唯「私もりっちゃんのこと好きだよー」

澪「ち、違う。私が言いたいのは・・・」

唯「?」

澪「本当に・・・好きなんだ」

唯「ほぇーそうなんだー。頑張って澪ちゃん。応援するよ」

澪「・・・今度の日曜日に、告白するつもりなんだ」

唯「告白!澪ちゃんなら大丈夫だよっ」

澪「・・・引かないのか?」

唯「なんで?」

澪「いや、女の子同士だから・・・」

唯「そんなこと関係ないよっ好きなんだからっ」

澪「ゆ、唯・・・」

唯「私も・・・ね」

澪「え?」

唯「いや、なんでもないよー」



律「うわーマジか・・・」

律「うまいとこ出くわしちまったなー」


澪「も、もうこの話はおしまいだ」

唯「うん。他の人に聞かれたら困るもんねっ」


律「もうばれてるよ・・・」


律「す、すこし後で入ろう」

梓「どうしました?」

律「うおわっなんだ、梓か」

梓「?中に入らないんですか」

律「ちょ、ちょっとトイレ!」

梓「?」

律「梓」

梓「はい?」

律「私がここにいたことは言わないように!いいな?」

梓「は、はいわかりました」

律「中にいる二人は特にダメだからな!」

梓「承知しました」



梓「こんにちわー」

澪「梓」

唯「あずにゃん!」

梓(中の二人ってこの二人か)

唯「りっちゃん見なかった?」

梓「み、見てません!」

唯「そっかー残念っ」

梓「先輩がどうかしたんですか?」

澪「なんでもない!なんでもないよなー唯?」

梓(なんで澪先輩が・・・更にあやしい)

梓「なにかあったんですか?」

澪「本当になにもないって」

梓「私は唯先輩に聞いてるんです」

澪「っ・・・」

唯「ううん、なにもないよ」

梓「えっ」

唯「それよりあずにゃん。今度の日曜日空いてる?」
梓「え、えっと・・・空いてます・・・けど」


……

律「困った困った」

紬「あら、りっちゃん?」
律「お、おう。ムギか」

紬「部室に行かないの?」
律「ちょっとトイレ」

紬「嘘。なにか隠してるでしょ?」

律「ほ、本当にトイレだって」

紬「こっちの方にはトイレないもん。何か考えてたんでしょ?」

律(鋭い・・・)

律「さすがムギだな・・・」

紬「そう?うふふ」

律「実はさ・・・」

紬「わかってるわよ、りっちゃん」

律「ふえ?」

紬「それは私に打ち明けてどうにかなる問題じゃないわ」

律「・・・」

紬「自分でちゃんと答えを出さないとダメ。わかった?」

律「へへ・・・お見通しか」

紬「ふふっ大好きなりっちゃんやみんなのことはすべてわかるわ」

紬「それじゃあ行きましょう?」

律「う、うん」


梓「ふむ・・・澪先輩が・・・」

澪「・・・」

梓(なんで、律先輩が好きなんだろう?)

梓「律先輩の・・・どこが好きなんですか?」

澪「・・・それは・・・」

澪「は、恥ずかしいっ!」

梓(・・・くやしい)

唯「あずにゃん。好きになることに理由なんていらないよ」

梓「唯先輩・・・ってなんでくっついてるんですか!?」

唯「えへへー」

梓「今日はなんだかさらにくっついているような・・・ギャー!」



律「おーっす!みんなー!あれれー?澪どうした~顔真っ赤だぞー?」

澪「り、律・・・!」

紬「こんにちわ」

唯「ムギちゃん!ヤッホー」


澪「り、律!」

律「な、なに?」

澪「今度の日曜日・・・その・・・空いてるか?」

律「えっ・・・」

澪「空いて・・・ないのか?」

律「い、いや・・・空いてるけど」

澪「だったら、その・・・出かけないか?」

律「ふえっ!?・・・いいけど」

梓(うう・・・)

律(いきなりすぎだろ・・・あんなこと告白されてすぐにお出かけなんて・・・)

律「そ、そうだ。唯達も一緒に来るよな?」

唯「いや、私とあずにゃんは・・・」

梓「もちろんですっ!行きますっ!」

律「だよな~!二人だけじゃ面白くないもんなっ」

澪「…そうだな」

律「…」

紬「これは私も含めていいのよね?」

唯「もちろん!」

梓(絶対に律先輩には澪先輩を渡さない!!)

