大学!

唯「うぅ・・・。冷たいよー・・・」

紬「」フキフキ

律「まぁお約束ですな」

澪「また転んだのか?」

唯「ち、違うよ!雨の日は電車で来るんだけどみんなの傘が当たって・・・」

律「あぁ・・・」

澪「でもそれだけでこんなに濡れるか?」

唯「あと車にかけられたり・・・」

律「いるよなー。無神経なドライバー」

澪「かっぱ着たら?」

唯「かっぱかぁ・・・」

律「まぁ雨は防げるけど・・・ねぇ」

紬「そう?唯ちゃんってかっぱ似合いそうだけど」

唯「そうかなぁ?」

澪「ちゃんと長靴も履くんだぞ」

律「プクク、小学生みたいだな」

唯「うー・・・」

唯「帰りは気をつけよう・・・」

紬「でも早く梅雨が過ぎてほしいわね・・・」

律「だなぁ。洗濯物の乾きが遅いし」

唯「食べ物すぐ腐っちゃうし」

紬「髪のセット大変だし・・・」

澪「外でできないし」

律「おい」

唯紬律澪「・・・」

律「明るいこと考えようぜ!」

澪「そうだな。暗くなってもしょうがないしな」

唯「雨の日はずっと家で憂といっしょにいられるよー」

紬「それもそうね!」

律「梅雨が過ぎれば夏だな!」

澪「夏といえば夏休みだな!」

唯「合宿!」

紬「大学の夏休みって長いのよね?」

律「そうだぞー。めっちゃ長いんだぞー」

紬「楽しみねぇ」

唯「今年の合宿はどこかなー?」ワクワク

律「山行きたーい」

唯「海だよ海ー!」

澪「去年は夏フェスで山行ったしな。今度は海かな」

紬「私はみんなと一緒ならどこでも」

律「また山でもいいじゃん!キャンプファイヤーとかしてさ」

唯「今度みんなで集まって計画しようよ!」

澪「それがいいな。憂ちゃん達の意見も聞かないと」

唯「私達が高校に遊びに行くのっていいのかな?」

律「別にいいんじゃないか?」

唯「じゃあ今度は私達が行こうよ!さわちゃんにも会いたいし!」

律「それもそうだな。今度晴れたら行ってみるか」

紬「高校へ。楽しみねぇ」

澪「うーん、天気予報だとしばらく雨続きだな」

唯「ガーン」

紬「もうしばらくの辛抱よ」

律「そうだな」

澪「さて、十分休憩したし練習再開するか」

紬「そうしよう!」

・・・

律「練習終わったー」

紬「早くみんなと合わせたいねぇ」

澪「唯、ギターどうする?」

唯「持って帰る!」

律「濡れて大変だぞ」

唯「帰りこそ気をつけるもん!」

澪「私も持って帰るかな。部室に鍵があるっていっても心配だし」

律「用心に越したことはないな」

唯「とか言ってー。澪ちゃんもエリザベスと帰りたいんだよねー」

澪「なっ、唯と一緒にするな!」

紬「雨弱くなってきたし、そろそろ帰ろう」

律「だなー。よし、いくぞー!」

・・・

唯「じゃあまた明日ー」

紬「うん。雨に気をつけてね」

澪「風邪にも注意だぞ」

唯「りょーかい!」


―――

唯「ただいま・・・」グッショリ

憂「おかえりー・・・、ってお姉ちゃん!?」

唯「えへへ・・・、やっちゃった・・・」

憂「大変!今タオル持ってくるからね!」

唯「おねがーい・・・」

唯「うぅ・・・。どうして濡れちゃうんだろう・・・」

唯「私って雨女なのかなぁ?」

憂「お待たせ。・・・寒くない?」フキフキ

唯「ちょっと寒いかも・・・」

憂「先にお風呂にしちゃう?このままじゃ風邪引いちゃうよ・・・」

唯「うーん。じゃあそうしようかな」

憂「それがいいよ。待ってて、お風呂作ってくるから」

唯「悪いねぇ」フキフキ

唯「靴の中もびっしょりー」

唯「でもギー太は無事だね!」

唯「・・・イックシ」

唯「うー、早くお風呂ー・・・」

唯「憂、できた?」

憂「うん。大丈夫だよ」

唯「ありがとー。ではさっそく」ヌギヌギ

憂「ゆっくりあったまってね。私はご飯の準備してるから」

唯「えー。憂も入ろうよー」

憂「でもご飯・・・」

唯「私も憂と一緒にご飯作りたいもん。だから、ねっ」

憂「・・・じゃあそうしようかっ」ニコッ

唯「えへへー」

憂「着替え持ってくるから先に入っててー」

