・・・
唯「それっ!」ポン
律「澪!」ポン
澪「わっ!どこに投げてるんだよ!」
律「なんだよー。今のは滑り込めば取れたぞー」
澪「できるわけないだろ!」
純「練習で仲間割れ・・・」
紬「みんなお待たせー」タッタッタ
憂「おかえりなさーい。いいのありましたか?」
紬「うん。ちょっと高さ足りないけどね」
和「いいんじゃない?それじゃあ設置しましょう」
梓「そういえばさわ子先生ががまたお買い物に行ったみたいです」
紬「三時のおやつ買って帰ってくるって書き置きがあったの」
唯「そうなんだー。さわちゃんもバレーすればいいのに」
和「(買い物?もう買ってきてあるのになんで?)」
律「よし、これで大丈夫だな」
澪「早速練習再開だな」
唯「私達やったからムギちゃん達どうぞ」
紬「わぁ、ありがとう」
和「対戦相手と練習してもね。律達と練習ね」
律「よし。相手になってやる!」
澪「また変なところにボール飛ばすなよ」
梓「・・・ちょっと棒高くないですか?」
唯「ちょうど澪ちゃんの背くらいだね」
和「ハンデあったほうがいいかもね」
紬「とりあえず練習しよう。いくね!」ポン
ポトッ
律「・・・アウトだな」
梓「ム、ムギちゃんどんまいです!」
紬「うぅ・・・」
律「次私サーブ!」ポン
梓「・・・棒の下だからアウトですね」
和「なんか不安になってきたわ・・・」
・・・
紬「あずにゃん!」ポーン
梓「えいっ!」ポン
律「なんの!」ポン
純「やっとバレーらしくなってきましたね」
唯「いいなぁ・・・」ウズウズ
憂「もう少ししたら変わってもらおうか」
和「私達も練習しないとね」
澪「ふぅ。だいぶ慣れたな」
紬「楽しかったねー」
梓「ムギちゃんのサーブもだいぶ入るようになりましたね」
唯「交代だね!」
律「おう。私達はきゅうけーい」
和「汗かいたんだからしっかり水分補給しなさい」
純「おぉ。間近で見ると結構棒高い」
憂「コートも広い感じがするね」
唯「いっくよー!」ポーン
律「にしてもさわちゃん遅いなぁ」
澪「ん、そろそろ三時か」
紬「本番はおやつ食べた後かな?」
梓「憂達も休憩するだろうし、それがいいかもです」
・・・
さわ子「みんなお待たせー」
律「あ、やっときた」
唯「さわちゃんおかえりー」
さわ子「遅くなってごめんね」
澪「・・・バット?」
さわ子「倉庫から勝手に持ってきちゃった。いい?」
紬「いいですけど、なにするんです?」
さわ子「それは!・・・ジャーン!」
純「スイカのボール?・・・じゃなくてもしかして!」
さわ子「本物のスイカよ!」
律「おぉー!さわちゃんありがとう!」
唯「スイカだー!」
紬「わぁ。スイカ買いに行ってたんですね」
紬「・・・でもどうしてバット?」
梓「スイカとバットと言ったら答えは一つですよ」
さわ子「そう!スイカ割り大会をします!」
唯律純「おぉー!」
紬「・・・スイカをバットで割るの?」
和「間違ってはいないんだけど、目隠ししてやるのよ」
紬「目隠し!?」
澪「それで周りの指示を聞いてでスイカまで行って割るんだ」
紬「それは難しそうね・・・」
純「スイカ割りってやった事ないから楽しみ!」
憂「私も!」
唯「さわちゃんありがとー!」
さわ子「ふふっ。みんなはビーチバレー?」
和「そうです。今まで練習しててこれから本番のリーグ戦やるんですよ」
さわ子「あら、面白そうね」
さわ子「・・・そうだ。その大会の順位をスイカ割りする順番にするっていうのはどう?」
唯律純「!?」
さわ子「どうせ順番で揉めるんだし、その方が本気になるでしょ」
律「・・・フフフ、負けるわけにはいかなくなったな」
唯「憂、絶対に勝つよ!」
純「目指せ優勝です!」
梓「(・・・私もスイカ割りやりたいし、なによりムギちゃんにやらせてあげたい)」
梓「私達もがんばりましょう!」
紬「うん!」
さわ子「さて、歩き疲れたしバレー大会でも観戦しますか」
和「(スイカは午前に買ってきてあったし、なに買いに行ってたのかしら)」
律「よし。最初はどっちからやる?」
澪「それはじゃんけんで決めようか」
唯「じゃんけんも負けないよー!」
・・・
唯「やったー!まず私達だよ!」
律「よし。先に勝たせてもらうぜ!」
梓「私達は審判でもしますか」
紬「ホイッスルも持ってくればよかったね」
さわ子「一番にスイカ割りをする権利を取る子は誰かしらね」
和「決まるまで冷やしておきますよ。外にあったんじゃすぐ温くなっちゃうから」
梓「ではさっき決めたとおり十一点先取の二セットで」
唯「よーし。憂、がんばろうね!」
憂「うん!」
澪「変なところにボール投げるなよ」
律「そりゃこっちのセリフだ」
和「では最初は律澪チームのサーブで」
律「よし!私サーブな!」
