唯「これが・・・ミニゆいうい!」ゴクリ

憂「ニュースで流れてたよね。この子たちのこと。まさか、家に来るなんて・・・。紬さんに感謝しなきゃ」

唯「うん!ミニゆいういは世界でも珍しいからねぇ。ムギちゃんが外国で見つけたんだよ」

憂「すごいね、紬さん・・・」

唯「私たちの名前をつけたお礼に、私たちに預けてくれるって」

憂「責任重大だね。ちゃんと育てられるかなぁ」

唯「あれ? この箱の中にいるハズなんだけど・・・なんだか、静かだよ」

憂「え? 病気・・・じゃないよね。そっと箱開けてみよう?」

ソォ・・・カパッ

唯「うわぁ!」

憂「わぁっ」

唯憂「か、カワイイ・・・」

憂「ミニゆい、気持ちよさそうに寝てるね・・・」ウットリ

唯「ミニういの膝枕があったかそうだよぉ」ウットリ

唯「ね、うい~。私ミニういのお世話したいなぁ」

憂「うん、私はミニゆいのお世話しちゃうよ! がんばろうねお姉ちゃん♪」

唯「さぁさぁ、ミニういちゃーん! ういやつういやつ! こっちにおいで~」ヒョイ

ミニうい「アッ...オネエチャーオネエチャー」

ミニゆい「ンー...ムニャムニャ キョロキョロ ウイー? ウイー?」

憂「あ、起きちゃった。お姉ちゃん、あまり2人を離しちゃ駄目だって、説明書に書いてたよ?」

唯「あ、そっか。よしよし、ミニゆいの近くで遊ぼうね~」

ミニゆい「ゴロゴロゴロ...ウーイー、アイスー」

憂「ふあああっ! カワイイ! 可愛い! まるで天使だよぉ。待っててね。アイス持ってくるから」

トタトタトタ

憂「はいっ、アイスだよぉ、スプーンですくって・・・あーん」

ミニゆい「アーン...ンッマイー!」ピカァァ!

