さわちゃん「つい…じゃないわよ!
ツーリングは団体行動なの、貴方みたいなことしてると迷惑がかかるだけなのよ?」
さわちゃん「そんなことがしたいなら、マスツーじゃ無くて独りでやってなさい」
唯「まあまあ、さわちゃん先生、りっちゃんもわるぎg」
律「唯、良いんだ。先生、本当にごめんなさい…」
さわちゃん「まぁ…反省してるなら良いわ
でもね、次にこんなことしたらツーリングは即刻中止にするから」
それからは律も大人しく法定速度を守って走っていた
すると律はウィンカーを出しながら路肩を指さした
おそらく一旦路肩に止まれと言うことなのだろう
みんなもすぐに理解して全員路肩に止まる
澪「どうしたんだ?」
律「琵琶湖!琵琶湖見てこうよ!」
さわちゃん「ん~?時間は…まだ大丈夫そうね、それじゃあ休憩がてら見に行きましょうか」
律「いぇ~~い!」
澪「なんでそんなに琵琶湖でテンション上ってるんだ?」
律「だってさ!ネッシー的な物とか居るかも知れないじゃん!」
律「湖だな…」
澪「湖だな…」
梓「湖ですね…」
唯「でっかい水たまりだ~」
紬「大きいですね~」
律「ネッシー居ないな…」
澪「そうだな…」
律「そろそろ行こうか…」
澪「うん…」
律達はなんとも微妙な顔をしている
そりゃそうだ、琵琶湖はただのデカイ湖、観光する場所では無い
律の希望通りネッシー的なものでもいたら面白いのだろうが
部員たちはまた走り出す、出発してから4時間程だろうか、やっと半分ほど進んだようだ
なぜこんなに遅れているかというと、面白そうなものを見つけてはその度に止まり
その結果は全て大した収穫もなくまた走り出す、要は無駄な事が多いと言うことだ
律「諸君!良く聞き給え、我々は大幅に予定が狂っておる」
澪「律のせいだろ…」
律「う゛っ…それは、言うな…
とにかく!遅れを取り戻すためにこれから寄り道は無しだ!」
梓「律せんぱいg
律「しゃらぁぁぁぁっぷっ!!!
律「法定速度は守るが急ぐぞ!
しゅっぱ~つ!」
そうして6人は走り出す
朝方は少し寒かったが今は日が照ってきいて走っていて気持ちが良い
第一チェックポイントはもうそろそろだろうか
そんなことを梓が考えていると律が前方のビジネスホテルを指さしている
…可もなく不可もなくといった感じの至極普通のホテルだ
律「今日泊まるホテルはここだ、予定より1時間ほど遅れてしまったが
連絡は入れて有る、問題は無いそうだ」
梓「思ってたより綺麗です、もっとボロっちいのを覚悟してました」
律「抜かりはないっ!」
適当に検索して1番最初に出てきたやつに適当に決めた癖にどの口が言うのか…
さわちゃん「とにかくチェックインするわよ、少しおしりが痛いわ」
唯「わたしも~、RSってシートが硬いんだもん」
律「私のだって硬いよ!贅沢言うんじゃない!」
唯「ぶー」
唯が漫画のキャラクターの様に頬を膨らます
さわちゃん「じゃあ、チェックイン済ませてくるわね」
さわちゃん「はい、部屋は202、203、204よ
部屋割りはどうするの?」
律「あ…部屋割りまで考えてなかったな
…じゃあアミダくじで決めよう」
……………
202 唯×梓
203 律×澪
204 紬×さわちゃん
唯「あずにゃんと一緒だ~
ねぇねぇ、一緒に寝ようよ~」
梓「い、嫌です///
独りで寝てください///」
唯「あずにゃんのケチンボ~」
律「一緒の部屋だな、澪
今日は二人で語り明かそうぜ!」
澪「やだよ、明日も早いんじゃないのか?
早く寝ないとしんどいぞ」
律「ちょっとくらい平気だって~」
紬「先生、同じ部屋ですね、よろしくお願いします」
さわちゃん「ん、よろしくね~」
各々は自分の部屋に行き荷物を置くと
自然と202号室に集まって居た
律「さて、あしたの予定だけど、9時チェックアウトだから
だいたい16時くらいまでにはひなm、白川郷につきたいと思う
向こうの宿は18時チェックインにしてるから今日みたいに遅れることはないと思う」
それから皆は他愛も無い会話を楽しんだ
夜になり、部員たちは各々の割り当てられた部屋に戻っていった
~~202号室~~
唯「ん~、あずにゃんはぁ、ちっちゃくて柔くて暖かくて可愛いね~」
梓「もう、離れてください、一緒に寝ないって居いたじゃないですか」
唯「あずにゃんは、私のこと嫌いなの…?」
梓「そんなこと無いです!なんでそんなこと聞くんですか」
唯「だってぇ…頭だてたり、抱きついたりしたらやめてって言うんだもん
やっぱり嫌なのかなぁ…」
梓「・・・zかしいからです・・・」
唯「え?」
梓「はずかしいからですっ!」
唯(萌え萌えキュン!!!)
