時は21世紀
誰もが夢見た空飛ぶ車も鉄腕アトムも結局現れなかったこの日本
その代わりに、と言えばなんだが
憂「それでお姉ちゃんがね 」
梓「……っていうかさっきからずっと唯先輩の話聞いてる気がする」
純「憂ー!梓ー!おっはよー!」
憂「あっ、純ちゃんおは
純「」ダキッ
憂「!?」
梓「あっ!?ちょっと純……!」
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妹が爆発する
モクモク・・・・・
憂「」ケホケホ
純「いやー、最近はもうこれやらないと寝ぼけた頭が全然覚めなくってさー」
梓「……だからって憂を目覚まし代わりに爆発させていい理由にはならないでしょ!!」
純「そんな怒らないでってばー。爆発したってことは本人も満更でもなかったってことだもんね、ねー憂?」
憂「えっ?あの……そのー……」
純「えー…コホンコホン……きょくとーにっぽんでうまれた"妹"のたいないにのみそんざいするなぞのしんぶっしつイモートそりゅーし」
「ししゅんきの妹たちの精神的興奮とはんのーして、ものすごーいエネルギーをうみだして、爆発をひきおこす・・」
純「授業で習ってもさっぱりわかんなかったけど要するに……胸のドキドキが爆発してるってことなんでしょ?」
梓「なんか詩的だけどまとめ方が雑っ」
純「そう、つまりさっきの爆発は憂から私への愛のしるしってわけなんだ!」
憂「ぁ、えーっと…………///」
梓「ああっ、また!?」
純「それ伏せろー!」
・・・・・ドオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
梓「まったく純は毎朝毎朝憂をおもちゃにして……」
純「だって憂がすぐ爆発するんだもん」
梓「……そりゃ朝っぱらいきなり抱きつかれたら憂じゃなくても爆発するよ!」
憂「まあまあ梓ちゃん。私はあんまり気にしてないし、ね?」
純「ほーらお墨付き」
梓「もう憂まで……憂がそんなに甘やかすからコレがつけあがっちゃうんだから」
純「……大事な友達をコレ呼ばわりしてからにこやつめ」
梓「大事な友達をおもちゃ代わりに爆発させちゃうような純はコレで十分だよーだ」
憂「ま、まあまあ」
梓「まあでも、確かに憂って爆発しやすいよね」
純「そうそう!うちのクラス、私も含めて何人か妹いるけど週一ペースで爆発してるのなんて憂くらいのもんだよ」
憂「うーん……普通だと思うんだけどなぁ」
梓「……普通?」
純「憂……それ本気で言ってる?」
憂「もちろんだよ!」
梓「……」チラッ
純「」フルフル
憂「ど、どうしたの急に」
純「……先週の木曜日」
憂「」ビクッ
先週の木曜日 2時間目 数学
コノxヲcosθデチカンシテー
憂『……』カリカリ
憂(……昨日のお姉ちゃんゴキゲンだったなぁ)
憂(ご飯を食べても、お風呂に入っても、ずーっとニコニコして……)
憂(難しいところが弾けるようになったってすごく得意気に話してくれて……)
憂(もうお姉ちゃんったら可愛いんだから……ふふっ』
・・・・・ドオオオオオオオオオオオン!!!!!!
