―――――

梓「にへへへ」にやにや

純「何でそんなに嬉しそうなのよ?」

梓「聞きたい?」

純「…いや、いい」

梓「聞きたい?しょうがないな純は」

純「いや、いいって…」

梓「あのね、今度の祝日にね」

純「人の話聞けよ」

梓「澪先輩と二人きりでカラオケ行くんだ」

純「ってえええぇ?」

純「それってデートじゃない」

梓「え?や、やっぱそうかな?」

憂「そうだよ、立派なデートだよ」

梓「えへへへ///」にやにや

純「くぅー、羨ましい。ジャズ研のライブがなければ乗り込んで行くのに」

梓「来ても入れて上げないから」

憂「このデートで澪先輩との距離縮められると良いね」

梓「うん」

澪先輩とのデート。

想像しただけで、頭が真っ白になりそう。

でも、何で澪先輩が私を誘ってくれたんだろう?

少しは、私の事想ってくれてるのかな?


―――――

憂「澪さん」

澪「あ、憂ちゃん」

憂「聞きましたよ?」

澪「え?」

憂「梓ちゃんと今度、デートするんですよね?」

澪「デートって言ってもそんな形式張った物じゃなくて、例えばボーカルの特訓って名目で二人でカラオケとか」

憂「え?」

澪「要するに、梓と二人でカラオケに行くんだ」

憂「要するにデートですよね?」

澪「う、うん///」

憂「梓ちゃん、澪さんの事大好きみたいだから」

澪「恥ずかしい///」

憂「もし、梓ちゃんとデートして澪さんの気持ちに変化があったなら」

憂「梓ちゃんとの事、考えて上げて下さい」

澪「……うん」

澪「あ、そうだ。丁度良かった」

澪「デートって言っても、どうしたら良いのか分からなくてさ」

澪「憂ちゃんなら、梓と同い年だし、どうして欲しいとか分かるかなと思って」

憂「それは、年上の澪さんがリードして上げないと」

澪「そういうものか。分かったありがとう」

憂「頑張って下さい」


デート当日

澪「せっかくのデートなんだし、ちょっとお洒落していこうかな?」

澪「普段あんまり履かないけど、スカート履いてみよう」

澪「しまむらの福袋買った時、入ってたミニスカートがあったな」

澪「丈が短すぎて恥ずかしくて履いたこと無いけど」

澪「ちょっと大胆かな?///」

澪「いや、デートなんだしこれくらい」

澪「テレビの占いも見ておくか」

澪「ラッキーカラーは青。水族館で初恋の人にバッタリ。ラッキースポットはファンシーショップ」

澪「良し、青いシャツ着ていこう」

―――――

待ち合わせ場所に、少し早足で向かう。

時間的には、間に合うのは分かってるけど。

先輩を待たせるなんて出来ない。

私が先に待ってるのが礼儀という物。

15分前に到着。

これなら余裕を持って澪先輩を待てる。

澪「やあ、梓」

って、既に澪先輩来てるし!!

梓「すいません、待たせちゃったみたいで」

澪「良いんだよ、私が早く来過ぎちゃったんだ」

梓「今15分前なのに、何時に来たんですか?」

澪「さ、30分前///」

梓「30分!」

澪「楽しみで、ついつい早く来ちゃった」

可愛い///

楽しみにしてくれてたんだ。私とのデート。

梓「そう言えば、澪先輩が私服でスカート履くのって珍しいですよね」

澪「普段はパンツの方が多いからな」

梓「どういう風の吹き回しですか?」

澪「せっかく梓とデートなんだし、お洒落していこうかなと思って///」

梓「似合ってますよ」

澪「ありがとう///」

制服のスカート姿は、見慣れてるけど私服スカートは新鮮だ。じろじろ

やっぱり脚長くて綺麗だな。じろじろ

黒のニーソックスとの絶対領域が、また……

澪「あんまり、脚じろじろ見ないでくれよ。結構恥ずかしいんだから///」

梓「あぁっ、すいません///」

澪「もう行こう」

梓「はい」

私からどんどん攻めればいいのか。

手くらい繋いでみようかな?

形的にはデートなんだし、おかしくないよね?

澪(年上の私がリードしなくては…)

澪(一応デートなんだし、手くらい繋いだ方が良いのかな?)

澪梓 もじもじ、もじもじ

澪梓(だ、駄目だ。手が繋げない)

澪梓(カラオケボックスに着いてしまった…)


カラオケBOX

澪「取りあえず2時間で良い?」

梓「そうですね」

澪「梓、先歌うか?」

梓「あ、澪先輩先にどうぞ」

澪「そうか?じゃ」

澪「花は恥らうもの 鳥はさえずるもの♪」

澪先輩の歌声は、本当に綺麗だ。

聴いていて心地よい。

思わず聞き入ってしまう。

梓「澪先輩やっぱり上手いですね」ぱちぱち

澪「そうか?照れるな///」

澪「次、梓だぞ」

梓「あ、曲決めてなかったです」

澪先輩の後だと歌いづらいな。

私が先に歌えば良かった。

よし、これにしよう。

梓「Who 求められているのは どんなキャラですか?♪」

澪「梓も上手くなってきたよ」ぱちぱち

梓「そうですか?ありがとうございます」

澪「でもさ、もうちょっと腹式呼吸意識して歌ってみて?もっと良くなると思う」

梓「はい」

澪「力抜いて、リラックスして」肩揉み揉み

梓「ふにゃっ///」

梓「何か、特訓始めたばかりの頃を思い出しますね」

澪「そうだな」

澪「あ!じゃあ」

なでなで

梓「わ///」

澪「私が後ろからお腹に手を当ててるから、それで歌ってみて」

梓「はい///」

澪「あの時、それで上手くできる様になったからな」

梓「なんでなんでハグされたら途端にちから抜けちゃうんです♪」

梓「日なたみたいな体温が好きです 柔らかな人肌弱いんです♪」

澪「そうそう、良い感じだ」

いつの間にか、澪先輩と自然に接する事が出来る様になっていた。

告白する前の雰囲気に戻れたかな?

