紬「ええ、父の知り合いがくださったの」

律「へえー…ていうかその人なんの仕事してんだよ」

紬「うふふ…ねえりっちゃん、試しに飲んでみない?」

律「ええ?なんか胡散臭いぞ…」

紬「大丈夫よ!多分」

律「多分かい!…まあいいか、面白そうだし飲んでみるかゴクゴク」

紬(どうなるのかしら♪ワクワク)


律「まずい!もう一杯!…特に変わりないな」

紬「あら?やっぱり不良品だったのかしら…残念」

律「やっぱりってなんだよ!あと残念って!」

紬「さ、澪ちゃんたちがくるまでお菓子食べてましょ?」

律「お前なぁ…」


15分後

ガチャ

唯「遅くなってごめーん!」

澪「唯、今度から掃除するときはバケツ持たないようにな」

梓「なんで私まで付き合わされるんですか…」

唯「あはー」

紬「あらあら」

律「まったく唯は…!!」

律「……」

唯「どしたのりっちゃん?」

紬「ま、まさか…」

律「唯、お前さ…すげえかわいい、な…」

唯「ふえ?」

澪「ど、どうした律、熱でもあるのか?」

律「ああ…これは愛の病気だ…フォーリンラブ…唯いいいいいいいいいい!」ガバッ

唯「ぎゃん!」

梓「律先輩!?」

律「うおおおおおおおお!唯いいいいい!」

唯「ちょ、りっちゃ、くすぐったい!ていうかスカート脱げちゃう!」

律「私の気持ちを受け入れてくれええええええええええ!!」

澪「やめろ律!なに考えてんだ!」ポカッ

律「はっ…私としたことが、溢れる愛を抑え切れずに…大丈夫か唯?」

唯「うう…りっちゃん怖い…」


紬「…というわけなの」

澪「なんでそんな薬を…」

紬「まさか時間差だとは思わなくって…いいものが見れてよかったけど」

梓「それで律先輩、どうすれば戻るんですか?あれじゃあ練習できません…」


律「はい唯、あーん」

唯「あ、あーん…」

律「おいしいか?」

唯「う、うん…あのりっちゃん、自分で食べれるよ?」

律「いいからいいから♪恥ずかしがるなよ~う」

紬「効き目が切れるまで待つしかないわね…うふふ…」

梓「なんで嬉しそうなんですか!」

澪「…おい律!」

律「なんだよ~二人のスウィートタイムを邪魔すんなよ~」

澪「唯も困ってるだろ?薬だかなんだか知らないけど、ふざけるのもいい加減にしろ!」

律「うるさいなーもしかして妬いてんのかあ?」

澪「な…」


澪「何言って…」

律「悪いけど私と唯はラブラブなんだよ~な、唯?」

唯「うえ?え、えっと…」

澪「…もういい!ずっとそうやってろ!」

律「澪のば~か!さあ唯、あーん♪」

唯「う、うう…」

紬「ごめんね澪ちゃん、薬の効き目が切れるまでだから…」

澪「ああ、別に大丈夫だよ」

梓「澪先輩…」


唯「ねえりっちゃん、そろそろ練習を…」

律「あ、そうだ!今日唯ん家泊まっていいか?」

唯「え?でも明日も学校だし…」

律「いいだろー?アイスいっぱい持ってくからさあ」

唯「え?アイス?いいよ!」


梓「唯先輩…アイスで釣られるなんて…」

律「…というわけで私たちは初夜を迎えるので先に帰ります!」

唯「あずにゃん、しょやってなに?」

梓「あ、ええと…それはですね…その…」

澪「なあムギ、いつ効き目切れるんだ?」

紬「多分明日までには…」

律「じゃあなみんな!」

唯「アイス~」

澪「ま、待て!わ、私も泊まる!」

律「えーなんでー」

澪「おまえら二人だけにしたら唯が危ないからな…別にいいよな唯!」

唯「うんいいよー」

律「ちぇー」

紬「これじゃ3…」

梓「その先は言わないでください!」


……

唯「ただいまー憂」

憂「お姉ちゃんおかえ…」

律「憂ちゃん今日からお世話になります!お姉さんは私が幸せにします!」

澪「ごめん後でしっかり説明するから…今日は泊めてくれ」

憂「は、はぁ…」


憂「そういうことですか…まあ今日は親もいないんで大丈夫ですよ!」

澪「悪いな憂ちゃん」

律「さあ唯、アイスだぞー」

唯「わーいペロペロ」

律「か、かわいいなぁ唯…ほっぺなめ…」

澪「律!」

憂「…律さん」

律「ちぇー」


唯「じゃあ私お風呂入るねー」

律「私も一緒に入るぞ!」

澪「んなっ…」

憂「で、でもウチのお風呂狭いし…」

律「大丈夫だよ!むしろ狭いほうが…じゃない、女同士でなんか問題あるか澪?」

澪「くっ…」

唯「じゃあいこうりっちゃん!」

律「おう!」


澪「唯のヤツ、大丈夫かな…」

憂「大丈夫ですよ!…でももしなにかあったらその時は…」ザクッ!

