・・・

唯「着いたー・・・」

憂「ここも変わってないね」

唯「あうー。アイス食べる・・・」フラフラ

憂「わぁ、このお菓子まだあるんだー」

憂「見て、これ食べたよね」

唯「おばちゃん、これ一つ」

おばちゃん「はいよ。六十円ね」

憂「ふふっ。お姉ちゃんったら」

唯「はふぅ。落ち着いたー・・・」ペロペロ

憂「よかったね」

唯「さっきは気付かなかったけどここも変わらないねぇ」

憂「ねっ」

憂「私もお菓子いくつか買ったよ。一緒に食べよう」

唯「おぉー!懐かしいのいっぱいだねぇ」

唯「じゃあお礼に私のアイスも一緒に食べよう」

憂「ふふっ、ありがとう」


その頃!

律「ふあぁ・・・」

律「寝すぎた。そして暑い・・・」

澪「」スヤスヤ

律「・・・いつの間に私の布団に」

律「くっ」グイッ

律「しょうがない。クーラーつけて澪のベッドで寝よ」ピッ

律「二度寝最高ー」

・・・

澪「・・・んっ」

澪「・・・あれ、律がいない?」

澪「・・・」

律「」スヤスヤ

澪「なんで私のベッドに」

澪「しょうがないなぁ。私も上で寝るか」

澪「・・・そういやそろそろ律の誕生日だな。なにか考えないと」

澪「律の欲しそうなものか」

澪「うーん・・・」

澪「新しいオモチャか・・・」

澪「いや、どうせ平和な日常とか言うだろうな」

澪「やれやれ」

澪「時間はまだあるし今は寝よう」

澪「おやすみ、律」

律澪「」スゥスゥ



唯「おいしかったねぇ」テクテク

憂「うん!」

唯「ケーキもおいしいけど駄菓子もいいね」

憂「違ったおいしさがあるね」

唯「ねー」

憂「中途半端な時間になっちゃったね。スーパーで買い物して帰ろうか」

唯「そうしますかー」

憂「時間あるしちょっと凝った料理にしようか」

唯「いいね!」

唯「・・・そうだ。隣のおばあちゃんにお裾分けしようよ」

唯「今日いろいろ回ったけど、どこでもお世話になってるよね」

憂「図書館では絵本読んでくれたね」

唯「駄菓子屋さんではお母さんに内緒でお菓子買ってもらったね」

憂「ふふっ、あったね」

憂「それじゃあ今日は三人分作ろう」

唯「うん!」

紬「遊び疲れたね・・・」トボトボ

梓「はい・・・」

紬「もうへとへと・・・」

梓「部屋までもうちょっとです。がんばってください・・・」

紬「はぁ・・・、はぁ・・・」

紬「流れるプールの逆走で一気に疲れたね・・・」

梓「あれは体力奪われましたね。楽しかったですけど・・・」

紬「うん・・・」


ガチャ

紬梓「ただいまー・・・」

フラフラ

ボフッ

紬「ふあぁ・・・。もう動けない・・・」

梓「ベッド最高ー・・・」

紬「・・・でも水着洗わないと」

梓「あうー・・・」

紬「シャワーも浴びないと髪ごわごわ・・・」

梓「髪が痛んだムギちゃんなんてだめです・・・」

紬「私もごわごわにゃんは・・・」

梓「なんですかそれ・・・」

紬「ごわこげにゃん」

梓「混ぜないでください・・・」

紬「・・・はぁ。もう一頑張りしますか」ムクッ

梓「んしょ。ですね」

ゴウンゴウン

梓「ふぅ・・・。シャワー浴びて洗濯機回したし」

紬「今度こそ自由ねー・・・」ゴロン

梓「このままベッドに横になったらすぐ寝る自信あります」

紬「一緒に寝よう寝ようー」

梓「洗濯機止まったら干さないと」

紬「もう限界ー。あずにゃん抱いて寝ないと死んじゃうー」

梓「暑さと疲労でムギちゃんがおかしく・・・」

紬「こうなったら・・・」

紬「えいっ!」ダキッ

梓「わっ!」ボフッ

紬「ふふっ。一緒に寝ようねー」ギューッ

