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二番目車両─────

急にブレーキがかかったもののアネットさんから何かモノにつかまってなさいって言うナイス助言のおかげで私達は大きな怪我もなかった。

唯「一体なんだったんだろ」

憂「電車止まってるねお姉ちゃん」

唯「そだね、憂。なんでだろ」

紬「後ろの車両に行ったみんなが気になるわね」

アネット「ちょっと!ハンク!開けなさい!ハンク!」

シェリー「どうしたの?」

アネット「あっちからロックがかかってて運転室に行けないのよ」

シェリー「私が行って来る!ここの穴から行けそうだから」

アネット「頼むわねシェリー。気を付けて」

シェリー「うん!」


その時不意に電車の窓が叩かれた。

唯「ん?」

律「~~~」

唯「りっちゃん~。ん?どうかしたの?」

この電車の窓は内側にしか取っ手がなく外からは開けられない。

唯「りっちゃん~どうしたの?」

律「~~~!!!」

唯「りっちゃんピョンピョン跳ねて面白い~」ハハハ

紬「唯ちゃん開けてあげないと…」

唯「あ、そうだね。よいしょっと」

ようやく窓を開けた唯への第一声は

律「そんなにピョンピョンしてるのが面白いかコノヤロウ!」

電車の車高は実はかなり高くて律の身長では窓まで必死にジャンプしなければならないほどだ

澪「そんなことより早く降りて唯!この電車後ちょっとで爆発する!」

紬「どうゆうこと?」

和「対バイオハザード対策で車内でバイオハザードが発生したら爆発するシステムになってるのよ!」

アネット「なんですって!?」

後ろにいたアネットも窓から身を乗り出して律達の話を聞く。

律「だから早く降りろ!って言おうとしたら唯が私を見て笑うんだ……酷い」

唯「ごめんねりっちゃん…」

律「ふんっ…」

唯「りっちゃん…」

律「いいから早く降りてこいっ//ここは危ないんだからねっ」

唯「ツンデレりっちゃん萌え~」

和「新しいわね…」


ドアが反応しない為窓から唯、憂、紬、アネットが降りる。

澪「シェリーは?」

アネット「前の車両にいるわ」

アネットはそう言うと前の車両に行き自分の娘の名前を強く呼んだ。

アネット「シェリー!シェリー!」

シェリー「マミィ!」

窓から顔を出すシェリー。

アネット「降りてらっしゃい。ここはもう危険だから」

シェリー「うん!」

シェリーはその窓から自分の母に抱きつくように飛び降りた。

澪「シェリー、ハンクは?」

ハンク「ここだ」

窓からニョキっと顔を出したハンクはそのまま飛び降りる。

ハンク「事情は大体わかった。行くぞ」

ハンクが出口に向かって走って行く。

光が指している出口へ向かって一同は走り始めた。

各々この街での記憶を思い出しながら。

梓「(さよなら、俺さん)」


一同が出口に差し掛かった時、後ろにある電車はバガン……と轟音をたて爆発する。

「みんな伏せろ!」

誰かの声がする、それは誰の声かはわからないが、皆はそれに反応し飛び伏せた。


大きな爆発が過ぎ去った後、トンネルからは狼煙の様な煙が上がっていく……

律「みんな無事か~?」

澪「なんとか」

唯「うん~。憂、大丈夫?」

憂「大丈夫だよお姉ちゃん!」

和「息つく暇もないわね……」

紬「スニーカーに履き替えてて良かったわ…」

アネット「シェリー、大丈夫?」

シェリー「うん♪」

ハンク「ここは…。まだラクーンシティの郊外だ。まだ滅菌作戦のミサイル範囲内だぞ」

紬「……それなら大丈夫みたい。」

空を見上げる紬には見えていた。大きく手を振りながらこっちへ来るヘリを。

斉藤「おじょ~さま~!」


ハンク「なるほど、脱出経路も確保済み……ならこの辺でいいか」

ハンクはアサルトライフルを向ける。

澪「ハンク!?」

ハンク「澪、Gウイルスを渡せ。」

アネット「あなたやっぱり……」

シェリー「ハンク……」

