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カツラ「ここだ」

ゴン太「♪♪♪」ガツガツ

唯「あ!ゴン太あ~!」

カツラ「この辺りには珍しい果物の木が多い。カビゴンはそのにおいを察知してきたんだろうな」

律「フリーザーよりも果物に反応したのか・・・大物だな。
  それにしてもカツラさん、なんでこの島に詳しいんですか?」

カツラ「最近はよく調査で来ているからな」

律「調査?」

カツラ「最近グレン島で地震が増えてきてな・・・
    一部の間じゃ数年のうちにグレン島の火山が噴火するという噂もあるんだ。
    まああくまで噂なんだが、万が一グレン島に住めなくなった時の為に島民が移住できないかとこの双子島を個人的に調査してるんだよ」

唯「えへへ、お待たせしました!行きましょう!」

律「ったく。ポケモンもトレーナーもお気楽だなあ」

………………

グレンタウン

カツラ「着いたぞ。グレン島へようこそ」

唯「(ここがムギちゃんの暮らしてた島・・・)」

カツラ「私に話があるんだったな。ジムで話を聞こう」


グレンタウン ポケモンジム

カツラ「さて・・・それで話というのは?」

律「信じられないかもしれませんが・・・正直に話します」

唯「私たち、ムギちゃん、琴吹紬ちゃんが探していた友達なんです!」

カツラ「!!!」

………………

律「これが私たちの今の状況です・・・」

カツラ「そうか・・・フジ博士は元気みたいだな。よかった」

唯「あの・・・信じてもらえますか?」

カツラ「信じるさ・・・唯と律。紬が言っていた友達の名前のなかにあったよ
    それに、違う世界から来たという方が記憶喪失よりしっくりくる・・・
    言いにくいが彼女の雰囲気はそんな感じだった」

唯「あ、ありがとうございます!」

律「あの、やっぱり今どこにいるかはわからないですか?」

カツラ「ああ。すまんな・・・だが」

唯「?」

カツラ「・・・いや、何でもない。忘れてくれ」

カツラ「それとロケット団の件だが、もちろん私も協力するよ」

律「本当ですか!ありがとうございます!」

唯「ここまで来たかいがあったね!」

律「そうだな!ジムリーダーの協力者がまた一人・・・あれ?」

唯「どうしたの?」

律「私たちの目的の一つはジムリーダーに協力を頼むことだったけど」

唯「うん」

律「セキチキクジム行くの忘れてた・・・・」

………………

タマムシシティ ポケモンジム

梓「はあ、はあ・・・」

エリカ「疲れてますわね。そろそろ休憩にいたしましょう。戻りなさい、ウツボット、ラフレシア」

梓「はあ・・・はい、すいません。戻って、あずさん、ぴーたん」

エリカ「とても素晴らしいですわ梓さん。ニャースもバタフリーもあなたのことを信頼しています。 きっとあなたはとても強いトレーナーになれますわ・・・やはりあの時あなたが秘める可能性を感じて不戦勝にしたことは間違いじゃなかったみたいですわね」

梓「本当ですか・・・?」

エリカ「あら嫌だ」

梓「どうしました?」


エリカ「ジムの外に男の気配を感じますわ」

梓「まさか・・・ロケット団?」

エリカ「いえ、たぶんただの変態さんですわ」

梓「へ、変態!?」

エリカ「このジムのトレーナーは女の方ばかりですから、たまにジムを覗きにくる変態さんが現れるんですの」

梓「こ、こわいですね・・・」

エリカ「大丈夫です。こういう時の為に外に私のポケモン、モンジャラが隠れてますわ。
    怪しい男を見つけたら縛るように言ってありますの。・・・そろそろですわね」