梓「洗濯物どうなっても知らないですよ」

紬「それより今あずにゃんと一緒に寝るほうが大事だもの」

梓「・・・もう」///

紬「いっぱい遊んで疲れたからいっぱい寝ようね」

・・・

唯「筑前煮できたっ!」

憂「お姉ちゃん、味見お願い」スッ

唯「あーん。・・・うん、うまい!」

憂「よかった」

唯「よし。早速おばあちゃんに届けよう!」

憂「え、私も?」

唯「もちろんだよ。ほらほらー」

ピンポーン

唯「いるかな?」

憂「どうだろう?」

とみ「はーい」ガララッ

唯「あ、おばあちゃん!」

とみ「おや、こんばんは」

憂「こんばんは。筑前煮作ったのでよかったらどうぞ」

唯「私も手伝ったんだよ!」

とみ「まぁ、唯ちゃんが?」

憂「お姉ちゃんすっごく料理上手になったんですよ」

とみ「あらー。そうだ、よかったら上がってかない?」

唯「あう、ごめんなさい。もう晩御飯出来ちゃってて・・・」

とみ「あらまぁ。それじゃあ引き止めちゃ悪いわね」

とみ「筑前煮ありがとう。時間あるときにまたお話しましょうね」

唯「うん!それじゃあまたね!」

とみ「はい、またね」

唯「おばあちゃん元気そうだったね」

憂「うん。よかったぁ」

唯「ねー」

ガチャ

唯憂「ただいまー」

憂「それじゃあ私達もご飯にしようか」

唯「うん!」



律「・・・むにゃ」パチッ

澪「」スヤスヤ

律「・・・あれ?なんかデジャブ・・・」

律「せっかく上に来たのに澪も追ってきたのかよ・・・」

律「ふあぁ・・・。にしても寝すぎた」

律「もう夕方か」

グーッ

律「腹減ったな・・・」

律「ん、んー!」ノビーッ

律「・・・ふぅ。こんなにぐっすり寝たの久しぶりかもしれん」

律「いつも澪が邪魔するからなー」

澪「」スヤスヤ

律「・・・寝てればかわいいんだけどなぁ」

律「澪も起きそうにないしコンビニでも行ってくるか」

律「アイスとジュースとパンでも買ってこよう」

律「んじゃ行ってきますっと」パタン


ガーッ

律「うおっ。さすがコンビニ涼しいー」

律「ちょっと立ち読みでもしてこうかな?」

律「・・・でも澪がうるさいしさっさと帰ろ」

律「アイスどれにしようかなー」

・・・

律「外暑い・・・」トボトボ

律「ん、なんか貼ってある」

律「夏祭りのお知らせかぁ」

律「もうそんな時期か・・・」シミジミ

律「ふむ、今週末に去年と同じ場所」

律「こりゃ全員で行くしかないな!」

律「早速みんなに連絡ーっと」ポチポチ

律「そーしん!」ピッ

律「全員揃うとしたら合宿以来だなぁ」


澪「私達は行けるかわからないぞ?」モグモグ

律「」

澪「確かその日バイト入ってただろ」

律「」

澪「ちゃんと確認してから連絡すればいいのに」

律「」

澪「おい、律ー?」フリフリ

澪「襲っちゃうぞー?」



ピロリロリン

紬「・・・ん、メール?」ムクッ

紬「ふあぁ・・・。あまり時間経ってないのね・・・」

紬「りっちゃんから?」ピッ

紬「・・・」

紬「!」

紬「(夏祭り・・・。つまり焼きそばが!)」キラキラ

紬「絶対に行こうね!っと」ポチポチ

紬「あずにゃんは気持ちよさそうに寝てるし、洗濯物干しちゃおうっと」

紬「ふふっ。おやすみ」チュッ

・・・

紬「よし、これで全部っと」

紬「ご飯作らなきゃいけないけど・・・」

ゴロン

紬「あずにゃんと二度寝しちゃおうっと」ダキッ

紬「幸せー・・・」スヤスヤ


さわ子「夏祭りね」

さわ子「それじゃあアレを用意するしかないじゃない!」

さわ子「早速準備に取り掛かるわよ!」



数日後!

