梓「……」スンスン
唯「……」
梓「……♪」クンクン
唯「あずにゃん、あのさあ……」
梓「はい?どうしました唯先輩」
唯「いや、その……首筋の匂い嗅ぐの止めてくれない?」
梓「えっ?」
唯「えっ?」
梓「だって唯先輩のせいじゃないですか」
唯「何でさ」
梓「唯先輩、今私をどうしてます?」
唯「……抱きしめてるけど」
梓「そうです。唯先輩は今日いつものように部室にやって来た私を、いつものように抱きしめました」
唯「うん」
梓「いわゆるハグです。ハグハグです」
唯「そうだね」
梓「最近の唯先輩のハグには、ほっぺスリスリのオプションがついてますよね?」
唯「うん、オプションって呼び方には何か釈然としないものを感じるけど」
梓「そうすると、必然的に私の鼻の近くには唯先輩の首筋が近づいてくるわけです」
唯「ふむふむ」
梓「結果的に私は首筋をくんかくんかせざるを得ない、というわけです」
唯「いや、そのりくつはおかしい」
梓「何でですか」
唯「あずにゃんが嗅がなきゃいいだけだよね、それ」
梓「唯先輩は私に死ねと言っているんですか?」
唯「何でそうなるのさ」
梓「だって匂いを嗅がない=鼻で息をしない、ということでしょ?窒息しちゃうじゃないですか」
唯「口で息をすれば……」
梓「何言ってるんですか!口呼吸をすると虫歯になりやすくなっちゃうんですよ!?」ガアッ
唯「そ、そうなの?ごめんなさい……」
梓「分かればいいんですよ♪」クンカクンカ
唯「何か釈然としない……」
……
紬「今日はクッキーを持って来てみました♪」
律「おお、美味そうだな」
澪「いつもありがとうな、ムギ」
唯「いっただっきま~す♪」
紬「うふふ、召し上がれ♪」
澪「はむっ……うん、美味しい!」
律「紅茶との相性もばっちりだなっ」モグモグ
唯「しあわせ~……♪」ムシャムシャ
梓「唯先輩」ツンツン
唯「ん?どったのあずにゃん」
梓「あ~」カパッ
唯「えっ?」
梓「あ~……」
律「何やってんだ梓、大口開けてみっともないぞー」
唯「あ、あずにゃん?」オロオロ
梓「……」クイックイッ
紬「……あ、唯ちゃんに食べさせて欲しいんじゃないかしら?」
澪「なるほど、あれは『あ~ん』をねだってる体勢なのか」
唯「そ、そうなの?あずにゃん」
梓「……」コクコク
唯「じゃあ……あ~ん」
梓「あ~……むっ」パクッ
紬「わあっ、食べた」
唯「美味しい?あずにゃ……ひゃわあっ!?」ガタッ
律「うわっ!?ど、どうした唯……って」
梓「んん……」ペロペロ
澪「Oh……」
唯「あ、あずにゃっ、指、舐めないでよぉ」
梓「ぷう、ごちそうさまでした」
唯「うう~……あずにゃん、あんなことしちゃダメでしょ!」メッ!
