和「じゃあ気合入れて撮らないとね」

澪「・・・」

律「・・・」

唯紬「」ドキドキ

純「なんかこっちが緊張してきちゃうね」

憂「う、うん・・・」

澪「・・・いくぞ」

律「・・・お、おう」

チュッ

パシャッ

和「はい。お疲れ様」

唯「ひゅーひゅー!」パチパチ

憂「(身長差かぁ。ちょっと羨ましいな)」

澪「律。誕生日おめでとう」

律「な、なんだよ・・・。さっきも聞いたし・・・」カアァ

澪「もう一回言いたくなったんだよ」

律「・・・あっそ」プイッ

紬「りっちゃん顔真っ赤ー」

憂「ではケーキにしましょうか」

唯「お、そうしようか」

律「おー!ケーキ食べたーい!」

憂「持ってきますねー」

パタパタパタ

律「・・・はぁ。恥ずかしかった」

紬「みんなの前だと緊張しちゃうよねっ」

和「まぁケーキ食べて落ち着きましょう」

唯「お待たせー」

律「・・・」

律「・・・なぁ。このロウソクはなんだ?」

憂「カーテン閉めますね」シャーッ

唯「誕生日と言ったらコレだよ!」

梓「・・・ぷっ」

純「うわー。ロウソク消すのなんて久しぶりに見たよー」

律「もしかして、私がやるの?」

和「律以外にいないじゃない」

紬「わぁー。一度やってみたいなぁ」

律「ムギ。交代しないか?」

紬「やりたいけどだーめ。りっちゃんの誕生日だもの」

憂「火付けますね」カチッ

澪「子供の頃を思い出すなぁ」

律「澪の誕生日にやったよな」

和「みんなやるわよね」

律「まさかこの歳でやるとは思わなかったがな・・・」

憂「お姉ちゃん。電気消していいよー」

唯「はーい」パチッ

紬「」ワクワク

さわ子「ハッピバースデー歌っちゃう?」

唯「おっ!いい!」

律「恥ずかしいってー・・・」

純「やりましょう!」

紬「やろうやろう!」

全員「ハッピバースデーりっちゃーん♪」

律「あーもー。一気に消してやる!」

律「スゥー・・・。フゥー!」

紬「わぁ。りっちゃんすごーい」

唯「あと一本だよ!」

律「フゥー・・・、う・・・」

律「・・・ぶはぁ、はぁ」

澪「だめだったか・・・」

律「くそう!いけると思ったのに!」

梓「恥ずかしいとか言っても楽しそうでなによりです」

紬「うんうん」ニコニコ

律「フッ。はい、消えたぞ」

憂「では電気付けまーす」パチッ

唯「んではケーキ切り分けてー・・・」

唯「あ、りっちゃん達もケーキカットする?」

澪「」ピクッ

純「二人の共同作業ですね」ニヤニヤ

和「いいわね。また写真撮るわよ」

律「次から次へと・・・」

律「」チラッ

澪「」キラキラ

律「・・・やるか」

唯「それじゃあ交代!はい」

律「うまく切れなくても文句言うなよー」

澪「大丈夫だって」

律「・・・チョコのプレートに私の名前書いてある」

唯「えへー。りっちゃんが食べていいよー」

和「ほら、撮るわよ」

律「少しだけ刃、入れればいいんだっけ?」

澪「あぁ、一気に入れなくていいぞ。いつもみたいにゆっくりだ」

紬「?」

スッ

澪「よし、この辺でストップだ」

律「もう少し刃が入ってた方がいいって」

憂「なんかこういうのっていいね」

唯「私たちのときもやろっかー」ニコニコ

紬「その時は私達がケーキ作るね!」

和「そろそろいいかしら?」

律「おう、いいぞー」

和「じゃあ」

パシャッ

律「やれやれ。んじゃサクッっと切っちゃうか」

澪「あぁ。・・・っと、その前にチョコだけ律のお皿に移しちゃうぞ」コトッ

・・・

純「んー。ケーキおいしいー」モグモグ

紬「うんうん」

憂「そういえばビーズのはいつ渡すんですか?」コソコソ

澪「あぁ。ちょっとタイミング失っちゃったなぁ・・・」

律「なーにコソコソしてるんだー?」

澪「な、なんでもないってー」

唯「もう今渡しちゃえば?」

澪「・・・それもそうだな」

澪「・・・律」

律「ん?」

澪「実はもう一つプレゼントがあって・・・」

紬「(ビーズのね!)」

律「お、おう」

律「(唯んちでずっとやってたやつかな)」

澪「う、受け取ってくれ」

律「あ、ありがとう」

律「・・・開けてもいいか?」

澪「・・・あぁ」

律「(わざわざプレゼントを二つにするってなんだろ?)」ガサガサ

パカッ

律「・・・ん?これは?」

澪「ビーズで作ってみたんだ」

律「澪が?」

澪「あ、あぁ・・・」

律「・・・たぬき?」

澪「」ガーン

