・・・

唯「お腹空いたー・・・」

律「同じく・・・」

紬「も、もうちょっと待って。十二時になったら別荘に行くから」

唯「てことはそれから作るからお昼ご飯はもっと後?」

紬「ううん。さわ子先生がお昼の準備してるの」

澪「えっ?」

純「そうだったんですかー」

澪「さわ子先生のご飯・・・」

律「一人暮らししてるんだから大丈夫だと思うけど、なんか不安だな・・・」

唯「なに作ってくれるのかなー」

紬「あと少しでわかるわよ」

純「おつまみばっかりとか!」

和「ありそう・・・」

梓「(ムギちゃんが楽しみにしてるんだからきっとちゃんとした料理なんだろうな)」

憂「十二時まであと十分ですね」

紬「」ワクワク

唯「遊び疲れたねー」ゴロゴロ

律「だなー」ゴロゴロ

純「太陽あったかーい」

唯「ご飯食べたらベランダでお昼寝しようよ」

律「それはさすがに暑いんじゃないか?」

澪「・・・時間だな」チラッ

紬「それじゃあみんな、行きましょう!」

・・・

紬「ただいまぁー」

梓「・・・キッチンにいませんね」

唯「というかなんの準備もしてない?」

紬「あれ?」

さわ子『みんなベランダに来てー』

和「ベランダ?」

純「外ってことはまたバーベキューかなー?」ワクワク

ガララッ

唯「お、おおお?」

純「こ、これは一体・・・」

さわ子「・・・ふぅ。料理しながらのビールも最高ねー!」

紬「こ、これが流しそうめんのセットなんですか!?」

梓「流しそうめん!?」

さわ子「そうよー。やりたいってちらっと聞いたから思い切ってやってみました!」

和「大人ってすごい・・・」

さわ子「本当は竹でやりたかったんだけどねー。雨どいで代用したわ」

律「おぉー!さわちゃんすっげー!」

和「まぁ竹なんてそうそう手に入らないですからね」

梓「雨どいで代用するって聞いたことあります」

さわ子「新品だしちゃんと洗ったから安心よー」

さわ子「さ、そうめん茹で上がるからみんなつゆと箸持ってー」

紬「」ワクワク

さわ子「そして昨日のビーチバレーの罰ゲームね」

さわ子「優勝したムギちゃん達は上流、負けたりっちゃん達は下流ね」

律「な、なにぃー!」

紬「何か違うの?」

和「さわ子先生、それも含めてこれにしたのね」

梓「ふふっ。やってみればわかりますよ」

さわ子「よーく冷やして」ジャブジャブ

純「こういうちゃんとした流しそうめん初めてです!」

唯「うん!私も!」

憂「楽しみだねー」

さわ子「みんなお箸持ったわねー?じゃあ流すわよー!」

紬「お、お願いします!」

唯「わくわく!」

さわ子「ゴー!」スーッ

ツツーッ

紬「わっ、来た!」

梓「来たら箸ですくうんです!」

紬「う、うん!」

紬「えいっ!」サッ

紬「わっ!できた!」

梓「私も取れました!」

純「いいなー」

紬「んー。冷たくておいしい!」

さわ子「どんどん行くわよー!」

唯「おいしー!」

憂「ねー」

律「・・・あの、全然こないんですが」

澪「まだ一口も食べてない・・・」

和「敗者の辛いところね・・・」

唯「チュルチュル。・・・はっ!和ちゃん達が食べれてないよ!」

憂「う、うん。少しお休みしようか」

さわ子「次は色つきのそうめん行くわよー!」

唯「!」ピクッ

純「一束に一、二本しか入ってないあれを!?」

憂「お姉ちゃん・・・」

紬「先生、流すのやってもいいですか?」

さわ子「あら、いいの?」

紬「ぜひ!」

梓「私も結構食べたので律先輩達、場所変わりましょう」

律「梓・・・、お前ってやつは・・・」グスッ

唯「私達はそうめん茹でてようか。みんなまだ食べるでしょ?」

和「ほとんど食べれてないしね。お願い」

紬「じゃあ流しまーす!」

紬「えいっ!」ツツーッ

律「来た来たー」サッ

澪「・・・おいしい」

和「水着で食べるってなんか変な感じね」

純「でも楽しいです!」

律「もっとじゃんじゃん流していいぞー!」

紬「はーい!」ツツツーッ

和「ユノもそうめん食べてみる?」

ユノ「ワン!」

唯「追加できたよー」

律「わーい!」

梓「次流すの私やっていいですか!?」

紬「じゃあ交代ね」

唯「その次私ね!」

さわ子「そこまで食べられるかしらね」

梓「どんどん行きますよー」ツツーッ

和「てんぷらが欲しくなるわね」チュルチュル

ユノ「」スリスリ

和「おいしかった?もっと食べたいのね」

ユノ「ワン!」

