翌日
憂「おはよう梓ちゃん」
梓「へへ・・・うへへへへ・・・」ニヤニヤ
憂「どうしたの梓2号?変だけど」
梓「ちょっと憂!人に特急列車みたいに呼ばないで!」フー
憂「ごめん悪気はあったんだ」
梓「くっ・・・その顔が唯先輩に似てなかったらつねってやりたい」
憂「・・・」グニー
梓「う、憂やめて!変な顔しないで!イメージが!イメージがあ!」
憂(面白い・・・)
梓「もうすぐ夏休みでしょ?軽音部で合宿やるんだ!」
憂「それでタコみたいに悶えてたんだ」
梓「そう!合宿で唯先輩といっぱい遊んで私の虜にしてあげる!
先輩が妹離れしても寂しがらないでね!にゃははは!」
憂「ええ~・・・梓ちゃん練習はいいの?」
梓「唯先輩がいるのに遊ばなきゃ損よ!」
憂(以前のまじめな梓ちゃんはどこへ・・・)
…屋上
憂「夏休みになったらこうして会う事も出来なくなりますね」
紬「あら・・・連絡すればいつでも会えるわよ」
憂「でもお姉様は合宿もするし・・・」ギュッ
紬「わ、私だって寂しいよ憂ちゃん?」
憂「・・・あのお姉様・・・キスしていいですか?」
紬「え、それはもちろん」
憂「・・・」チュッ
紬(前みたいにほっぺだと思ったら口!?油断した!う、うう憂ちゃんたら大胆すぎ!)
憂「えへ・・・お姉さまとキスしちゃった」
紬「うふふふ(やばいやばい可愛すぎる。舌入れたい舌。
でもそれやると百合じゃないっていうか行く所まで行っちゃうみたいな)
憂「お姉様・・・大好き」ギュウ
紬「私もよ憂ちゃん(落ち着け落ち着くんだ
琴吹紬・・・
私はガチレズまでは望んでいないし、憂ちゃんだって純粋な
好意でのキスの筈・・・性的なのはダメ・・・アウツ・・・!)
憂(あ~このまま一日中お姉様とボーっとしていたい)
紬(耐えろ・・・耐えるんだ紬・・・耐えろオオオッ!)ハァハァ
……
澪「憂ちゃんこの椅子座って」
憂「突然済みません。久しぶりに皆さんの演奏が聴きたくなっちゃって」
唯「よし!みんな気合入れてやろう!」
律「お~お~唯ったら張り切っちゃって。しっかしお前らほんっと仲良いよな」
唯「仲良しだよ!だってキスだって毎日してるし!」
律澪梓「「「な、なんだってーーー!!」」」
憂「な、何言ってんのお姉ちゃん!キスなんて滅多にしてないでしょ!」
紬「まあまあまあ(私だってさっきしちゃったもん♪)」
さわ子「ムギちゃ~ん!私もムギちゃんとちゅ~したい、ちゅ~って!」
唯「今日からやれば嘘じゃないじゃん!」
憂「開き直らないでよ!も~また誤解される・・・」
梓「ずるいです!ずるいです!憂ばっかりずるい!私にも唯先輩のキス分けてくださいよ!」
澪「律・・・これは私達もそろそろ・・・」
律「何がそろそろだ!?そんなそろそろは絶対ない!」
澪「黙れ」チュプ
律「むぐっ!んーんー!」バタバタ
さわ子「ねえムギちゃああ~ん!ちゅう!ちゅうしてよおおお~!」
紬「ダ~メ!(ここは憂ちゃんだけの物だもん♪)」
律「ひどい・・・澪ひどい初めてだったのに・・・舌まで」グスグス
澪「ふぅ・・・まあバカな事やってないでそろそろ練習するか」
梓「唯先輩~!せんぱああ~い!」
澪「こら梓いい加減にしろ!ちょっとはまじめにやれ!…全く唯や律と変わらんな…」
梓「あうっ!?(いつの間にかそっちのカテゴリーに!?)」
唯「私はやる気あるもん!見ててよ憂!」
紬「うふふ私も張り切っちゃうわ!」
さわ子「寂しいの~!寂しいのよムギちゃあああ~ん~!」グスグス