梓「あんなことって何ですか?」
唯「私の指を舐めたことだよ!」
梓「指を舐めたことですか?」
唯「そうだよ!」
梓「唯先輩の指を舐めたんですか?私の舌がペロペロと?」
唯「そうだよ!」
梓「ゆっくりと舌を這わせて、ねちっこく官能的にねぶられちゃったんですか?」
唯「そうだけど、何だか言い方がえっちいよあずにゃん!」
梓「そうですか、それは失礼しました。じゃあ、はい」スッ
唯「……えっと、どうして私に人差し指を差し出してるのかな?」
梓「え?唯先輩は『私にも指をペロペロさせろ』的なことが言いたいんでしょ?」
唯「違うよ!どうしてそうなるのさ!?」
梓「ささ、遠慮せずどうぞ。出来れば上目遣いで色っぽくペロペロして下さい」ズイッ
唯「遠慮とかじゃないってば!」
澪「……」
律「……」
紬「唯ちゃんと梓ちゃんはいつも仲良しね~♪」ウフフ
澪「あ、ああ、そうだな……」
律「ちょっとやり過ぎな感もあるけどな……主に梓が」
紬「澪ちゃんとりっちゃんは食べさせ合いっことかしないの?」
澪「ふえっ!?」
律「な、何言ってんだよムギ!私たちはそんなことしないって!」
紬「そうなの?澪ちゃんとりっちゃんも仲良しさんなのに……」
澪「り、りつ……」スッ
律「って澪!?何クッキーを持って……」
澪「あ、あーん……///」
律「うぅ……///」
紬「いいわあ……」ウットリ
……
梓「……」サスサス
唯「あずにゃん、何やってるの?」
梓「一説によると」サスサス
唯「うん?」
梓「おっぱいは、揉むとおっきくなるらしいです」サスサス
唯「あー……」
梓「……」サスサス
唯「でもあずにゃんが今やってるのって……」
梓「はい?」サスサス
唯「揉むっていうより、さ……ううん、やっぱり何でもないよ」アハハ
梓「……」
唯「……」
梓「分かってますよー!揉むほどないってことぐらい!うわーんっ!」ダッ
唯「ああ!?あずにゃーんっ!?」
梓「どうせ私は擦る程度のおっぱいしかないんですよ……」ズーン
唯「あ、あずにゃん元気出して!おっぱいの大きさが全てじゃないよ!」アセアセ
梓「…………唯先輩は」
唯「なあに?」
梓「おっぱいがちっちゃい子、嫌いになったりしませんか……?」ウルウル
唯「っ!」ドキッ
梓「私、貧相な体なので……女の子らしくなくて……ぐす……」
唯「あずにゃん!」ギュウッ
梓「あ……ゆい、先輩?」
唯「あずにゃんのこと嫌いになるわけないよ?私、可愛いあずにゃんのこと大好きだから」ナデナデ
梓「でも……」
唯「あずにゃんは、あずにゃんのままでいいんだよ。私は在りのままのあずにゃんが大好きだよっ!」ニコッ
梓「唯先輩……」
唯「だから無理しておっぱいをおっきくしようとしなくて大丈夫だよー。ちっちゃいあずにゃんもすっごく可愛いし♪」
梓「な、何言ってるんですか、もう……」
唯「あずにゃん可愛い~♪」ギュウ
梓「唯先輩……♪あ、そうだ」
唯「ん?どうしたの?」
梓「唯先輩、おっぱい揉ませて下さい」
唯「………………はい?」
梓「おっぱい揉ませて下さい」
唯「ええええ!?何でいきなりそんなこと言い出すの!?せっかくいい雰囲気だったのに!」
梓「いえ、唯先輩はさっき私にありのままでいいとかちっちゃいのも可愛いとか言ってくれたじゃないですか」
唯「う、うん……まあ言ったけど」
梓「私はおっきいおっぱいが大好きなので、揉ませて下さい」
唯「何でそうなるのさ!?もう色々台無しだよ!」
梓「私好みに育てますから!任せて下さい!」ワキワキ
唯「うわーんっ!」ダッ
紬「澪ちゃんの胸はやっぱりりっちゃんが育てたりしたの!?」キラキラ
律「す、するわけないだろーっ!」
澪「……///」プシュー
……
唯「う~、最近寒いねえ」ガタガタ
