梓「先輩早く起きないかなー」

ピロリロリン


梓「あ、メール!」




From:唯先輩
件名:ごめんね
本文:今日はちょっと体調悪いから遊ぶの中止にさせてね
ごめんね





梓「…」

梓「しょうがない、よね」

梓「体調悪いんだもん。しょうがないよ」

梓「…」



………月曜日

梓(結局昨日は先輩と連絡つかなかったなぁ)

憂「梓ちゃん、おはよう」

梓「あ、憂。ねぇ、先輩体調大丈夫?」

憂「? うん、大丈夫だよ?」

梓「そっか、よかった」

憂「?」

ーーー

律「おーっす唯!」

唯「あ、りっちゃん…」

律「なんだ、元気ないな?」

唯「そかな?いつも通りだよ」

律「そうか?ならいいけどさ」

唯「…」




梓(先輩来てるかな)

ガチャ

唯「…あ…」

梓「先輩!具合はどうですか?」

唯「う、うん…平気だよぉ」

梓「よかった…またみなさん来てないですね」

唯「そだね…」

梓(…先輩、やっぱり元気ないな)

梓「のんびり待ちましょうか」

唯「わ、私トイレ行ってくるっ」

梓「わかりました、お茶の用意してますね」

唯「…」タタッ

梓「…大丈夫かなぁ」


梓「ふんふーん」カチャカチャ

梓「また先輩に夢のこと聞かれたらどうしよ…」

梓「素直にいったらどうなるかな」

唯『そんなことしたいの?もう、しょうがないなぁ…』

梓「ないないない」

唯『あずにゃんえっちぃ』

梓「…どーせえっちですよ」

唯『お腹じゃなくてどこ触られたのー?』

梓「…ありえる」


梓「…遅いなぁ」


梓「トイレ行ってみよう」


梓(ここが部室から1番近いけど…)

「ひっく…」

梓「! 先輩!?」

「! …」

梓「先輩、どうしたんですか」コンコン

唯「な、なんてもないよぅ」ズズッ

梓「泣いてますよね?なんでもないわけないじゃないですか」

唯「…」

梓「鍵、開けてください」

唯「…」


唯「部室に戻ってていいよぉ、大丈夫だから」

梓「いやです」


唯「…」

梓「先輩、どうしたんですか?なんて泣いてるんですか?」

唯「なんでもないったら…」

梓「言ってくれるまでここを動きませんからね」

唯「…」

梓「…」

………

唯「…あずにゃん?」

梓「はい?」

唯(あずにゃん、まだいる…)

………

唯「…」コンコン

梓「…」コンコン

唯(…)



梓「先輩…?」

唯「…」

梓「…なにがあったかわかりませんけど」

梓「顔を見せて欲しいです」

唯「…」

ガチャ

梓「…」ニコ

唯「あずにゃん…」

梓「どうしたんですか、先輩らしくないです」

唯「うぅー…」

梓「せ、先輩」ナデナデ

梓「とりあえず部室に戻りましょう?」

唯「…」コクッ


…部室

梓「それで、どうしたんですか?」

唯「…」

梓「話したくないならいいですけど…」

梓「お菓子食べ…」

唯「最近あずにゃんの夢ばっかり見るんだ」

梓「え…」

唯「あずにゃんはそんなことしないはずなのに」

唯「夢の中のあずにゃんは…」

梓「…」

唯「ごめんね、こんなこと言われても困るよね」

梓「…」

唯「でもね、ホントのあずにゃんは違うってわかってるんだよ」

唯「わかってるけど…」

梓(私も、先輩の夢を見るようになってからますます先輩が好きになったんだ)

梓(先輩がそんな夢ばっかり見てるなら…)

梓「…じゃあ、土曜の体調が悪かったっていうのは…」

唯「…」

梓「…よかったです、ホントに体調崩してなくて」

唯「あずにゃん…」

唯「ごべんね…」グスグス

梓「泣かないでください、先輩は悪くないです」

唯「うぅー…」ポタポタ

梓(泣いてる先輩もかわい…じゃなくて)

梓「…」ナデナデ

唯「ひっく…」


唯「はぁ…」

梓「落ち着きました?」

唯「うん」

梓「じゃあ気を取り直してお茶にしましょう?なにが食べたいですか、用意しますよ」

唯「んー…」


唯「えーっとねぇ…」

梓「?」

唯「あずにゃん…」

梓「なんですか?」

唯「あ、違うよ、呼んだんじゃなくて…」

唯「あずにゃんがいいな」

梓「…」

梓「」ボフンッ

唯「あぁっ、あずにゃん!?」


唯「食べたいんじゃなくてその、抱きつきたかったんだよ…」カァァ

梓「そ、そうですよね!私なにを考えてるんでしょう」カァァ

唯「…」ギュー

梓(幸せー…)




