私が直接手を下すわけではない…

しかし、私の命令で着々と物事は進む…

作戦の状況はBからの無線でしか聞けない

Bが外した時の作戦も考えてある…

隠れるための移動ゆえ、警備隊は逆にいない

厳戒警備体制はヘリでの監視、車内のSPの多さを考慮した所以だ

スナイパーには手厳しい状況だ

だから、用意してあるのだ

原油をたっぷり貯めたタンクローリーと花火を大量に積んだトレーラーを…





ちょっと休憩!

部下A「リーダー、食事の準備が出来ましたっ!」

澪「ん…もうこんな時間か……」

澪「豆料理なんて久しぶりだなぁ……」

―「おっーす!」

澪「」

―「私は世界一美しい豆、律豆しばってんだっ!」

澪「………」

律豆しば「ねぇ、知ってる?フジツボって人間の傷口から―」

ダンッ!プチッ…

律豆しば「ドゥギャアアアアア!!!」

部下A「どうかしましたか?リーダー」

澪「い…いや、何でもない…はぁ…はぁ……」





首都高沿い・某廃ビル

部下B「………」カチャリッ

部下B「ターゲットを発見…(狙撃範囲に)入るまで待機……」

澪『………』

部下B「?…ヘリと共に大型車も続行している…?」

澪『気にするな。集中しろ』

部下B「はっ!!」

部下B「………」

澪『………』

部下B「……入った」

ターンッ

澪『無線を切る…退散しろ…』ブツッ

首都高はカオスと化すだろう…


~~~

???

カッチャカッチャ…

「う~ここのフレーズ難しいよ~!」

ガチャッ

「あら、唯ちゃん早いのね」

「ムギちゃん!遅いよ~!」

「ウフ♪ごめんなさい。早速紅茶をいれるから待っててね」

「わ~い!」


……………………

「さぁ、どうぞ♪」

「ありがと~ムギちゃん!」ズズッ

「ウマイ!」

「ふふ♪良かった♪」

「律っちゃんと澪ちゃんとあずにゃん遅いねぇ~早く集まってお菓子食べたいなぁ~!」

「違うわよ、唯ちゃん。私たちが早く来過ぎたたのよ……」

「ほぇ…?」


~~~


病室・ICU

憂「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!」じったばった

梓「憂危ないよっ!」

医師「離れて下さい!感電しますよ!」

キュィーン…バスンッ

キュィーン…バスンッ

憂「嫌だぁ!嫌だぁ!嫌だぁぁぁぁ!お姉ちゃん!お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」

梓「憂!離れてって!危ないって!」

キュィーン…バスンッ

キュィーン…バスンッ

医師「くっ…電気マッサージの電圧を上げてくれ!」

看護師「はいっ!」

キュィーン…バスンッ



……

首都高

ヒュー…パンッパンッ…

バァンッ…

チリジリジリ…


律「くっ…何だっていうんだ…!はっ…ガソリン!?」スクッ…

律「早く…ここから出ないと………これも…澪の仕業か…くっ…」よろっ…

律「まさか、最後は狙撃と見せかけて事故とはな…本当に私を殺そうとしやがる…ふっ…澪にしては念を入れ過ぎじゃねぇのか?」よろっ…

―「生存者がいるぞ!大丈夫ですか!」


はは…どうやら私は神様から寵愛されているようだな…

唯やムギはどうなんだろうな…



……

キャスター『ニュース速報です。首都高速埼玉新都心線でタンクローリーとトレーラーが衝突する事故があり、一部通行止めとなっております』

澪「………」

部下A「………」

記者『現場では激しい火災とトレーラーに積荷であった花火の火薬で大変近づくことができません!
   乗用車1台が巻き添えをくらい、負傷者1名を近くの救急病院へ搬送…ん!!』

記者『新たな情報ですっ!!この事故で病院へ搬送された負傷者はなんと田井中総理ですっ!!
   どうやら、テロから避難しようとしたところを狙われたのだと思いますっ!!』

