・・・
唯「・・・ふぅ。これで全員分いったね」
梓「ムギちゃん、乾杯しますよ」
紬「・・・うん」グスッ
律「よし、梓。乾杯のあいさつしてくれ」
梓「え、私?」
唯「そうだよー。あずにゃんが一番ムギちゃんをお祝いしてあげなくちゃ」
梓「私が・・・」
梓「・・・わかりました」
梓「その、なんて言ったらわからないので完結にします」
梓「ムギちゃん、もう一度言わせてください」
紬「・・・うん」
梓「誕生日、おめでとうございます」
紬「・・・ありがとう!」
梓「そして誕生日会を手伝ってくれたみなさんもありがとうございます」
梓「ではその、・・・乾杯!」
律「かんぱーい!」
カキン
純「わっ、このシャンパンおいしい!」
唯「さて、憂!」
憂「うん!」
律「さわちゃんのせいでお腹ペコペコだぜー」
唯「ふふふっ。今持ってくるよー」
梓「ムギちゃん、落ち着いた?」
紬「・・・うん。もう大丈夫」
紬「もう、私になにか隠し事してると思ったらこの事だったのね!」
梓「ご、ごめんなさい。驚かそうと思って」
紬「ふふふっ、謝らないで。今すっごくうれしいんだから」
律「ちなみにムギの誕生日思い出させたの私な。梓、つい最近まで忘れてたんだぜ」
梓「なっ!」
純「おぉ、そんな裏話が」
澪「自分の誕生日忘れてるムギもムギだけどな」
唯「はい、いっぱい作ったからいっぱい食べてねー!」ゴトッ
紬「わぁ、すごい!」
律「おぉー!」
憂「和ちゃん、後ろごめんね」
和「なにか手伝う?」
憂「ううん、大丈夫。いっぱい食べてね」
純「すっご、レストランみたい」
澪「今日だけ、今日だけ特別・・・」ブツブツ
律「いい加減に覚悟を決めろ」
唯「はい、とりあえずこんなものかな」
紬「唯ちゃん、憂ちゃんありがとう・・・」
憂「いえいえ」
さわ子「ムギちゃん、梓ちゃん。満腹まで食べちゃだめよ」
梓「はい?」
紬「?」
唯「お待たせー。ではたんと召し上がれー」
律「おぉー!いただきます!」
純「いただきます!」
澪「わっ、おいしい」
和「本当。また腕を上げたわね」
唯憂「えへー」
紬「あまり食べちゃだめってどういうこと?」
梓「わ、私に聞かれても」
紬「えっ?あずにゃんが企画したんじゃないの?」
梓「誕生日会をしようとは言い出しましたけど、細かい事は教えられてなくて」
律「なーに二人で喋ってるんだよー。それは帰ってからにしろー!」
純「そうだよ。このチキンとかおいしいよー」
梓「わ、わかったよ」パクッ
梓「・・・おいしい」
紬「すっごくおいしい!」
唯「えへへー」テレテレ
純「このドレッシングもおいしいね。手作り?」
憂「そうだよ」
さわ子「あぁ、今までの疲れが癒されるわ」モグモグ
律「さて、このあと色々あるから忘れる前にプレゼント渡しちゃうか!」
梓「色々?」
律「私達から渡しちゃうぞ!」
紬「わぁ、ありがとう!開けてもいい?」
澪「あぁ」
紬「麦わら帽子!」
さわ子「あらー、いいチョイスじゃない」
律「梓からその服のこと聞いてな、合わせてみたんだ」
紬「ありがとう!」
唯「すごく似合ってるよ!」
和「ムギって帽子似合うわよねぇ」
憂「わ、私達はこれです!」
紬「憂ちゃん、唯ちゃん。ありがとう!」
紬「・・・わぁ。かわいいサンダル!」
唯「よかったらそれ履いて夏の合宿行こうね!」
憂「似合うといいんですけど・・・」
紬「ううん。すっごく気に入っちゃった!」
