律「どこ行くんだ?そっちに寮はないぞ」

澪「こっち・・・」フラフラ

律「街に何の用だよー・・・」

・・・

澪「行くか!」フンス

律「」

澪「疲れてもう歩けないからご休憩だ」

律「ちょっと待てコラ」

律「お前・・・」

澪「海でしなかったんだからこれ位いいだろ」

律「しなかったんじゃなくてできなかったんだろ!」

澪「どっちも一緒だって。ほら、ここで口論してたら恥ずかしいぞ」

律「ぐぬぬ・・・」

澪「まぁ話は中でゆっくりしよう。なんならお泊りでもいいぞ」

律「ある程度覚悟してたとはいえホテルかよ・・・」

澪「寮のほうがよかったのか?」

律「ある意味オモチャがないホテルの方がマシか・・・」

澪「律もすっかり大人しくなったじゃないか」

律「ある意味悟ったからな」

澪「そう言って、実は律も期待してたんだろ?」

律「ねーよ。疲れたしさっさと寝たい」

澪「あぁ、一緒に寝ような。部屋はここでいいな?」ピッ

律「寝るの意味がちげーよ」

澪「まぁまぁ。ほら、行くぞ」

律「まったく・・・」



紬「ただいまぁ・・・」ガチャ

梓「うわっ、蒸し暑い・・・」

紬「換気しなきゃね・・・」

紬「すぐ寝たかったけどこれじゃあ寝れないね」ガララッ

梓「ですね。少しシャワーでも浴びます?」

紬「少し汗かいちゃったもんね。寝る前にそうしようか」

梓「髪もケアしなきゃですしね」

紬「それじゃあちゃちゃっと浴びちゃおう」

・・・

紬「さっぱりしたねぇ」

梓「はいです。部屋も換気できましたね」

紬「・・・ふふっ。あずにゃんの日焼けの跡ー」ツツーッ

梓「な、なぞらないでください!」

紬「かわいいのに」

梓「かわいくないです!」

梓「髪乾かして寝ますよ」

紬「・・・怒った?」ブオーッ

梓「・・・怒ってないですよ」

紬「よかったぁ」ダキッ

梓「そういえば私達って喧嘩したことないですね」

紬「ねっ。でもあずにゃんと喧嘩するの想像できない」

梓「私もです・・・」

紬梓「・・・」

紬「はい、乾いた」

梓「交代ですね」

梓「」ブオーッ

紬「(・・・でもちょっとしてみたいかな)」

紬「(喧嘩しちゃってもあずにゃんの事を絶対に嫌いにならないし)」

紬「(すぐ仲直りできそう)」

紬「(それで雨降って地固まる的にもっと好きに・・・)」

紬「・・・ふふっ」

梓「どうしました?」

紬「ううん、なんでもない」

・・・

紬「じゃあ寝ようか」

梓「はい。クーラー付けます?」

紬「ううん、扇風機で」

梓「ではタイマー付けて」カチカチ

梓「お待たせです」

紬「ありがとう。それじゃあおやすみ」チュッ

梓「はい、おやすみなさい」チュッ


次の日!

