律「始めるぞー」カッカッカッカッ
唯「」ミミレッレ#ドッ#ドッラッミソラシレミミレッレ#ドッ#ドッラッソー-
澪「」ミミレッレ#ドッ#ドッラッミソラシレミミレッレ#ドッ#ドッラッソー-
紬「」ミー#ファソラシレッミーレシラソーッミー#ファソラシレッレーー
紬「」ミー#ファソラシレッミーレシラソーッ#ファーミ#ファミ#ファソーラーー
澪「多分本当の未来なんて知りたくないとアナタは言う
曰く曖昧な世間なんて無情の愛ばかり
笑う人生にビジョンなんておよしなさいとアナタは言う
ミルクいっぱいの種を蒔いて褥に狂うばかり
切ない男と女がチョイト行きずりの雨降らし
Ah-woo浮世は舞台メケメケの世界
あれは!」
澪「って何歌わせてんだっ!」///
紬「あとちょっとでサビだったのに……」
唯「ねーりっちゃん、これって誰の何て歌?」
律「言わせようったってそうはいくか!なぁ澪?」
澪「サ、サザンオールスターズの歌だよな」
紬「なんだかんだでみんな知ってるんじゃない。ノリピーのシャブスポットだっけ澪ちゃん?」
澪「マンピーのG★スポット だろ?」
紬「」ハァハァハァハァハァハァハァハァ
澪「あっ……!」///
唯「そうそれ!思い出した!」
律「澪、なんてやらしい言葉を使ってんだ」
澪「違う!今のは……バカ律!」ベキャッ
律「うへっ……」
唯「萬田久子とピーター・ガブリエルのGreatスポット の略らしいね」
紬「唯ちゃん、今更純粋を装わないで」
唯「私のあずにゃんへの想いは純粋だよ?」
澪「ココロは梓、カラダはギー太、か」
紬「ついに私へと辿り着いた弦先は、私を弄ぶかのようにすぐには中へ入ろうとしなかった」
律「周辺から徐々に与えられる刺激。今でも充分な快楽だというのに、この先が大きな期待と微かな不安で満ちた」
澪「もう今日は練習やめて解散にしないか?」
唯「なんでベースを抱きしめながら言うの?」
律「まぁ澪がそう言うなら仕方ないな、今日は練習おわりー、かーいさーん!」
ガチャッ
澪「じゃあなみんなまた明日」
バタン
紬「は、早い……」
唯「ベースアンプに繋いでたはずだよね……いつの間に片付けたんだろ」
律「愛は光速を超えたらしい」
紬(愛は拘束を超えた!?)ハァハァ
律「じゃあなー唯ー」
紬「さようなら」
唯「うん、ばいばーい」フリフリ
唯「……あずにゃんいったいどうしちゃったんだろ」
唯「とりあえず、家に帰ったら憂に話を聞かないと」
アンッ、リッチャンダメー
唯「?何か遠くから聞こえたような……ま、いっか」
……
唯「うーいー、ただいまー……え?」
憂「」ヒックヒック
唯「どうしたの憂!?なんで泣いてるの!?」
憂「お姉ちゃぁん……私、フラれちゃったよぉ」グスン
唯「フラ……もしかして相手は……」
憂「梓ちゃん……だよ……」エグッエグッ
唯「」
唯「憂、私がちゃんと憂のそばにいるから泣かないで」ギュッ
憂「うぅっ……お姉ちゃんありがと……」
唯「たとえ憂があずにゃんに嫌われても私は憂を離さない」ギュウッ
憂「う、うん……ありが……お姉ちゃん苦し……」
唯「憂を泣かせるあずにゃんなんて嫌いだっ、憂は私が守ってあげる」ギュウゥーッ
憂「~~!」バンバン
憂「ゲホッゲホッ、あ~死んじゃうかと思った」
唯「てへへ、ごめんごめん」
憂「でも、お姉ちゃんの言葉、嬉しかったな」///
唯「ねぇ、憂……」ジーッ
憂「お、お姉ちゃん?」ドキドキ
唯「……お腹空いた」
憂「今日はハンバーグだよ!」
よくじつ!