唯「いつでもいいよ!」
律「てい!」ボン
憂「はい!」ポン
唯「えいやー!」ポーン
澪「律、いくぞ」ポン
律「よし!」ボン
唯「わわっ!」
和「律澪チーム一点ね」
純「ちなみに今のは唯先輩が触らなかったらアウトでしたよ」
唯「うぅ・・・」
・・・
和「七対十一。第一セットは律達ね」
さわ子「ちゃんとゲームになってるじゃない」
紬「いっぱい練習したもんね!」
梓「でもやっぱり唯先輩と律先輩のミスが目立ちますね」
唯「ごめんね憂・・・。私のミスばっかりで・・・」
憂「ううん。次こそ取り返せるようにがんばろうね」
澪「律のサーブミスがなければなぁ」
律「意外とこれ難しいんだって」
和「サーブ交代で唯達ね」
唯「憂、任せたよ」
憂「うん!」
澪「(憂ちゃんのサーブか。気をつけないと)」
憂「えいっ!」ボン
澪「っ、・・・ほっ!」ポン
律「痛っ!」
梓「律先輩の顔面に直撃・・・」
律「どこ返してるんだよー!」
澪「すまんすまん」
唯「りっちゃんのおでこ赤い・・・」プッ
梓「」プッ
律「・・・お前ら覚えてろよ」
憂「いきますよー」ボン
澪「今度こそ」ポーン
律「てーい!」ボン
唯「おっとっとー」
憂「お姉ちゃんストップ!」
唯「はっ!」ピタッ
ポトッ
純「アウトー」
律「おしい!」
唯「助かったよ憂ー」グッ
憂「えへへ」
・・・
和「十対十。次に点の取った方の勝ちね」
さわ子「いい勝負じゃない」
紬「どっちもがんばれー!」
純「(・・・にしても澪先輩の、揺れるなぁ)」
唯「ふいー」
律「ふっ。意外とやるな」
唯「ふふん、負けないもん!」
憂「えいっ!」ボン
澪「よっ」ポーン
律「堅実にな」ポン
唯「ほっ!」ポーン
憂「(澪先輩がそこだから、反対に!)」
憂「」ボン
澪「あっ!」
和「・・・はい、このセットは唯達の勝ちね」
唯「やったね憂ー!」ギュッ
憂「ふふっ。お姉ちゃんのパスがよかったんだよ」
律「うーむ。あれは取れんな」
澪「ごめんな」
律「気にすんな。もう一セットあるからな」
律「次こそ勝ーつ!」
澪「・・・あぁ!」
・・・
和「この勝負、唯憂チームの勝ち」
唯憂「やったー!」
梓「・・・最後の最後でやっちゃいましたね」
紬「りっちゃんのサーブが澪ちゃんの後頭部に直撃」
さわ子「お約束ね」
澪「律のせいでー!」
律「澪だって私のおでこにぶつけただろー!」
唯「ふいー。疲れたー」
さわ子「お疲れ様。いい試合だったわよ」
律「ちくしょー。勝てると思ったのにー」
紬「次は私達ね!」
梓「はい!」
純「さっきの試合見てたらなんかやる気出てきた!」
和「憂、主審おねがいね」
憂「うん。がんばってね」
憂「ではムギ先輩梓ちゃんチーム対和ちゃん純ちゃんチームの試合を始めます」
さわ子「どっちが勝つかしらね」
律「ムギは球技苦手だからなぁ。でもその分梓がうまいし」
澪「ムギもさっきの練習でだいぶよくなったぞ」
唯「和ちゃんは運動神経いいし強敵だよー」
律「純ちゃんも練習では結構うまかったし、ムギ達厳しいかもな」
憂「では和ちゃんチームのサーブで開始です」
和「行くわよ」ボン
紬「・・・えいっ!」ポーン
紬「あ、ごめん!」
梓「っ、大丈夫です!」ポン
純「そこ!」ポン
ポトッ
憂「和ちゃんチームに一点」
和「ふふっ。うまいじゃない」
純「えへへー」
紬「ご、ごめんね」
梓「大丈夫です。次は取り返しましょう!」
紬「・・・うん!」
和「」ポン
紬「えい!」ポーン
梓「もう一回ムギちゃん!」ポーン
紬「うん!」ボン
純「おっとー」ポン
・・・
憂「九対十。和ちゃんチームのリーチだよ」
唯「おー」
澪「ムギ達はチームワークでいい勝負してるな」
律「息ぴったりだな。それは和と純ちゃんにはできない芸当だ」
純「あ、おしい!」
憂「アウトー。十対十で同点です」
さわ子「最初は和ちゃんチームの勝ちかなぁと思ったけどやるわねぇ」
和「ムギ達もやるじゃない」
紬「ふふっ。全部あずにゃんのおかげよ」
梓「そんなことないですよ。ムギちゃんのおかげです」
純「くー!圧勝して梓の悔しがる顔を見る予定がー!」
梓「残念だったねー」
純「でも最後に笑うのは私達だもんねー!」
和「じゃあ最後、行くわよ!」ポン
紬「はい!」ポーン
梓「えいっ!」ポン
和「任せたわ!」ポーン
純「アターック!」ボン
唯「おぉ。ホームラン・・・」
憂「・・・アウトなので第一セットはムギ先輩梓ちゃんチームの勝ちです」
純「」
和「お、おしかったわよ・・・」
純「うあーん!かっこよく決めるはずがー!」
梓「(純がお調子者で助かったー・・・)」
和「まだ一セットだから、次は取りましょう」
純「はい!」
最終更新:2013年04月19日 19:36