唯「あずにゃ~~~~~ん!」ギュー
梓「もう、好きにしてください…///」
~~203号室~~
律「なぁ澪?」
澪「ん?どうした?」
律「今度さ、HONDAからCB1100Rでるじゃん?あれどう思う?」
澪「んー、私の趣味じゃないからなぁ、アレは紬が欲しがりそうじゃないか?」
律「あー、確かにクラシックな感じ好きそうだもんな、ロケットカウルもついてるし」
律「それとさ」
澪「ん?」
律「どうしたらそんなに胸が大きくなるんだ?」
澪「なっ!」
律「なぁ~、教えてくれよ~」
澪「なんもしてないよ!!」
律「じゃあなんでこんなに不公平なんだよ~」
澪「知らないっ!もう寝る!」
律「おーい澪~?澪~?」
澪「もう寝た!」
律「ちぇっ」
~~204号室~~
紬「あの、先生」
さわちゃん「どうしたの?」
紬「先生は良く、コスチューム持ってきますよね」
さわちゃん「そうねぇ、人に着せるのが面白いからね、軽音部はかわいい娘揃いだし」
紬「すごく同意します!!もっとどんどん持ってくるべきだと思います!!」
さわちゃん「貴方とは気が合いそうね、今度から協力してもらうわよ?
紬「ええ、もちろん・・」
夜は更けて行く…
律「清々しい朝だぞ~、今日は一気に白川郷まで駆け抜けるぞ!」
梓「まぁ前日の遅れはりt
律「shut up!!!!!!」
律「後半は道も空いてる予定だから早く着くはずだ」
澪「まぁ律がまた寄り道しなければ、だけどな」
律「そこ、うるさいぞー、寄り道もツーリングの醍醐味なんだよ電子の世界のお友達もさっき言ってたよ」
澪「それで遅れちゃったら元も子もないじゃないか、大誰だよ、その友達とやらは」
律「細かいことはいーの、とりあえず皆ガソリン入れたら出発だぞ~」
梓「私はまだまだ平気ですけどね、やはりオフ車が最強なんです」
唯「なんだと~、2stレプリカが最強だい」プンプン
さわちゃん「はいはい、喧嘩はしない、おいてくわよ~」
後半は律もあまり寄り道すること無く順調に進んだ
そのおかげ?で時間に余裕があるので休憩を多く取れ
前日より皆の顔に疲れが浮かばなかった
それでもやはり唐突に海の方角へ進路を変え
寒い海辺でご飯を食べるなどの全くの無意味なこともさせられていた
律「いやー、海辺で食べるご飯は美味しいなー」ガクガクブルブル
澪「無理するな、めちゃくちゃ震えてるぞ、お前」
律「…ごめん…」
律「さぁ!あとちょっとだぞ!もう一頑張りだ!」
澪「あとどれくらいなんだ?」
律「え~と、だいたい20km弱ってところか」
唯「ほんとにあとちょっとだね~」
梓「時間的にも予定どおりですね」
紬「白川郷ってどんな所なのかしら」
さわちゃん「ビールが飲みたいわぁ、居酒屋くらいは有るでしょうね」
律「着いたぞおおおおおおぉぉおお」
澪「あんまり大声だすなよ、恥ずかしい」
梓「ここが白川郷ですか本当に雛見沢村のモデルに使われてるんですね、そっくりです」
紬「まるでひぐらしの登場人物になったみたいね」
律「演技でも無いこと居うなよ、なぁ澪?」
澪「ナニモキエナイナニモキコエナイ」ガクブル
律「み~お~?なんか足音一歩分多くないか?ちょっと歩いてみろよ」
澪「やだっ!」
律「じゃあ置いてくぞ?」
澪「それも嫌だ!」
律「じゃあ歩いてくれよ、旅館に入れないじゃないか」
澪「やだっ!」
律(脅かしすぎたか…結局私がおぶって行くことになってしまった…)
律「ほら、ホテルの中入ったら絨毯敷いてるから足音聞こえないぞ」
澪「…」グスッ
律「悪かったって、そろそろ降りてくれよ、さすがに疲れた」
澪「……わかった…」
律(ふぅ…宥めるのも大変だな…)
律「今度の部屋は大部屋で皆で雑魚寝だ!