さわ子「飾りのお花が得点高いわね」
和「なんか服装一式揃いそうな勢いね」
純「あ、同じ事思ってました」
・・・
紬「和ちゃんのブレスレットもかわいいし、純ちゃんの写真立ても素敵!」
和「よろこんでくれてよかったわ」
純「いえいえ、なんか私だけすごくなくて」
紬「そんなことない!飾りたい写真多くて新しい写真立て欲しいところだったの」
純「ならよかったです」
紬「あぁ、幸せすぎて倒れちゃいそう」
律「そういやさわちゃんは?」
さわ子「ふっふっふ。私のはすごいわよー」
さわ子「はい。最初は一人で見てね」
紬「封筒?」
律「おいおーい。商品券ってオチはないよなー?」
さわ子「ふふふっ、それよりずっといいものよ」
唯「なんだろう?」
和「旅行のチケットとか?」
純「ハワイ!?」
憂「さすがにそれはないと思うよ」
紬「・・・こ、これは!?」
紬「か、かわいい・・・」ポッ
さわ子「ふふん!」
唯「写真?」
梓「なんの写真です?」
紬「こ、これ」
梓「ん?」
律「どれどれー?」ヒョコッ
純「私も見たいです!」
唯「私も見るー!」
梓「」
律「お、これってもしかして」
唯「あのときの!?」
純「おぉー。意外と似合ってるじゃん」
紬「あずにゃん、これって・・・」
梓「せ、せせせ先生!」カアァ
さわ子「いつかバラすんだしいいじゃない。ムギちゃんもよろこんでるし」
澪「アルバイトの時の写真かぁ。似合ってるじゃないか」
紬「アルバイト?」
梓「こ、これはその・・・」
和「別に隠すことないじゃない」
憂「そうだよ。梓ちゃん」
紬「もしかして、私のためにアルバイトを・・・?」
梓「・・・うぅ」
梓「」コクリ
紬「・・・あずにゃん」ダキッ
梓「ムギちゃん・・・」
律「うむうむ」
純「して、梓のプレゼントっていうのは?」
梓「・・・うん」
さわ子「ちょっと待ったー!」
紬「えっ?」
さわ子「そのプレゼントを渡すのはもうちょっとあと」
さわ子「私の本当のプレゼントはまだこれからなんだから!」
唯「おぉ!」
梓「え、えっ?」
さわ子「憂ちゃん、梓ちゃんをお願いね」
梓「な、なに?」
憂「ふふふっ。一緒に私の部屋に来て」
さわ子「ムギちゃんは私と唯ちゃんの部屋よー」
律「がんばってこいよー」
唯「憂だけずるーい!」
梓「なんか、すごくいやな予感がするんですけど」
紬「う、うん・・・」
さわ子「大丈夫よ。すぐに終わるから」
憂「怖くないよー」
さわ子「じゃあ行ってくるからその間に唯ちゃん、例の物お願いね」
唯「はーい・・・」
澪「梓、グッドラック!」
純「にしてもバイトかぁ。梓、がんばってるじゃん」ペラッ
和「そうね。初めてで戸惑ったでしょうけどムギの為にがんばったのね」
律「服はアレだけどな」
和「これ、絶対さわ子先生の仕業よね」
唯「前に私達が着てたのよりパワーアップしてるよね!」
澪「パワーアップか。私達もそろそろ・・・」ブツブツ
純「というかこれ、完全に盗撮ですよね」
律「・・・この際細かいことは気にしないでおこう」
和「唯、ケーキ出すんじゃないの?」
唯「おっ、そうだった。和ちゃーん、手伝ってー」
和「はいはい」
律「そういえば忙しくてキッチン行ってないからまだケーキ見てないんだよなぁ」
唯「ふふー。まだおあずけだよー」
澪「結構食べたのにまだケーキがあるのか・・・」
純「甘いものは別腹ですよ!」
唯の部屋!