唯「中野家なんて滅んじゃえばいいのに!」
澪「昨日と打って変わっていったいどうしたんだ?」
紬「中野家が潰れたら梓ちゃんが平沢家に来るって考えかしら」
唯「やめてよムギちゃん!私と憂の平沢家にゴキにゃんが入れるわけないでしょ!」
律「おいおい、昨日さよならしてから何があったんだよ」
唯「りっちゃんとムギちゃんこそ何してたのさ」
澪「おい律どういうことだ?」
律「な、なんもないって!ホントにマジで!唯は何を言いだすんだ!」
唯「だって昨日ムギちゃんのなまめかしい声が……」
紬「あぁ、あれなら別にりっちゃんに何かされたわけじゃなくて、一人で叫んでただけよ?」
唯「なぁんだ」
律「ほ、ほらみろ澪!私は無実だ!」
澪「何やってんだムギ……」
紬「で、唯ちゃんはいったいどうしたの?」
律「もしかして私の想いに応えてくれるのか?」
唯「あずにゃんがね、憂のことを泣かせたんだ」
澪「それはひどい」
紬「憂ちゃんかわいそう」
律「無視された私もかわいそう」
唯「憂を泣かせるなんて、姉として許せない!」
律「私のことは泣かせても平気なのか?」
紬「まだ泣いてないじゃない」
律「え……エーン、エーン」ボウヨミ
澪「うるさいっ」ボゴッ
律「エンッ……」
唯「とにかく!」
ガチャッ
梓「遅くなr」
唯「あずにゃんなんて大っ嫌い!」
紬「」
澪「」
律「」
梓「」
バタン
唯「またみんな黙っちゃった」
澪「梓はわけがわからんだろうな」
ガチャッ
和「なんかこの子が音楽室の前で固まってたんだけど」
梓「は、離してください!」
紬(梓ちゃんが後ろ手に拘束されている!)
紬(そして部室で待ち受けるは、生意気な後輩をよく思わない先輩集団!)
紬(ここから導き出される展開は……)ハァハァ
和「安心して、そうなる前に私は拘束解いて帰るから」
和「とりあえず、何があったのか話してみなさいよ」
梓「……昨日唯先輩が、私と結婚したいって叫んでました。今日唯先輩が、私が大嫌いだって叫んでました」
澪「なんてシンプルな」
唯「あずにゃん盗み聞きしてたの?」
紬「梓ちゃんがドアを開けたことに唯ちゃんが気付いてなかっただけよ」
唯「ドアを開けた って、くぱぁ?」
律「違う、ガチャッ」
梓「唯先輩、あ、あれはどういうことなんですか?」
唯「どういうと言われてもそのままだよ~、昨日までは結婚したかったけど今日は嫌い」
律「なんの説明にもなっちゃいねぇ」
梓「ま、まず結婚って話がおかしいです!私と唯先輩は女同士ですから!」
唯「あれ?澪ちゃんが同性婚も一部権利が認められてるって」
澪「わ、私だけ引き合いに出すなよ、律やムギだって同じようなこと言ったはずだぞ?」
梓「とりあえず、先輩達の会話が少し狂ったところにあることはわかりました」
梓「それで、なんで私は急に嫌われたんですか?」
唯「そうだ!あずにゃん憂を泣かせたでしょ!許さない!」
梓「え、だってあれは……女同士だし……」
唯「和ちゃん、あずにゃんのこと離さないでね!」ベシッ
梓「あいっ……」
和「目の前でビンタを見せられる側の気持ちも考えて」
唯「」バシッ
梓「いたっ……」
唯「」ビシッ
梓「うぅっ……」
唯「」ゲシッ
梓「はぁっ……」
律「み、澪ぉ……」ウズウズ
紬「澪ちゃん……」ソワソワ
澪「二人して私にビンタを求めるな」
和「ねぇ唯……」
唯「」ピシッ
梓「うんっ……」
和「ちょっと唯……」
唯「」パシッ
梓「あはっ……」
和「唯っ!」
唯「」ビクッ
梓「らめっ……」
律「最後叩いてなくね?」
唯「ど、どうしたの和ちゃん」
和「どうしたのって……見なさいよこの子、こんなに頬腫らしちゃってるじゃない」
唯「でも憂を泣かせたんだよ?当然のむいくだよ!」
澪「むくい な?」
唯「当然のむいくだよ!」
律「訂正できてないぞ」
唯「当然の仕打ちだよ!」
紬「言い換えちゃったわね」
和「そもそもなんで泣かせちゃったのよ」