ハンク「残念だったな。もうあのハンクはいない。どうやら記憶は共有しているみたいだからな。事態を把握しやすかったよ」

澪「……ハンク」

ハンク「そんな切ない顔をするな澪。俺にはお前は過ぎた宝だ。暗闇でしか生きられない俺が初めて触れた光、そんなお前を撃ちたくはない」


澪「なら!」

ハンク「残念だったな……俺は任務の為なら何だってやる。いいからGウイルスを出せ」

澪「…………」

澪は言われた通り黙ってGウイルスをハンクに差し出した。
その瞳は悲しみに満ちていた。本当に、彼には言葉では言い表せない程の借りがあったからだ。

ガガッ

『ハンク、聞こえるか?』

ハンク「こちらハンク。Gウイルスを確保した」

『残念ながらそれはもう必要なくなった。アンブレラは崩壊だ』

ハンク「なんだと!?」

紬「」ニヤニヤ


『君も自動的に解雇だ。すまないな。これからは第二の人生を楽しんでくれ。以上だ』

ハンク「ククク……そうか、アンブレラはなくなったか。」

ハンクはアサルトライフルを投げ捨てると膝まづき「殺せ」とだけ言った。

和「無益な殺生はせぬ」

律「ゴ、ゴエ○ンがいるぞ!」

澪「ハンク、確かに今のあなたはあのハンクじゃないのかもしれない……けど、私はあなたに借りがある。だから……これで帳消しにしよう」

ハンク「俺を殺さないと?」

澪「あぁ。」

ハンク「…………そうか」


ハンク「あんなことをしておいて一緒にヘリに乗って脱出は出来ない。だから俺はもう行く。」

そんなカタコトみたいなことを言ってハンクは澪達の元を離れていく。

ハンク「澪、一つだけ……いいか?」

澪「何?」

ハンク「本当に、ありがとう。これはあのハンクからだ。多分な」

澪「うん……」

澪は署内で起きたハンクとの出来事を思い出しながら、言った。

澪「こちらこそ本当にありがとぉ……ハンク」

耐えられず涙を溢す。思えば律と離ればなれになり絶望していた私を救ってくれたのは彼だった。
いつでも面白くて、私を慰めてくれて、味方でいてくれたハンク。

会ったばかりの私に何度も、何度も命を賭けてくれた。

私は将来彼以上に異性を好きになることがあるのだろうか

澪「(さよなら……ハンク。私の大好きな人)」



アネット「ハンク!約束、守りなさいよ!」

ハンク「記憶は共有していると言った。あぁ……守ろう」

そうしてハンクは遠く、遠く……離れていく。

──────────

ハンク「こんなものはもういらないか……」

Gウイルスを強く握りしめると湖に投げ捨てた。

結局隊員Cとの約束は果たせなかった。いや、これからも俺が生きている限り死神の帰還記録は継続されていく。そう、生きている限り


ハンク「Good bye、澪」


────────

ヘリがゆっくりと降りて来る。

斉藤「お嬢様!通信機が使えなくて焦りましたよ」

紬「どうしてここが?」

斉藤「琴吹家の衛星カメラの熱源で調べました」

紬「さすがね」

斉藤「いえ、お嬢様の為です」

紬「…………それはどちらに対しての忠誠心かしらね……」

斉藤「?」

紬「とりあえず皆さん乗ってください。ここを脱出します」

全員がヘリに乗り込む。

ウガガガガガアアアアア

律「まだ終わりじゃないってわけか」

トンネルから出てきた巨大な怪物を見て律は言い放った。

澪「なんかもうぐちゃぐちゃになりすぎてわからないな……。テイロスとGが融合したのかな」

唯「おっきいね~」

和「でもあんなの相手に出来ないわよ」

紬「心配ないわ、斉藤」

斉藤「はっ!皆さん、これを」

斉藤がヘリの奥からもって来たのは6本のロケットランチャー

律「6個とは豪華だな~」

澪「終盤になると必ずロケットランチャーが出てくるのは何でだろう……」

梓「お、重い」

和「私使ったことないわよ」

唯「ここはこうするのだよ和ちゃん!」

紬「さあ、みんな行くわよ」

6人はロケットランチャーを構え、

化物に放った────


──────────

「あちっ……」

いつの間に煙草の灰が指もとまで来ていた。
