クリス「ジル、バリー、レベッカ、ブラッド、フォレスト、そしてクレア。来るのが遅れてすまん」
静かに花を添える
クリス「俺のわがままに付き合わせてしまってすまなかった…。お前達は…俺を恨んでいるか?
そうだよな…恨んでるよな。あぁ、すまないと思っている。……さっきから謝ってばかりだな」
クリス「……アンブレラはなくなった。しかしこの世界のテロが完璧になくなったわけじゃない。俺はそれらが有る限り戦い続けると約束しよう。それが俺の…君達へのたった一つ出来る償いだろう」
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「こんな山中までご苦労なこったな兄さん」
「それほどでもないさ」
「しかし大統領直属の兵隊のあんたが出てくるってことは相当な事件なんだろう?」
「いや、ただ人が一人誘拐されただけだ」
「ハッハッハ。誘拐されただけ、とはな。俺達一般の警官じゃそれだけで大事件だって言うのに」
「ついたぜ。これ以上は車では行けないから歩いて行きな」
「助かった」
「ん?随分古い銃だな。」
「あぁ、大切な人の貰い物さ」
男の手にはコルトM19が光っていた。
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アネット「シェリー、学校遅れるわよ」
シェリー「後5分だけ……」
アネット「シェリー」
シェリー「わかったよぉ…マミィはうるさいなぁ…」
アネット「朝ごはんは?」
シェリー「いらな~い。それじゃ行ってきま~す」
アネット「シェリー!全く……あの子もすっかり反抗期ね。」
棚に飾ってある写真を手に取る。
アネット「本当手がかかるわ……あなた。でも……」
アネット「とっても幸せよ。私達」
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紬「ライブも終わっちゃったしやることなくったわね…」
これからどうしよう。借金はいくらぐらいあるのだろうか
きっと想像も出来ない額なんだろうな…
「お嬢様、やっと見つけましたよ」
紬「……斉藤」
斉藤「一年前に急に何も言わずいなくなるんですから。心配しました」
紬「もういいのよ斉藤。私はもうただの
琴吹紬、琴吹財閥の跡取りでもない。ただの借金まみれの女よ」
斉藤「残りの借金は2兆4968億飛んで500円となっております」
紬「……なるほどね、逃げないよう監視に来たわけ」
斉藤「……お嬢様。私は死ぬまでお嬢様の、いえ、琴吹紬と言う人間の執事です。あなたがどんな状況になろうと見捨てたりしません」
紬「斉藤……あなた」
斉藤「少ないですが、これを」
斉藤の手の平には500円玉
紬「これは?」
斉藤「自分の全財産です。残りの資財は借金に当てました。屁ほども減りませんでしたが」
紬「……斉藤。ありがとう」
斉藤「いえ、お嬢様の為です」
紬「紬でいいわ、斉藤」
斉藤「はい、紬様」
紬「様もいらない。後は敬語もやめなさい。残りの借金総額は?」
斉藤「2兆4968億……だ、紬」
紬「よろしい。これからどこへ行こっか、斉藤」
斉藤「あなたのいるところなら地獄の果てまでもお供します」
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梓「~~~っと♪こんな感じでどうですか?」
プロデューサー「いいねいいね!この曲のイメージにぴったりだよ!」
梓「いえ、気に入ってもらえて何よりです。じゃあ私はこれで」
プロデューサー「あっ、出るなら裏口からの方がいいよ。表は君の出待ちでいっぱいだろうから」
梓「はぁ……」
私もいつの間にか人気になったものだ。
ただの作曲家なのに
突きあたりを右に曲がれば裏口だ。用心するに越したことはないか
梓「誰もいない……ですよね?」
「残念、僕がいるよ梓」
梓「ひぃっ」
裏口を閉めようとするも男はその間に足を入れ、私を引きずり出そうとする
男C「可愛いなあずにゃん。やっぱり実物は可愛い」
梓「やめてくださいっ!警察呼びますよ?」
男C「いいよ、呼んでごらん。その前に僕があずにゃんを……ふひひ」
梓「ひぃぃっ」
誰か、助けてっ……
「おいおい、女の子に乱暴は良くないぜ?」
男C「なんだお前、僕とあずにゃんの幸せな一時を邪魔するな!」