澪「そういえば私達も聞いてなかったっけ」
唯「えっと……なんでだっけ……」
律「忘れるほどどうでもいいことなのか?」
紬「憂ちゃんのことになると他のことは考えられなくなるものね」
澪「いやこれも憂ちゃんのことだろう?」
唯「ねーあずにゃん、なんでだっけ?」
律「聞くんかい」
梓「憂が、好きだから付き合ってほしいって告白してきて……」
紬「今更だけど三角関係だったのね、燃えるわ」
梓「女の子同士でそれはおかしいって諭したら、泣きながら帰っちゃって……」
律「えっ?何がおかしいんだ?」
澪「ちょっと梓の言ってることがわからない」
紬「女の子同士じゃ突き合えないってことじゃないの?」
梓「そういえばみなさんもおかしいんでしたね」
紬「でも唯ちゃん、そんな理由で叩くのはさすがに八つ当たりの域よ」
澪「そうだぞ、唯だって好きでもなんでもない子から告白されたら断るだろ?」
唯「うーん、そうかなぁ……そうかも……」
律「実際私が断られてる件」
唯「りっちゃんはなんていうか……ごめんね?」
律「なんでだよぉぉぉ!」
澪「少し静かにしような?」ドゴッ
律「むふっ……」
和「とにかく!泣かせちゃったのは不可抗力みたいだし、みんな今までどおり仲良くしてあげたら?」
澪「和のセリフに矛盾があるんだが」
紬「今までどおりにすればいいのか、仲良くすればいいのか、難しいわね」
律「今までどおり表面上仲良くしたらいいんじゃないか?」
澪「なるほど、んじゃそういうことでよろしくな梓」
梓「どうしよう、すごく悲しいです」
和「じゃあみんな仲良くね、私は仕事があるからもう行くわ」
梓「あの……」
和「ん?どうしたの?」
梓「……私が何を言いたいかわかりませんか?」
和「あぁ、お礼なんていいわよ、気にしないで」
梓「いえ、後ろ手に縛った紐を解いてから行ってください」
唯「私が解いとくから和ちゃんは行っていいよー」
和「そう?じゃあお願い」ガチャッ バタン
唯「ごめんねあずにゃん」
梓「私も、憂を泣かせてごめんなさい。もっと言葉を選んでたら……」
唯「いやいやごめんね?私はやっぱりSみたい」
梓「……え?まさか」
唯「うん!解いてあげない!」
梓「蹴りますよ?」
唯「も~冗談なのに~」シュルシュル
梓「いいえあの目は本気でした」
紬「ね、ねぇ唯ちゃん、その紐解いたあとどうするの?なんなら私の腕に……」ハァハァ
律「ムギがついに梓の前で本性を出したか」
澪「まぁ今更感もあるが」
唯「あれ?おっかしーなー」シュルシュル
梓「なんかどんどん絞められてる気がするんですけど」
澪「……で、何をどうしたら亀甲縛りになるんだ?」
梓「……あのぅ、唯先輩?」クネクネ
唯「ホントに解こうとしたんだけどなぁ」
律「その言葉、果たして信じていいのやら」
梓「ゆ、唯先輩ってばー」ウネウネ
唯「はいはいどうしたの?」
梓「……またビンタしてください」///
紬「目覚めちゃったわね」
唯「あずにゃんもこっちの世界に来ちゃったんだね」バチーン
梓「あぅん……」
唯「でもビンタされるだけでいいの?」ベチーン
梓「ぅえっ……え?」
唯「ほら、こんなとこ揉んでほしいとかはないの?」ムニュモニュ
梓「あ……やぁっ……」
紬「二の腕揉んでどうするの?」
律「み、澪ぉ……私の唯が完全にとられちゃった……」
唯「私は元々りっちゃんのものじゃないもん」
澪「よしよし、私が慰めてやろう」
律「みーおーっ!」タタタッ
澪「」ガゴッ
律「ひぎっ……」
紬「りっちゃんが走ってきた勢いを活かして……痛そう」ハァハァ
唯「」パチーン
梓「くふっ……」
澪「」バゴッ
律「はふん……」
紬「……えーっと」
唯「」ペチーン
梓「あっいっ……」
澪「」ズゴッ
律「イっ……」
紬「……乗り遅れたわ」ゴソゴソ
紬「とりあえずっと」●REC
~終わり~
最終更新:2010年02月06日 01:56