紬「いよいよ明日ね!あずにゃん!」

梓「お祭りですね。楽しみです」

ピンポーン

梓「ん、誰だろ」

紬「はーい」ガチャ

さわ子「こんばんわぁー」

梓「さわ子先生。どうしたんですか?」

さわ子「実は二人にプレゼントがあってね」

梓「なんか嫌な予感が・・・」

紬「ここじゃなんですからどうぞ上がってください」

さわ子「あらー。じゃあ遠慮なく」

紬「プレゼントってなんですか!?」キラキラ

さわ子「ふふふ。明日は夏祭りね」

紬「はい!」

さわ子「そこで、浴衣を作ってきましたー!」

紬「わぁー!」

梓「・・・もしかして全員分」

さわ子「もちろん!」

紬「この短時間ですごいですね」

さわ子「まぁ浴衣は前に作ったことあるから簡単だったわよ」

さわ子「と、言うわけで明日はこれ着て来てね!」

紬「はい!」

さわ子「では次はりっちゃん達の所に行くのでこれでー」

さわ子「ではおやすみー」

紬「ありがとうございました。気をつけてくださいね」

パタン

紬「先生も忙しいのね」

梓「・・・かわいい」

梓「教師よりこういう服作る人の方が向いてるんじゃ・・・」

紬「かも・・・」

紬「ともかく着てみようか!」

・・・

紬「わぁー。あずにゃんかわいいー!」

梓「へ、変じゃないですか?」クルクル

紬「すっごく似合ってる!さすがさわ子先生!」

梓「そ、そうですか・・・」///

梓「む、ムギちゃんも着てみてください」

紬「うん!」

・・・

紬「そうしたらで帯を締めて」

梓「こ、こうですか?」キュッ

紬「そうそう。次は・・・」

・・・

梓「やっと着付け終わった・・・」

紬「教えながらだから時間かかっちゃったね」

紬「えっと、どう?」

梓「はい。ムギちゃんもすごくかわいいです」

紬「ふふっ、ありがとう」

梓「・・・にしてもなんでこんなにサイズ正確に作れるんだろう」

紬「さわ子先生七不思議ね・・・」

紬「・・・浴衣あずにゃんかわいいー」ダキッ

梓「」///

紬「そうだ!せっかく浴衣着てるしアレやりたい!」

梓「・・・まさか」

紬「帯引っ張ってよいではないか~って言うの!」

梓「・・・やっぱり」

梓「どこでそんなこと覚えたんだろう・・・。律先輩かな・・・」

紬「ではあずにゃんお代官。お願いします!」

梓「・・・」

紬「」キラキラ

梓「・・・はぁ。一回だけですよ」

紬「はぁーい!」

梓「じゃあ行きますよー」

紬「掛け声はよいではないか~だからねっ!」

紬「」ドキドキ

梓「よ、よいではないか~」グッ

紬「んっ」

紬「あずにゃん、もうちょっと強くー」

梓「よいではないか~!」グイッ

紬「わっ。あ~れ~」

紬「・・・はぁ。満足」ウットリ

梓「結構力いりますね、これ・・・」

紬「交代!次はあずにゃんの番!」

梓「わ、私はいいですよ」

紬「だーめっ。私も引っ張る方もやってみたいもの」

梓「そういうことですか・・・」

紬「帯を持って、いくねー」

梓「は、はい」ドキドキ

紬「せーのっ」

紬「よいではないか~!」グイッ

梓「わわわっ!」グルグル

紬「あずにゃん!そこはあ~れ~だよ!」

梓「引っ張るの強すぎて言う余裕ないです・・・」

紬「ご、ごめんね。次は弱く・・・」グッ

梓「あ、あ~れ~」クルクル

紬「やったぁ!」

紬「ふふっ。また夢が一つ叶っちゃった」

梓「それはよかったです・・・」

紬「シワになっちゃいけないし仕舞っておこうか」

梓「それもそうですね」ヌギッ

紬「明日が待ち遠しいねぇ」

梓「夏期講習終わったら真っ直ぐ帰ってきますから!」

紬「うん。準備して待ってるね」


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最終更新:2013年08月27日 23:54