唯「眠りたくないな…」

梓「え?」

唯「夢、見たくないよ…」

梓「…」

唯「起きたら涙が出てるのはもうやだな…」

梓「…週末まで我慢して下さい」

唯「へ?」

梓「ちょっと考えがあるです。それまでは、我慢して下さい」

唯「…」


梓「週末までは部室でその…先輩のいうことなんでも聞きますから」

唯「…うんっ」

唯「じゃあ一緒にお菓子食べよ」

梓「いいですよ。じゃあ席に…」

唯「やだ。このままがいいの」ギュ


ここまでが※>>1



唯「あずにゃん、お土産買ってきたよ~」

梓「雪見だいふくダブル生チョコレート? 部室の暖房壊れて寒いのにアイスなんて…」

唯「も~、わかってないなぁ、あずにゃん」ピトッ

梓「!?」

唯「こうやって、一緒に食べれば、あったかいし美味しいんだよぉ。一石二鳥!」

梓「だ、だからって、あまり抱きつかないでください!」

唯「あずにゃん… そんなに、嫌い?」

梓「え… い、いえ、別に唯先輩のことが嫌いというわけじゃなくて…」

唯「雪見だいふくのことを言ったつもりなんだけど」

梓「……」

唯「ほら、あーん♪」

梓「……」ぷいっ

唯「もしかして、怒ってる?」

梓「…怒ってないです」

唯「良かったぁ。じゃあ、あーん♪」

梓「ちゃ、ちゃんと一人で食べれ…むぎゅ」

唯「あずにゃん、ほっぺたやわらかい~。あずにゃんだいふくだね。美味しいそう」

梓「な、なに言ってるんですか!///」


梓「まったくもう。二つ入ってるんだから、普通に一個ずつ食べればいいじゃないですか」

唯「え~、それじゃつまんないよ」

梓「つまんなくて良いです」

唯「あずにゃん、アイスより冷たい…」

梓「……唯先輩」

唯「なに?」

梓「こ、今回だけですからね」

唯「あずにゃん!」

梓「ちょ、いちいち抱き着かなくて良いですから!」

唯「えへへ。じゃあ、改めて~! あ~ん」

梓「はい。……ひゃ!? ちゃめひゃいれす…」

唯「アイスだから、冷たいのは当たり前だよ♪ ね、あたしにも~」

梓「…あ、あ~んして下さい」

唯「あ~ん♪」

梓「えいっ」

唯「!? ひゃふっ! (ま、まるごと一つはキツイよ!)」

梓「ふふっ。お返しです♪」



……

梓「…どうぞ。気をつけて下さいね」

唯「ありがと~。っ、あつぅ!」

梓「だから言ったじゃないですか…」

唯「アイスのあとに、あったかいお茶。やっぱり冬の楽しみって、これだよね~」

梓「コタツでみかんみたいな感じですね」

唯「そう! そうだよ、あずにゃん! さすが、わかってるね~」

梓「……(家で、先輩のゴロゴロしてる姿が簡単にイメージ出来るのは何故だろう)

唯「あずにゃんだいふくの後に、あずにゃんコタツ。ふ、ふふっ。今日はあずにゃん尽くしだね♪」

梓「変なこと言わないで下さい!」


-----

唯「ね、あずにゃん」

梓「何ですか?」

唯「昨日、あずにゃんの夢見たよ」

梓「……え?」

唯「あ、大丈夫! 前みたいに哀しい夢じゃなくて…」

唯「えへへ、ごめん、やっぱり言えないや」

梓「気になります! どんな夢だったんですか?」


唯「うん、その、ね…」

唯「あずにゃんが、はだかで、私に…」

梓「は、はだか!?」

唯「うん… それで…」

梓「それで、どうしたんですか?」

唯「き……」

梓「き?」

唯「……キットカットを食べさせてた」


梓「……それって」

唯「?」

梓「な、なんでもないです」

唯「あずにゃんは、どんな夢見たの?」

梓「わ、私ですか? 私は…」




(梓の夢)

唯「あずにゃん、私の膝、気持ちいい?」

梓「にゃん♪」

唯「そっかそっか~」ナデナデ

梓「///」

唯「あずにゃん、猫になっても可愛いね~。ずっと家に居ていいからね」

梓「にゃ~♪」

唯「あずにゃん……」

--大好きだよ。

~~~


梓「せ、先輩と遊ぶ夢です」

唯「じーっ」

梓「ほ、ほんとですよ?」

唯「そっかぁ。私たち、夢の中でも一緒だったんだね」

梓「……そうですね」

唯「なんだか嬉しいなぁ。アイスも美味しいし、緑茶も良いけど」

唯「私のメインディッシュは、やっぱり、あずにゃんだよ」ギュッ


梓「はぅ、ちょっ、先輩……」

唯「あったかい。幸せ…」

梓「私も…」

唯「ん?」

梓「な、なんでもないですっ」キリッ

梓(幸せ~)



律「どうしたもんかねぇ…」

澪「今日は休部かな」

紬「(女の子同士って、やっぱり///)」


終わりです。



補足
※>>1のあとを、自分なりに繋げて完結させてみました。
酔ったせいで、お粗末ですが…ごめん。



最終更新:2010年02月23日 03:19