304 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/27(木) 07:01:28.11 ID:tfy/khk/0



→D:夢の中でも色んな事に集中!! 私ってかっこいい!


そっと目を開けると、そこには白紙の答案があった。
チャイムが鳴り響くや否や、唯はペンを手に取り紙の上を滑らせていく。
面白いように次から次へと回答が閃き、みるみるうちに回答が埋まっていった。


唯「すごい……分かる! 私分かるよ!」


用紙を最後まで埋め終わり、確かな手ごたえに興奮していると、場面が急に変わった。
目の前にある幕がゆっくりと開き、隙間から割れんばかりの歓声が飛び込んでくる。
多くのライトを一身に浴び、熱く感じられるほどだ。
鳴りやまぬ歓声の中、ピックを弦に当てる。


唯「わっ……自然に手が動く!」


頭が真っ白になるほどに演奏に集中して弾き終わると、先ほど以上の歓声が、ライブの成功を告げていた。
嬉しくなって顔を上げると、また場面が変わる。
はあはあとわずかに息をつきつつも、ぐんぐんと景色が前に進んでいく。
腕を振り、足を素早く動かして、唯は走っていた。
飛ぶように体が軽く、前方のランナーをすいすいと置いてけぼりにしていく。


唯「か、軽い! どこまでもいけそう!」


そのままの勢いでゴールに飛び込むと、目の前が暗転した。
そこで唯は覚醒し、ぱちりと思い切り目を開ける。


唯「……ゆ、夢……かぁ……」


妙にリアルな夢にいまだに体を震わせていたが、やがて拳を握り、不敵に微笑む。


唯「……頑張れば、あんな風にできるのかなぁ……」


来るかどうか分からない未来に思いを馳せながら、唯は大きく背伸びをした。
小一時間眠ったためか、疲れも取れすっきりとよい目覚めだった。


※選択肢は「ハズレ」だったようです。


305 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/27(木) 07:01:57.24 ID:tfy/khk/0




唯はそのまま夜までくつろぎ、憂お手製の夕食を食べて、早めの就寝につくことにした。
パジャマを着直し、部屋の電気を消す。


唯「……今日はなんだか、オンとオフ? がはっきりしていたような感じの休日だったね!」

唯「澪ちゃんと二人でお話しできて嬉しかったな……」

唯「明日も、この調子で頑張ろう!」


唯は軽く意気込むと、すぐさま毛布をかぶり、再び夢の中へと旅立っていった。



*定期選択肢*

A:明日に備えて寝る(あと一回可能)

B:日記に書いてから寝る

-------------------------------

●今日のステータス変動●

秋山澪

【信頼】:2/5 → 3/5
【尊敬】:0/5  
【可愛い】:3/5
【楽しい】:2/5

【気になる】:2/3 → 0/3
【好き】: 1/5 → 2/5

☆平沢唯☆

【勉強】:-1/5 → 0/5
【運動】:0/5
【ギター】:2.5/5
【おしゃれ】:0.5/5 
【家事】:0/5

*アイテム*

・お泊まりセット(シャンプー・リンス・ボディソープ・歯ブラシ)
・お菓子セットB(スナック菓子、ポッキー)
・八ツ橋(小)

*所持金*

4200円

306 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/27(木) 07:06:39.24 ID:tfy/khk/0





*選択肢A*

A:明日は学校だよね。

B:明日もお休みだっけ?

307 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/27(木) 07:13:59.35 ID:tfy/khk/0


短いですが、今日の更新はここまでです。
>>306については、>>305でAを選ぶと選んで頂けます。
>>305でBを選ぶと、月の第一週は学校で固定となるため、その場合は>>306からお選びいただくことはできません。
なので、>>305でAを選んだ方は、AA、ABという形で安価して下さいますようにお願い致します。
>>305でBを選んだ方はそのままでお願いします。

>>305だけ投下するのは少々気がひけましたので、>>306も付け加えさせて頂きました。
分かりづらい説明で申し訳ないです……

時間は翌日の0:00まででお願い致します。
それでは皆様、ありがとうございました。

では、近いうちに。

309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/27(木) 12:27:27.69 ID:8SF0H+Ld0