タケシ「ぎゃあああああああああ!」

エリカ「ほら、かかりましたわ」


タケシ「な、なんだこのモンジャラは!いきなりからまれちまった!」

エリカ「こんにちは変態さん。今警察を呼ぶので少々お待ちくださいまし」

タケシ「ま、まま待ってくれエリカさん!俺だよ!」

エリカ「わたくし殿方のお知り合いはいませんの。あなたのことなど知りませんわ」


梓「(変態ってどんな人なんだろう。怖いけど気になる)」ソー

梓「ってタケシさんじゃないですか!?」

タケシ「あ、君は!」

エリカ「タケシ・・・聞いたことがあるような気がしますわ」

タケシ「エリカさんの就任式の時に会っただろ!俺はニビジムリーダーのタケシだよ!」

エリカ「あら嫌だ。そういえば思い出してきましたわ」

タケシ「それは良かった。早くほどいてくれ」

エリカ「それで、ジムリーダーがなぜ覗きを?」

タケシ「だから覗きじゃない!律たちに言われて協力しに来たんだ!」

梓「先輩たちに会ったんですか!?」

タケシ「ああ、12番道路でな。ジムリーダー達と協力してロケット団と戦うから手伝ってくれと」

エリカ「でしたらそう言ってくだされば良かったのに・・・」

タケシ「必死に言おうとしてただろ!」

エリカ「あら嫌だ。殿方はすぐに怒鳴るんですのね」

タケシ「ごめんなさい・・・」

カスミ「あら?タケシじゃない。こんなところで何してるの?」

ナツメ「モンジャラにからみつかれて滑稽な状態になってるわね・・・」

エリカ「あら、カスミさん、ナツメさん。いらしてくれたんですね」

カスミ「やっほー。久しぶりエリカ!それに梓も」

ナツメ「あなたには確かハナダジムで・・・」

梓「はい、少しだけ会いましたね。来てくれてどうもです」

エリカ「良く来てくださいましたわ。ジムの中でお休みください。
    あ、タケシさんも一応協力者ですわ」

ナツメ「・・・信用できるの?」

エリカ「覗きはしましたがロケット団とは関係なさそうですから、大丈夫ですわ」

タケシ「覗きじゃないっていってるだろう!」

エリカ「おかしいですわね。私のモンジャラは下心に反応して攻撃するのですが・・・」

タケシ「な!しまった!そんなの反則だろ!」

エリカ「あら嫌だ。本当に下心がありましたの?冗談でしたのに・・・」

タケシ「」

エリカ「とにかくみなさん中に入ってください、作戦会議をいたしましょう。
    どうぞこちらへ。あ、すいませんがこのジムは男子禁制ですので。
    でもジムの屋外スピーカーで会話には参加できますから安心してください」

ゾロゾロ

タケシ「・・・」

ナツメ「ロケット団はヤマブキシティを完全に占領しているわ。東西南北のゲートは封鎖、
    街の至る所にロケット団がいて住人は監視されてる」

エリカ「梓さんのお話だと、ロケット団の本部はヤマブキに置かれて兵力を集結させてるらしいですわ。 それにジムリーダーの動きも察知しているみたいですの」

梓「はい。それに、リーグ本部にコネがあると言っていました」

カスミ「やっぱり!道理で本部がまったく動かないと思ったわ。
    ヤマブキの占領くらいすぐに気づくのに・・・」

タケシ「リーグ本部が動かないとなると四天王への協力要請は難しいな・・・
    彼らがいれば・・・」←スピーカー

梓「四天王?」


カスミ「四天王っていうのは、ポケモンリーグ本部に選出された四人の強いトレーナーたちのことよ。 リーグ期間中にこの四人を倒し、現在のチャンピオンを倒せばポケモンチャンピオンになることができるわ」

