律「ん?なんだ今の?」

唯「あれ~…しゃっくりだ~」

澪「寒いの?暖房つけようか?」

唯「うーん…でも私エアコン苦手だし…」

紬「まあしゃっくりだし、自然に治るよね?」

唯「そうそう!…ていうかもう止まったかも」

梓「そう言えば、しゃっくりって100回すると死ぬんですよね」

唯「あ、それ聞いた事ある!人間って常に死と隣り合わせなんだね~」



律「お?2回目だな」

唯「まだ止まってなかったね~」

澪「…大丈夫か唯?」

唯「大丈夫だよ~。100回なんて続くわけないじゃん」

梓「そうですよね。私も数えた事ないけど、そんなに続いた事はないです」

紬「とりあえず温かいお茶持って来るね」

唯「ほえ?」

澪「ぬるい飲み物飲むと治るって話があるからな」

紬「うん!ちょっと待っててね」

唯「ありがとうムギちゃん!」

唯「ひっく!」


律「3回目だな」

唯「あぁ…私の命もあと97回…」

澪「縁起でもない事言わないでよ…」

唯「えへへ~」

梓「それより、ムギ先輩のお茶飲んだら練習しましょうよ。最近だらけてばっかりだったし」

唯「あいあい!」

唯「ひっく!」


律「4回目」

澪「ほ、本当に大丈夫か…?」

唯「ひっく!」


律「5回目…」

唯「だ~いじょうぶだよ~。まだ95回もあるんだから!」

紬「はい、唯ちゃん。お茶どうぞ」

唯「ありがてえありがてえ!」

唯「ひっく!」


律「6回目か」

梓「ゆ、唯先輩、早くお茶飲んで治してくださいよ…。気になって仕方ないです…」

唯「あずにゃん!心配してくれてるの~?」ぎゅう

梓「そ、そういうわけじゃ…///」

唯「ひっく!」


律「7回目」

澪「おい、早くお茶飲んだほうが…」

唯「わかってるよ~。あずにゃ~ん、心配かけてごめんね~?」スリスリ

梓「も、もう…///」

唯「ひっく!」


律「8回目…早くお茶飲めって」

唯「ほいほい!…ずずず」

唯「やっぱりぬるいとあんまりおいしくないね」

紬「ごめんなさい。でもしゃっくりを治すためだから我慢してね?」

唯「うん。ありがとうムギちゃん」

澪「さ!解決したみたいだし練習しよう」

唯律「おー!」

唯「ひっく!」


律「9回目…ていうか治ってないじゃん!」

唯「あれ~?お茶は効果なしかあ」

唯「でも練習してるうちに治るよきっと!」

澪「そ、そうかな…」

梓「気がかりですけど…とりあえず練習しましょうか…」

紬「なんだか心配ね…」

唯「大丈夫だってば~。100回だよ100回!そんなに続くわけないよ」

律「…」

律「わっ!!!」

唯澪「うひゃああああああああ!!?」

澪「いきなり大声だすなっ!!」ゴツン

律「いてっ!…いや、びっくりさせて止めようかと…」

唯「も~…心臓が止まるかと思ったよ。これで死んじゃったら本末転倒だよ?」

律「ははは、そりゃそうだな」

紬「でも、これで止まったみたいね」

唯「…」

唯「おお!止まった!ありがとうりっちゃん!命の恩人だよ!!」

律「へへ…よせやいよせやい!」

梓「唯先輩も無事だった事ですし、早速練習しましょう!」

唯律紬「おおー!」

唯「ひっく!」


澪律紬梓「!!」

律「じゅ…10回目か…」

唯「まだ止まってなかったんだね~」

律「ま、まあ死ぬにはあと90回もあるしな。流石に大丈夫…だよな?」

唯「うん!ほんじゃ練習練習~!」

唯「ひっく!」


律「11回目」

梓「だ、大丈夫…大丈夫…」

澪「歌ってれば横隔膜が刺激されて治るかもな。さ、やろう」

律「お、おう…。…ワンツースリーフォー!」

ジャカジャカジャッジャジャカジャカジャカジャカ♪

唯「きみをみてると~いつもハートどきd」

唯「ひっく!」


律「…」ドンタタドンタタ

唯「揺れる思いはマシュマr」

唯「ひっく!」


澪「…」ベンベベベンベベ

唯「あーあーカーミサーマおねーg」

唯「ひっく!」

紬「…」ピロピロ

唯「ふわっふわ」

唯「ひっく!」

唯「ふわっふわ」

唯「ひっく!」

梓「…」じゃかじゃか

ジャジャッジャジャッジャーン♪

律「おい、16回だぞ」

唯「むーん…治らないねえ」

澪「ていうか全然歌えてなかったな…」

梓「これじゃ練習になりませんよ」

紬「じゃあ今日は練習よりも、唯ちゃんのしゃっくりを治す事に専念しましょう?」

律「それさんせー!」

梓「あの…澪先輩…」

澪「まあ…仕方ないよな。唯の命がかかってるんだから」

唯「あはは、そんな大袈裟な~」

