・・・

さわ子「それでは合宿二日目のお風呂にかんぱーい!」

唯律純「かんぱーい!」

梓「どういう理由ですか・・・」

澪「お盆まで持ってきたんだな」

律「ちょうどよさそうのがあったからさー」

憂「波立ててひっくり返さないようにね」

さわ子「ふあぁ・・・。やっぱこれねぇ・・・」

律「なんかおばさんくさいぞ、さわちゃん」

さわ子「あなた達もこの年になればわかるわよ・・・」

さわ子「月見酒もいいけど明るいうちのお酒も格別ねぇ」

唯「ビールっておいしいの?」

さわ子「あら、飲んでみる?」

憂「お姉ちゃん。めっ、だよ」

唯「の、飲まないよ!聞いただけー」

さわ子「ちょっと苦味があるし、唯ちゃんの口には合わないかもね」

唯「へぇー」

純「カルピスおいしー」

律「夏はカルピスだよなー」

紬「ふふっ、お風呂に入りながら飲み物飲んだことないからなんか不思議な感じ」

澪「私も。でもなんか楽しいな」

律「お、澪もこの楽しさがわかったか」

唯「おや、和ちゃんコップ空だよ。今作ったげるね」トクトク

和「こぼさないでよ・・・」

・・・

唯「ふわぁ・・・。気持ちよくて眠っちゃいそう」

澪「波の音が心地いいな・・・」

憂「寝ちゃう前にあがろうよ」

律「・・・だな。ずいぶん入ってたし」ザパッ

唯「」ウトウト

和「お風呂のあとはカキ氷食べるんでしょ?」

唯「あがります!」

・・・

唯「えへへー。何味にしようかなー」

律「イチゴもいいけどメロンも捨てがたいなぁ」

紬「もう少し氷持ってきてくれる?」ショリショリショリ

梓「はいです」タタッ

澪「練乳もあればイチゴにしたんだけどな」

唯「おぉ、いいねぇー」

紬「はい、一人前できましたー」トンッ

律「ムギ先に食べたらどうだ?私も氷削るのやりたい!」

唯「あ、りっちゃんずるい!私もやりたーい!」

紬「なら先にいただくね」

紬「・・・やっぱり最初はイチゴかな」トクトク

律「うおおおおおおおお!」ガリガリガリ

純「は、早い!」

和「変に力入れて壊さないでよ」

紬「んー、おいしーい」

梓「氷持ってきましたよー」

律「お、ちょうどいい。入れて入れてー」パカッ

ガラガラ

紬「あずにゃんあーん」

梓「へ?あ、あーん」

梓「んんー。冷たくて甘いです」

紬「でしょー」

律「大盛りできたー!」

・・・

唯「満足満足」

和「二杯も食べてー」

憂「お腹壊しても知らないからねっ」

純「夏はスイカとカキ氷だねー」

澪「だなぁ」

梓「さて、ご飯の時間まで軽く練習しましょう」

唯律「えっ?」

梓「えっ?じゃないですよ。散々遊んだ分練習しますよ」

唯「えー・・・」

律「今日は遊びつかれたー・・・」

梓「だめです!昨日の夜にムギちゃんと一緒にアレンジ考えたんですから試さないと!」

和「アレンジ?」

紬「しーっ!しーっ!」

梓「あっ・・・」

澪「よ、よし!そういうことならみんな行くぞー(棒)」

律「お、おー!(棒)」

和「・・・ふふっ。そっちもがんばってるのね」

憂「う、うん。今は秘密だけど・・・」

唯「期待しててね!びっくりさせるから!」

和「わかったわ」

・・・

さわ子「いきなりバレちゃったわね」

梓「うぅ・・・。すみません・・・」

紬「よしよし」ナデナデ

唯「もう曲のアレンジできたの?」

紬「ううん。昨日はできるところまで」

紬「やっぱり演奏しながら進める方が早いから」

澪「そうだろうな」

紬「だからまず昨日考えた構成で演奏して、それからどんどんよくしていこうと思って」

律「ふむ。じゃあ一回目やりますか」

憂「どんな曲になったか楽しみだね」

唯「だねー」


和「さて、それじゃあお風呂に行こうか」

ユノ「ワンワン!」フリフリ

和「よいしょ」スクッ

和「・・・あなた、少し太った?」

ユノ「?」