私と澪先輩を繋いでくれるのは、やっぱり音楽。

梓「次、デュエットしません?」

澪「良いね」

澪梓「AH-♪」

澪「上手くハモれたな」

梓「はい」

―――――

澪「んー、結構歌ったな」

梓「延長して3時間も歌っちゃいましたね」

澪「この後、どうしよっか?」

澪先輩の問いかけにハッとなる。

そうだ、この後どうしよう?

しまった。予定立てておけば良かった。

カラオケ終わってバイバイじゃ、余りにも寂しすぎる。

しばし、二人で佇んでしまう。

澪「!」

澪「そうだ、そこのファンシーショップ行かない?」

梓「あ、良いですね。行きましょう」

澪(今日のラッキースポットだからな)


ファンシーショップ

澪「うわー、可愛い物がいっぱいある」

澪先輩は、キラキラと目を輝かせている。

オモチャ屋に連れられてきた子供みたい。

普段のクールな澪先輩とは大違いだ。

澪「ほら、梓これとか可愛いよな」

梓「可愛いですね」くすくす

澪「どうしたんだ?」

梓「澪先輩がそんなにはしゃぐなんて珍しいなと思って」

澪「あ…///」

澪「律と一緒に、こういう所来ると冷やかされるんだよ///」

澪「澪に可愛い物は似合わないって」

梓「そうなんですか」

澪「でも、梓とだったら大丈夫だから、ついはしゃいじゃって///」

梓「じゃあ、今日は沢山はしゃいじゃって下さい」

澪「うん///」

澪「この猫のぬいぐるみ梓みたいだな」

梓「そうですか?」

澪「よーしよし、なでなでゴロゴロ」

梓「ぬいぐるみじゃなくて、私にして欲しいな」ぼそっ

澪「え?」

梓「あ///」

しまった、つい思った事を口に。

澪「して上げようか?///」

梓「あの、その///」

梓「……して欲しいです///」

澪「おいで」

梓「はい///」

澪「よーしよし、なでなでゴロゴロ」

右手で頭なでなでされながら、左手で喉ゴロゴロされる。

梓「にゃー///」

思わず、猫みたいな鳴き声出しちゃった。

澪先輩の喉ゴロゴロは、ツボを得てると言うか、テクニシャンとでも言うのか

くすぐったい様な気持ちいい様な絶妙な感覚。

梓「にゃあっ///」

また猫みたいな声出しちゃった。

店員 ジー

澪梓「はっ!!///」

澪「こ、このビーズのアクセサリー可愛い。買おうっと」

梓「わ、私、こっちのストラップ買います」

ふう、何とか誤魔化せた?

澪「このヘアゴム可愛いな」

梓「澪先輩、似合いそうですね」

澪「そうか?梓にも似合いそうだぞ?」

梓「そうですか?」

澪「あ!じゃお揃いで買おうっか?」

梓「お揃い、良いですね。買いましょう」

澪「これ下さい」

梓「あ、お金」

澪「良いんだよ。私の奢り」

梓「良いんですか?ありがとうございます」

―――――

澪「結構買っちゃったな」

梓「あそこでタイ焼き売ってますよ!」

澪「梓タイ焼き好きだったな」

梓「買って食べましょうよ」

澪「うん」

澪「そこの公園のベンチで食べよ」

梓「はい」

梓「私、何か飲み物買ってきますね。ヘアゴムのお礼です」

澪「悪いな」

梓「紅茶買ってきました」

澪「ありがとう」

パキッ

澪梓 くぴくぴ

さっきは、手を繋げなかったけどベンチで寄り添うくらいなら…

タイ焼きを食べながらズリズリと、澪先輩の方に身体を寄せる。

寄り添い、寄り添い。

腕と腕が軽く触れあう位まで近づく。

ああ、でも私にはこれが限界。

ずりずり。

あ!澪先輩も身体寄せてきた。

腕と腕、脚と脚が密着する。

澪先輩の体温が伝わってくる。

ベンチでこうやって寄り添ってたら恋人に見られるかな?

向かいのベンチに座ってる女の子達の会話が聞こえてくる。

女1「あそこのベンチに座ってる二人、姉妹かな?」

女2「似てるし、きっとそうだよ。寄り添ってて微笑ましいね」

梓(似てるって言われたのは嬉しいけど、恋人じゃなくて姉妹に見えるんだ)しゅん

澪「……」

抱きっ

澪先輩は私の肩を抱き寄せてきた。

梓「え?///」

澪「せっかくのデートだし、良いだろ?///」

梓「はい///」

女1「あ、肩抱いてるし姉妹じゃなくて恋人だね」

女2「そうだね、お似合いの二人だね」

梓「えへへ///」

梓「そう言えば澪先輩は、本当にタイ焼きは、えら蓋から食べるんですね」

澪「う、うん。やっぱ変かな?」

梓「変ですよ」くすくす

澪「笑ったな。梓のタイ焼きのえら蓋も私が食べてやる」ぱくり

梓「じゃあ、私尻尾派なんで澪先輩のタイ焼きの尻尾食べちゃいます」ぱくり

女1「タイ焼き食べさせあいしてる」

女2「イチャ付きすぎだよ」

澪梓 ///

女の子二人組は間もなく居なくなり、公園には私と澪先輩だけになった。


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最終更新:2012年05月03日 20:25