さわ子「このケーキ美味しい」
律「ってケーキの話かよ!!!」
さわ子「ムギちゃんお茶おかわり」
紬「はぁ~い♪」ニコ
律「で、演奏はどうなんだよさわちゃん」
さわ子「あぁ~いんじゃない」
律「適当かよ!」
さわ子「いや~本当にズズーー良かったわよ」
律「お茶飲む片手間に言われても…」
梓「とりあえず私達も聞いてみましょうか?
」
澪「そうだな」
ポチ
…♪~~~♪♪
憂「やっぱりこうやって録音して聴いてみるとよく分かりますね」
梓「演奏もけっこういいですね」
律「これはなかなか凄いんではないか?
ここにきて武道館が目前に…」
澪「律のは言い過ぎだけど、前の新歓に比べたらかなりいいと思うぞ」
紬「私もそう思います」
さわ子「だからいいって言ってるズズーーじゃない」
律「とりあえずさわちゃんはお茶置けよ…
ってか新歓前は来なかったくせに、ティータイム復活してから来始めるって…」
さわ子「違うのよりっちゃん!私は陰ながらパクパクあなた達をズズーー応援パク…」
律「よし!じゃこのままの調子で文化祭も乗り切るとして私達もお茶にしますか」
澪「(流した~)」
梓「えぇ~せっかく練習のってきたのに」
憂「梓ちゃん休憩も大事だよ」ニコ
梓「そう…だね」
律「ではムギお茶ちゃ~」
紬「はぁ~い♪」ニコニコ
ワイワイ…ワイワイ
―――――――
――――
部活終了後
~桜校正門~
律「いや~今日もたっぷり練習したな~」
憂「何か私今すごい楽しいです」
紬「良かったぁ、憂ちゃんにそういってもらえて私達も嬉しいわ」ニコ
律「憂ちゃんホント上手くなったよな、これなら文化祭大成功間違い…」
澪「うわ!!!!」
律「な、何だよ澪!?ビックリするじゃんか」
澪「忘れ物した…取ってくる」
ダッタタタ
律「忘れ物って別に明日でもいいだろ…っていねえよ!うちら先帰ってんぞ~」
―――――――
――――
数分後
~桜高廊下~
澪「よかった…」
このポエムノートを誰かに見られたら、恥ずかしくて死んじゃうところだった…
歌詞書く為とはいえ持ち歩くのはもうやめようかな…
しかしけっこうまだ生徒残ってるんだな
文化祭の準備みんな頑張ってるんだ
私達も負けないよぅ今回こそはいいライブにしよう!
それにしてもさっきからいい匂いがするな~文化祭で出店するのかな?
あ!この教室からか!
ん?調理実習室って
ガラガラ
「じゃあよろしくね」
唯「ほっほ~い」
澪「うわ~唯!」
唯「ぶえ!澪ちゃん!どうしてここに!?」
澪「いや…えっと…忘れ物があって!それで、そのいい匂いがしたからちょっと気になって」
グゥ~~~
唯「…………」
澪「…………///」
唯「プッ!ハハハハ
澪ちゃんお腹すいてる?ちょっと寄っていかない?」
澪「はい…(恥ずかしい//)」
―――――――
――――
数分後
~調理実習室~
唯「澪ちゃん本当にナイスタイミングだったよ、
実はねこれ文化祭の出店でだす料理なんだけど、家政部以外の人の意見を聞きたくて味見してもらえる人を探しに行こうと思ってたんだ。」
澪「すごぃ…これ全部唯が作ったのか?」
唯「ううん。
私が作ったのはこのタルトだけで、あとはみんなが作ったんだ
ほらほら食べてみて」
澪「うん…じゃあこのタルトから」
パク
澪「ん!美味いよ唯!本当にこれお前が作ったのか!」
唯「えへへ~他の子にも手伝ってもらったけどね
ほかのも食べてみてよ」
澪「うん!お!これも美味しい!こっちも!」
パクパク
「どう唯ちゃん?」
唯「部長!澪ちゃんスッゴい美味しいって言ってくれてるよ」
部長「そう良かった~」
「けいおん部は食いしん坊ばっかりだな」
澪「ぶっ!ゴホゴホ」
唯「あわわわ澪ちゃん大丈夫?お水お水!」
部長「こら副部長!そんな事いうもんじゃないでしょ。
わざわざ食べていただいてるのよ
ごめんなさいね、あの子口が悪いのよ」
澪「いえこちらこそすいません、ちゃんとした感想も言わず食べてるばっかりで」
部長「ううんそれって作った方からすれば一番嬉しい事よ」
澪「あ…ありがとうございます//
唯もありがとう、美味しかったよ」
唯「いや~照れますな~
澪ちゃんちょっと待ってて、そこまで送るから!