唯「はーい」ニコニコ

憂「お待たせ」ガラッ

唯「早くおいでー。気持ちいいよー・・・」

憂「うん」

憂「・・・あっ、そうだ!」

唯「?」

憂「この前入浴剤貰ったの。せっかくだから使ってみようよ」

唯「おー!温泉の素ー!」

憂「じゃあ入れるね」サラサラ

唯「わぁ、真っ白だぁ」

唯「なんかやさしいにおいがするー」

憂「入るね」チャプン

唯「あたー!」

憂「ご、ごめんねっ!」

唯「おおぅ。真っ白だから足見えないのか・・・」

憂「えっと・・・」オソルオソル

憂「・・・ふぅ」

唯「あったかー」

憂「気持ちいいねー」

憂「足大丈夫?」

唯「うん、ちょっと痛かっただけ」

憂「・・・えっと、どっちだろ」ススッ

唯「おっ?」

憂「この足?」

唯「うん」

憂「痛いの痛いの、飛んでいけー」ナデナデ

唯「・・・えへへっ」

唯「痛いの飛んでっちゃったよ」

憂「よかったぁ」

唯「ふふふ、今度は私の番だよ!」

唯「どっか痛いところなーい?」

憂「うーん、特にないかなぁ」

唯「」ショボ

憂「あ、じゃあ右腕やってもらおうかな!?」アセアセ

唯「どしたの?」

憂「今日学校でぶつけちゃったの」

唯「おぉ、かわいそうに・・・」

唯「今も痛いの?」

憂「ほとんど痛くないよ。軽くぶつかっただけだし」

唯「ならよかったぁ。でもせっかくだし」

憂「お願いするね」スッ

唯「あっ、腕はお湯の中入れておいて。当てるから!」

憂「う、うん」チャプン

唯「憂の右腕はどの辺かなぁ」

唯「ここかな?」ムニュ

憂「んっ。そ、そこは・・・」///

唯「おぉ、もうちょっと左だったかぁ」

憂「・・・うん」///

唯「右腕のどの辺?」

憂「も、もうちょっと下」

唯「ここら辺?」

憂「うん」

唯「よーし。痛いの痛いのー、飛んでいけー!」ナデナデ

憂「ふふっ、ありがとう」

唯「どういたしましてー」

・・・

憂「今日もおいしくできたね」

唯「うん!大成功だね!」

アナ「なおこの雨は週末まで続き・・・」

憂「わぁ、ずっと雨だって・・・」

唯「雨かぁ」

唯「明日こそ気をつけるもんね!」

憂「だね」

唯「ギー太は私が守る!」

憂「(私もお姉ちゃんを守れたらいいのに・・・)」

唯「憂。ご飯食べたらまた練習しようか」

憂「うん!」

唯「ふふふっ。今日はなんの曲やろうかなぁ」

唯「またあめふりやろうか」

憂「いいね」

唯「去年はギー太だけだったけど、今年は憂のキーボードもあるからパワーアップだよ!」

憂「ふふっ」

唯「」モグモグ

唯「おかわり!」

憂「はーい」

・・・

憂「電気消すね」パチッ

唯「うん。・・・今日は雨だったけど、楽しかったぁ」

憂「そうだね」

唯「憂が本格的に音楽やってくれるようになってよかったよー」

唯「毎日一緒に演奏できるもんね!」

憂「だねぇ。もっと早くからやればよかったかなぁ」

唯「ふふふっ。憂のおかげで毎日が充実してるよ」

憂「私も。お姉ちゃんのおかげで毎日楽しいよっ」

唯「憂となら梅雨なんてへっちゃらさー」

憂「うん!・・・だけど、風邪には気をつけてね」

唯「わかってるよ。憂に心配かけたくないもん」

憂「・・・うん」

唯「明日は一時限目ないからね。朝のラッシュに巻き込まれなくてすむよー」

憂「なら安心だね」

唯「憂は明日は遅い?」

憂「部活あるし、たぶん遅いかな」

唯「そっかぁ。じゃあご飯作って待ってるね」

唯「なに食べたい?」

憂「なんでもいいよー」

唯「なんでもはだめだよー」

唯憂「・・・」

唯憂「ふふっ」

憂「楽しみにしてるね」

唯「うん、がんばるよ!」

憂「じゃあそろそろ寝ようか」

唯「お、もうこんな時間。いっぱいお喋りしちゃったね」

憂「だね。おやすみ、お姉ちゃん」チュッ

唯「ふふっ。おやすみ、憂」チュッ

唯憂「」スゥスゥ


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最終更新:2012年06月15日 01:01