唯「ひっく!」


律「17回目」

律「で、どうするんだ?温水もびっくり療法もダメだったぞ」

唯「ひっく!」

律「と言ってる間に18回目」

梓「私、息を止めると治るって聞いた事があります!」

紬「私も聞いた事あるわ」

澪「じゃあ早速試してみよう」

唯「うん!やってみるよ!」

唯「すうううううぅぅ…」

唯「ひっく!」


律「19回目」

律「おい、早く息止めろって」

唯「うん!じゃあもう一回深呼吸して…」

唯「すううううぅぅぅ…」

唯「…ん!」

澪「よし!頑張れ唯!」

紬「頑張って!」

梓「唯先輩…!」

唯「…」ぶい!

唯「…」

律「いいぞ!その調子だ!」

唯「…♪」


唯「………」


唯「……………」

唯「………………」ぐぐぐぐ

唯「~~~~~~~~~!!」

唯「ぷはっ!!」

唯「…」

唯「ひっく!」


律紬澪梓「!!」


律「20回目か…」

梓「息止めてもダメでしたね…」

唯「は~…苦しかった。死ぬかと思った…」

唯「ひっく!」


律「21回目…」

澪「他に方法はないのか?」

律「うーん…。そうだ!ゆっくり深呼吸するといいって聞いた事があるぞ」

紬「唯ちゃん、やってみて!」

唯「そーゆー苦しくないのを待ってたんだよ!よ~し」

唯「すうううううぅ…」

唯「はああああぁぁぁ…」

唯「すうううううぅ…」

唯「はああああぁぁぁ…」

唯「…」

唯「ひっく!ひっく!」


律「23回目…」

澪「これもダメか…」

梓「息を止めながら冷水を飲むといいってのも聞いた事ありますよ」

唯「え?でもさっきは温水だったよ?」

律「細かい事は気にすんな。とりあえず試してみようぜ」

紬「はい、お水をどうぞ」

唯「うん…。はぁ…また苦しいやつかぁ」

律「お前のためなんだから文句言わない!」

唯「ちぇ~…」

唯「ひっく!」


律「24回目」

律「いいからさっさと飲め!」

唯「わ、わかったよ…みんなちょっと大袈裟だよ~…」

唯「ひっく!ひっく!」

律「26回目」

唯「それでは平沢唯、いかせていただきます!」

唯「ていっ」ゴクゴクゴク

唯「ぷはー!うまい!」

澪「息吸うなって!」

梓「一気飲みもダメですよ!」

唯「ありゃ…ゴ、ゴメン…」

紬「はい、お水。もう一回頑張って」

唯「うん…ありがとうムギcy」

唯「ひっく!」

律「27回目…」ジロ…

唯「ちゃ、ちゃんとやるってば!睨まないでよりっちゃん!」

唯「ひっく!」

律「28回目だ」

唯「…」

唯「よし!飲むぞ~!水飲むぞ~!息止めて飲むぞ~!!」

唯「…」コク

唯「…」

唯「…」コク

唯「…」コク

唯「…」

澪「どうだ?」

唯「…」

唯「ひっく!ひっく!ひっく!」


律「31回目」

梓「治るどころか悪化しましたね…」

唯「ひっく!」

律「32回目」

澪「そうだ!なすびの色は?って聞かれて紫って答えるといいってお婆ちゃんが言ってたぞ!」

律「なんだそりゃ…」

澪「迷信かもしれないけどやってみよう!できるか?唯」

唯「ひっく!」

律「33回目…しゃっくりで返事するなよ…」

唯「えへへ」

律「緊張感のないヤツだな~」

梓「唯先輩、なすびの色は?」

唯「どどめ色!!!」

唯「ひっく!ひっく!ひっく!ひっく!」


律「37回目。つーか遊ぶな!」ギシギシ

唯「うぐぐぐ…ゴ、ゴメn」

唯「ひっく!ひっく!」

律「39回目…」

澪「唯、真面目にやってよ…」

梓「そうですよ。本人がそんなんじゃ治るものも治りませんよ」

紬「唯ちゃん…みんな唯ちゃんの事を心配してやってるんだから…」

唯「う…ゴメンゴメン…真面目にy」

唯「ひっく!」

唯「真面目にやるy」

唯「ひっく!ひっく!」

律「42回目」

唯「真面目にやるよ!!」

唯「ひっく!」


律「43回目…」

梓「じゃあもう一度聞きますよ。なすびの色は?」

唯「カスタ…ハーモニカ!!」

唯「ひっく!」

律「44回目っ!」ポカッ

唯「いたた…ゴメンゴメン」

梓「…なすびの色は?」

唯「……」

唯「む ら さ き !!!!」

澪律紬「おお…」

唯「…これで治ったかな?」

澪「頑張ったな唯」

唯「えへへ…みんなのおかg」

唯「ひっく!ひっく!」

律「46回目…」

澪「やっぱりダメか…」

梓「…」


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最終更新:2010年02月04日 00:25