和「太ったというより成長してるのねぇ」ガラッ

和「これ終わったら勝手に晩御飯作っちゃおうかしら。時間あるしね」

和「さ、シャワー当てるわよ」シャー

・・・

和「晩御飯は、ご飯炊いてあるし。この冷蔵庫の中身から察するに・・・」

和「・・・ふふっ」

・・・

ジャーン

さわ子「ふむ。最初よりはずっとよくなってるわね」

唯「さすがムギちゃーん」

紬「直すところも多いけど、できるかも!」

・・・

和「・・・ふぅ。さすがにこの人数分作るとなると一苦労ね」

ユノ「クゥーン」スリスリ

和「そろそろみんな戻ってくる頃ね。そしたら手伝ってもらおうかしら」

和「この量のたまねぎを刻むのは堪えるわ・・・」

律「あ、キッチンにいたのかー」ガチャ

唯「お部屋にいなかったから探したよー。って、和ちゃん?」

憂「な、泣いてるの・・・?」

和「えっ?」

唯「ご、ごめん!一人ぼっちで寂しかったんだよね!」

憂「気付いてあげられなくてごめんね!」

和「ち、違うわよ。たまねぎ切ってて」

唯「たまねぎ・・・」

憂「」カアァ

純「ベタですなぁ」

澪「一人で晩御飯の用意しててくれたのか?」

和「えぇ。暇だったしね」

唯「たまねぎならゴーグルしながらするといいよ!」

和「残念。もう切り終わっちゃったわ」

憂「なに作ってるの?」

和「カレーよ。具材もルーも買ってあったし」

純「カレー!?」

澪「カレーかぁ。合宿らしくていいなぁ」

律「なんか急にお腹空いてきた・・・」

和「そういえばムギ達は?」

唯「さわちゃんと打ち合わせしてるよ」

律「私達がいても邪魔になるからな。先に引き上げてきたんだ」

和「そうなんだ。じゃあ間に合うように料理の続きしましょう」

唯「みんなでやろう!」

純「おぉー!」

和「一つのお鍋じゃ無理だから二つ使ってやりましょう。片方は憂、お願いね」

憂「うん!」

・・・

さわ子「・・・ふぅ。今日はこのくらいにしましょうか」

紬「んんー。つい盛り上がっちゃったね」

梓「でもすっごく捗りました。また明日試しましょう」

紬「うん!」ガチャ

さわ子「あら、早速作ってるわね」

梓「クンクン。わぁ、今日はカレーですか」

紬「おいしそうなにおい」

律「やっぱサラダにはコーンは外せないと思うのよ」モリモリ

純「あー、わかります」

澪「だからって自分のお皿に山盛りにするな」ガシッ

和「にしてもムギ達遅いわねぇ」コトコト

唯「だねぇ。呼んでこようか?」

憂「集中してるのかもしれないし、待ってようよ」

律「お腹すいたぞー」

ガチャ

紬「ただいまー」

唯「あ、おかえりー」

梓「みんなで用意しててくれたんですか?」

和「えぇ。ムギ達もきたし盛り付けようかしら」

紬「わぁ、みんなありがとう」

律「どういたしましてー」

澪「お前はサラダにコーン盛っただけだろ」

唯「えへー。私大盛りー」ペタペタ

和「あなたおかわりするって言ってたじゃない。そんなに盛らないほうがいいわよ」

唯「お、そうだね。両方食べたいもん」

梓「そういえばお鍋二つありますね。味違うんですか?」

憂「ビーフとシーフードにしたんだ。二つのお鍋で作るならついでに味も変えようって」

和「昨日のバーベキューの残りのエビとかまだあったからね」

律「私の提案だぜー」

紬「りっちゃんすごーい」

唯「まずは和ちゃんのビーフカレーからー」

・・・

紬「おいしそう・・・」

梓「です・・・」

律「みんな盛ったなー?じゃあいただきまーす!」

全員「いただきまーす!」

パクッ

唯「・・・んー!やっぱこれだねー」モグモグ

憂「おいしーい」

純「合宿といえばカレーですよね!」

梓「昨日は合宿といえばバーベキューって言ってなかった?」

紬「みんなありがとう!」

唯「ムギちゃん達はもっと大事な話し合いしてたんだもん!」

憂「料理は任せてください!」