AA

324 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/30(日) 01:35:36.39 ID:2vDr6Yyb0



→A:明日に備えて寝る(あと一回可能)

 A:明日は学校だよね。



六月の第四日目。
涼やかな風が木の葉をさらさらと揺らす。
それに呼応するように、唯はそっと瞼を開いた。
ぱちりと開けた目をきょろきょろと左右に動かし、枕元の時計を探す。
ようやく目に入った文字盤には、普段より一時間以上も早い時刻が示されていた。


唯「ふはぁ……ねむく……ない?」


昨日体を休めたことが功を奏したのか、唯の体は嘘のように軽く、すっきりとした気分に包まれている。
体中に活力が満ちているのを確認するように、唯は腕をまわして軽く柔軟した。


唯「うん! 眠くないっ! 今日の私は一味違うよっ!」


心地よさに顔を綻ばせながら、今日の予定について頭を巡らせた。


唯「そうそう、今日は学校だったよね!」


思いつくと、にっこりと頷く。
それから簡単に身支度をすませたが、まだ起床してから十分ほども経っていないことに気付いた。
唯は手持ちぶさたに部屋の中をうろつきながら、うーん、と思案する。


唯「せっかく早起きしたんだもんね! どうしようかなー?」


*選択肢*

A:「朝の外の様子って、どんな感じなのかな? ちょっと出てみよう!」
   玄関から家を出て、近所をうろうろ。なんだか新鮮でいいかも!

B:「時間に余裕あるし、せっかくだからお散歩に行ってみよう! よし、れっつごー!」
   家を出て、ちょこっとウォーキングだよ! 朝の空気って気持ちいいのかな?

C:「早めに準備を終わらせて、いつもより早く学校に行こうっと!」
   今日は絶対遅刻しないよね。ご飯を食べたら登校だ!

D:「そうだ! ちょっと勉強しておこうっと。時間の有効活用だね!」
   これで私も立派な朝型人間だよ! なんだか捗りそう?


327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/30(日) 02:00:07.21 ID:cL+eIMALo



330 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/30(日) 02:44:52.70 ID:2vDr6Yyb0



→C:「早めに準備を終わらせて、いつもより早く学校に行こうっと!」
   今日は絶対遅刻しないよね。ご飯を食べたら登校だ!



唯「よし、今日は真面目に早く学校に行こうかなー?」

唯「なんたって今日はテストだしね! 早めに行くに越したことはないよ!」


意気込むや否や、急ぎ足で部屋中を駆け回り、必要な勉強道具を鞄に入れる。
さらにいち早く制服に着替えて、ベストをかぶると、あらかた準備は完了していた。


唯「そうそう、これを忘れていたよー」


机の上にあった、トレードマークの黄色いヘアピンを頭に付け、ふんすと息をつく。


唯「よしよし、完璧だね! じゃあ下に行こうっと……」


そう言って、ペンケース等を詰め込んだ鞄を肩に背負うと、唯は訝しげな表情になった。


唯「うーん……前から気になっていたけど……なんか鞄が軽い気がするんだよねー……なんでかなー……?」


ぶつぶつと呟いていると、階下からトントンと穏やかで心地よい音が聞こえてきた。
音から察するに、恐らく憂が朝食を拵えているのだろう。


唯「……ま、いいか! 早くご飯食べよう!」


唯は疑念を頭の隅に追いやり、勢いよく階段を下りていった。
パタパタという音に気がついたのか、台所の前でみそ汁の味見をしている憂と目が合う。


331 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/30(日) 02:45:21.60 ID:2vDr6Yyb0




