梓「先輩、一緒に帰りませんか?」

律「ああいいけど」

唯「あずにゃーん私は~?」

梓「えっと…」

紬「唯ちゃん私と一緒に帰らない?」

唯「おおムギちゃん! もちろんだよ!」

澪「梓、私は家の方向一緒だし一緒に帰っていいよな?」

梓「構いません」

テクテク

律「…」

梓「…」

澪「…」

律澪(気まずい…)

澪「じゃ私家ここだから」

律「おうじゃあな」

梓「失礼します」


律「…」

梓「…」

律「今日はどうしたんだ?」

梓「はい?」

律「いやいつもなら一緒に帰ろうとか言わないじゃん?」

梓「はい…」

律「はいだけじゃわかんないぞ?」

梓「…」

律「んー?」


梓 グスン

律(えっ私が泣かした?!)

律「えっと無理に言わなくてもいいぞっ」アセアセ

梓「実は…」

律「知らない人に告白された?!」

梓「はい…でも怖くて」スン

律「そりゃまた…何で私に言ったんだ?」

梓「なんとなく頼ったらいい気がしたんですけど…」

梓「なんででしょうね」キョトン

律「地味に傷つく」

律「相手の特徴は?」

梓「年上の男の人で…えーとギターを背負ってたんですけど」

律「うんうん」

梓「ギターの話をしてみたら全くギターの知識がなくて」

律「え?」

梓「私の捨てたごみが大事とか…」

律「ええ?」

梓「いつも見てるとか言ってきて…」

律「待てそれストーカーじゃね?」

梓「そうなんですか?」

律「第3者から見たらストーカーだな」

梓「…怖くなってきました」

律「梓かわいいからなー当然っちゃ当然か」

梓「嬉しくないんですけど…」

律「うーむ…真面目に考えたらこれは相当危ないんじゃないか?」

梓「どうしたらいいですか?」

律「警察に相談してみるとか」

梓「大ごとみたいです」

律「大ごとだろ! ついてってやるから行こう!」

警察「ふむストーカー的な男が…」

梓「はい…どうしたらいいですか?」

警察「とりあえず周辺の警備を強化しますから、安心してください」

梓「ありがとうございます」

――――

律「警備してくれるだけかよ」

梓「いやいやありがたいですよ!」

律「でも日が経つにつれ警備は薄くなるんだよ」

梓「しばらく続けてもらえば大丈夫ですよ!」

律「そうかなあ…」

梓「不安になること言わないでくださいよ…」

律「あっごめん」

律「とりあえず今日は家まで送るよ」

梓「すみません」

律「いいって これも部長の務めだ!」

梓「ふふっ」

梓「あ、ここです」

律「家の中入るまでは見守っててやるぞ」

梓「ありがとうございます」ガチャ

梓「気をつけて帰ってくださいね」

律「もっちろーん じゃな」

律「ストーカーか…早く捕まっちまえ」

律「かわいい後輩を怖がらせて」

律「どんな理由があっても最低だ」

サッ

律「今何かいたような…」

律「まさかあいつがストーカーだったり?」

律「…ちょっとのぞいてみるか」

ヒョイ

律「…何もないな」

律「早く帰って風呂入ろう」

スタスタ



「…」

「…邪魔なやつ…」

「…」キヒ




よくじつ!

ガチャ

澪「おっす」

紬「オラ孫悟空~♪」

澪「?!」

梓「ムギ先輩?!」

紬「一度言ってみたかったの」

澪「そ…そうか 律と唯は?」

紬「あの2人は掃除当番よ」

澪「そうか」

ガチャ

唯「やっほう参上!」ドン

律「またせたな!」ビシッ

梓「あ、唯先輩律先輩こんにちは」モグモグ

澪「珍しく掃除頑張ったんだな」ズズ

紬「今お菓子出しますね~♪」

唯律「ティータイム始まっちゃってる!」ガーン

律「…梓」

梓「あ、その話はまたあとで…」

律「わかった」

唯「?」

澪(何やら深刻そうだな)

