紬「それでは、現代百合化学特論の講義を始めます」
紬「今回は、より発展的な内容や、最新の研究について紹介していこうと思います」
紬「まずは、百合元素同士の結合の種類についてです」
紬「前回の概論では、結合については特に詳しく解説しませんでしたが、実は百合元素の結合は四種類あります」
紬「それでは、リツィウムRtとミオンMiの百合反応で結合が段階的に形成されていく例を見てみましょう」
紬「まずリツィウムとミオンが反応し一つ目の結合を形成します。これは物理的なつながりを意味する結合で、P結合といいます。Pはphysicalを意味します」
紬「続いて、さらにエネルギーを与えると二つ目の結合を形成し二重結合となります。これはF結合といい、friendに由来します」
紬「通常、百合元素同士の反応ではこのF結合までは目立ったエネルギー障壁もなくすぐに形成されます」
紬「しかし、その次が問題なのです。三番目の結合であるL結合、love結合は形成するための活性化エネルギーが非常に高いためなかなか形成されません」
紬「概論でもお話ししたツムギウムの触媒作用などを利用し、エネルギーを加えてあげる必要があります」
紬「L結合が生成すると、これまでで最も大きな熱を放出します。通常はこの三重結合までが形成可能で、結びつきはより強固になります」
紬「しかし、例外的に四つ目の結合ができる場合があります。それはユイウムとウイウムの場合です」
紬「この二つの元素は、同属元素の間だけに形成されるR結合というものを持ちます。Rは親族を意味するrelativeに由来します」
紬「ユイウムとウイウムは反応を起こすとすぐさまR,P,F結合の三重結合を形成します。ここまでは概論で述べた通り、活性化エネルギーを必要としません」
紬「ここでさらにエネルギーを加えてL結合ができれば、最も強固な四重結合が実現できます」
紬「それでは次に、複数の百合元素による化合物について紹介します」
紬「百合元素は一対一だけで結合するわけではなく、同時に何種類もの元素が連なってつながることもあります」
紬「最も典型的な例を見てみましょう」
紬「まず、リツィウムとミオンがP,F二重結合を形成します。次にツムギウムが結合すると、三角形の分子2を形成します」
紬「ここへユイウムが入ってくると、四角形の分子3となります。このとき、対角線上に位置する元素同士にもF結合ができます」
紬「するとこのF結合が非局在化し、リング状の分子4となり安定化されます。さらにアズニウムが入ると5となり、最も安定な五角形の分子となります。5はHTT分子と呼びます」
紬「ただ、アズニウムは前述の通りツンデレーション半径が大きく反発が大きいため、エネルギーが不十分だと結合が切れ、リングから抜けてしまうこともあるので気をつけましょう」
最終更新:2012年05月27日 00:49