その前に片付け片付け」
澪「あの唯が食器を片づけてる…」
部長「唯ちゃんいつも率先してやってくれるから助かってるわ」
澪「(唯…)あの~」
部長「はい?」
澪「唯は家庭科部で上手くやれてますか?」
部長「ええ!もちろん!最初は唯ちゃん失敗も多かったけど今はほとんどしないし、それにあの明るい性格でみんなを楽しませてくれるのは本当に凄いわ
私も家庭科部のみんなも、唯ちゃんが入部してくれて喜んでいるのよ」
ガシャーーーン
唯「うお!!!」
副部「唯がまた皿割り記録を更新したぞ~!しかも一気に2枚追加だ~」
キャッキャワハハ
澪「…………………」
部長「ま、まだ時々はやっちゃうんだけどね」
澪「…けど安心しました、唯が楽しそうにしている姿、久々に見れましたから」
部長「…澪さんは唯ちゃんにけいおん部に戻ってきてほしい?」
澪「私は…
それは唯が決めることですから」
部長「…………」
唯「澪ちゃん待たせてごめんね、昇降口まで送るよ
ではちょっと行ってまいります」
澪「皆さん失礼します、料理ありがとうございました」
部長「またいつでも遊びに来てね」
―――――――
―――
数分後
~廊下~
唯「………」キョロキョロ
澪「唯どうしたんだ?さっきから落ち着かないけど」
唯「う、ううん何でも…澪ちゃん、りっちゃんは先に帰ったんだよね?」
澪「唯もしかして律がいないか見てたのか?」
唯「うん…ほら私と一緒にいるところ見られて、澪ちゃんとりっちゃんがギクシャクするのイヤだし…」
澪「唯…それでいつも廊下であっても私達の事避けてるんだな」
唯「うん…ごめんね」
澪「こっちこそごめんな、唯が苦しんでるのに何もできなくて」
唯「アハハいんだよ~
元はといえば私が軽音部辞めたのが原因なんだし、
澪ちゃんが謝る事なんてないんだよ」
澪「………」
唯「あ!そうだ学園祭でライブやるんだよね?私も時間あったら見に行くね」
澪「…唯、もう一度軽音部に戻ってこないか?」
唯「え?」
澪「今更こんなこと言うなんて虫がいいかもしれないけど、もう一度唯と一緒にライブがしたいんだ。どうかな?」
唯「いやだって私家政部だし…」
澪「この前憂ちゃんから聞いたんだ、唯最近ギターやってるんだろ?」
唯「え!!!!憂知ってたの!?」
澪「うん、家に帰ったら2階からギターの音が聞こえたって言ってたぞ
気のせいかもしれなかったけど、あれは確かにギー太の音だったって
それに梓が泊まりに行ったとき、あいつ懐かしくなってこっそりギー太覗いただって」
唯「あずにゃん…」
澪「ちゃんとメンテナンスしてあったって言ってたぞ。唯、ギターやってるんだろ?
だったらもう一度…」
唯「ごめん澪ちゃん!」
澪「唯…」
唯「確かに最近ギター触ってるよ…
前は料理してる方が楽しいって言ってたけど、
ちょっと前に料理で失敗しちゃったから
気分転換に久しぶりに触ってみたんだ、
そしたらやっぱりギターにしかない面白さがあること分かったからそれから時々だけどひくようになったんよ
けどだからって私今更軽音部に戻れないよ」
澪「けど…私はもう一度お前とバンドしたいんだよ
きっとみんなも…律だって!」
唯「ありがとう澪ちゃん。
けど…やっぱりごめん。
私はみんなを裏切って家政部に入って、それでみんながどれだけ傷ついたかわかってるつもりだよ
それなのにやっぱりもう一度みんなと何て…
それに家政部のみんなだって
今までダメな私にいろいろ良くしてくれて、今度は家政部のみんなまで裏切ることになっちゃうよ…だからごめんね」
澪「唯…こっちこそごめん」
唯「けどありがとう。澪ちゃんにそういってもらえて嬉しかったよ
じゃあここで、バイバイ澪ちゃん
文化祭頑張ろうね」
澪「うん…じゃあな」
結局最後の最後でも何も変わることはないみたいだ
そうして私達の最後のライブ
文化祭の日が訪れた
――――――
―――
文化祭当日
~音楽室~
梓「って感じですけどどうですか?」
さわ子「ま~いんじゃないズズ--」
梓「激しくデジャヴ!」
さわ子「本当に良かったわよ。さすが私の厳しい練習に耐えてきただけの事はあるわね」
梓「先生ずっとお茶飲んでましたよね!」
さわ子「梓ちゃんも言うようになったわね…さすが次期ツッコミ部長よ」
梓「普通に部長じゃダメなんですか?」
紬「そういえば私達が卒業したら軽音部どうなるんですか?」
憂「確か部活は4人以上いなきゃ廃部なんですよね…」
さわ子「あぁ~それなら大丈夫よ。梓ちゃんと憂ちゃんが卒業するまで部は継続していいって事になったわ
さすがに今さら廃部ってのも可哀想だしね」
紬「良かったね♪」
憂「はい!けど…2人じゃさすがに少ないんで、来年軽音部に入ってくれるよう
新歓頑張ります」
澪「後輩は頼もしいな律?」
律「……………」
澪「律?」
律「あ!何だ何だ?」
澪「いやどうしたボーっとして、それにさっきのドラムちょっとらしくなかったぞ」
律「あ~っと…ちょっと腕が疲れてな
ほら!練習のし過ぎだよ!」
紬「大丈夫りっちゃん!保健室いく?」
律「いやいや大丈夫大丈夫!こんなの唾付けとけば治るから
アハハ~」
梓「さすがにそれじゃ治らないですよ…けどムリしないで下さいね」
憂「そうですよ、律さん
みんなでこうしてやるのは最後なんですから」
律「本当に大丈夫だって!まかせとけって」
澪「……………」
ガチャ
「軽音部の皆さんそろそろステージ脇に集合して下さい」
律「よっしゃみんな気合い入れていっくぞ~」
紬梓憂「オーー!」
澪「(律…)」
最終更新:2010年02月01日 03:01