憂「はぁぁぁ// かーわーいーいー!」ウットリ

唯「・・・むぅ。さ、ミニういちゃーん。私たちも遊ぼうねー」

唯「えーっと、新聞紙を小さく切って・・・と、はい、これ持つんだよぉ」ヒョイ

ミニうい「コレガエエノンカァ!コレガエエノンカァ!」ペシッペシッ

唯「はうぅぅぅぅん//// しあわせだよぉぉ」ウットリ

憂「お・・・お姉ちゃん? すこし、やりすぎじゃないのかな?」ヒク

憂「そんな事させてたら、ミニういが乱暴者になっちゃうよ? もうこれは私が預かっておくから」ヒョイッ

唯「あ、ひどーい! 憂こそ、ちょっとミニゆいを甘やかし過ぎじゃないの?」

唯「アイスばっかり食べさせてたら、ミニゆいがおなか壊しちゃうよ。これは没収です!」ヒョイ

憂「あ、お姉ちゃん! かわいそうでしょ、そんな事したら。もう、メッ!」

唯「う、ういが悪いもん、私は悪くないもんー!」プンスカ

憂「お姉ちゃん、ちゃんと反省して」

唯「な、なにさ! ミニゆいなんて、いっつもゴロゴロしてるだけじゃん!」

憂「そんなことないよ! ミニういこそ、ミニゆいが居ないとなーんにもできないんだから!」

唯憂「むうぅ」ツーン

ミニゆいうい「・・・」ジーッ

ミニゆい「...ウルウルウル...ウワァァァン...ウワアアアアアン!!」

唯「あ・・・」

憂「な、泣いちゃった」オロオロ

ミニうい「オネエチャーオネエチャー!!」シュタタタ

ミニゆい「ウイーウイー」ギュッ

ミニうい「オネエチャ...」ギュッ

唯「う・・・なんかごめんねえ」

憂「不安になっちゃったんだね・・・ごめんね?」

唯「そうだ! 一緒に買ったミニギターがあるよー」

憂「はい、ミニぎーただよ。これでご機嫌直るかな?」ポト

ミニゆい「フンス!」ジャラーン

ミニゆい「キミガイナイトナンニモデキナイヨ キミノゴハンガタベタイヨ♪」

ミニうい「ハレノヒニモアメノヒモ イツモキミガイテクレタ♪」

憂「わあ、2人仲良く歌ってる!」キラキラ

唯「・・・やっぱりケンカは駄目だねえ。ごめんね、うい」

憂「私こそごめんなさい、お姉ちゃん・・・」

唯「えへへ・・・」

憂「うふふ」

ミニゆい「アリッタケノアリガトウ ウタニノセテトドケタイ♪」

ミニうい「コノキモチハ ズットカワラナイヨ♪」

ミニゆいうい「オモイヨー トドケ♪」

唯憂「~♪♪」

憂「お姉ちゃん、アイスもってきたよー」

唯「んー、ありがとー」

憂「ふふ、お姉ちゃんずっとミニういに夢中だね」

唯「ずっと見ていたくなるんだよぉ。もう目が離せないよ」ジィィ

ミニうい「アイスハゴハンノアトダヨ! アイスハゴハンノアトダヨ!」

唯「もうごはん食べたからいいんだよ、ミニういちゃん」

ミニうい「ゴハンタベタノ?」キョトン

唯「うん、憂のごはんおなかいーっぱい食べたよ!」ニコニコ

ミニうい「オナカイッパイ! オネーチャオナカイッパイ」ニコニコ

憂「あは。ミニういもお姉ちゃんのこと好きみたい」

唯「ふひひ、そーしそーあいです!」

唯「そういう憂も、肩にミニゆい乗せちゃって」

ミニゆい「ゴロゴローン♪ ゴロゴローン♪」キャッキャッ

憂「えへへ、手乗りミニゆいだよ」チョンチョン

ミニうい「フワア・・・ア」

唯「ん? そろそろお休みの時間かな?」

憂「あ、そうかも・・・ミニゆいも」

ミニゆい「」スイースイー

憂「・・・もう寝てる」

唯「じゃあ、このミニゆいういハウスに寝かせて・・・と」

憂「そーっとね。起こさないように気をつけて」

唯「ん・・・よしっと」

憂「ちょっと早いけど、私たちも寝ちゃう?」

唯「うん、そうしよ」

憂「・・・」ジィ

唯「・・・いっしょに寝よ?」

憂「うん!」

唯「ふふ、おいで、憂ー」ポフポフ

憂「えへへ。じゃあ、電気消すよー」カチッ

□□□
□□

唯「うーん・・・」

憂「・・・お姉ちゃん、眠れないの?」

唯「んー・・・ねぇ憂。ミニゆいたちは、どこで生まれたのかな?」

憂「えっと・・・紬さんの会社、とか?」

唯「・・・じゃあ、どうやって生まれたのかなぁ」

憂「え、それは、えっと・・・分からないよ」

唯「不思議な生きものだよねえ、ミニゆいういって」

憂「うん」


・・・ガサッ

憂「! お姉ちゃん、今何か音しなかった?」

・・・ガサッ・・・ゴソゴソ

唯「ほんとだ・・・あれ? ミニゆいういのハウスから聞こえる?」

憂「起きちゃったのかな?」

唯「ちょっと見てみよう」

憂「お姉ちゃん、そーっとだよ、そーっと」

ギィ・・・

ミニゆい「・・・ン、チュ」

ミニうい「・・・オネエチャ」

憂「ひゃっ!?」

唯「憂っ。し、静かに」

憂「う、うん」

憂(・・・き、キスしてたよぉぉ)

憂「あ! お姉ちゃん、夜はハウスを覗いちゃいけないんじゃ・・・」

唯「そういえば、説明書にそんな事書いてたかも」

唯「んー・・・とりあえず、大丈夫そうだよね?」

憂「うん・・・私たちも、もう寝よう?」

唯「うん」

モゾモゾ

憂(キスしてた・・・キス)ドキドキ

唯「・・・ね、憂」

憂「な、なに? お姉ちゃん」

唯「さっきのあれ、ちゅーしてたんだよね?」

憂「そ、そうなのかな? ・・・そうなのかも」

唯「・・・ふーん」ボーッ

憂「お姉ちゃん?」

唯「明日、ムギちゃんにミニゆいういのこと、いろいろ聞いてみよー」

憂「あ、そうだね。それがいいかも」

唯「うん・・・ねー憂?」クルッ

憂「な、なに? お姉ちゃん」

唯「手、繋いで寝ていい?」ジィ

憂「うん//」

ギュッ

唯「おやすみ、憂~」

憂「おやすみなさい、お姉ちゃん・・・」

唯憂「スヤスヤ」

□□□
□□

憂「お姉ちゃん朝だよ・・・って、あれ?」

唯「あ、おはよーういー」

唯「てへへ、ミニゆいたちが気になって起きちゃった」

憂「ふふ、私も気になってたんだー。もう起きてる?」

唯「うん、憂も見てみて」

ミニゆい「フアア・・・」

ミニうい「カミノケハネテルヨー」トカシトカシ

憂「わあ・・・見てるだけで癒やされるね」

唯「うん、ぽわぽわだよー」

憂「ごはんできてるから・・・みんなで食べようか?」

唯「そうしよー!」

唯「2人ともおいでー、ごはんだよ」

ミニうい「ゴハンデキタヨ! ゴハンデキタヨ!」

ミニゆい「ゴハン! ゴハン!」

パタパタパタ...

