~ある日~
澪「律はもう進路希望って決まったの?」

律「決まったよん♪レスポール女子大学♪」

澪「え…?私と同じじゃん…」


律「えっ!?まじかよ!?でもいーじゃん!これからもヨロシクなー♪」


澪「まだ受かってないだろ!」


~そして本日合格発表~


澪「二人とも合格だな!」

律「あぁ!私達赤い糸で繋がっているんじゃないかしら?」


澪「ア・ホ…でも……よかったな//これからもよろしく!」

澪「しっかし律がよく受かったよなぁ…全然勉強してた様子なんて無いのに」

律「ばっ…!なんてことを!毎日家で勉強漬けだったわい!」

澪「へー?しっかしなんで律がレスポール女子大学選んだんだ?」

律「え?いや…その…それは…///」

澪「なに赤くなってんの?」

律「な、なんでもないって!!」

律「しかし早いとこ部屋決めなきゃだけど澪はどんな部屋が良い?」


澪「なんで私に聞く…?」
律「へ?親から何にも聞いてないの?」

澪「なにが?」

律「私達ルームメイトになるんだよ♪」

澪「はぁ!?」

律「私の親と澪の親が話し合って決めたんだよ♪そのほうがお金かかんないからってさ!ほんとになにも聞いてないのか~?」


澪「き、聞いてないよ!第一私達の意見はどうなる?」

律「私は別に良いよん♪」

澪「律が良くても……!」

律「へ………………?」

澪「あ………………」

律「嫌………なんだね?」(ウルッ)

澪「い、いや…そうじゃなくて…」


律「……」


澪「り、律…ゴメン…そうじゃなくてさ…あの…」


律「ゴメン…帰るな……………合格…おめでとう…」(トボトボ)


澪「り、律!」


澪「律……」


~その夜~
澪「律に謝らなきゃな…メールしてみよ」

澪「『今日はゴメン!急だったから慌てちゃって…考えてみたら私もワクワクしてきてるんだ!だから機嫌治してくれ!お願い!』っと………送信!」




(ウーウーウー…)


澪「今日はいやにサイレンがうるさいな」

ピロリロリ-ン♪

澪「あっ!メールだ…」

澪「っとおもったら電話?律からだ…」(ドキドキ)

澪「ちゃんと謝らなきゃ!」(ポチ)


澪「もしもし律!今日はゴメ…」

律母「澪ちゃんっ!!!!」

澪「は…………?」

澪「おばさん…?どうして…?」

律母「律が!律が帰り道に事故にあって!」

澪「そ、そんな…律は…?律は大丈夫何ですか!?」

律母「頭を強く打って今緊急手術中なの!澪ちゃん来てあげてお願い!」


澪「もちろん行きます!どこですか?」


律母「リッケンバッカー病院よ!」



~病院~

律父「あぁ…律…助かってくれ…」

律母「ううぅ…お願いします…」

澪「ハァッハァッ…ゼェゼェ…おじさん!おばさん!」


律父母「澪ちゃん!」

澪「律は!律はどうなんですか?」



律父「ICUで治療を受けてるんだ…まだ何とも…」


澪「り…律がICU?そんな馬鹿な…そんな…そんな…私別れ際あんなに酷いことを…」

澪「おい!律!早く戻ってこい!あやまらなきゃいけないんだ!頼むから帰ってこい」(バンバン)


律父「澪ちゃん落ち着いて!律はきっと帰ってくる!」

澪「うぅぅぅ…律ぅ…ゴメンね…」


律父「なにがあったか知らんが律は怒ってなんてないはずだ…」

律父「律はねぇ、もし同じ大学に澪ちゃんと二人で合格できたら家賃節約のために一緒に暮らしなさいって私達が言ったときから毎日楽しそうだったよ」


律母「律は家で澪ちゃんと話したこと、澪ちゃんと行ったところ、澪ちゃんと見たものの話しばっかりするのよ。澪ちゃんのこと大好きなのよ」

律父「律はなにがあっても澪ちゃんを恨んだり嫌ったりすることはないよ安心しなさい。今は律が戻ってくるのを信じよう」


澪「おじさん…おばさん…そして律…ありがとうございます…」

律父「もう手術が終わって4時間たつのか…」

(ガチャリ)