キャスター『現場から以上でした』





澪「何でだよ!!」ダンッ

部下A「り…リーダー…」


澪「何で総理は死んでないんだよっ!!最後の最後でしくじりおってっ!!」

部下A「お…落ち着いて下さい…今は次をどうするか考えましょう…」

澪「……ちっ」ギロッ

部下A「………」

澪「Bは…今どこにいるんだ…?」

部下A「今掃除(証拠隠滅)をしながら配備した車に乗っているかと…」

澪「あいつを干せっ!!なすりつけろっ!!失敗の原因はそいつにあるっ!!」

部下A「い…いくらなんでも酷じゃ…ないですか…?」

澪「なん…だと…?」ギリッ…

部下A「そもそも今回は失敗する可能性があったじゃないですかっ!!」

部下A「それを部下に全部押しつけるのは…リーダーとしてはあまりにもムシが良すぎますよっ!!」

澪「言いたいことは…それだけか…?」カチャリッ

部下A「なっ…!!」

澪「計画はなっ!!実行に移ったら失敗の可能性があるかないかなんてどうだっていいんだよっ!!実行に移れば後は行うだけだっ!!」

澪「物事にはなっ!!結果への対応が全て求められんだよっ!!部下の失敗を全部上司が尻拭いだぁ?お前こそムシが良すぎじゃないのかっ!!あぁ?」

澪「失敗での対応を本人に取らせないならお前に取らせるっ!!撃つぞっ!!」

部下A「じゅ…銃を…下ろして…ください…」

澪「ふぅー…こいつも干せっ!!」

部下C「はっ!」

部下A「…ま、待ってくださ…」

澪「………」

澪「……クソッ…」ギリッ





首都高沿い・救急病院

律「くっ…あぁ…病院か…」

―「おぉ…総理、目を覚まされましたか!」

律「あぁ…副総理か…」

副総理「お察し致します…あの大事故からご無事で何よりです…!」

律「………」

副総理「今、公安がテロ集団の逮捕に動いております…ついに正義の鉄槌が下されるんですよっ!!」ワクワク

律「正義の…鉄槌か…」

副総理「抵抗すれば発砲もやむを得ませんね…」

律「!?発砲…だと…?おいっ!!公安の部隊は今どこにいるんだっ!!」

副総理「東京の〇〇の〇〇ビル―」

ガタッ

副総理「!!…総理っ!どこに行かれるんですかっ!!安静にしていないと―」

律「うっせぇっー!!」バタバタバタ



もう向かうしかない


取り返しがつかなくても…


もう手遅れだとしても…


今は向かうしかない




東京・某廃ビル

カツン…カツン…

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」

この苛立ちをどうすれば良い……?

ただひたすら謝るしか能のないコイツに求めるなんて愚の骨頂だ……

では、なぜ私はコイツの所に来たんだ……?

コイツに何を私は求めているというのだ……?


澪「和……」

和「ごめんなさい、ごめんなさい…、はっ…!!」

澪「お前は何に謝っているんだ…?お前は何のために謝っているんだ…?私をどうしたいのだ…?」


和「み…澪…グスッ…わ…私は…澪に…澪に…昔の様に…昔の澪に戻って欲しいの…!」

澪「………」ギリッ

和「私は…澪を救えなかったことに謝っているの…本当に後悔しているわ…今…こんなことになって…澪がこんなに傷ついていたのに……」

和「私は…澪を本当に支えてやれなかった……私は…パートナー失格ね……」

澪「………」

和「澪…ごめんなさいね…早く気づいていれば、あなたを一人にすることがなかったのに……」

澪「………」

和「許してくれなくてもいい…私は…澪からどんなことをされたって構わない…!なぜなら……」

澪「………」








和「なぜなら…私は…澪を…心から信じているから……」ニコッ

澪「………」

何でコイツはこんなにも笑っていられるんだ……

澪「っ………」

和「! 澪……」

頬から熱いものがつたわってくる…

私は…こんな…こんなくだらない執念のために…



澪『私にできる精一杯のことをしよう』



あの時捨てた本当にくだらないものを…こんな奴を…傷つけてしまっていたのか…


私の方が…本当にくだらない…

澪「うっぐ……くっ……」ポロポロ

和「澪……」

カシャーンッ…!

『公安だ!内乱の罪でお前らを逮捕する!抵抗すれば発砲をする!無駄な抵抗は止めて投降しろ!』


「尻尾捕まれたぞ!」
「もう俺らはおしまいだ!」
「あんなリーダーに着いて行ったのが間違いだったんだ!」


数々の叫び声…

もう取り返しのつかないところまで来たのだな……

和「澪…投降しよう…」

澪「………」

和「今なら間に合うわよ…ね?取り返しのつかない前に…さぁ…」

澪「………」

和「………」

澪「……ふっ…」

澪「あぁ……そう……だな……」

和「み…澪…!!」パァ-

私の負けだ……

まったく……和には……かなわないよなぁ……







ターンッ……


ドサッ


和「!?……澪……?」





「自分だけ投降なんてムシが良すぎるんじゃないですかねぇ?」



澪「かはっ……ぐぶっ……」

部下A「アンタはやっぱり二流なんだよっ!!人質に懐柔されるなんて二流のリーダーがやることだっ!!」

部下A「いや…それ以下だっ!!」

和「澪っ!!澪っ!!ウソでしょ……?ねぇ?澪っ!!」

部下A「悪いが、アンタを干してこっちはトンズラする…これは俺をコケにしてくれたお礼だ!」ドカッ

澪「ブグッ……カハッ…カハッ……」

部下A「あーばよっ!!ペテン師めがっ!!」カツンカツンカツン…


和「み…澪……?」

澪「はぁ…はぁ……」

目が……霞む……

和「澪…ふざけるのもいい加減にして…ウソ…だよね…?」

澪「はぁ……はぁ……」

和の声が……聞こえなくなる……

和「ねぇ!澪ってばっ!」

澪「……はぁ………はぁ…………」

まぶたが……重い……

和「澪っ!!大丈夫なら返事してよっ!!」

澪「……………」


6
最終更新:2010年02月12日 01:17