エリカ「ですが、四天王の個人情報は非公開で、リーグ期間以外は各々の暮らしにもどりますので、リーグ本部に頼まないと連絡することは不可能なんですわ」

梓「そうなんですか・・・」

ナツメ「本部が腐ってるんなら四天王も信用できないけどね・・・」

タケシ「ところで、集まるリーダーはこれだけなのか?他のリーダーたちは?」

エリカ「他のリーダーの方は信用できないので、連絡していませんわ」

タケシ「カツラさんはいい人だと思うぞ」

エリカ「ご存じなのですか?」

タケシ「俺は博物館の頼みでたまにグレン島のポケモン研究所に行くからな。カツラさんは研究所も手伝ってるみたいで何回か会ったことがあるんだ」


カスミ「連絡できる?」

タケシ「連絡先はおれのジムじゃないとわからん」

エリカ「使えませんわね」

タケシ「ごめんなさい」

梓「あ、でもどちらにしろ先輩達が会いますから」

エリカ「あら、そうでしたわね。唯さん達にまかせましょう」

梓「(唯先輩、律先輩・・・今頃どうしてるかなあ)」

………………

グレンタウン

カツラ「セキチクジムのキョウは少々変人だがいいやつだ。
    私から連絡しておこう」

律「すいません。いといろと」

カツラ「いいんだよ。私はこれからタマムシに向かう準備をするとしよう」

唯「私たちは・・・ムギちゃんが住んでたポケモン屋敷を見に行きたいです!」

律「あと研究所に用もあったな」

カツラ「ポケモン屋敷か。あそこはもはや完全な廃屋で少し危険だが・・・まあ君たちなら大丈夫だろう気をつけろよ」

………………

グレンタウン ポケモン屋敷

律「ここでムギは暮らしてたのか・・・」

唯「なんかちょっとだけムギちゃんに近づけた気がするね」

律「そうだな・・・あ、唯ピアノがあるぞ」

唯「ホントだ!ボロボロだけど・・・」

律「もしかしたらムギがこれを弾いてたかもしれないな」

唯「きっとそうだよ!触ってみよ」

ボロロン♪ ボロン♪

律「やっぱ音も酷いな・・・」

唯「あ、りっちゃん。楽譜がまだ置いてあるよ」

律「当然だけど楽譜もボロボロか・・・どれどれ・・・!これって!」

唯「え・・・なに?」

律「この曲・・・ふわふわ時間だよ」

唯「ええ!じゃあやっぱり!」

律「ムギが書いたんだな・・・やっぱりムギはこの屋敷でこのピアノを弾いてたんだ」

唯「ムギちゃん・・・」

律「何もないと思ったけど、来て良かった・・・」

唯「そうだね・・・」

………………

タマムシジム

カスミ「それにしても、ロケット団はなぜヤマブキシティを占拠したのかしら・・・」

ナツメ「ヤマブキシティには、大企業シルフカンパニーをはじめとして、カントー中で流通する製品を作っている会社が多数あるわ。金儲けが第一目標のロケット団にとってはこの上ない町なんだと思う」

エリカ「たしかにそうですけど、それだけではない気もしますわ・・・お金のある所に行って奪うだけでは、ただの強盗と同じですもの」

トレーナー「失礼します、カスミさん!ハナダジムから緊急通信が来てます!」

カスミ「どうしたの!?」

トレーナー「こちらでお話しください」

カスミ「もしもし、私よ!」

海パン野郎『カスミさんですか!今、ハナダシティを大量のロケット団員が通過していったんです!』

カスミ「な・・・!」

海パン野郎『止めるべきだとは思ったんですが・・・団員の人数が多くて・・・
      カスミさん抜きの我々ジムトレーナーではとても手出しできませんでした!』

ナツメ「まさか、ロケット団が私たちの動きを知りながら妨害してこなかったのは・・・ハナダから遠ざけるため・・・?」

カスミ「通過って、どこに!?」

海パン野郎『24番道路、岬の小屋方面です!』

一同「!!!」

タケシ「岬の小屋・・・まさか」

エリカ「そういうことでしたの・・・」

ナツメ「やられたわ・・・」

梓「え?どういうことです?」

カスミ「岬の小屋のマサキって知ってる?」

梓「はい」

カスミ「彼はポケモンマニアとして有名だけど、ポケモン転送システムの管理者でもあるの・・・」

梓「ポケモン転送システム?」

カスミ「あなた達は少数のポケモンしか持ってないから使ったことないかもしれないわね。転送システムって言うのは、ポケモンをデータ化してネット上に預け、どこのパソコンからでも取り出すことができるっていう画期的なシステムよ」