紬「ケンカかしら」

ギュイイイン ジャアァ~ン

律「今日はなんだかはかどったな! よし解散!」

唯「ふいー 憂のご飯楽しみだな」

澪「最近みんなよく頑張るよな」

紬(私のお茶とかお菓子がエネルギーになってたら嬉しいな)

律「みんな一緒に帰ろうぜ」

唯「大所帯になりますな~!」

律「パパが頑張るから…って何いわせんだ!」ポカ

唯「冗談なのに~」

梓「子供みたいですね」

澪「ほんとあいつは変わらないなあ」

唯「ねえねえそういえばさあ!」

律「ん?」

唯「あずにゃん昨日何でりっちゃんと一緒に帰りたがったの?」

梓「えっと…」

律「私が貸してたゲーム返しにきてたんだよ」

澪「梓ってゲームとかするんだ?」

紬「意外ね」

律「私も意外だったなー 恥ずかしかったのか?」

梓「はい…」

梓(律先輩がフォローを…)

唯「ばいばいみんなー!」

紬「私この辺に迎えがきてるの」

澪「じゃまた明日」

テクテク

律「というわけで2人になったな」

梓「はい」

律「昨日は大丈夫だったか?」

梓「まあ特に被害はなかったです」

律「…そっか」

律(余計怖がらせるだけだし誰かいたっぽいのは伝えない方がいいよな)

律「んじゃ今日も中入るまで…」

ゾク

律「?!」


律「…いや ちゃんと見守ってやるぞ!」

梓「はい ありがとうございます 失礼します」ガチャ

律「何だ今の…」

律「まさかストーカーか?」

律「…気持ち悪いな 早く帰ろう」

テクテク

ズサズサ

律(…つけられてる?)

律(よくわからんが…まいてやれ!)ダッ

――――

律「とりあえず繁華街まできたぞ」ハアハア

律「ここなら人多いし迂闊なことはできないはず」

律「割と夜遅いし補導されたらやばいな」

「…」

律「ちょっとジグザグ歩いて帰ろう」

律「にしても繁華街っていいにおいだなー」

「…」

律「なんか買って帰ろうかな」

「…」ガッ

律「?!」



※ストーカーの安価 「聡」


律「なんだお前?! 離せっ」

?「悪く思わないでね…」キヒ

律「なんか…眠く…」

律 グー

聡「姉ちゃん♪」ニヤリ

――――

梓「律先輩大丈夫かなあ」

梓「ストーカーとかいまいち実感わかないけど…」

梓「送ってもらうの悪いし明日断ろうかな」

梓「自分勝手かな…」

聡「さて姉ちゃんどうしよう」

聡「こんなところにほっといたら流石にまずいよな~」

ピーン

聡「ヨイショ」

聡「姉ちゃんあれほど酒飲んじゃダメっていったじゃないか~」ヨイショヨイショ

聡(今日の梓たん観察計画は潰れちゃったな…)

聡(帰ったら姉ちゃん縛っとこう)

聡(…にしても重たいなあ…)ゼエゼエ



田井中家!

聡「んしょっと…ベッドの上に転がして…」

聡「手縛ってやる!」フヒヒ

聡「そろそろ姉ちゃんの化粧品のストックも減ってきたなあ」

聡「いつ梓たんに告白されてもおkなようにかっこよく化粧してみてるんだけど」

聡「買いなおさないと持たないぞ」

律「…キャベツ…」グウ

聡「さて今日もこの梓たんおそろいギターと一緒に寝ますか」


よくじつ!

唯「あれーりっちゃんはー?」

紬「まだ来てないわね」

澪「どうせ寝坊とかだろ」

梓(まさか…)

唯「今日休みかな?」

澪「あいつのことだから遅刻するなら休むって言いそうだな」

紬「連絡してみようかな」ポチポチ

梓「心配ですね」ドクンドクン

唯「りっちゃん隊員に心配は無用です!」

律「んん…」

律「あれ? 私の部屋?」

律「ちょっ…腕縛られてないか?!」グッグッ

律「今…うわ9時…」


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最終更新:2010年03月05日 04:25