梓「違います!この人が無理矢理」
「だとさ。何か弁解あるか?」
男C「……死ね!」
男はいきなりナイフを取り出し、もう一人の男へ向かって振り回す。
「そんな振り回してるだけじゃ……な!」
ナイフを蹴り上げ弾き落とした。
「まだやるかい?」
男C「くっ…覚えてろ!カノッサ機関が黙ってないからな!」
そんな意味不明な台詞を残し去って行った。
梓「あの、ありがとうございました。」
「いいよ別に。ただ俺は約束を果たしに来ただけだから。そんじゃ」
手をめんどくさそうに振りながら去っていく男
梓「あの、お名前は?後日お礼がしたいので」
「名前?俺に名前はない。俺は、俺だから」
梓「?」
彼もそんな意味不明な言葉を残し去っていった。
ただ、彼とは二度と会うことはないだろう。
何となく、そんな気がした
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和「はい、じゃあとりあえず腹筋3000回から行きましょうか」
訓練生A「ちょwww無理ッスよ教官!」
訓練生B「ば、バカ!お前!」
和「無理、ですって?この世にね、本当に無理なことなんかないの。わかるボーヤ?」
訓練生A「あ、あの……はい」
和「わかればいいわ。腹筋5000回、初めて」
訓練生A「はいぃぃぃ!」
訓練生C「バカだなあいつ……S.T.A.R.S.の伝説の狼、
真鍋和大佐に歯向かうなんてどうかしてる」
訓練生D「全くだな……鬼の和の異名を持つ彼女に逆らえば最後…明日の保証はない…」
和「そこ!聞こえてるわよ!あなた達も腹筋5000!」
訓練生CD「はいぃぃぃ」
和「全く……。」
降り注ぐ太陽の光をを手で隠しながら空を見上げる。
和「今日もいい訓練日和ね……」
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「少し聞きたいのだが、難民のキャンプはどこかな?」
老婆「なんだいアンタ。わざわざこんな戦争真っ只中の所に来るなんて、イカれちまってるんじゃないかい?」
「……それで、難民のキャンプは?物資を持ってきた」
老婆「軍人かい?」
「いや、ただのお人好しだ」
老婆「ふん……この先を真っ直ぐ行けばつくよ。精々撃たれないようにしな」
「心得た」
車に乗り込む男は静かににやついている
「ふふふ、イカれているか。良いことをしていても言われることがあるのだな。一つまた勉強になった」
そうして彼はもう何度目かわからない物資を運ぶと言う行為を繰り返す
この行為の真実の意味を知るその日まで
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「奇跡だ!まさかあの炎の中に入って戻ってくるなんて!」
誰かがそう賞賛した。
「救助者の家族の方は?」
救急隊員はそう言い辺りを見渡した。
「私です!ありがとうございます!なんて感謝したらいいのか……ほら、メアリーもお礼を」
メアリー「ありがとうおじちゃん」
「いいってことさ」
救急隊員A「しかし良く戻ってこれたな!あんたには神がついてるよ!」
仲間内の一人がそう賞賛する
「生きて帰ってくることだけが取り柄なんでな」
神がついている、か
確かにそうかもな
死神と言う神が、俺にはついている
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律「私も車買おうかな~」
澪「絶賛ニートの律が車ねぇ……」
私達は今またアメリカに来ていた。滅菌されたラクーンシティ後を収めたいと言う澪に暇なので私がついてきたのだ。
律「それは言わない約束だろ~?」
澪「ごめんごめん」
ハイウェイをひた走るオープンカー。
律「なぁ澪、澪はこのままカメラマン続けていくのか?」
澪「ジャーナリストって言ってほしいな。」
律「どっちも同じだろ~?で?どうなの」
澪「うん、続けて行くつもり。バイオハザード以外にも世界には色々な惨状があるから。それを少しでも多くの人に知ってもらって、助けになってあげて欲しい」
律「そっかぁ~、澪は偉いな。私なんて何をしたらいいのやらわからないよ」
澪「何言ってるんだよ。和からのSTARSでも5人しかいないって言う特別対処人の推薦蹴ったくせに」
