ポケモンセンター

ピンピンピロリン♪

唯「今回はみんな頑張ったね~」

梓「全滅寸前でしたからね・・・」

律「さてと・・・これからのことなんだけど」

唯「うん・・・」

律「実はさ・・・澪に元気のかけらを貰う時にこの紙を一緒に渡されたんだ」

梓「・・・これは?」

唯「・・・地図?」

律「いろいろ書きこまれてて良くわからないんだけど・・・これはロケット団の配置を表す作戦地図みたいな物みたいだ」

唯「ふむふむ」

律「これによると、シオンタウンとヤマブキシティにロケット団が集まってるらしい」

梓「この数字が人数を表すとしたら、ヤマブキにいるのはかなりの数ですね」

唯「じゃあもしかして・・・」

律「ヤマブキが封鎖してるのはロケット団の仕業っぽいな」

梓「でも一つの町を封鎖しちゃうなんて・・・」

律「サカキの異様な威圧感、感じただろ?あいつならそのくらいやりかねないと思うんだ」

律「今日、はっきりとわかった。私たちがロケット団を相手にするにはまだ早すぎる
  澪1人に全滅寸前にまで追い込まれたし、ぴーたんが進化しなければ本当に全滅してた」

梓「そうですね・・・」

律「だけどもうじっくり鍛えている時間もない。もちろん訓練は必要だけど」

唯「じゃあどうするの?」

律「だからさ、ジムリーダーたちに協力を頼もう。ジムリーダーの人たちだってロケット団を良く思ってないはずだよ
  アジトの場所やこの地図を見せればきっと一緒に戦ってくれると思うんだ」

梓「いい考えですね」

唯「うん!頼もう!きっと助けてくれるよ!」

律「早速この町のジムに行こう!」

タマムシシティ ポケモンジム

唯「うわートレーナー女の子ばっかりだね!」

律「ムギがいたら喜びそうだな・・・」

エリカ「お待たせいたしました。ジムリーダーのエリカですわ。私にお話があるそうですね?」

律「はい!頼みたいことがあるんです!」

………………

エリカ「なるほど。あなた方はロケット団のアジトがこの町にあるというのですね。
    そして私に一緒に戦ってほしいと」

唯「お願いします!」

律「疑うんなら、一緒にゲームコーナーに来てください!アジトの入り口があります!」

エリカ「私、面倒くさいことはことは嫌いですの。あなた達の言っていることを信じるのは難しいですわ」

梓「そんな・・・」

エリカ「わかりましたわ。ならば私と勝負してあなた方が勝てばアジトとやらを見に行って差し上げますわ」

唯「ほんとう!?」

律「結局戦うのか・・・」

エリカ「さあ、どなたが戦ってくださいますの?」

唯「あずにゃんやってみなよ!まだジム戦したことないでしょ?」

梓「はい。じゃあ私が戦っていいですか?」

律「おう!がんばれよ!」

梓「がんばろうね?ぴーたん、あずさん」

あずさん「にゃー!」

ぴーたん「ぴー!」

エリカ「あら嫌だ。虫ポケモンがいますわ」

エリカ「はい、どうぞ」

梓「え?あのこれなんですか?」

エリカ「レインボーバッジですわ。私は草タイプ使いなので虫ポケモンと戦うのは面倒なんですわ。 面倒くさいことは嫌いですから貴女を不戦勝にいたしますわ」

梓「えええええ!」

エリカ「さあ、約束は約束。アジトとやらに案内していただけます?」

唯「あ、あずにゃんおめでとう」

律「なんなんだよこの人」



タマムシゲームコーナー

エリカ「騒がしい場所ですわね。私ゲームコーナーなんて初めてきましたわ」

唯「こっち!この階段が!アジトへの入口だよ!」

………………

ゲームコーナー地下

律「なんだこりゃあ!」

梓「さっきとは様子が全然違う・・・まるで廃墟みたい」

唯「めちゃめちゃになってるね」

エリカ「あら嫌だ」

律「あの、今はこんなにボロボロだけどさっきまではアジトだったんだ!信じて!」

梓「きっと私たちに場所がバレたから急いで撤収したんです!」

エリカ「信じますわ」

唯「え?信じてくれるの?」

エリカ「たくさんの毒ポケモンの匂いがいたしますわ。私は毒ポケモンと戦うのも嫌いですからわかりますの。 ロケット団はよく毒ポケモンを使いますから、本当にここにはロケット団がいたんだと思いますわ」