唯「み、澪ちゃーん!」

梓「律先輩・・・」

律「え!?違うのか!?」

澪「一応犬・・・。あと律をイメージしたんだが・・・」

律「え、あ、犬かぁー」タラタラ

律「こりゃ一本取られたなー。あはは・・・」

律「(ど、どうしよう・・・)」

律「い、いやーよく出来てるなー。ちゃんと見たらカチューシャもしてるしな!」

憂「はい。澪先輩すごくがんばったんですよ」

律「そ、そうなのか。澪、ありがとう!」

澪「・・・うん」

紬「みんなでビーズ作り楽しかったねぇ」

律「なんだ。ムギ達も作ってたのか?」

和「えぇ。面白そうだったからね」

律「なんだよー。じゃあ作ってないの私だけ?」

憂「今度律先輩も一緒に作りましょう」

澪「ふん。律にこの細かい作業は無理だな」

梓「あぁー」

律「な、なんだと!」

和「意外と難しいのよー」

律「・・・確かに綺麗に作るの難しそうだ」

律「澪、ありがとうな。うれしいよ」

澪「あ、あぁ。喜んでくれて私もうれしい」

唯「えへへ、よかったね」

紬「うん」

・・・

律「あー、楽しかったー」

唯「遊んだねー」

紬「もう夕方ね」

和「そろそろお開き?律も澪と二人ですごしたいでしょ」

律「いや、もっと遊ぼう」キッパリ

澪「私もまだ一緒に遊びたいな」

唯「よーし!じゃあ次はなにして遊ぼうか!」

さわ子「暑いのに元気ねぇ・・・」

梓「遊ぶのもいいけどそろそろみんなで演奏したいですね」

律「確かになぁ」

澪「夏期講習終わったらだな。そのときは一日中演奏しよう」

唯「演奏はしたいけど一日中はちょっと・・・」

紬「早く夏期講習終わるといいねぇ」

梓「はいです・・・」

純「ねー。めんどくさーい」

律「おっし。じゃあそろそろ帰るか」

紬「そうね」

律「みんな。今日は本当にありがとう」

律「すごく楽しかった!」

唯「えへー。ならよかったよ」

紬「私も楽しかった!」

梓「はい!」

澪「唯、憂ちゃん。みんなもありがとう」

律「よし、んじゃあまたな!」

唯「うん!気をつけて帰ってねー!」

和「またね」


テクテク

律「んー。誕生日っていいな」

澪「そうだな」

律「さわ子先生は嫌いって言いそうだけどな」

澪「・・・だな」

律「このあとどうする?・・・って、答えは決まってるか」

澪「もちろん部屋に戻って朝までニャンニャンと!」

律「はいはい」

澪「さすがに覚悟は決まってるんだな」

律「こうなることはとっくに分かってたからな」

澪「よし。そうと決まればコンビニで栄養ドリンク買って帰るか!」

律「そこまでせんでいい!」

澪「いや、律が珍しく乗り気なんだから万全の状態で」

律「別に乗り気って訳じゃねーよ」

律「ただ、やっぱり嬉しかったから澪と・・・」

澪「ん?何か言った?」

律「な、なんでもない!さっさと帰るぞ!」

澪「えぇー」

・・・

律「にしてもよく出来てるな。このビーズ」

澪「そ、そうか。がんばった甲斐があったよ」

律「どれくらいかかったんだ?」

澪「私がいないときはずっと唯んちでやってたよ」

澪「目は疲れるし肩は凝るし大変だったんだぞ」

律「だなぁー」

澪「で、それどうするんだ?」

律「んー、しばらく机に飾っておくよ。カバンとかに付けてもいいけど落としたり無くしたりしたらやだし」

澪「そ、そうか」

澪「チョーカーは気に入ってくれたか?」

律「あぁ。最初はなんか違和感あったけど馴れたよ」

澪「ならよかった。似合ってるぞ」

律「お、おう」

律「にしても箱開けたとき首輪かと思って本気でビビったぞ・・・」

澪「それでもよかったんだけどな。涙を呑んでやめておいた」

律「・・・」

澪「律わんもかわいいけどやっぱり律が好きだ」

律「・・・そ、そうか」カアァ

澪「ではそろそろ夫婦の営みを・・・」ハァハァ

律「もうちょっと雰囲気をだな・・・」

澪「いいじゃないか。これでもかなり我慢してるんだぞ」

律「ったくもう」

ボフン

澪「」チュッ

澪「今夜は覚悟できてるって言ったよな?その覚悟、見させてもらうからな」チュッ

律「んっ」

律「ヤられっぱなしだと思うなよ」

澪「ふふっ。それは楽しみだ」

澪「愛してるよ、律」

律「・・・あぁ。私もだ」



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最終更新:2015年01月20日 22:28