唯「うい~あいす~」

憂「バカじゃないの!私は参考書を買いに行くから留守番してなさいよ!」

唯「うい~・・・」


数分後・・・

憂「ただいま・・・本屋閉まってたわもう」

唯「あ~あいすだ!うい~私の為に?」

憂「は?せっかく外に出かけたからついでに買ってきただけよ!
勘違いしないでよねお姉ちゃん!」

唯「うい~」ギュウッ

憂「は、離れなさいよアイス溶けるでしょ・・・もう」

唯「うい~一緒にがっこいこ」

憂「嫌よ!姉妹そろって学校なんて恥ずかしいじゃない!」

唯「なんで?」

憂「とにかく離れて歩いて!」

唯「うい~・・・」

憂「し、仕方ないわね・・・でも学校のそばまで来たら離れなさいよね!」

唯「うい~」ニコッ


唯「あ~和ちゃんだ!」

和「あっ唯に憂ちゃんおはよう」

憂「おはようございます和さん」

和「そろって登校?相変わらず仲がいいわね」

憂「勘違いしないでください。そんなベタベタした関係じゃありません。
いつまでも子供じゃないんですから」

和「ふふ・・・じゃあ私がお邪魔しても構わないわね」

唯「もちろんだよ~」

憂「和さん案外ルーズなんですね。遅刻ギリギリの時間帯なのに」

和「きついわね憂ちゃん・・・やっぱりお邪魔って事かしら?」

憂「別に」



……

憂「ねえ梓ちゃん軽音部どう?」

梓「楽しいよ。もうちょっと練習してほしいけど」

憂「やっぱりうちのお姉ちゃんのせいだよね・・・
いい加減迷惑だからやめればいいと思うんだけど」

梓「め、迷惑だなんて」

憂「だって同じギターでお姉ちゃんより遥かに上手い梓ちゃん入ったし
はっきり言って必要ないかなって」

梓「ひどいよ憂!唯先輩いっぱい練習してるの知ってるでしょ!」

憂「知ってるよ(梓ちゃんよりはね)」

梓「じゃあもうそんな事いわないで!」

憂「・・・ごめん言い過ぎた」

梓「よかった・・・憂なら唯先輩の事分かってくれると思ってたよ」

憂「うん(当たり前でしょ)」


……

憂「こんにちは見学いいですか?」コンコン

梓「憂!」

律「お~憂ちゃん歓迎するぜ」

澪「今から丁度やるところだぞ」

紬「憂ちゃん余ったお菓子で良かったらどうかしら?」

憂「ありがとうございます」

唯「わ~いうい~私の事見に来てくれたんだね~」

憂「別にお姉ちゃん見に来た訳じゃないよ」

唯「またまた~そんな~」

憂「・・・分かった正直に言うよ。
お姉ちゃんがみんなの足をどれだけ引っ張ってるか見に来たわ」

唯「あうっ・・・」

梓「憂ったら!唯先輩!憂を見返してやりましょう!」

唯「う、うん!頑張るからね憂!」

憂「・・・」

ダダッダダッジャーーンダカダカ♪

律「中々良かったな!やっぱギャラリーいる方が燃えるな」

澪「うんいい出来だった」

紬「やっぱりみんなでやるのは楽しいわ♪」

梓「唯先輩も良かったです!」

唯「えへへ・・・憂満足してくれた?」

憂「全然だよお姉ちゃん」

唯「え・・・」

憂「一番ミスが多かった・・・こんなんで何でリードギターなんて
やってるの?梓ちゃんがやるべきなんじゃない?」

唯「う、ういい~でも~」

梓「ゆ、唯先輩は一生懸命やりました!」

憂「・・・しょうがないな・・・家帰ったら私がまた教えてあげる。
ちゃんとみんなについて来れるようにならなきゃね」

唯「うい~」ギュー

紬「あらあら」

憂「ちょっとくっつかないでよ!私家事あるんだからもう帰るの!
じゃあ皆さん姉の事よろしくお願いします」

律「お、お~」

澪「やっぱしっかりしてるな憂ちゃんは」

梓「・・・」


……

唯「うい~たらいま~」

憂「おかえりお姉ちゃん遅かったね・・・晩御飯もう冷めちゃったよ」

唯「あっごめんねうい~あずにゃんがギター特訓してくれて~」

憂「梓ちゃんが?・・・ふ~ん良かったね」

唯「憂をびっくりさせようって」

憂「・・・別にいいよそんなの」

唯「食べ終わったら憂が教えてくれるんだよね?」