律「う~ん、なんか乗り気じゃなかったんだよね。そう言う堅苦しいのはさ」
澪「まあ律らしいと言えば律らしいか」
律「なぁ澪、ちょっと止まってくれないか?」
澪「ん?いいけど」
一台も車が通っていないハイウェイだが律儀にウインカーを出し端に寄せ、ハザードをつけ止まる澪
律「澪、ちょっと目つむって」
澪「ん?何で?」
律「何でもいいからっ//」
澪「変な律。」
律の方を向き目を閉じる澪。
澪「これでいい?」
律「OK」
澪「誕生日プレゼントか何か?でも私は誕生日はまだ(ry」
喋っている途中で何か暖かい物に口を塞がれた。
これが律の唇とわかるまで数秒の時間を要した。
澪「なっなっなっ///」
律「へっへへ~私の初めてあげちゃった」
澪「なっ、何考えてっ!」
律「澪、結婚しよう」
澪「り、りつっ///ふざけるのもいい加減に!」
律「これがふざけてるように見える?」
真っ直ぐに真剣な顔をして澪を見つめる律
澪「///////」カァァ
律「アメリカって確か同性結婚ありだよな?」
澪「ほ、本気?///」律「う☆そ」
澪「…………」
澪「今すぐこの車から降りて、3秒以内で」
律「ちょ、護身用のイーグル出すのやめて。悪かった!私が悪かったから!」
澪「全く……本当に律は」
律「私らしいって……こうゆうことかな」
澪「?」
律「いつも元気で明るくて可愛いってこと!」
澪「最後のは自分で言うのはどうかと思うぞ。車、出すよ?」
律「うん」
そうしてまた広いハイウェイを二人を乗せた車は走って行く。
律「(今はこれでいい。その内私らしいことことが見つかるさ)」
頬を撫でる風が心地がいい。
このままどこまでも、走って行きたい気分だった。
澪と、二人で
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ここはある病院の一室、私は今絶対に気づかれてはいけない極秘任務を請け負っていた!
唯「ソロ~リ ソロ~リ」
憂「…………お姉ちゃんいらっしゃい」
唯「むむむ!この気配を消した姉に気づくとはさすが憂!」
憂「わかるよぉ、だってお姉ちゃん声に出てるんだもん」フフ
唯「私としたことが!憂、具合どう?」
憂「うん、随分良くなったよ。目も角膜を移植すれば治るかもしれないって」
唯「そっかぁ~良かったぁ」
憂「お姉ちゃんお仕事の方はどう?」
唯「今日もコピーミスっちゃった。テヘヘ//」
憂「クス、お姉ちゃんらしい」
唯「でもでも!署長さんに「唯君は元気があって大変よろしい」って言われたよ!」
憂「それって署長さんの真似?」
唯「そうそう!署内では似てるってバカウケだよ!」
憂「そっかぁ。お姉ちゃんは人気者だね」
唯「えっへん!」
憂「…………」
寂しそうに窓の方に首を向ける憂。目は包帯でぐるぐる巻きだけど風の吹いて来る方でわかるらしい。
唯「憂、寒くない?」
憂「大丈夫だよお姉ちゃん。それより、外の景色…綺麗?」
憂……。
唯「綺麗だよ、憂。この寒い冬が明けたら、また暖かい春が来る。その頃には憂の目もきっと見える様になってるよ」
憂「そうかな……。」
唯「例え……目が見えなくったって。私は側にいるよ。憂」
憂「お姉ちゃん……」
唯「そうだ!春になったらお花見しよう!みんなも呼んでさ!」
憂「うん!」
唯「料理は私が作ります!」
憂「大丈夫?お姉ちゃん」
唯「憂君!姉は日々進化してるのだよ!この間卵焼き作れる様になりました!」
憂「凄いねお姉ちゃん!」
唯「えっへん!」
唯「やっぱりちょっと寒いからしめよっか、憂」
憂「うん、お願いお姉ちゃん」
私は窓の前に立ち空を見上げた。冬だと言うのに雲一つない快晴
唯「心って空に似てるよね。曇ったり雨がふったり雷が鳴ったり晴れたり」
憂「そうだね…」
今私達の心も、こんな空の様に綺麗に青く透き通っているのだろうか。
いつか雨が降ったり曇ったりすることもあるだろう。
けど、だからこそ、この青い空を綺麗に思えるんじゃないか…私はそんなことを思っていた。
バイオハザードは確かに辛かった。私達の心に雨を降らせた。
けど、それもまた…私、
平沢唯と言う人の物語の一部なのだ
う~ん…バイオハザードって何か呼びにくいよね。よ~しちょっと短くしてみよっか!
う~ん……これだ!
お し ま い
最終更新:2010年02月02日 00:23