まぁ女同士だから問題ないよな?」
唯「わたしあずにゃんの横ね~~」
梓「もう、唯先輩は…ほんとに仕方ないんですから…」
律「お?梓も満更じゃなさそうだなぁ」
梓「あ、諦めただけです!」
律「ま、そういうことにしといてやるか」
梓「ホントですよ!?」
唯「照れなくていいんだよ~」ナデナデ
梓「///」
さわちゃん「さぁさぁ、じゃれ合ってるのも良いけどそろそろ晩ご飯よ」
唯「わたしがあずにゃんの横~」
律「いつにもまして梓にベッタリだな、何か有ったのか~?」
梓「なにもn
唯「あずにゃんがね~、「もう好きにしてください」って言ったんだよ~」
紬「あらあらまあまあ」ウットリ
律「梓ぁ、中々大胆な事言うなぁ~」
梓「いいい言ってないです!」
唯「言ったよ~、ぎゅってしたら「もう、好きにしてください」って」
紬「まぁ」ポー
律「はいはい、ごちそうさん、もう良いから飯食うぞ~」
梓「ちょ、ちょっt!」
唯「はい、あずにゃん、あ~ん」
梓「はむ、もう、一人で食べれます…」
唯「やっぱり、あずにゃん、私のこと…」ウルウル
梓(そんな目で見られたら…もう…)
梓「あっあの」
唯「グスッ、なあに…?」
梓「や…やっぱり…食べさせて…ください…」
唯「あずにゃん!!」パァーー
さわちゃん「熱いわねぇ~、暖房効きすぎてるんじゃない?」
律「さ~て、恒例の怖い話やろ~ぜ」
澪「ぜーーーーーーったいにやだっっ!」
律「そんな事言うなよ、とりあえずあの掛け軸めくってみようぜ、お札とか有るかも!」
澪「やめろやめろやめろ!」ボカッ!
律「ってぇ!何も本気で殴るこた無いだろ!?」
澪「もしお札とか有ったらどうするんだよ!!」
律「燃やす」
澪「そんなことしたら呪われる!」
律「じゃあどうすんだよ」
澪「他の部屋に…」
律「他の部屋にも貼って有ったら?」
澪「この旅館から出てく…」
律「そうしたら足音が…」
澪「ヒィッ!」
律(かわいいなぁ…)
唯「ねぇねぇあずにゃん」ボソボソ
梓「どうしたんですか?眠れないんですか?」
唯「あずにゃんはぁ、私のこと好き?」
梓「いきなり何言ってるんですか!」
唯「嫌い…?」
梓「嫌いなわないじゃないですか」
唯「普通…?」
梓「ど…どちらかと…いえb…」
唯「え?聞こえないよ」
梓「好きですっ!」
唯「あずにゃん」キューーン
梓「だから…抱きつかないでください…」///
よくじつ!
律「よーし、観光するぞ~」
律「まずは古手神社だ!」
律「みんなバイクに跨れ~」
梓「え?バイクで行くんですか?」
律「当たり前だろ~?バイクと一緒にじゃないと意味ないだろ?」
澪「でも、階段有ったんじゃないか?」
律「その階段だけでも一緒に写真とるんだよ!」
律「とにかく行くぞ!」
律「ここが古手神社かぁ~、ほんとにそのまんまだなぁ」
律「あ、あそこにバイク2台置いて写真とろうぜ、梨花ちゃんと沙都子みたいに!」
律「みお~、一緒に撮ろうぜ~」
澪「よいしょっと、こんな感じか?」
律「いい感じいい感じ!唯っ、シャッター押してくれ!」
唯「良いよ~、笑って~、いちたすいちは~?
澪「にっ」ニコ
律「ちゅ」ホッペニチュッ
澪「なななななにするんだよ!!!」
律「へへへ~、照れてやんの~」
律(やべぇ、澪可愛すぎる)
律「次は階段登って神社見るぞ~」
オーーー
律「ってあれ?さわちゃんは?」
梓「先生だったら良い飲み屋が有ったからいっぱいひっかけてくるって言ってました」
律「おいおい…引率でついてきたんじゃないのかよ…」
律「でもこりゃあ好都合だなぁ、おい唯!後で一っ走りしに行こうぜ!」
唯「良いねぇ~、きのうからRSちゃん走りたいよ~走りたいよ~って言ってたんだ~」
律「その前に古手神社だ!」
律「階段のぼるの競争しようぜ、最下位がトップの言う事聞く、な」
律「スタート!」
澪「あ、ずるいぞ!」
~~~~~~~~~~~~~
1位 唯 2位 律 3位 紬 4位 澪 最下位 梓
最終更新:2010年03月10日 01:21