紬「・・・もう、さわ子先生ったら」ウルッ
梓「ほんとです」グスッ
紬「みんなを待たせちゃいけないし、行こうか」
梓「ま、待ってください。まだ・・・」
梓「すー、はー・・・」
紬「そうだ。手にカボチャって書いて飲むと落ち着くって唯ちゃんが言ってたわ!」
梓「えっと、手にカボ・・・」
梓「それを言うなら手に人です!」
紬「ふふふっ、バレちゃった」
紬「落ち着いた?」
梓「・・・はい」
紬「じゃあ行こう。いい?」
梓「わ、わかりました」ドキドキ
カチャ
紬「そういえばさっきは気付かなかったけど床に赤い絨毯」
梓「あ、ほんとだ」
紬「ふふふっ、まるでバージンロードね」
梓「まったく。芸が細かいというかなんというか・・・」
さわ子「みんなお待たせ」
憂「ただいまー」
唯「おかえりー。ケーキの準備できてるよー」
憂「わぁ、ありがとう」
さわ子「あとはムギちゃん達が心を決めるだけね」
律「どんな変身したのか楽しみだ」
純「ですねー」
さわ子「さて、私は食事の続きを」モグモグ
澪「さっきまでかっこよかったのに・・・」
紬『そーっと、ゆっくりね・・・』
梓『は、はい。あ、ムギちゃん先に行っちゃだめです!』
紬『ご、ごめん。一緒にね』
律「・・・」
純「・・・」
澪「ほほう」
唯「あー。ドレスじゃ階段大変かも」
憂「そ、そうだね」///
さわ子「しまった。階段なのすっかり忘れてたわ」
紬『い、行きます!』
律「よーし。新婦と新婦の入場ー!」
和「さすがに語呂悪いわね・・・」
唯「憂、拍手しよう」パチパチ
憂「うん!」パチパチ
紬「・・・あずにゃん」ギュッ
梓「は、はい!」ギュッ
スタッ
紬梓「」テレテレ
唯律「おぉー!!!」
憂「わぁ・・・」
純「すっご・・・」
澪「これはすごい・・・」
和「えぇ・・・」
さわ子「(あぁ、みんながあまりの出来に絶句して・・・)」ゾクゾクッ
唯「二人ともすっごく似合ってるよ!」パチパチ
紬「あ、ありがとう」///
律「馬子にも衣装とはこの事だなー」
梓「どういう意味ですか・・・?」
純「すごいよー。見違えたよ!」
和「これ、本当に先生が作ったんですか?」
澪「なんですべてのサイズがピッタリ・・・」
紬「先生。素敵なプレゼントありがとうございます」
さわ子「どういたしまして。さぁ、あとは梓ちゃんのプレゼントだけね」
梓「・・・わ、わかりました」
さわ子「いや、でも待って。結婚式って最初に牧師のお話があったような・・・」
唯「あ、あるね。辛いときも悩めるときもーっていうの」
律「そこまでしなくてもいいじゃん」
澪「うんうん」
和「そもそもさわ子先生、一字一句覚えてるんですか?」
さわ子「・・・覚えてません」
唯「じゃあ再開!」
梓「えっと、ムギちゃん・・・。これ・・・」スッ
紬「う、うん・・・」ドキドキ
紬「・・・開けてもいい?」
梓「はい・・・」
紬「・・・!」
紬「こ、これ!」
梓「前にムギちゃんとお買い物に行ったとき、すごく欲しそうにしてたので」
梓「・・・その、貰ってくれますか?」
紬「うん。うん・・・」グスッ
唯「わぁ」
純「いい話ですねぇ」
紬「ありがとう・・・」ギュッ
和「梓ちゃん、せっかくだしムギに付けてあげたら?」
唯「あ、それいいかも!」
憂「わぁ、ステキ!」
梓「うぅ・・・。ムギちゃん、いいですか?」
紬「うん。あずにゃんに付けて欲しい・・・」