律父母澪「!!」

医者「田井中さん?」

律父「せ、先生律は!?」

医者「只今処置を終えた所です…安心してください、まだ意識は戻っていませんがもう峠は越え容態は安定しています」

律母「よ…よかった…本当によかった…」


澪「律ぅ…律ぅ…ぐすっ…よかった…よかったぁ…」

律父「ありがとうございます先生!何とお礼を言えば良いのか(ホロリ)」

医者「医師としての仕事をしたまでです(ニコッ)しかしお父さん…肝に命じておいてほしいことが…」


律父「なんでしょうか…?」

医師「娘さんは事故の際頭部を強打しており、記憶に障害が出る可能性が…」


律「記憶喪失…ですか?」

先生「ええ…本人の意識が戻らないかぎりわからないのですが…そうなる可能性があるということだけ覚えておいて下さい」

先生「娘さんを今から一般病棟に移しますのでご同行願えますか?」


律父「ええ。澪ちゃん…今日はもう遅いから帰りなさい…大丈夫…律はきっと元気に目を冷ますさ!」


律母「命を取り留めただけでも奇跡だわ、きっと澪ちゃんが来てくれたからよ」

澪「おじさん…おばさん…グスン…ありがとう…ございます…」

律父「さぁ…あとは任せなさい…またなにかあれば連絡するよ」


澪「はい、律また明日来るからな…それじゃあおやすみなさい」

澪「(私は毎日病院に通った勿論バンドのメンバーと共に)」


澪「(そしてあの日から5日たった帰りのホームルーム)」

(ドタァン)

さわこ「澪ちゃん!!!」
澪「ど、どうしたんですか急に…?まだ部活の時間じゃ…」


さわこ「りっちゃんが目を覚ましたわ!!」


澪「え?」


さわこ「そ・れ・に!記憶障害も見られないみたいなの!」


澪「ほほ本当ですか!?早く行かなきゃ早く早く早く!」


さわこ「ホームルームなんかすっぽかしなさい行くわよ!」



~さわこ車内~

唯「りっちゃん目を覚ましたんだね!よかったよ!ホントによかったよ!」


紬「ええ♪早く会いたい♪」

梓「律先輩元気だと良いな」


澪「…(もう少しもう少しで律に会える!)」(ドキドキ)

さわこ「さあ着いたわ!あんたたち先行きなさい!私は車停めてくるから!」


一同「うおぉぉぉ!」(ズダダダダ…)




~病室~
(ガチャリ)
唯紬「りっちゃん!」

梓「先輩!」


澪「律……律ぅ!」

律「心配かけました…テヘヘ」

律父「皆よく来てくれたね」

紬「あれ?りっちゃん髪型…」

律「ムギ最初に気付いたなぁ?頭の手術で毛剃られちゃってさ…だからウィッグだよん♪似合う?」

唯「似合う似合う~」

梓「なんだか唯先輩みたいですね」


律「梓もそう思うか?私も唯みたいだって思ってたんだよ~あっははは」

(バターン)

一同「!!」

さわこ「りっちゃん!!」
律「ビックリした!さわちゃんか~怪我人脅かさないで下さいよ~♪」


さわこ「よかったわずいぶん元気そうで…皆心配してたのよ!」


律「へへ…ゴメンな~」

澪「律…傷口痛くないか?大丈夫?」


律「あー大丈夫!大丈夫!えーっと………………あれ?」


澪「どうしたの?」


律「……………………誰だっけ?」


一同「!!!!!!」


澪「り、律?」(フルフル)


2
最終更新:2010年01月02日 20:50