182 :いえーい!名無しだよん! 2012/06/17(日) 22:00:00 ID:m15dVQHY0



183 :いえーい!名無しだよん! 2012/06/17(日) 22:00:06 ID:qOvyh68k0



186 : ◆WOzlYvh7m2 2012/06/17(日) 22:35:19 ID:4yDX0LvM0


唯「あずにゃーん!」ペロペロ
梓「唯先輩///」ペロペロ

完!

187 : ◆UwUOv4/shU 2012/06/17(日) 22:58:05 ID:BJScZ9jI0


琴吹製薬からあずにゃん分補給サプリ「アズドロップ」が発売されました

唯「…」ペロペロ

律「唯、またその飴舐めてんの?」

唯「あー…うん…」ペロペロ

澪「最近ずっとだな…食べ過ぎじゃないか」

唯「…だってー…やめらんないし…」ペロペロ

紬「…」ニコニコ

梓「すみません、遅れました」ガチャ

律「おっ、来たか」

唯「あずにゃんやっほー」ペロペロ

梓「…?」

澪「最近唯は梓に抱きつかないんだな」

唯「えー?ああ、うん…」ペロペロ

梓「…別に、むしろいいことです」

律「素直じゃないわねー梓ちゃんは」

梓「なっ…違います」

紬「…」ニコニコ

律「ほーら、唯もたまには愛しのあずにゃんに構ってやれよ」ドン!

唯「わわっ!?」

梓「きゃっ!?」ドシン

191 : ◆UwUOv4/shU 2012/06/17(日) 23:04:55 ID:BJScZ9jI0


梓「あいたたた…ちょっと律先輩、何するんですか!」

律「ごめん、強く押しすぎた…」

梓「唯先輩、重いです、どいてください!」

唯「…これは…」

梓「…?」

唯「違う、全然違うよ!やっぱり本物のあずにゃん分は質が違うね!」ギュゥゥ

梓「え、ちょ…やめ、ぐえ」ギュゥゥ

唯「あずにゃーーん!!」ギュゥゥ

梓「く、苦し…もう、唯先輩…」ギュゥゥ

澪「…どうしたんだ、急に?」

律「さぁ…まぁめでたしめでたしじゃね?」

紬「…」ニコニコ

192 : ◆UwUOv4/shU 2012/06/17(日) 23:08:11 ID:BJScZ9jI0


アズドロップ発売前

研究者「完成しました、完璧な品質のアズドロップです!」

紬「…ええ、完璧ね。でも完璧では駄目。ほんの少し品質を落としなさい」

研究者「…な、なぜ?」

紬「…いいから」

研究者「は、はぁ…わかりました」

紬「…」ニコニコ

おわり!

189 : ◆WOzlYvh7m2 2012/06/17(日) 23:00:04 ID:4yDX0LvM0



190 :いえーい!名無しだよん! 2012/06/17(日) 23:00:08 ID:JRnZndQw0



193 : ◆ywLV/X/JUI 2012/06/17(日) 23:30:24 ID:/VgVoijY0


【和梓】

和「世界が終わる事、望んだ事ってない?」

梓「ありませんよ。えーと、生徒会長は、あるんですか?」

和「和でいいわ。私は、あるわ。
  どうしようもなく落ち込んだ時、世界そのものが終わってしまえばいいって思った。
  私が辛い時に、笑ってる誰かが許せなかった」

梓「それで、今は?」

和「今は……世界が続く事を望んでる。不思議なものね。
  つい最近まで、世界なんて終わってしまえと思っていたのに。
  でも、いざそれに直面すると……続いて欲しいと思ってしまうものね」

梓「まるで、今がその瀬戸際みたいな言い草ですね」

和「はるか日本から遠く離れた地で、
  世界のGDPから見ればほんの一部でしかない国の選挙で、
  それが決まってしまう気がしてならないの」

梓「ギリシャの事を言っているのなら、大袈裟ですよ。
  各国中銀は既に、もしSYRIZAが勝つような事があれば、市場介入すると仄めかしてますし」

和「……流動性の供給と言いつつ、その実態は紙幣を擦ってるだけ。
  結果、どうなるのかしら」

梓「大丈夫、ギリシャ人はきっと、NDを支持すると信じてます。
  ドイツだって、そろそろきっと各国の圧力に屈しますよ」

和「そうね、世界が続いてくれるといいわね。
  でももし終わるのなら……その時は、私の側に居てくれる?」

梓「私で、いいんですか?」

和「梓ちゃんがいいの。その時は、渦中のギリシャに行きましょうか。
  綺麗なエーゲ海を長めなら、二人で、ね?」

194 : ◆ywLV/X/JUI 2012/06/17(日) 23:31:07 ID:/VgVoijY0



梓「金融危機から起こる経済危機ですから、その時に航空会社が機能しているかどうか。
  それに、ギリシャは苦手です。ちょっと、ムギ先輩のせいで、いいイメージがなくて」