さわ子「んー。シーフードカレーは久しぶりー」

律「おっかわりー。次はシーフードだな」

唯「むむっ!私も!」モグモグ

律「早くしないとエビ全部拾っちゃうもんねー」

唯「りっちゃんしどい!」

紬「あ、あずにゃん水飲む?」

梓「どうもです」

和「こんな人数のご飯って作ったことなかったけど、楽しかったわ」

憂「えへへ、また作ろうね」

純「料理得意な人達に囲まれて幸せだー」

さわ子「幸せねー」

・・・

律「食べたなー・・・」

唯「食べたねー・・・」

純「満足ですー・・・」

和「そんなに食べてくれると作り甲斐があるわ」

憂「でしょー」

梓「ドレッシングついてます」フキフキ

紬「ありがとう」

紬「後片付けしちゃうね」

梓「皆さん休んでてください」

律「任せたー・・・」

唯「動けないー・・・」

澪「お前達・・・」

さわ子「二人とも、カレーごちそうさま。とってもおいしかったわ」

和「おそまつさまです」

憂「どういたしまして」

・・・

紬「洗い物終わりっと」

梓「そうだ、今日使えなかったパンの耳は明日のおやつにしないと」

憂「スイカと揚げ物だから先生が明日って言ったんだね」

和「忘れないようにしないとね」

唯「みんなー。ウノやろうよー」ゴロゴロ

律「やろーやろー」ゴロゴロ

澪「やってもいいが寝ながらはやるなよ」

・・・

唯「明日の夜はなにしよっか」スッ

律「肝試し!あ、スキップな」

澪「またスキップ・・・」

純「肝試しいいですねー」

和「よさそうな場所あるの?リバースね」ポイッ

紬「あぁん・・・。この別荘の裏に小さい神社があるからちょうどいいかも」

梓「神社って、お墓とかあったりするんですか・・・」

紬「たしかあったはず・・・」

憂「うぅ・・・」

律「雰囲気出ていいじゃーん」

純「となると神社まで行ってメモして帰ってくるとかですかね?スキップ」ポイッ

澪「また・・・」

和「それが一番オーソドックスかしら」

梓「い、行くのはもちろんペアでですよね・・・」

律「だろうな。一人じゃ梓が腰抜かして帰ってこれないからな」

梓「そ、そんなことないです!」

純「じゃあ梓は一人で大丈夫と」ニシシ

梓「そ、そうは言ってないでしょ・・・」

紬「か、隠れておどかすのはありですか!?」

さわ子「もちろんありでしょー」

梓「ム、ムギちゃん・・・」

紬「ふふっ。またおどかし役やりたかったの」

唯「そういえば学園祭でムギちゃん評判だったよねー」

澪「あれは怖かった・・・」

律「じゃあ明日、明るいうちに下見してみようか」

憂「そ、それがいいですね・・・」

澪「そのときにメモ帳を置いておくか」

純「よし、あがりー!」

梓「ウノって言ってないよ」

純「え、嘘・・・」

和「言ってないわね」

純「そんなぁ・・・」

・・・

唯「ふいー、あぶなかったー」

律「純ちゃんがビリか」

純「うぅ・・・。あの時ウノって言ってれば一位だったのに・・・」

梓「残念だったねー」

純「次!次は負けないもん!」

和「そろそろお開きにしない?」

澪「・・・それもそうだな。ちょっと早いけど疲れたし」

唯「んんー」ノビー

紬「あとは自由行動?」

律「自由行動・・・」

律「も、もう一回ウノしようぜ!」

純「賛成です!リベンジです!」

唯「やるなら受けてたつよ!」

梓「・・・もう一回してからにしましょうよ」

和「しょうがないわね」

澪「泣いても笑ってもこれが最後だからな」

澪「(早く終わらせて律といちゃつこう)」

律「(なんとか長引かせねば・・・)」

唯「じゃあ負けた純ちゃんからー」

純「では!早速ドロ2」

澪「なっ!」


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最終更新:2013年04月19日 19:43