律「ありがとう!」

エリカ「どういたしまして。面倒ですが私も協力いたしますわ」

唯「ジムリーダーが仲間になれば百人力だね!」

律「これでサカキに対抗できるかもな!」

エリカ「・・・あの今なんと?サカキとおっしゃいませんでした?」

律「ああ、ロケット団のボスの名前だよ」

エリカ「あら嫌だ」

唯「サカキを知ってるの?」

エリカ「知ってるといいますか・・・サカキさんはカントージムリーダーの一人ですわ」

律「サカキが・・・!」

梓「ジムリーダー・・・」

エリカ「これは思ったより面倒くさい事態になってきましたわね」

唯「ジムリーダーが悪いことしていいんですか?」

エリカ「もちろん駄目ですわ。ジムリーダーは自分の職務をしっかりと全うできる高潔な人物しかなってはいけませんの。」

律「じゃあさ、この事実をばらせばいいんじゃないかな?」

エリカ「ジムリーダーを選出しているセキエイ高原に私が抗議してもいいですわ。、
ですがおそらくリーダー歴が浅い私が言っても証拠がないから聞いてくれないと思いますわ。」

唯「リーダー歴が長い人に頼めば?」

律「そうか!それに良く考えたらエリカが他のリーダーに連絡してくれれば私らがジムに行かなくても協力を頼めるじゃん!」

エリカ「申し訳ないですがそれはできませんわ」


唯「どうして?」

エリカ「私、お恥ずかしいですが他のリーダーの方たちと交友関係がありませんの」

律「そうなの?他のリーダーとは会ったりしないの?」

エリカ「リーダーが正式に集まるのは新リーダーの就任式だけですわ。
それとたまにジムコン、ジムリーダーコンパがあるのですが私、男性が苦手ですので一回も参加していませんの それに飲み会のノリというものがよくわかりませんわ」

梓「じゃあ連絡先がわかる人はいないんですか?」

エリカ「はい・・・いえ、そういえばハナダジムのカスミさんと連絡先を交換したことがありましたわ」

唯「カスミちゃんと?」

エリカ「カスミさんと私はもっとも最近就任したリーダーでして、就任時期が同じだったから就任式も合同で行いましたの。 その時カスミさんが親しく話してくださって、流れで連絡先も交換しましたわ。それ以来会ったことも連絡したこともないですが・・・」

律「じゃあカスミに連絡できるな!」

エリカ「そ、それは・・・カスミさんの連絡先が変わっているかもしれませんし・・・」

唯「そんなの連絡してみなきゃわからないよ」

エリカ「ですがいきなり連絡するなんて・・・恥ずかしいですわ」

律「勇気を出して連絡しないと始まらないよ?」

エリカ「そう言われましても、どう話していいかわかりませんわ。
    私はこんな性格ですから友達もできたことありませんし・・・」

唯「私たちはもう友達だよ♪」

エリカ「え・・・?私と友達になってくださるのですか?」

唯「友達はなってあげるとかじゃないよ!私たちはもう友達なの!」

エリカ「ありがとうございます・・・とてもうれしいですわ唯さん」

唯「エリカちゃんなら大丈夫!ちゃんと話せるよ!」


エリカ「わかりました・・・私はジムに戻ってカスミさんに連絡してみますわ」

律「おー!頑張れ!」

梓「よろしくおねがいします」

エリカ「あなた達はどういたしますの?」

律「この地図が本当なら、ヤマブキとシオンにロケット団がいる。
  だからとりあえずシオンに行ってみるよ」

エリカ「そうですか・・・無理はなさらないで下さいね」

律「大丈夫。あくまで調べる程度だから」

エリカ「そうだ・・・これを渡しておきますわ」

律「これは?」

エリカ「シルフスコープと書いてあります。さっきこの廃墟に入ったときに拾いましたの。きっとロケット団の忘れものですわ。ロケット団を探るなら役に立つかもしれませんわ」