憂「頑張ってください!」
…夏休み
唯「~♪」
憂「あれ?お姉ちゃんそんなおめかししてどうしたの?」
唯「あずにゃんとちょっとお買い物するんだ~!」
憂「そ、そっか・・・
(ここの所毎日だな・・・梓ちゃん本当に合宿でお姉ちゃんを虜にするとは)」
唯「憂もムギちゃんと遊ぶんでしょ~?鍵持ってくね!」
憂「うん・・・いってらっしゃい」ズキッ
…公園
紬「でね?可愛かったからこれ憂ちゃんに似合うかなって思って・・・」
憂「・・・」
紬「憂ちゃん?あの聞いてる?」
憂「あっ!ご、ごめんなさいお姉様!ボーっとしててその」
紬「いいのよ」ニコニコ
憂「・・・」
紬「あっ!あれ唯ちゃん達じゃない!?」
憂「・・・えっ?ほ、本当ですか!ど、どこに・・・」
紬「ウソよ」
憂「な、なんだ・・・びっくりさせないでくださいよ」
紬「・・・また、邪魔しに来て欲しいって思ったんじゃない?」
憂「そ、そんな!お姉様なに言って・・・」
紬「いいの・・・何となく分かっていたわ・・・いつかはこうなるって」
憂「え?」
紬「前に唯ちゃんが姉妹ゴッコをやったでしょ?憂ちゃんも一緒なのよ」
憂「!?」
紬「憂ちゃんはただ唯ちゃんの代用品に私を選んだだけ」
憂「そんな!違います!お姉様は!」
紬「分かってるって言ってるでしょ!」
憂「!!」ビクッ
紬「憂ちゃんは・・・唯ちゃんの前だとちょっと素直になれないけど
本当は唯ちゃんの事が大好き・・・でも依存してるって思われたくないから
都合のいいもう一人のお姉ちゃんが欲しかっただけなの」
憂「違いますっ・・・違いますう・・・」ボロボロ
紬「もういいの。私も飽きちゃったもの姉妹ゴッコ」
憂「お姉様!ごめんなさい!ごめんなさい!許して!」
紬「許して?冗談はやめて。憂ちゃんこれからは唯ちゃんに
もっと素直になった方がいいわ。それが憂ちゃんの為だもの」
憂「お姉様!」
紬「・・・ごめんなさい・・・帰るわね」タタッ
憂「!!」
紬(これで・・・これでいいの!偽りの仲良しゴッコはもう終わり!
初めから分かっていたじゃない・・・憂ちゃんが心の中で本当に
求めているのは唯ちゃんだって事に!…うっぅ…でもこれ…結構辛いわね…)タタタタッ
憂「お姉様ーーー!!」ダー
紬「えっ?憂ちゃん!?ちょ追いかけて来ないで!(こんな顔見られたくない!)」
憂「お姉様ーーー!!」ズサー
紬「う、憂ちゃん!!(回り込まれたーーー!!憂ちゃん早すぎ!!)」
憂「お姉様・・・お顔が・・・」
紬「見ないで!これ以上私を惨めにさせないで!」
憂「お姉様のバカ!!」
紬「!?」
憂「そりゃ・・・私お姉ちゃんの事大好きかも知れないけど
紬さんだってそれと同じくらい大好きなんだから!」
紬「・・・」
憂「お姉ちゃんと紬さんは違うもん!お姉ちゃんには紬さんみたいに甘えられない!」
紬「憂ちゃん・・・」
紬「・・・」
憂「だから紬さんが・・・お姉様がいなきゃダメなんだ!」
紬「憂ちゃん・・・うふふ・・・私も素直じゃなかったかしらね」
憂「お姉様・・・」
紬「唯ちゃんに嫉妬したのねきっと・・・恥ずかしいわ」
憂「私が悪いんです!私が勝手だから!」
紬「いいの。憂ちゃんが私の前でちょっとわがままなの実は気に入ってるのよ」
憂「お姉様・・・えへへへ・・・じゃあ手を繋いでいいですか?」
紬「うふふ・・・いいわよ♪」
お姉ちゃん!私にもお姉ちゃんと同じくらい大切な人が出来ました!
おわり
最終更新:2010年01月02日 22:46