律「ユノちゃんに食べさせていいの?」

和「そうめんは基本小麦だし大丈夫よ。つゆにもつけてないし」

ユノ「」モグモグ

澪「おいしそうに食べてるな」

梓「交代しますか?」

唯「する!」


律「食べたー」

唯「食べたねー」

紬「楽しかった!」

梓「ですね!」

純「またやりたいねー」

憂「さわ子先生、ありがとうございます」

さわ子「いいのいいのー」

紬「楽しめておいしいなんて最高ね!」

唯「ねー」

さわ子「じゃあ片付けましょう。雨どいはきれいにしておいてね」

律「ういー」

・・・

梓「シャワー浴びてさっぱり」

唯「カキ氷もおいしいし、素敵な昼下がりだよー」

律「昼寝しよー。眠ーい」

純「私も眠いー。お昼寝賛成です!」

梓「午後は勉強の予定なのに」

澪「ちなみにさわ子先生は真っ先に扇風機の前陣取って寝てる」

梓「・・・」

憂「少し休憩しよう?そのほうが効率いいよ」

梓「もう、しょうがないなぁ」

紬「みんなとお昼寝」ワクワク

純「」スヤスヤ

・・・

梓「ん・・・暑・・・」

紬「」スゥスゥ

梓「・・・そりゃムギちゃんが抱きついてたら暑いよね」

梓「何時だろ?」

梓「・・・五時!?」

紬「あずにゃん・・・?」ムニャ

梓「・・・はぁ。完全に寝坊」

梓「あ、ムギちゃん」

紬「・・・おはよう、あずにゃん」

梓「おはようです。もう五時なのにみんなぐっすりですねぇ」

紬「五時!?だいぶ寝ちゃったね・・・」

梓「勉強して練習する予定がパーです・・・」

紬「まぁまぁ」

紬「そうだ。みんなが寝てる間にご飯の準備しない?」

紬「昨日はみんなに任せっきりになっちゃったし」

梓「無理に起こすのもかわいそうだし、そうしますか」

紬「冷蔵庫の中あまりないからご飯セットしたら買い物行こうか」

梓「はいです。じゃあ書置きしときますね」

紬「うん」

・・・

唯「ふわぁ・・・」

唯「んんー、よく寝たー」ノビーッ

唯「・・・あれ?あずにゃんとムギちゃんがいない?」キョロキョロ

唯「・・・ん。テーブルの上になにか」ピラッ

梓『今日の晩御飯の食材買いに出掛けてきます。すぐ戻ります』

唯「買い物に行ったのかー」

唯「もう、二人きりで行くなんて!私も行きたかったのにー」

憂「・・・お姉ちゃん?」ムクッ

唯「あ、ごめん。起こしちゃったね」

憂「ううん。なんかすごくよく眠れた」

唯「私もー」

律澪「」スヤスヤ

憂「あれ、梓ちゃん達は?」

唯「買い物に行ったみたい。晩御飯は任せてって」

憂「そうなんだ」

唯「ところで今何時?」

憂「今は・・・、五時半・・・」

唯「おぉ・・・。かなり寝てたんだねぇー」

憂「こんなに寝ちゃったら夜眠れなくなっちゃうよ・・・」

唯「みんな起こす?」

憂「うーん・・・。梓ちゃん達帰ってきたらにしない?」

唯「そうするかー」

・・・

紬梓「ただいまー」ガチャ

和「おかえり」

唯「おかえりー」

梓「律先輩達まだ寝てる・・・」

唯「今日のご飯はなんでしょう!?」

紬「今日はお好み焼きよー」

梓「あっ」

紬「はっ!」

唯「お好み焼き!?」

梓「ふふっ、ムギちゃんも口滑らしましたね」

紬「うぅ、つい・・・」

憂「わぁー。楽しみー」

和「でもどうしてお好み焼き?」

紬「お昼に流しそうめんやって、おいしくて楽しい食事っていいと思ってね」

梓「夜もそうしようと二人で考えてたらお好み焼きになりました」

唯「楽しいよねー。卒業旅行の大阪を思い出すよー」

紬「うんうん。その時純ちゃんがいなかったからいいと思って」

憂「純ちゃんきっと喜ぶよ」

梓「でもご飯炊いちゃったんですよねぇ・・・」

憂「一緒に焼きおにぎりとか作れば大丈夫だよ」

唯「こうしちゃいられないよ!私達にも手伝わせて!」

紬「・・・うん!」

紬「じゃあ少し台所お願い」

紬「私達はホットプレート持ってくるから」

和「任せて。重かったら呼んでね」

憂「お好み焼きかぁ。久しぶりだね」

唯「だねぇー。まずは買い物の整理から・・・。ん、これは・・・」ガサガサ

和「ふふっ。きっとムギの提案ね」

・・・

紬「確かこの辺に・・・」ゴソゴソ

梓「あ、もしかしてこれですか?」

紬「そうそう!さすがあずにゃん!」

梓「・・・普通のサイズですね」

梓「(ムギちゃんのことだからテレビとかでよく見るでっかいのがあるのかと・・・)」

紬「二台あるからみんなで焼けるわよ」