憂「え~梓ちゃんと居残りしてまでやったのに家でもまだやるつもり?」

唯「憂に教わってもっと上手くなりたいんだ」

憂「・・・知らないよ。今日はもう疲れたから宿題して寝る」

唯「え~うい~うい~」

憂「ふんっ」トットット



…翌日

憂「あ、和さんどうしたんですか?」

和「ご近所さんで同じ学校だしね。たまには一緒に通いたいなって」

唯「あ~和ちゃんだ!ちょっと待って!」

和「・・・まだパジャマだったわね」

憂「済みません・・・」

唯「すぐだよ~あちっ」ガン

憂「もう慌てるからだよ!お姉ちゃんのバカ」

和「正直、生徒会にも憂ちゃんみたいなしっかりした後輩欲しいわね」

憂「私には家事がありますから」

唯「生徒会って大変なの?」

和「唯の軽音部のフォローとかね」

唯「ぶう~和ちゃんいじわる」

憂「本当の事だから仕方ないよ」



……

梓「憂!おはよう!」

憂「おはよう」

梓「~♪」

憂「梓ちゃん昨日はお姉ちゃんが世話になったみたいだね」

梓「あっうん!やっぱ唯先輩はやれば出来る人だったよ」

憂「ふ~ん大変だったでしょ?」

梓「そんな事!唯先輩とセッションするの楽しいよ!」

憂「梓ちゃんがいいならいいけど」

梓「う、憂はもっと唯先輩の事信じてあげてもいいと思うな」

憂「それで何度裏切られてきた事か」

梓「憂は唯先輩の事好きじゃないの?」

憂「あ、当たり前でしょ!あんな面倒臭いの大っ嫌いよ!」

梓「・・・」

憂「だ、黙らないでよ・・・梓ちゃんがしつこいからつい・・・」


唯「う、ういい~」シクシク

憂「お姉ちゃん!なんで!?」

唯「カバン間違えてたから・・・」

憂「あっ」

梓「憂ひどい」

憂「・・・」ダッ

唯「あっうい~」

梓「ほっときましょうよ唯先輩!」

唯「うい~」ダッ

梓「・・・」

憂「なっ、何よついて来ないで!」


唯「うい~」ギュー

憂「・・・何でよ・・・私お姉ちゃんにあんな酷い事言ったのに」グス

唯「じゃあ仲直りのチュ~して」

憂「・・・バカ」チュッ

唯「えへっ憂の唇やわらか~い」

憂「調子に乗らないでよお姉ちゃん・・・
私が悪かったから仕方なくやっただけだよ」

唯「もういっか~い」ンー

憂「ちょ・・・授業始まるし!もう戻りなよ!」

物陰|梓「・・・」ジー



……

律「ほひ~マドレーヌうめぇ~」

唯「うまいねりっちゃ~ん」

澪「いつにも増してグダグダな雰囲気だな」

紬「昨日頑張りましたもんね」

梓「昨日は昨日ですよ!さあ練習しましょ!」

さわ子「ちょっと騒いだら殺すかんね」

梓「・・・」

律「穏やかじゃないなさわちゃん」

澪「まあ色々あるんだろ。そっとしておいてやろう」

唯「はいあずにゃ~んあ~んして」

梓「!・・・や、やめてください唯先輩っ!ふん!」

唯「・・・?」

紬「あらあらあら」



……

ピンポーン♪

憂「あれ誰かな?は~い」

和「憂ちゃんこんばんは~」

憂「あっ和さん。お姉ちゃんならまだですけど」

和「や、大した用事じゃないんだけど遊園地のチケット三枚もらっちゃって。
それで唯と憂ちゃん今度の日曜暇かなって」

憂「本当ですか?私は暇ですけど・・・」

和「良かった!唯がダメでも憂ちゃんだけでも付き合って欲しいわ」

憂「えっでもお姉ちゃんが行かないなら私も別に・・・」

和「そ、そうなの?しょうがないわね明日まで返事待ってるわ」タタッ

憂「・・・変な和さん」



唯「たでま」

憂「おかえりお姉ちゃん。珍しく早かったね」

唯「今日はやる気出ない日なの~」グデー

憂「ふうん・・・あっそうだ、さっき和さんが
私達と日曜に遊園地どうかって言いに来たんだけど」

唯「ほへ?ほんと!?いくいく!」

憂「急に元気になって・・・現金なお姉ちゃん」


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最終更新:2010年01月02日 21:52