紬「えっと、私達を分けてなにを・・・」
さわ子「まずはこれを見て!」バカッ
紬「こ、これは。・・・ウェディング、ドレス?」
さわ子「そう。私の本当のプレゼントってこれ」
さわ子「でもその前に聞いておきたいの。これを着るかどうか」
紬「私は・・・」
紬「・・・あずにゃんと相談してもいいですか?」
さわ子「もちろん」
カチャ
梓「あ、ムギちゃん」
紬「あずにゃん!」
梓「・・・その、見ました?」
紬「うん。綺麗だったねぇ」
梓「・・・着ます?」
紬「私は・・・、着てみたい。でもあずにゃんがいやなら・・・」
梓「・・・私だってムギちゃんのドレス姿見たいです」
さわ子「決まりね!」
梓「あっ、でもこういうのはちゃんとしたいし・・・」
さわ子「もう。そんなに深く考えなくていいじゃない」
紬「私も最初そう思ったけど、やっぱりあずにゃんのドレス姿見たいから」
さわ子「今日見れてさらにいつか本番でも見れる。最高じゃない!」
梓「・・・そういう考え方もあり、なのかな?」
憂「そっか、二回着れるんだね」
さわ子「同じ相手のウェディングドレス姿を二度見れるってそうそうないわよー」
梓「・・・わかりました、着ます」
さわ子「よし。そうと決まれば早速着替えるわよ!」
憂の部屋!
梓「先生、こっちの仕事のほうが向いてるんじゃないかなぁ」
憂「あはは・・・」
梓「じゃあ、お願いするね」
憂「うん!任せて!」
唯の部屋!
さわ子「ふふふっ。作ったドレスが無駄にならなくてよかったわぁ」
紬「素敵なプレゼントありがとうございます」
さわ子「どういたしまして」
紬「・・・あずにゃんがアルバイトしてたのって、もしかして先週の土曜日ですか?」
さわ子「そうよ。やっぱり怪しいと思ってたんだ」
紬「・・・はい」
さわ子「でも最後まで誤魔化せたのね」
さわ子「これも愛の力なのかしらねぇ。普通だったら問いただすんじゃないかしら?」
さわ子「もしかして浮気!?とか」
紬「ふふふっ。あずにゃんに限ってないですよ」
さわ子「それもそうね。ムギちゃんにゾッコンだから」
紬「」///
さわ子「部室ですごいのよ。ムギちゃんがームギちゃんがーって」
紬「あずにゃん・・・」カアァ
紬「そうだ。・・・その、どうしてあの服でアルバイトを?」
さわ子「そうねぇ。それは本人に聞いてみて」
紬「どうしてです?」
さわ子「その方が面白そうだから」
紬「・・・ふふっ。ではそうしてみます」
さわ子「さぁ、仕上げに入るわよ」
紬「は、はい!」
律「ムギ達遅いなぁ」モグモグ
純「結構時間かかるんですね」パクパク
和「しょうがないわよ。着替えて化粧したりしてるでしょうし」
律「梓が化粧してドレス・・・」
律「ぷっ!」
唯「えー?似合うと思うけどなー」
澪「律よりは似合うだろうな」
律「澪までー!」
純「うん。冷めてもおいしい」モグモグ
さわ子「はい、出来上がり」
紬「わぁ・・・」
さわ子「ふふふっ、どう?この
山中さわ子渾身の出来よ!」
紬「す、すごいです!」ヒラヒラ
さわ子「もうちょっと遊びを入れたかったんだけどそれはまたの機会ね」
さわ子「(セクシーなのにしようとすると梓ちゃん怒るだろうし・・・)」
さわ子「梓ちゃんの様子も見に行く?」
紬「ぜ、ぜひ!」
さわ子「感動しても泣いちゃだめよー。お化粧やり直しになっちゃうから」
コンコン
さわ子「ムギちゃん連れてきたけど、入っていい?」
憂『大丈夫ですよ』
梓『ま、待ってよ!心の準備が!』
さわ子「ムギちゃんも心の準備いい?」
紬「・・・大丈夫です」
さわ子「ではどうぞー」カチャ
紬「・・・わぁ」
梓「む、ムギちゃん・・・」
さわ子「気に入ってもらえたかしら」
憂「二人ともとっても似合ってるよ」
紬「・・・うん。すっごくかわいい」
梓「ムギちゃんこそ、綺麗です」
さわ子「二人のイメージに合わせて二着作るのは苦労したわよー」
さわ子「憂ちゃん。私達は先に下に行くわよ」
憂「わかりました」
さわ子「心の準備が出来たら降りてきてね」
パタン
最終更新:2012年09月10日 23:37