唯憂「いただきまーす」

ミニゆい「ゴハン! ゴハン!」チンチン

唯「ミニゆいういは、何でも食べるんだよね?」

憂「うん、人間と同じでいいみたいだよ」

憂「はい、卵焼きだよー」ポテ

ミニゆい「ハンブンコ! ハンブンコ!」ペリペリ

ミニうい「ナンデモ ハンブンコ♪」モグモグ

唯「おぉ、ちゃんと分け合って食べてる!」

憂「かわいいなー」

唯「なんかこうしてると、私と憂の子どもたちみたいだねえ」

憂「ふえっ!? お、お姉ちゃんと私のっ・・・」

憂「・・・・・・///」

唯「? どうしたの、憂~?」

憂「な、なんでもない・・・」

憂(恥ずかしいことさらっと言うなぁ、お姉ちゃん//)

唯「あっ、そうだ。さっきムギちゃんにメールしたんだけどね?」

憂「あ、うん」

唯「もし良かったら、今日家に来ませんかって」

憂「そっか。ミニゆいたちとの暮らし方、いろいろ聞いてみたいね」

唯「うんうん。じゃあ一緒に行こう」

憂「わかった。ごはん食べたら、準備しようね」

唯「ほーい」

憂「えっと、紬さんの家は、電車で行くんだよね?」

唯「うん。迎えのクルマ出そうかって言ってくれたんだけど」

唯「いいお天気だし、お散歩もいいよねえ」

憂「そうだね! ミニゆいたちも連れていくよね」

唯「もちろんです! ささ、ミニういちゃんおいでー」

ミニうい「オネーチャーン」ピョン

唯「えへへー・・・いい子いい子」ナデナデ

憂「あはは・・・お姉ちゃん、ミニういちゃんとすっかり仲良しだね」

憂「じゃあ私も。おね・・・ミニゆいちゃーん」

ミニゆい「ホッホーイ」ピョンピョン

憂「ふふっ・・・可愛いなぁ」ツンツン

ミニゆい「イヤーン イケズゥ」

□□□
□□

トコトコトコ...

唯「うーん、お散歩日和ですなー」トコトコ

犬「ワンワン!」

唯「おぉ! わんちゃん、こんにちはっ!」タタッ

飼い主「こんにちは」

唯「ふっわふわだねー♪」モフモフ

憂「おはようございます・・・もう、お姉ちゃんたら。・・・すみません」

飼い主「いいえ・・・あら、あなたの肩の・・・もしかして、ミニゆいういちゃん?」

憂「はい! この子はミニゆいです」

ミニゆい「ユインユイン♪」

憂「ミニういは、お姉ちゃんの肩に」

ミニうい「ウインウイン♪」

飼い主「まあ、この子たちが! カワイイわねえ」

飼い主「でも、2人離れて平気なの?」

飼い主「ミニゆいういは、ずっと一緒じゃないと駄目だと聞いてたけど・・・」

憂「昨日家に着たばかりの頃はそうでしたけど、このくらいの距離なら大丈夫みたいです」

飼い主「そうなの・・・かわいがってあげてね」

憂「はい、ありがとうございます」ペコ

唯「ヨーシヨシヨシヨシヨシ♪」モフモフ

憂「お姉ちゃん、電車遅れちゃうよー」

唯「おぉ、そうでした! またねーわんちゃん」フリフリ


ー電車ー

憂「なんとか間に合ったね」

唯「ふえー、最後は走って疲れちゃったよ」

憂「ふふ、お姉ちゃんあちこち寄り道するから」

唯「てへへ、面目ない」

憂「あ、犬の毛がいっぱい服に付いてるよ」モソモソ

唯「あぅ・・・ありがと、憂?」

憂「電車の中は、暖房が効いてて暖かいね」

唯「ふわわ、何だか眠く・・・」

憂「少し寝ても大丈夫だよ? 着いたら起こすね」

唯「うん・・・じゃちょっとだけ。肩借してね」

唯「スヤスヤ」

憂「♪」


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最終更新:2012年08月11日 22:49