唯「うぅ・・・」ムクリ

唯「・・・」グゥー

唯「お腹空いた・・・」

唯「・・・ん?ここどこ?」キョロキョロ

憂和「」スゥスゥ

唯「憂と和ちゃんが寝てる・・・?」

唯「・・・あ、和ちゃんのお部屋だ!」

唯「なんで和ちゃんのお部屋に・・・」ウムム・・・

唯「・・・昨日は合宿終わって電車乗って」

唯「・・・」

唯「だぁ!そこから先が思い出せないー!」

唯「てことは電車乗ってからずっと寝てたってこと?」

唯「・・・てことは寝てる私を二人が運んでくれたってこと?」

唯「あう・・・。悪いことしたなぁ・・・」

唯「ごめんねぇ・・・」ナデナデ

唯「・・・よし!お返しに朝ごはん作ってあげよう!」

唯「お腹ペコペコだよー」ガパッ

唯「あれ、冷蔵庫に牛乳と卵だけ・・・」

唯「昨日買ったのかな?まだ封切ってない」

唯「ふむ・・・」ガサゴソ

唯「あった、ホットケーキの素」

唯「今日の朝はホットケーキにするから牛乳と卵だけ買ってきたんだね」

唯「よーし!じゃあ作っちゃうよー!」

ユノ「」ピクッ

ユノ「ワン!」

唯「わっ!」ビクッ

ガシャンガシャン

唯「ユノちゃんしーっ!二人とも起きちゃうよー」

ユノ「クゥーン・・・」

唯「おやつのクッキーあげるからおとなしくしててね」

ユノ「」モグモグ

唯「ふぅ、びっくりした」

憂和「」スゥスゥ

唯「よかった。二人とも起きてない」

唯「さて、では焼いていきますか!」

唯「ふんふーん♪」ジュウッ

唯「合宿で食べたパンケーキもおいしかったなぁー」

唯「・・・ふむ、もうちょっとだね」チラッ

唯「来年の合宿も二人は参加決定だね!」

・・・

唯「よっと」クルン

唯「ふふん」ドヤッ

唯「全部焼き終わるし起こそうかなー」

唯「憂、和ちゃーん」

憂「・・・んっ、お姉ちゃん?」

和「ふわぁ・・・」

唯「おはよう。朝ごはん作ったんだ。食べよう!」

和「朝ご飯・・・?」

憂「ふぁ・・・。お姉ちゃんおはよう・・・」

唯「おはようー」

和「いいにおい・・・」クンクン

唯「ホットケーキ焼いたんだよ。早く食べよう!」

和「・・・あぁ、唯が焼いてくれたの?」

唯「そうだよー。昨日はごめんね」

和「その前に顔洗ってくるわ・・・」

・・・

唯「サッパリした?」

和「えぇ。改めておはよう」

憂「おはようー」

唯「二人ともおはよー」

和「唯がこんなに早起きで、しかも朝ご飯作ってくれるなんて」

唯「えへへ。昨日たっぷり寝させてもらったので・・・」

憂「ホットケーキおいしそう」

唯「二人とも昨日はごめんね」

和「別にいいわよ」

憂「お姉ちゃんすっごく気持ちよさそうに寝てたんだよぉ」

唯「お恥ずかしい・・・」テレテレ

和「それより朝ご飯ありがとう」

唯「そうだ、冷めちゃうから早く早く」

和「はいはい」

唯憂和「いただきます!」

・・・

チュンチュン

澪「」チュパッ

澪「・・・朝か」

律「なんてこった・・・」

澪「律とラブホで朝チュンとか最高だな」

律「最低だ・・・」

澪「これ最後にするか」チュッ

・・・

澪「・・・ふぅ。ヤりとげたあとのコーヒーがうまい」

澪「律も飲むか?」

律「いい・・・」

律「はぁ。明日からバイトだってのに・・・」

澪「だからこそ今のうちに楽しんでおかないと」

律「・・・。早く帰ろう。本格的に眠い」

澪「・・・だな。そうするか」

・・・

モブ子「あれ、りっちゃん達だ。おかえりー」

モブ美「おかえり。合宿って昨日までじゃなかったっけ?」

律「ただいま・・・。まぁ色々あってな・・・」

モブ子「なんかお疲れみたいだね」

澪「すまんな。このまま寝るつもりなんだ・・・」

モブ美「じゃあ引き止めちゃ悪いね。今度合宿の話聞かせてねー」

律「おーう・・・」フラフラ

ガチャ

律「疲れたー!」バタッ

澪「荷物あるのすっかり忘れてたな・・・」

律「徹夜でしたあとにこの荷物持って寮まで歩くとか・・・」

澪「この暑さだしな・・・。まだ九時なのに汗だくだ・・・」