その灰を急いで灰皿に落とす。

「ふぅ……長かったようで短かったな」

そうしてまた新しい煙草に火をつけた。

カランカラン─────

また新しいお客さんがこの喫茶店に入って来た。
人数は4人

その4人は少し店員と話すと真っ直ぐ私の方へ来た。
私はその人達を知っている。

「遅いよ、澪」

澪「全部終わったのか?律」

律「あぁ、綺麗さっぱりな」ニコッ

澪「そっか」ニコッ

澪「って律!いつの間に煙草なんて!ダメだぞ!」

律「私はボーカルじゃないからいいんだよ」

唯「りっちゃん煙草似合う~」

梓「でも体に良くないです」

紬「そうねぇ、いくら法律では認められていると言っても体に良くないものは良くないから…」

律「ふふ、ふふふ…な~んてね。実は禁煙煙草でした~。大人ぶりたかっただけだよ~ん」

澪「……全く」

律「出ようぜ。さすがにコーヒー三杯でずっといるのは気まずいから」

澪はわかったと頷くと会計をすまし、
寒空の下に出ていった。


律「ライブはいつからだっけ?」

梓「今日の17時からです。今が14時ですから…急がないと。和さんに怒られます」

澪「和は鬼マネージャーだからな」

紬「お客さんいっぱい入るかしら」

唯「きっと入るよ~基本無料だしぃ」

律「聴いてけ泥棒!ってやつだな」

私はあるものを探していた。街の中に当たり前にあるもの…
しばらく探すとそれは簡単に見つかった。

そう、ゴミ箱だ

私は灰色のコートを脱ぐとそれをゴミ箱につっこんだ。

澪「律?いきなりどうしたの?あのコート気に入ってたんじゃ」

律「あのコートには血がつきすぎたからな…。今日から心機一転だよ」

さようなら、あの世界

こんにちは、この世界


武道館 舞台裏───────

和「遅いわよあなた達。」

唯「和ちゃん客入りは?」

和「もれなく満席よ。入るのはタダでお代は聴いてから次第って言うのといつの間にか私達がバイオハザードの生き残りでその為にバンドを結成してチャリティしてるって言うのが広まったみたい」

律「う~っひゃ~これ何万人いるんだ~?ほら、見てみろよ澪」

澪「観客はじゃがいも……じゃがいも」

律「駄目だこりゃ」

梓「まさか夢の武道館で本当にライブ出来るなんて……」

紬「5年越しの夢が叶ったね♪」

律「よ~し円陣組むぞ~」

唯「和ちゃんも入って♪」

和「仕方ないわね」

6人は円となって

律「軽音部~ファイ」

全員「オー!!!」


─────────


唯「初めまして~放課後ティータイムです。今日は私達の最初で最後のライブに来てくれてありがとう!」

ワーワーワー

唯「知ってる人もいるかもしれないけど、私達はバイオハザード経験者です」

…………

唯「この中にもバイオハザードのせいで家族を失った人がいるかもしれません…。」

…………


唯「まだその爪痕は深く残っていると思います。私も…いっぱい大切なものを失いました……」

唯は辛い記憶を思い出したのか頬に涙を流す。

唯「みんな……みんな……本当に…辛かったでしょう……」

涙が止まらない。
大切なライブなのに

唯父「唯ー!!!頑張れー!!!!!」

唯母「唯~!」

男A「唯ー頑張れ!」
頑張れ~
がんばって~

律「唯、頑張れ」
澪「がんばって、唯」
紬「唯ちゃんファイト」
梓「唯先輩がんばってください」

唯「ありがとう…みんな」

涙を拭い笑顔を見せる唯

唯「それでも私には、支えてくれる友達が、仲間がいました!だから…めげずに今日までこうして生きてます!
だから皆さんも……バイオハザードと言う辛かった日々にに負けず、幸せな明日を信じて生きていきましょう。昨日や今日が最悪な日でも、明後日しあさってには最高の日になるかもしれないから!
私達は今も苦しんでいる人達の為に歌います!」

唯「ふわふわ時間っ!」


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最終更新:2010年02月02日 00:20