和「ムギ?」

梓「ファラリス……まぁ、それは別世界の話ですけどね」

和「ムギといえば、フィンランド。あれもドイツとともに、救済に反対する勢力の一つね。
  オランダがリセッションに陥り、オーストリアがAAAを失った今、ドイツの最後の味方。
  それはそうと、エーゲ海が嫌なら、何処がいい?」

梓「ロンドン。前に先輩たちと行った事があって、良い街でした。
  和先輩とも、行ってみたいです」

和「そここそ、渦中よ。梓達にとってはロックの本場でしょうけど……。
  一般には、金融の街よ。シティという、投機の主舞台」

梓「なら、イビザなんてどうですか?
  クラブミュージックの聖地です」

和「スペインも、危ないわ。……以前は、スペインにまで飛び火なんて、杞憂だと思ってたのに」

梓「じゃあ……ウィーン……柄じゃないですね」

和「そうね」

梓「ロッテルダム、ハピハコの聖地です」

和「音楽の聖地ばかり、紹介してくるのね。ハッパ目当て、じゃないわよね?」

梓「まさか、別の目当てがあります。オランダって、同性婚が合法らしいですよ?」

和「いいの?オランダで。ニューヨークも、同性婚が合法だけど」

梓「ニューヨークも、投機の主舞台、でしょう?ウォール街という、ね」

和「ふふ、そうね。じゃあ、ここでいっか」

梓「そうですね。でも、金融危機が起こって経済も社会も治安も壊滅して、
  世界が終わるなら、ですよ?」

和「あら?世界が終わらないなら、一緒に最期を迎えてくれないの?
  また、世界の終りを願っちゃいそうよ」

梓「もし、世界が終わらないなら、和先輩は私より長生きしてください。
  一日だけでも、いいから」

和「嬉しい事言ってくれるのね。いいわ、私は貴女を悲しませない。
  梓ちゃんより、一日だけ長く生きてみせるわ」

梓「ごめんなさい、残酷な事を頼んじゃて。
  ……世界、続くといいですね」

和「そうね。でも……債務が、経済が、例え世界が持続不可能でも……。
  私達の愛は、いつまでも持続するわ」

梓「ええ、誓います」


<FIN>

195 :いえーい!名無しだよん! 2012/06/17(日) 23:32:34 ID:/VgVoijY0


そろそろラスト、か。
果たしてあのカプは再び出るのか。

お題

196 :いえーい!名無しだよん! 2012/06/17(日) 23:33:11 ID:5afVcWPQ0


梓(ゲス顔)

200 : ◆ywLV/X/JUI 2012/06/18(月) 00:00:30 ID:IgihTf8g0


【律梓】

 梓の話では、今日は澪が帰らないという事だった。
そして澪が不在の時、決まって律は梓と褥を共にしていた。
今日も、梓の部屋で二人はお互いを求めあっていた。
恋人の妹と行為に及ぶという背徳を律は味わい、
姉の恋人を寝取るという背徳を梓は貪る。
そういう関係だった。