憂「! お、おはようお姉ちゃん! ……今日はずいぶん早いね」

唯「おはよう憂~。えへへ、たまには私も早起きするもんね」


唯が軽く頭をかいて見せると、憂も思わずくすりと笑う。


憂「うふふ、そうだね。じゃあ、なるべく早めに作っちゃうね」

唯「りょうかいっ! ありがとー、憂!」

憂「ううん、どういたしまして」


憂は再び料理に取り掛かると、唯はその背中を見ながらにこにこと微笑んだ。
早起きの心地よさをしばしの間実感していると、テーブルに座った唯の前に、次から次へと料理が運ばれてきた。
エプロン姿で唯に茶碗を渡す憂に、お礼を言って、早速料理を口にする。


唯「おいしい~! ういー、ありがとー!」

憂「えへへ、どういたしまして」


顔をほころばせる憂との会話を楽しみながら、あっという間に朝食を食べ終えると、唯はいそいそと席から立ち上がり、玄関に向かった。
憂はそれを見て、驚いたように目を見張る。


憂「お姉ちゃん、こんな時間に行くの? いつもよりずいぶん早いけど……」

唯「うん! せっかくだし早めの登校しようかなって。テストもあるしさー」


憂は少し納得したように頷くと、ローファーを履き終えた姉の背中に優しく声をかけた。


憂「そっか……じゃあ、いってらっしゃいお姉ちゃん。気をつけてね」

唯「うんっ! 行ってくるね! 憂もちゃんと行くんだよー?」


憂に向かって軽く手を振った後、唯は朝の空気の中を踏みだして行った。


しばらく玄関に立ち尽くした後、憂は食卓に戻って自身の朝食準備を整え始めた。


憂(お姉ちゃんがこんなに早起きするなんて珍しいなあ……)

憂(テストだから、って言っていたけど……もしかして……)

憂(……だめだめっ……こういう風に思うからだめなんだよね)

憂(今日、お姉ちゃんと普通に楽しく話せたんだからそれで……それでいいのに)

憂(どうしてかな……物足りなくて……もどかしい……)


※憂がなんだか迷っているようです。


332 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/30(日) 02:45:50.58 ID:2vDr6Yyb0




外に出て、新鮮な空気を吸い込むと、唯はずんずんと元気よく歩いて行った。
早朝のためか、やはり人はあまり見当たらない。
初めは誰もいない道を嬉しげに歩いていた唯だが、だんだんと寂しい気持ちが押し寄せる。
ちょうどそのとき、二股の道に差し掛かり、唯ははたと足を止める。


唯「ここから先は、結構にぎやかになってくるんだよねえ」


唯は双方を見渡し、うーん、と考える。


唯「どっちから行っても同じくらいの時間につくけど……どうしようかな?」


*選択肢*

A:駅側の道!
  道の左側を歩きます!

B:駅側の道!
  道の右側を歩きます!

C:繁華街側の道!
  道の左側を歩きます!

D:繁華街側の道!
  道の右側を歩きます!


333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) 2011/10/30(日) 02:48:43.60 ID:d2rjEHE+o


B

337 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/30(日) 03:24:47.17 ID:2vDr6Yyb0



→B:駅側の道!
  道の右側を歩きます!


唯「よーっし! じゃあこっちに行ってみようかな?」


駅側の道を選んで歩いて行くと、だんだんと多数の足音が聞こえてきた。
こつこつとヒールを鳴らす音、トコトコと皮靴が鳴る音、様々な音が耳に飛び込んでくる。
唯はどこかわくわくしながら歩を進めていくと、急に目の前を大勢の人々が横切っていった。
通勤途中らしいサラリーマンやOLが、駅の改札から一斉に出てきたらしい。
唯は驚きのあまり少しの間固まっていると、人ごみの間から手がにゅんと差し出された。
あらかたの人々が横切った後、唯は顔を上げて手を差し出した人物を確認する。
そこには、五十代くらいの男性が姿勢正しく立っていた。


「よろしければ、お受け取り下さいませ」

唯「は、はぁ……」


明るい色のジャージをはおりながらも、どこか品が感じられるその男性は、無駄のない手つきで唯に何かを手渡した。
手渡されたのは、ビニールで包装されたタオルのようなものだった。
よくよく見ると、どうやらそれはスポーツタオルであるらしく、紫色の生地の上にチラシが巻き付けられている。