律「さすがムギ!」
梓「では、失礼します」スッ
紬「」ドキドキ
梓「んしょ・・・」カチッ
梓「できました」
紬「わぁ・・・」
唯「すごく似合ってるよ!」
律「だなぁ」
紬「ありがとう・・・」グスッ
梓「もう。泣いたらお化粧が崩れちゃいますよ」スッ
紬「だって、嬉しすぎて・・・」
梓「それは私も同じです。みんなに感謝しないとですね」
さわ子「さぁ!次は誓いのキスよ!!」
紬梓「えっ?」
律「いい雰囲気だったのに・・・」
和「台無しね・・・」
澪「・・・しかし誓いのキスは定番」
唯「ちょっと見てみたい気持ちが・・・」ドキドキ
純「わ、私も・・・」ドキドキ
梓「ちょ、ちょっとみんな・・・」オロオロ
紬「えっと・・・」
梓「ム、ムギちゃんはいやですよね?人前でそんな・・・」
紬「私は・・・」
紬「あずにゃんがよければ・・・してもいい、かな」
澪純「おぉ!」
紬「私達のためにこんなに準備してくれたんだし、一回だけなら・・・」
梓「ムギちゃん・・・」
紬「も、もちろんあずにゃんがいやなら私も断るわよ!」
梓「う、うぅ・・・」
梓「そんな言い方されたら、断れないじゃないですか・・・」ボソッ
梓「・・・わかりました!」
唯律「おー!」
紬「あずにゃん・・・」
梓「は、早く済ませましょう!」
紬「うん!」
澪「じっくり見つめ合ってから濃厚なのしてもいいんだぞ」
律「お前は黙っとけ!」
憂純「」ドキドキ
紬梓「」ドキドキ
唯「ど、どっちからするのかな?」ドキドキ
さわ子「ムギちゃんからかしら。でも梓ちゃんからするのもいいわねぇ・・・」
梓「し、静かにしててください!」
紬「わ、私からしようか?」
梓「・・・い、いえ。いつも通りで」ドキドキ
紬「それって」
梓「二人一緒にです」
紬「・・・うん!」
チュッ
紬梓「」テレテレ
唯「ふおぉ・・・」
憂「わぁ・・・」
律「なんだ、絵になってるぞ」
純「なんか置いてかれた気分・・・」
和「ふふふっ。おめでとう」
さわ子「いつか、いつか私だって!」
澪「あ、写真撮るの忘れた」
梓「そんなの撮らなくていいです!」
唯「ふふっ。なんかこっちまで幸せな気分だねぇ」
憂「うん!」
律「・・・さて、次のイベントだな!」
紬「まだなにかあるの?」
唯「おっ、そうだね。じゃあ持ってくるね!
憂「私も手伝うね」
澪「なにが飛び出すか・・・」
コロコロ
唯「おまたせー。平沢家特製ウェディングケーキだよー!」
律「おおおぉ!」
梓「こ、こんなものまで・・・」
紬「すごーい!三段ケーキ!!」
純「しかもハート型・・・」
澪「イチゴたっぷりだな」
唯「これなら和ちゃんに食べられても平気だよ!」
和「それ、まだ覚えてたのね・・・」
さわ子「さ、二人始めての共同作業よ!」
澪「今度こそ写真を撮るぞ」
梓「ま、また写真・・・」
紬「この写真ならいいじゃない」
梓「・・・まぁ、さっきのよりはマシですけど」
澪「本当はキスのも撮りたいんだけどなー」
梓「それはだめです!」
澪「じゃあ決まりだな」
梓「えっと、これってどこから切ればいいんですか?」
唯「・・・真ん中からズバッっと?」
さわ子「少しだけナイフを入れるだけでいいのよ」
紬「少しだけでいいのね・・・」
紬「・・・あずにゃん、いい?」ドキドキ
梓「は、はいです!」ギュッ
最終更新:2012年09月10日 23:38