唯「それでもあずにゃん」

梓「は、はい?」

唯「私と二人で一緒は嫌だったのかな…?」

梓「そ、そういうわけじゃありません!!ただ…」

唯「それでも、みんなでお出かけしたほうが楽しいもんね」

梓「そ、そういうことです!そういうこと!」


律「もしかして澪は二人で行こうとしてたのか?」

澪「そ、そんなわけ、ないだろ」

律「…そっか」

澪「なんだ?私と二人で行きたかったのか?」

律「なわけないだろっ!」

律(うわわ、なんでこっちが赤くなってるんだよっ)

澪「な、なんだ~律は私とが良かったのか~!あははははは!」

律「そんなこと言ってないって!」




そして、時は過ぎ 土曜の夜

澪の家

澪「…どうしようかな…」

澪「この服、もしかしたらからかわれちゃうかも…」

澪「でも、思い切って!すこし露出多めで行こう!」

ブーブーブー

澪「ん?電話…」

唯『もしもし?』

澪「唯か。どうした?」

唯『明日のことなんだけど』

澪「うん」

唯『りっちゃんは待ち合わせ、12時って伝えたから』

澪「えっ、明日の待ち合わせは12時半だろ?」

唯『うーん。なんか、ムギちゃんがそう伝えてって言ってたから…』

澪「そ、そうか…」

唯『私とあずにゃんとムギちゃんは12時半に行くけど…澪ちゃんは?』

澪「私は、12時に行くよ」

唯『うん。わかったーじゃあねー』

ピッ

澪「…あれ?ちょっと待て…」

澪「なんでムギが知ってるんだ!?」



当日。12時

澪「…」

澪(律のやつ、遅いなぁ)

律「みんなー遅れてご…あれ?」

澪「あ、律…」

律「なんでぇ、澪だけかぁ」

澪「み、澪だけってどういう意味だよ!」

律(せめて誰かもう一人いればなぁ)

澪「…みんな、ちょっと遅れるってさ」

律「へーそっか」

律(もしかして、こいつ、そう仕向けたのか!?)

澪「あ、あの…律」

律「な、なに?」

澪「ちょっと、ここ、回らない?」

律「え、それは…みんな来てからじゃないと」

~♪ ~♪

律「うおっと、ちょい待ちっ電話!」

紬「もしもし?」

律「む、ムギ?」

紬「すこし遅れそうだから。みんなに言っておいてくれる?」


律「どれくらい遅れるんだ?」

紬『うーん…20分くらいは』

律「そ、そうか」

紬『今、誰がいるの?』

律「わ、私と澪」

紬『今唯ちゃんと一緒にいるの。さっき言ったとおり遅れると思うから』

律「うん」

紬『外で待ってるのもなんだろから、どこか入ってお茶でもしていて』

律「えぇ…うん。わかった」

紬『それじゃあ』

プツッ

律(そんなぁ…)

澪「ムギからか?」

律「唯と一緒にいるんだって。やっぱり遅れるんだと」

澪「そ、そうか」

律「…それじゃあ、どこか行くか?」

澪「う、うん!」


律「…」

澪「律?」

律「…何?」

澪「なんか、凄く静かだと思って」

律「私が静かなことが変だとでも言いたいの?」

澪「いや、そうじゃないけど…」

澪(わ、私なにか悪いことしたのか…?)

律(なんで胸の谷間があんなに見えてるんだよ…)


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最終更新:2010年02月01日 00:34