律「ホテル出る前にシャワー浴びたのに意味なかったな・・・」

澪「寮のお風呂入るか?」

律「着替えて寝る!とにかく寝る!」

澪「・・・そうするか。荷物も起きてから片付けよう」

律「クーラー全開!」ピッ

澪「おぉ、涼しい。合宿ではほとんど使わなかったからな」

律「唯が苦手だからな。扇風機も悪くないが今はクーラー!」

澪「よし、寝るか」

律「・・・ん。今日はおとなしく上で寝るんだな」

澪「律も疲れてるしな。どうしてもって言うなら一緒に寝るけど?」

律「いいです。一人でのびのび寝ます」

澪「そっか。じゃあおやすみ」

律「おう」

律澪「」スゥスゥ

・・・

紬「・・・ふぁ。・・・暑いー」ムクッ

紬「扇風機・・・」ノソノソ

カチッ、ブーン

紬「はあぁ・・・」

紬「・・・」

紬「あ゙ずに゙ゃ゙ーん゙」

梓「プッ」

紬「!?」

紬「・・・いつから」

梓「・・・」

梓「」スゥスゥ

紬「狸寝入りしてもダメー!」ユサユサ

梓「す、すみません・・・。でも・・・」プクク

紬「うぅ・・・」カアァ

梓「その、ムギちゃんらしくてかわいかったです!」

紬「恥ずかしい・・・」

・・・

梓「・・・こっち向いてくださいよー」

紬「」プン

梓「」モソモソ

紬「」クルン

梓「むぅ・・・」

梓「笑ったの怒ってるんですか?」

紬「べ、別に怒ってるわけじゃないの。ただ恥ずかしくて・・・」

梓「気持ちはわかりますけど・・・」

紬「うぅ・・・」

梓「・・・」

梓「よし」

梓「ム゙ギぢゃ゙ーん゙」

紬「!」バッ

梓「や、やっぱり恥ずかしいですね。これ」カアァ

紬「あずにゃん・・・」

梓「黙って聞いてた私も悪いですし、これでおあいこですよ」

紬「・・・うん!」ダキッ

紬「ふふっ。だからあずにゃん大好き」ギューッ

梓「さすがにこの時期は暑いです」///

紬「じゃあクーラーにする?そうすればもっと涼しくなるからもっと抱きついても大丈夫!」

梓「抱きつくためにクーラーって・・・」

紬「えいっ」ピッ

梓「あっ」

紬「これで大丈夫ね」ギューッ

梓「・・・もう」///

・・・

唯「」ゴロゴロ

和「もう十時になるし、そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」

憂「うーん。洗濯物もしたいしそうしようよ」

唯「えー?もっと和ちゃんちにいたーい」

憂「私もそう思うけど帰らないと」

唯「うぅ・・・」

和「唯、あまり憂を困らせないの」

唯「ぶぅー・・・」

憂「今日は洗濯物とかお掃除やってまた明日来ようよ」

和「えっ?」

唯「おぉ。それはいい案だね!」

唯「それじゃあまた明日来るから!」

和「・・・別にいいけど」

唯「明日は和ちゃんが朝ご飯当番だよー」

和「朝から来るの!?」

唯「だめ?」

和「起きられるなら別にいいけど」

唯「むっ。今日は二人より早起きしたもん!」

和「昨日さんざん寝たからでしょ?」

唯「ピピュー・・・」

憂「行く前に連絡するね」

和「はいはい。まぁ気をつけて帰るのよ」

憂「うん!また明日ねっ!」

唯「また明日ー」バタン

・・・

紬「涼しいねぇー・・・」ゴロゴロ

梓「ですねぇー・・・」ゴロゴロ

紬「外はきっと暑いねぇー・・・」

梓「出たくないですねぇー・・・」

紬「でもお買い物行かないと・・・」

梓「冷蔵庫空ですからね・・・」

紬梓「・・・」

紬「・・・確か戸棚にそうめんがあったはず」

梓「お昼はそれでしのぎますか・・・」

紬「夕方になったらお買い物行こうね・・・」

梓「わざわざ一番暑いお昼に行く必要ないですよね・・・」

紬梓「」ゴロゴロ

紬「お昼までもう一回寝ようか」

梓「二度寝って気持ちいいですよね」

紬「じゃあおやすみー」

梓「おやすみなさーい」


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最終更新:2013年08月27日 23:48