梓「そうですね、風も冷たいです」ブルブル
唯「こういう時はやっぱり……」チラッ
梓「……?ああ、なるほど。どうぞ、唯先輩」バッ
唯「……」
梓「どうしたんです?早く抱きついて下さい、さあさあ」
唯「いや~、意思疎通が出来たのは嬉しいけど、あんまりウェルカムだと何か張り合いがないよね……」
梓「唯先輩がいっつも抱きついて来るからじゃないですか」
唯「ああ、昔の抱きついただけで恥ずかしがるあずにゃんはいずこへ……」
梓「いいから早く来て下さい唯先輩。私もあったかあったかしたいんです」
唯「むう、まあいっか。……あ~ずにゃん♪」ギュウッ
梓「……にゃあ♪」
唯「ん~、あったかあったか♪」スリスリ
梓「あったかいです」ホクホク
唯「でも抱きついたら一番あったかいのはムギちゃんだよね~。体温高くてポカポカだし」
梓「……むっ」
唯「冬は一家に一台欲しいよね~……んう?」
梓「……」
唯「あずにゃん、どうし……ひゃうっ!?」ビクッ
梓「こうすればもっとあったかいですよ」グリグリ
唯「ちょ、ちょっとあずにゃん!胸に顔グリグリしないで……!///」
梓「私が一番あったかいですよね?」グリグリ
唯「ひゃあああっ!い、一番!あずにゃんが一番だよっ!///」
梓「えへへ、ならいいんです」パッ
唯「はあ、はあ……。あずにゃんはもう……」
梓「~♪」
和「相変わらず仲良いわねえあの二人。この寒い中よくやるわ……」
憂「お姉ちゃんあったかいもんね!」
和「……あら?憂もあったかいわよ」
憂「えへへ、和ちゃんもね!」
……
梓「唯先輩、ポッキーゲームしましょう」
唯「脈絡が無さ過ぎないかいあずにゃんや」
梓「そうですか……今日はいい天気ですね」
唯「そうだねえ。やっぱり晴れだと気持ちいいね~」
梓「ところで唯先輩、ポッキーゲームしましょう」
唯「会話の流れが不自然すぎるよ!どんだけポッキーゲームしたいのさ!?」
梓「自然な会話の流れを心掛けたつもりだったんですが……。まあいいでしょう、それよりポッキーゲームを」
唯「何でそんなにポッキーゲーム押しなの……」
梓「はい、そっち側をくわえて下さい」ンー
唯「私はやるとは一言も言ってないよ、あずにゃん」
梓「あれ?もしかしてルールを知らないんですか?」
唯「いや、大体は知ってるけど……」
梓「いいですか、ポッキーゲームとは二人でポッキーの両端をくわえ合って食べ進めていくゲームのことです」
唯「うん、まあ知ってるね」
梓「第一ラウンドはどちらがより多くのポッキーを食べられるか、の勝負になります。相手の唇にぶつかる前にいかに多くの部分を食べられるか……いざとなったら相手の口の中から奪い返すのも重要な戦法の一つですね」
唯「あれ、何か違う……」
梓「第二ラウンドはポッキーを食べ終わり、唇と唇がぶつかり合ってからスタートします。これは相手より先に唇を離したほうが負けになります。忍耐とテクニックの勝負ですね」ウンウン
唯「もうそれポッキー関係ないよね!?」
梓「ではルールがはっきりしたところで改めて……」
唯「やらないよ!?そんなえっちいゲームは!」
梓「じゃあもうポッキーなしゲームでいいですから!」ズイッ
唯「もうそれただのちゅーじゃん!」
梓「唯先輩、いい加減観念して下さい!」ガバッ
唯「わあああっ!?こ、こらあずにゃん、離れて離れて!」ドタバタ
律「……」
澪「……」
紬「さて、ここにポッキーが用意してあります」
律「えっ!?」ビクッ
澪「わ、私はやらないからな!」
紬「あら……じゃありっちゃん、私とポッキーゲームしましょうか♪」ンー
律「わわっ、ちょ、ムギ……?///」カアッ
澪「あ……!だ、だめーっ!」
紬「うふふ♪」
最終更新:2012年08月12日 01:30