 だが、行為の最中、ドアの開く音が聞こえて二人は凍り付いた。
程無くして澪が姿を現し、ドアの入口に屹立してこちらを睥睨してきた。

「お姉ちゃん……今日は、帰らないんじゃ……」

 掠れた声が、梓の口から漏れでた。
律は未だ、声を失っている。

「ああ、あれな、嘘だよ。
でも、こんな嘘、どうって事ないよな?
お前たちが私に付いていた嘘に比べたら、さ」

 澪の言葉で、律は悟った。
律と梓の関係を、澪は疑っていたのだろう。
今日は帰らないという虚言で、澪は罠を張っていたのだ。

「い、いや。澪。お前、誤解してるって、これは……豊胸マッサージ、というか……」

 律は慌てて言い訳を展開するも、出てきた言葉に説得力は無かった。

「そんなの、私がいつもしてやってるだろ。
梓にしたって、自分で恋人作ってやればいいだろうが。
それ以前に、だ。豊胸マッサージなら、裸になる必要、ないよな?」

 今でこそ身体をシーツに隠しているが、
部屋へと踏み込まれた時に既に裸体を見られている。
律の言い訳など、通用するはずもなかった。

「そうだね。お姉ちゃんの予想通り、私達、こういう関係だよ?」

 落ち着きを失う律とは対照的に、梓が開き直ったように言った。

201 : ◆ywLV/X/JUI 2012/06/18(月) 00:17:41 ID:IgihTf8g0



「ふーん?それで、律。最終的に、お前はどっちを選ぶんだ?」

 澪の問いに答えたのは、梓だった。

「私、だよ。だって、律、いつかはお姉ちゃんと別れてくれるって、言ってたもん」

「本当か?律」

 澪は改めて、律へと語気鋭く糾してくる。

「あー、まぁ、なぁ」

 実際に、梓にそう言った事はある。
寝ている時の高揚が招いた何気ない一言だったが、そう言ってしまうのは梓が不憫だった。

「それで?その約束を、律は貫徹するのか?
それとも、私の下に戻ってくるのか?」

「あのさ、二人とも、姉妹なんだから。仲良くした方がいいって。
どっちを選ぶとか、そんな話じゃなくって」

 律は逃れるように言うが、澪は取り合わない。

「その仲良い姉妹に亀裂入れたのが、お前だろうが。
可愛い妹を憎き恋敵にしたのが、お前だろうが。
今更、調子のいい事を言うな」

 語気を強めて言いながら、澪は部屋の中へと入って来た。
その拳は握り締められており、咄嗟に律は身を固くした。

「止めて、律に乱暴しないで」

 梓が裸体を晒して、律を庇うように前面へと立った。

202 : ◆ywLV/X/JUI 2012/06/18(月) 00:18:29 ID:IgihTf8g0


「どけよ、梓。ていうか、律って言ってるんだな?
普段は律先輩、なのにな」

 澪の低い声を受けても、梓に怯む様子はみられない。

「もう、隠す必要なんてないからね」

 梓の言葉に、澪の表情が怒りに歪む。

「へぇ?まるで認められたかのような態度だな。ところで、梓。
律の心配をする前に、自分の心配もしたらどうだ?」

 澪の大きな手が、梓へ向かって伸びる。
律は咄嗟に叫んでいた。

「止めてっ、澪っ」

 澪の手が止まり、不審に篭った眼が律を捉えてきた。

「どうして止める?お前を誑かしたこいつを、躾てやろうと思っているのに。
そうだろ?誑かされたんだろ?お前が好きなのは、私だもんな?」

 律は首を振った。

「私だって、梓が好き、だよ。
澪には申し訳ないけど、梓が好き、だよ」

 実際には、どちらの方が好きかなど、律には選べない。
だが、この状況下で律が澪を選べば、梓は完全に孤立する。
この室内に限った話ではない。
学校でも、梓は孤立するだろう。
同情は寝取られた澪に集まり、非難は寝取った梓に集まるだろうから。
そうなると、唯でさえ梓の味方をするか疑わしかった。

「そう、か。酷いな、律は。私も唯も裏切っちゃって、さ。
唯が誰を好きか、律も相談を受けてるだろう?」

 澪は律の罪悪感を刺激するように言った。
律は力なく頷くことしかできない。

「うん……」

 以前、唯は澪と律に梓が好きだと打ち明け、
協力してくれるよう頼んできた事があった。
澪は唯になら梓を任せられると、その協力を約束していた。
それに流される形で、律も協力を約束してしまっていた。
その時既に、梓とこういう関係を築いていたにも関わらず、だ。

 唯の笑顔が、泣き顔となって律の脳裏を巡る。

「それでも梓を選ぶんだな?分かったよ、なら、勝手にしな。
唯にはこの事、伝えておくから。
……皆に、伝えておくから。
どういう目で見られるか、覚悟だけはしておいた方がいいな。
私だって、お前達を許す事はできないから」

 澪はそれだけ言うと、部屋から出て行った。

203 : ◆ywLV/X/JUI 2012/06/18(月) 00:19:19 ID:IgihTf8g0







 再び二人だけになった部屋で、律は梓の頭を優しく撫でながら言う。

「やっちまった、な。澪と唯、傷付けちまった。
ごめんな、梓。明日から、きっと学校で糾弾されると思うけど。
それでも私、どこまでやれるか分からないけど、できるだけ梓を守るから、さ」

 梓は首を振った。

「私だって、律を守るよ。
それと、謝らなくていいよ。悪いのは、私だって同じなんだし。
んーん、私の方が悪いよ。だって、今、嬉しいし。
律がお姉ちゃんじゃなく、私を選んでくれた事」

 梓はそう言うと、律の胸に頭を預けてきた。

「明日から、周囲から冷めた目で見られる事になっても?」

「うん。逆に言えば、学校でも公にできるって事だし。
学校でも、手を繋いだりできるって事だし。
それにね、愛は、逆境でこそ燃えるんだよ?」

 梓の言葉には、覚悟が篭っていた。
未だ覚悟の定まらぬ律は、強い梓を抱いて言う。

「そっか。そうだな。愛、燃やそうな」

「うん、尽きるまで。
ん?律、震えてる?大丈夫、私が居るから」

 震える身を、梓が抱いてくれた。
その事が、律にとって頼もしく感じられた。
律は依存するように、梓に身も心も全て委ねて言う。

「ありがとうな。大好きだよ、梓」

「私も、愛してる、律」


<FIN>

204 :いえーい!名無しだよん! 2012/06/18(月) 00:22:05 ID:IgihTf8g0



それでは、三日間に渡りありがとうございました。
企画者の方と読者の方、双方にお礼申し上げたいと思います。
失礼します。


「いつもの時間にお逢いしましょう。待っています。xxx」 10

最終更新:2012年06月20日 22:42