梓「ポケモンをデータ化・・・?そんなことできるんですか?」

ナツメ「マサキも参加していた開発チームはそれをやってのけたの。最初はみんな信じられなかったけど、今ではあらゆる地方のほとんどのポケモントレーナーが使っているわ。
ポケモン界では、モンスターボールに並ぶ最大の発明として評価されているの」

カスミ「マサキはそのシステムの、カントー地方での管理責任者をやっている」

梓「じゃあ、その人の所にロケット団が向かったというのは・・・」

カスミ「ええ、ロケット団にポケモン転送システムを奪われれば、
    カントー全域のトレーナーのポケモンが彼らに支配される・・・」

梓「そ、そんな!止める方法はないんですか?」

ナツメ「転送システムのサーバーはヤマブキの企業が提供してる・・・
    マサキの家とヤマブキ以外から転送システムをいじることはできない」

タケシ「奴らの狙いはこれだったのか・・・」

エリカ「カントーの人口の半分近くは転送システムにポケモンを預けていると思いますわ」

カスミ「転送システムを直接いじれば・・・データを消去することもできるはず」

梓「で、データを消去ってまさか・・・」

カスミ「ポケモンを消去してしまうってことね。自分のポケモンを消すと脅されれば、
    多くの人がロケット団に逆らえなくなるわ」

タケシ「ロケット団は本気でカントーを支配する気か・・・!」


ナツメ「こうなってしまったら、私たちも急いで動くしかないわね」

カスミ「ええ、手数は少ないけど・・・ヤマブキに攻め込みましょう」

ナツメ「今言ったとおり転送システムのサーバーはヤマブキの企業、シルフカンパニーが提供してる。シルフカンパニーからロケット団を退けて転送システムを守るのが最終目的よ。
そこを落とせばロケット団もヤマブキから去らざるを得ないはず」

梓「先輩達が帰ってきてないのに・・・」

エリカ「梓さん、このような状況になってしまっては仕方ありませんわ。
    この戦いはかなり厳しいものになるとおもいます。梓さんはどうされますの?
    ここで待っていてもいいんですわよ?」

梓「いえ、私も戦います!先輩たちの分も!」

エリカ「そうですか。では一緒に頑張りましょう」

梓「はい!(唯先輩、律先輩・・・早く戻ってきてください・・・)」


タケシ「どうやって攻め込む?一番近い西ゲートから一気に行くか?」

ナツメ「いや・・・皆が固まってしまっては最悪全滅もあり得る。 
リスクを分散した方がいいわ。私たち四人のリーダーで東西南北のゲートを同時に攻めましょう」

カスミ「西と東のゲートにはすぐ行けるけど、北と南のゲートに行くには時間がかかるんじゃ?」

タケシ「いい考えがある。東西と南北の地下通路が交差する部分で穴を掘れば、
    東西地下通路から南北地下通路に入ることができる。さすがに直接掘ってヤマブキ
    に侵入するには地盤が厚くて無理だが、これなら南北のゲートにすぐ行ける」

カスミ「いいわね。なら私はハナダ方面の北ゲートを攻めるわ!」

タケシ「穴を掘るには俺のポケモンがいるからな。俺は南ゲートを攻めよう」

エリカ「でしたら私は西ゲートを」

ナツメ「いいの?私たちの場所がばれているとしたら西ゲートは敵が一番強力かもしれないのよ。一人では・・・」

エリカ「あら嫌だ。一人ではありませんわ。・・・一緒に戦ってくださるんでしたわね?」

梓「は、はい!」

ナツメ「・・・わかった。私は東ゲートね」

梓「みなさん・・・気を付けてください」

カスミ「大丈夫。私に任せなさい」

タケシ「必ず突破してやるさ」

ナツメ「あなた達も油断してはだめよ・・・」

梓「が、がんばります」

エリカ「梓さんの腕は私が保証いたしますわ。自信をもってください」

ナツメ「それじゃあ・・・」





「ヤマブキシティ奪還作戦、開始!」


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最終更新:2010年02月27日 05:02