「ありがとうございます。ご興味がありましたらどうぞ」


唯が受け取ったことを確認すると、すぐさまその男性は体の向きを変えて別の歩行者にも手渡し始めた。
唯はタオルの上のチラシに目を落として、その文字を読んた。


唯「KTスポーツクラブ……? 『今なら入会金無料!』 ……なーんだ、道でよく配っているティッシュみたいな感じだよね」

唯「……でも、一応もらっておこうっと」

唯「いつか、役に立つかもしれないしね!」


※アイテムに「KTスポーツクラブタオルとチラシ」が加わりました!


338 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/10/30(日) 03:25:31.38 ID:2vDr6Yyb0




それから数分歩いた後に、ようやく学校へとたどり着いた。
タオルは鞄に入れ、唯は下駄箱へと踏み出す。


唯「とりあえず、教室行こうかなー?」


ぺたぺたと上履きのかかとを鳴らしてドアを開けると、ピンと張りつめた静寂があった。
唯は不安になって教室の中を見渡したが、まだ誰も登校してきていないようだ。


唯「……なーんだ……せっかく早起きしたのになぁ……」


唯は口を尖らせてしょげながら、自席のフックに鞄を提げた。
なんとなく時間を持て余して、ぶらぶらと足を動かす。


唯「うーん……どうしよう?」


*選択肢*

A:「そうだっ! 部室に行ってみよう! 暇つぶしできそうだしね!」
   思い立ったらすぐ行動! 教室を出て部室に行くよ!

B:「そうだ、せっかくだから学校の中を歩いてみよっと。いろんなとこに入っても怒られなさそうだし」
   あんまり来ている人もいないだろうし、探検にはもってこいだね!

C:「ううん! 私は真面目に頑張るって決めたもんね!」
   席に座ってしっかり勉強するよ。今日テストだし、頑張ろうっと。

D:「ふあぁ……なんか、暇になって急に眠気が……」
   やっぱり早く起き過ぎたのかな……? ほんの少し、うたたねうたたね。

E:「誰もいないからできそうなこと……うふふふっ」
   誰かの席に座っちゃえ! 皆が来るのが楽しみだなぁ。


343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/30(日) 06:31:40.79 ID:gHRcPqpI0


やべーよテストじゃん

356 :1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/11/05(土) 00:11:44.20 ID:1v0jwBUf0



→C:「ううん! 私は真面目に頑張るって決めたもんね!」
   席に座ってしっかり勉強するよ。今日テストだし、頑張ろうっと。


唯「そうだよね、せっかく澪ちゃんに教えてもらったし、復習しよう!」


ふんすっ、と意気込むと、唯は早速鞄から勉強道具を取り出した。
試験用ノートと教科書を開き、忙しなく視線を動かして文字を目で追う。


唯「ここは…………で……だから……」


ぶつぶつと文章を呟きながら、恐るべき速さでページをめくっていく。
時折教科書に書き込みを入れながら、唯は黙々と学習を進めていた。
少しずつ窓の外の景色も明るくなり、教室にも電気が点く。
ぱらぱらと生徒たちが登校し始め、初めは唯一人だった教室も少しずつ人が増えていった。
試験について話し合う生徒たちの声も、次第に多く、大きくなってくる。
しかしそんな中でも、唯はまるで喧騒が聞こえていないかのように机に向かって勉強し続けていた。
鬼気迫るようなその様子に、どうしたのかと周りの生徒たちも遠巻きにするが、唯は一切意に介さずに集中している。


唯「(……もう少し……もう少しだけ進めなくっちゃ……)」


テスト開始まで、あと二十分。


*選択肢*

A:「ここで集中力とぎらせちゃだめだよね……!」
   依然として勉強を続ける。

B:「……ふう。……ちょっと休もうっと」
   頭を抱え込むようにして、ほーっと長く息をつく。

357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) 2011/11/05(土) 00:17:22.03 ID:1cDbUu5DO


A


唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part4 6

最終更新:2012年09月27日 21:48