梓「じゃあ持っていきましょう」

律「おかえり・・・」ムニャ

紬「みんな起きたんだ」

梓「いくらなんでも寝すぎです。もうとっくに六時回ってますよ!」

純「夏休みだからいーのー」ゴロゴロ

澪「唯から聞いたぞ。今日はお好み焼きだってな」

紬「うん。もう少し待っててね」

純「お好み焼き楽しみだー!」

さわ子「ビールいっぱい買ってきてよかったぁ」

唯「おかえりー。こっちはもうオッケーだよ」

和「これはムギの提案でしょ」ガサッ

紬「ふふっ。バレちゃった?」

梓「大阪で食べたのは大阪風ですからね」

紬「大阪と広島で違うっていうから試したかったの」

唯「最初は普通に焼きそばかと思ったよー」

憂「あとこれ。もんじゃ焼き」

紬「これは一度食べてみたかったの!」

梓「私も食べたことないから楽しみ」

唯「私もー」

和「さて、準備できたし始めましょうか」

律「お腹空いたぞー・・・」

紬「準備できたからみんな座ってー」

澪「お皿配り終わったぞ」

梓「ホットプレートも十分温まりました」

さわ子「ビールの準備もオッケーよ!」

紬「じゃあみんなで作りましょう!」

律「お、焼きそばがあるー」

さわ子「いいじゃなーい」

和「これは広島風のお好み焼きにするのよ」

さわ子「あら、そうなの」

紬「全部広島風にしなくてもいいし、少しは普通に焼きそばにしない?」

澪「それ、ムギが食べたいだけだろー」

紬「えへー」

純「このエビは私が育てよう」ジュウ

梓「なにやってるの。早くそばほぐして」

憂「生地をうすーく」クルクル

唯「クレープ屋さんみたーい」

律「もうキャベツ乗せていいのか?」

澪「いいんじゃないか?乗せすぎるなよ」

律「キャベツ山盛りのほうがいいじゃん!」

澪「ひっくり返せなくなるだろ!」

純「キャベツこんなものですかね?」

和「いいんじゃないかしら」

紬「えっと、天かすと豚バラ乗っけて」ノセノセ

唯「下の生地焦げちゃわないかなぁ?」

憂「まだ温度低いから大丈夫だよ」

澪「もうひっくり返していいかな?」

律「まだじゃないか?」

さわ子「この待ってる時間がいいわよねぇ」

梓「もういいんじゃないですか?」チラッ

紬「あずにゃんひっくり返さないの?」

梓「私下手なので任せます」

紬「し、失敗したらごめんね・・・」

澪「今度は私がやる」

律「失敗すんなよー」

紬「えいっ!」クルッ

唯「おぉー。ムギちゃん上手ー」

唯「私達も負けてられないよ!」

憂「う、うん!いくね!」クルッ

澪「できた!」

純「くっ。みんな上手にできてプレッシャーが」

梓「オチ担当がんばって!」

純「やってない梓に言われたくない!」

純「いくぞー。ていっ!」ベシャ

和「ま、まぁ・・・お腹に入れば形なんて関係ないわよ」

純「それ、フォローになってないです・・・」

紬「温度下げて、少し待とうね」

梓「これ食べたら肝試しだし、今日は練習も勉強もできなかったなぁ」

律「まぁまぁ。そういう日もあるって」

純「その代わり明日は遊び無しなんて言わないでよ」

唯「海にいけないなんてやだー!」

梓「肝試し終わったら勉強だけでもしよう!」

憂「そうしよう」

和「一日サボると取り戻すのに三日かかるって言うからね。がんばりなさい、受験生」

澪「よし。焼きそばもできたぞ」ジュウジュウ

紬「これだけでも食べたいねぇ」

梓「我慢ですよ、我慢」

唯「焼きそばの上に乗っけて。よいしょ」

律「広島風はヘラで押してぺったんこにするんだったよな?」

澪「律みたいにな」

憂「卵割るよー」パカッ

唯「クレープ屋さんその二~」

紬「卵の上にまた乗っけて最後にひっくり返すのよね」

梓「手順多いですよねぇ」

さわ子「まだー?ビールぬるくなっちゃうー」

律「よし。いい感じに焼けてるな」

唯「あとはソース塗るだけだね!」

憂「うん!もう少しで出来上がるね!」

純「ソースたっぷり塗って、青海苔かけてー」パラパラ

紬「できた!」

唯「ふふー。おいしそうだねぇー」

憂「うん!」

律「手間暇かけて作ったやつだからな」

澪「ソースのにおいがたまらないな」

純「早く食べましょう!」

和「今切ってあげるから」

梓「じゃあ食べましょう!いただきます!」

全員「いただきまーす!」


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最終更新:2013年04月19日 19:46