澪「包丁持ったまま言うと怖いよ憂ちゃん…」

唯「お、お先~」

律「ああ…濃厚だった…」

澪「唯、なんかされなかったか?」

唯「うん…ちょっと見せっこしたくらい…」

憂「…なにを見せっこしたんですか?」

律「そりゃー…」

澪「さあ憂ちゃん!早くご飯にしよう!律も唯も手伝え!」

唯「もぐもぐ…おいしいねえ」

律「お前の顔見てると何でもおいしいよ♪」

憂「……」

澪(律のヤツ…いい加減にしろよ…)

律「はい唯、あーん♪」

唯「あ、あーん…」

憂「…澪さん、後でお時間いいですか?」

澪「あ、ああ…」


澪「…なあ憂ちゃん、気にするなよ?あれは薬のせいだから」

憂「わかって…ます、でも…」

澪「でも?」

憂「先輩は律先輩があんなことしてていいんですか?」

澪「そ、そりゃ唯の迷惑になるしよくはないけど」

憂「そうじゃなくて…なんていうか、好きな人がそういうことしてたら、私は耐えられないです」

澪「好きって…律はただの幼なじみだし…」

律「おーい私たちもう寝るぞーお休み!」

澪「あっちょ…」

憂「……」


唯「りっちゃん前髪下ろすとかわいいね!」

律「そ、そうか?照れるなあもう」

唯「ところでりっちゃん、なんで私たち下着姿なの?」

律「あ、暑いからな…正確にはこれから熱くなるんだ」

唯「ふーん…ねえりっちゃん、なんで私の上に乗ってるの?」

律「唯を温めてやるからだよ!」ガバッ


律「もう邪魔はいないぞ唯!二人で愛を確かめ合おう!」

唯「ちょ、ちょっとりっちゃ…」
バタン

澪「や、やめろ律!シャレにならないって!」

律「またかよ!もうほっといてくれよ!」

澪「だ、だいたい…お前は私の近くにいなきゃダメなんだよバカ!」

律「!」

律「…あれ?なんで私下着?ていうかなんで唯ん家に?」

澪「律!正気に…」

唯「りっちゃん…私…覚悟決めたよ…うぅ…」

律「私確か…ムギに変な薬もらって…」

澪「やっと薬の効き目が切れたんだな…」

律「澪!ところでさっきのは?」

澪「あ…いや別に…」

憂「澪さんどうし…きゃあああああ!?お姉ちゃん!?」

唯「あ、ういーさむいやー」

律「まったく唯、いくら夏だからって下着じゃ風邪ひくぞ?」

澪「人のふりみて我がふり直せ!」

憂「…澪さん、理性って抑えるの大変ですね…」

澪「お、落ち着け憂ちゃん!目が怖い!」



律「昨日はひどい目に合ったぜ…」

紬「そ、それで?続きは?続きはしなかったの?」

澪「するか!本気で憂ちゃんに殺されるぞ!」

唯「でもその薬ってそんなに効き目すごいんだねえ」

梓「ところで薬はどうしたんですか?」

紬「そこに…あら?空っぽ…」

唯「あんまりおいしくなかったよ!」

澪「ばっ…」

ガラガラ
和「ちょっと律!部活の書類どうしたの?」

律「あ、やべ…」

唯「和ちゃん…」

和「なによ唯、顔に何かついてる?」

唯「和ちゃ~ん!会いたかったよ~!」

和「ちょ、ちょっとどうしたのよ唯?」

澪「あちゃー…」

紬「これはこれで…いいわぁ」

梓「何を言ってるんですか!」

唯「和ちゃ~ん、ず~っと一緒~ん」

和「ちょっと唯、離してよ…ねえ澪、惚れ薬って本当なの?」

澪「ああ…半分以上飲んだからな…効き目が切れるのも時間かかると思う」

梓「唯先輩の場合、普段と変わらない気がしますけどね」

紬「ふふふー♪」

唯「ねえねえ和ちゃん、今日一緒に帰ろう?」

和「でも私、生徒会の用事があるから…」

唯「やだやだー!和ちゃんと一緒ー!」

律「まるで幼稚園児だなー」

和「わかったわよ…遅くなるけど待ってて?」

唯「うん!」

梓「まるでっていうか…完璧に幼稚園児です…」

和「はぁ…なんでこんなことに…でも、唯と帰るの久しぶりかも」

唯「あ、和ちゃーん!いこういこう!」

和「ホントに幼稚園の頃と変わんないわね…」


澪「…唯は律と違って単純に和と一緒にいたいだけみたいだな」


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最終更新:2010年03月13日 02:16