純「思い出し爆発って!聞いたこともないよ!」
憂「あ、あれはーそのー……あはは」
梓「でもホント憂ももう少し気を付けて我慢した方がいいよ」
憂「えっ?」
純「えっ?ってあんた、その机いくつ目だと思ってんの」
「先生たちの間で噂になってるよ、2年の平沢をどうにかしないと桜高が修繕費で破産するって」
憂「ま、またまた純ちゃんったら冗談ばっかり」
純「……」
憂「えっ」
梓「……」
憂「ええーっ!?」
平沢家
憂「」ポチッ
アナ『次の
ニュースです。本日午後3時頃、妹の爆発が起こりました』
憂「!」
アナ『幸い負傷者はおらず、物損被害もなかったようです』
アナ『爆発した妹は自分の兄と買い物をしていた際、兄と手が触れ合い爆発してしまった模様です』
解説『最近は爆発が頻発していますね。全国の妹の皆さんには是非気を付けてもらいたいものです』
アナ『そうですね。では次は全国のお天気です』
憂「……気を付けろって言われてもなぁ」
憂「心がドキドキしたら、なんというか自然に爆発しちゃうし……」
憂「一体何をどう気を付ければいいんだろう」
憂「……はぁ」
唯「憂ー?どうかしたの?」ヒョコッ
憂「わあっ!?お姉ちゃん!?」
ぽふんっ
唯「顔を見せただけで……」
憂「あ、あはは」
唯「ほぇー、爆発を我慢するように言われたの」
憂「うん……でも」
唯「でも?」
憂「自分でもどうにもならないから困ってて」
唯「ふーん……」
憂「このままじゃずーっとみんなに迷惑かけ続けることになっちゃうし……」
唯「」ポンッ
憂「……お姉ちゃん?」
唯「大丈夫大丈夫、憂は憂のままでいいんだよ」ナデナデ
憂「でも……」
唯「気にしない気にしない!良いところも悪いところも全部含めて憂なんだから!」
憂「お姉ちゃん……///」
唯「あ……ま、待って!まず外に……」
・・・・・ドオオオオオオオオオオオン!!!!!
そのころ
さわ子「ちくしょー……また振られたぁ……」
さわ子「あんなにぃ……あんなに尽くしたのにぃ……」
さわ子「ごめん、俺のタイプじゃないんだ」キリッ
さわ子「……チクショー!!!」
さわ子「男なんか…男なんか……」
さわ子「……ふふふふふふふふふ」
――――
純「それで?一晩考えてなんかいい案は浮かんだの?」
憂「なにが?」
純「爆発だよ爆発!憂ったら桜高を破産から守ろうの会の誓いを忘れたの!」
梓「なにその会」
憂「ああ、あれはもういいの」
純梓「……はい?」
憂「お姉ちゃんが言ってくれたんだ、良いところも悪いところも私なんだから」
憂「私は私のままでいいって!」
梓「ってな感じで開き直っちゃって……唯先輩には一言物申さなくちゃいけないです」
澪「まあ、唯らしいというか憂ちゃんらしいというか」
律「妹がいるクラスは大変そうだなぁ」
紬「私たちのクラスは妹さんが少ないもんね」
梓「……ってあれ?唯先輩はどうしたんですか?」
律「ん?ああ、唯ならさわちゃんに呼ばれて職員室に」
梓「もう!この肝心な時に!」
紬「まあまあ」
でも結局その日唯先輩が部室に来ることはなく
用事が長引いたんだろうということで私たちは先に帰っちゃったのでした
憂「お姉ちゃん帰り遅いなぁ……」
<ピンポーン
憂「はーい!」トタトタ
憂「」ガチャッ
憂「……ってあれ?誰もいない」
憂「あ、なにか落ちてる…これは……手紙?」
憂「……!?」
『 姉 ハ 預 カ ッ タ 』
『 返 シ テ ホ シ ク バ 桜 高 ノ 体 育 館 マ デ 来 イ 』
ガチャッ
憂「お姉ちゃん!!」
さわ子「あーら、憂ちゃん早かったわねぇ」
憂「さ、さわ子先生!?」
さわ子「急転直下で何が起こってるのか全然わからないでしょうけど」
唯「」zzz
さわ子「そこで眠ってる唯ちゃんを無傷で返してほしかったら、大人しく言うこと聞いてちょうだいね?」
憂「……?」
さわ子「とりあえずその機械に入ってちょうだい」
憂「せ、先生どうして……」
さわ子「2度言わせないで。私だってできれば教え子を傷つけるようなことはしたくないの」
唯「」zzz
憂「……」ガチャン
さわ子「はいよろしい」カチッ
ウィンウィンウィンウィン
憂「な、なに!?」
さわ子「その機械はイモート素粒子抽出装置」
さわ子「憂ちゃん、あなたのイモート素粒子吸い出させてもらうわよ」
最終更新:2012年08月12日 22:35