律「わかった。ありがとう」

………………

シオンタウン

ヒュー

梓「また来ちゃいましたね・・・」

律「この町の雰囲気苦手なんだよなあ」

唯「ロケット団はとこかなー?」

律「街の中では全然姿を見かけないからなあ。となると怪しいのは」

梓「あのポケモンタワーですね・・・」

ポケモンタワー内部

テクテク

唯「お墓ばっかりだあ・・・」

梓「全部ポケモンのお墓なんですよね・・・」

律「ポケモンも死ぬんだな・・・当り前か」

唯「今何回かな?」

梓「けっこう上りましたよね・・・なんか霧が濃くなってきてません?」

律「そういや・・・いかにも出そうだな・・・」

唯「怖いこと言わないでよりっちゃん・・・」

タチサレ・・・

律「ん?唯なんか言ったか?」

唯「へ?言ってないよ?」

ココカラタチサレ・・・

梓「どこからか声が聞こえるような」

おばけ「ココカラタチサレエエエエエ!!」

唯律梓「きゃあああああ!でたああああああ!」

唯「に、にげにげ、にげ」

律「ちょっと待って!シルフスコープが反応してる!」

ピー ピー

梓「なんだかわからないけど は、はやく使ってください」

律「えっと、サングラスみたいに掛ければいいのか?」

カチャ

律「あれ?・・・こいつおばけじゃない!ポケモンだ!」

律「ほら、つけてみろ」

唯「あ、ほんとだ!」

梓「貸してください。ほんとうだ・・・」

ドガース「!」

律「このポケモンがたくさんガスを噴き出してる」

梓「ガスを使って幽霊みたいなシルエットを作ってたんですね」

律「こんな高度なことトレーナーの指示がないとできないよなあ?」

唯「ってことは近くにロケット団が?」

ランス「ばれてしまいましたか」

律「出たなロケット団!」

ランス「私はロケット団アテナ隊の副隊長、ランスです。あなた方は?」

律「そんなことどうでもいい。ここに澪はいるのか答えろ」

ランス「おやおやこちらが名乗っているのにこのお嬢さんと来たら・・・
    澪隊長はここにはいらっしゃいませんよ?」

唯「どこにいるの?」

ランス「知らないし知ってても答えません。あんなボスに贔屓されてる糞女なんか知ったこっちゃありません」

梓「糞女なんてひどい!澪先輩に何か恨みでもあるんですか!」

ランス「ありますとも・・・もともと私が新設部隊の隊長になる予定だったのに、
    数か月前にふらっと現れたあの女をボスが隊長に選びやがったのです・・・!
    私があの女との勝負に負けたとはいえ、ひどい贔屓です!」

律「まあ元気出せよ。っていうか贔屓じゃなくて負けたのが原因なんじゃないの?」

ランス「黙れ!そもそも私があなた達にこんなこと話す必要ありませんでした!
    ドガース!こらしめてやりなさい!」


梓「ぴーたん」

ぴーたん「ぴー!」

ぴーたんの念力!効果は抜群だ!ドガースは倒れた

唯「あずにゃんさすが!」

ランス「ふうう・・・!落ち着け私!」

律「澪の場所知らないなら、ロケット団がここで何やってるか教えて」

ランス「ふん!もうあなた達の質問には答えません!
    あんまりしつこいとあの老人みたいに監禁しますよ!」

梓「老人?」

ランス「ポケモンタワーを悪用するなと文句を言ってきたフジとかいう老人です
    一般人のくせにうるさいからおとなしくなるまでここに監禁しているのです!
    あ!また質問に答えてしまいました」


律「一般人のおじいさんが監禁してんのか・・・ひどいやつらだな」

唯「かわいそう・・・助けてあげないと」

律「聞いちゃったからにはほっとくわけにもいかないな」

ランス「ちっ!あなた達なんかアテナ隊長にやられてしまいなさい!」ダッ

梓「あ、逃げた」

律「進むか・・・」


唯「カメ太!みずでっぽう!」

ロケット団員「ぎゃあ!」

梓「あずさん、切り裂く!」

ロケット団員「うわあ!」

律「サイクロン!つのでつく!」

ロケット団員「ひええ!」

………………

律「ふう・・・結構な数の団員に勝ったな」

梓「はい。私たちも結構強くなってきましたね」

唯「うん・・・おや?カメ太の様子が」

カメ太はカメールに進化した!

唯「おお!カメ太がさらに可愛くなった!」

律「今度はちゃんと進化できたかあ」


梓「ずいぶん登りましたね・・・そろそろ最上階でしょうか」

アテナ「ええ。その通りよ」

律「うわ誰だ!」

アテナ「ロケット団実行部隊隊長、アテナよ。あなた達の活躍は監視カメラで見させてもらったわ。
    ふふふ・・・なかなか面白そうな子達ね」

梓「とりあえずフジって人を解放してもらえます?」

アテナ「駄目よ。あのおじいさんには私たちがここにいると知られてしまったの。
    私たちの計画が終わるまで返すわけにはいかないわ。もちろんあなた達にもね」

律「だよな・・・やっぱ戦うしかないか」

アテナ「どうぞ?かかってらっしゃい」

梓「あずさんは結構弱ってるから休んでてね」

律「サイクロン!」唯「カメ太!」梓「ぴーたん!」

アテナ「行きなさい!アーボック!クサイハナ!」

………………

梓「ぴーたん!念力!」

ぴーたんの念力!効果は抜群だ!

アーボック「シャア・・!」

アテナ「アーボック!バタフリーにへびにらみ!クサイハナ!カメールにギガドレイン!」

ぴーたん「ぴー・・・!」

カメ太「ギャウ!」

律「サイクロン穴を掘る!」

効果は抜群だ!アーボックは倒れた!

アテナ「クサイハナ!」

クサイハナのギガドレイン!効果は抜群だ!サイクロンは倒れた!

律「これで1対2か・・・やっぱ強い・・」

アテナ「残るはマヒしたバタフリーと瀕死寸前のカメール・・・
    ふふふ、まあまあ楽しめたわ。クサイハナ!とどめよ!」








澪「ふわ☆ふわ、破壊光線」


ドゴオン!

アテナ「な、何事?」

唯「壁におっきな穴ができちゃった!」

律「外の景色がよく見えるな」

梓「うわ・・・意外とここ高いんですね」

アテナ「誰の仕業?」


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最終更新:2012年09月26日 22:10