直「あ、低脂肪乳は私もちょっと苦手です」カタカタ
- 137. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:46:54
- 菫「四番手さん◆4xyA15XiqQの 「DJ.純ちゃんの 純CHAN★JAN★RADIO!」です」
直「一転してテンポよく読める作品ですね」カタカタ
さわ子「唯ちゃんと純ちゃんの会話が実際どんなのかは想像するしかないんだけど、
この純ちゃんは唯ちゃんに押され気味ね」
菫「先輩だからっていう遠慮もあるんでしょうか」
さわ子「うーん、その割に純ちゃんも言いたい事言ってる感じだけど」
菫「あ……そうですね」
さわ子「一見誕生日に何も関係ないトーク番組形式のコメディ、
と思わせておいてのサプライズ。
読み終えればベタなネタと感じるかもしれないけど、上手いと思ったわ」
直「それで、ペンネーム”メイドの土産”さんっていうのは」カタ
さわ子「さ、次に行きましょうか」
菫直(やっぱり……)
- 138. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:49:08
- 菫「次は、えっと、五番手さん◆ywLV/X/JUIの 『un limited』……」カアァ
直「…菫? どうしたの、赤くなって」カタン?
菫「だ、だって…これ」
さわ子「あっち方面のムギちゃんならキマシタワー状態になるお話ね」
菫「き、きま…? っていうかあっち方面のおね…お嬢様ってなんですか?!」
直「それにしても、普段とは随分違う感じですね、特に平沢先輩が」
さわ子「この作者さんは、まず自分の世界観があって、次にストーリーがあって
そこにキャラクターを落とし込む、って作り方をする印象ね」
直「それが独特の作風に繋がっていて、書きたいもの書いている良さも感じます」カタカタ
菫「…」ピポパ
さわ子「憂ちゃんの思い詰め方が本来のキャラクターとは剥離した感じだけど
この作品の中でなら、こういう憂ちゃんもいるんだなと思えなくもないわ」
直「あとは、出て来る人たちが本人よりも精神年齢高めって感じですね」カタカタ
さわ子「最後の一行のあとは、あなたたちにはまだちょっと早いかしら」フフッ
直「R指定に突入、ってことでしょうか」ニヤリ
菫「あっもしもしお姉ちゃん? あのね、キマシタワーって何?」
さわ子「ムギちゃんに電話したの?!」
- 139. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:51:06
- 菫「コホン…。つ、次は六番手さん◆Uau.Sy5U8cで
梓「たのしいおたんじょうぱーてぃ(鈴木除く)」です」
さわ子「純ちゃんの誕生日のはずなのに何故梓ちゃんが?
と思わせる上手いツカミね」
直「台詞の中にまで(仮)って入ってしまう先輩が不憫です」
菫「私たちの誕生日はまだ推測もできないんだけどね…」アハハ…
さわ子「ぱっと盛り上げてさくっと落とす。
短いけど、短さというか、シンプルさもこの作品の良さのひとつだと思うの」
直「あっさり帰っちゃう鈴木先輩も、らしい感じがします」カタカタ
菫(直ちゃんの中の純先輩像っていったい…)
さわ子「最後のレスで作者さんもセルフツッコミを入れているけど、
時系列については、まあうん、気にしない方向でいいんじゃないかしら」
直「面白いは正義!」カタッターン!!
- 140. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:52:15
- 菫「では、最後です。七番手さん◆svsd2HZT5E の
宇宙軽音大作戦 『戦慄!誕生日惑星の恐怖!』」
さわ子「最後の最後で面白い設定が出てきたわね」
直「最初のナレーションが銀河万丈の声で再生されました」カタカタ
さわ子「奥田ちゃん…あなたいくつ?」
直「気にしないで下さい」カタカタ
菫「本来のけいおんとは全く違う設定の中においても、
キャラクターがきちんと書かれていて、すいすい読めました」
直「人の感情に反応する惑星って、松本零士が描きそうな設定ですね」カタカタ
さわ子「奥田ちゃん…あなたいくつ?」
直「気にしないで下さい」カタカタ
菫「えっと…。続けてもいいですか?
緊張感のあるやりとりもあるのに、俯瞰で見るとほのぼのなんですよね」
さわ子「そうね。ああそれから、梓ちゃんの
”私はこの船の船長になる前、ホウカゴティータイム号で操舵手を長年やってきた”
っていう台詞、どうしてだかキュンときちゃったわ」
直「年をとると涙もろk…なんでもないです」カタカタカタカタ
さわ子「賢明な判断ね」
- 141. ◆r8gYhIdUIs 2012/04/15(日) 23:55:32
- 菫「以上で、全作品の感想が終わりました」
直「結果的に、全く違う印象の作品が7つ集まりましたね」カタカタ
さわ子「ええ。おかげで企画者としても、いち読者としてもホクホクよ。
参加してくれたみんな、ほんとにありがとう」
菫「来年は、純先輩の誕生日から(仮)が取れているといいですね」
さわ子「そうね。それから、来年も純ちゃんの誕生日企画があることを願ってるわ」
直「…それで菫、キマシタワーってなんだったの?」カタカタ
菫「今度お姉ちゃんが帰ってきた時に教えてくれるって」
直「へえ。私にも教えてね」カタカタ
菫「うん!」
さわ子(教師として止めるべきかしら…)
おしまい!
最終更新:2012年04月18日 20:59