紬「ありがとうございます!」パアア

紬父「わしもその唯という者の三味線を聞いてみたいのう」

紬「はい!」


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-----唯たちが琴吹城に行く日

律「そろそろ迎えが来るころだな」

唯「はやくムギちゃんとあずにゃんに会いたい!」

澪「なんかちょっと緊張してきた・・・・・・」

律「あ、きた・・・・て、馬がたくさん・・・・」

唯「あれに乗っていくの!?」

澪「あんなのすごい目立つじゃないか・・・・・」

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-----城への道

唯「お~~」パカパカ

律「すごいな!」パカパカ

澪「町のみんなが見ている・・・・・恥ずかしい・・・・・」

律「お、ついたみたいだな」

澪「すごい大きい・・・・・」

紬「みなさ~ん」

唯「あ!ムギちゃん!」

律「よーす!ムギ!」

紬「待ってたわ♪」


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------城内

唯「あずにゃ~ん」ダキッ

梓「わっ、急に抱きつかないでください!」

唯「あずにゃん分ほきゅ~」スリスリ

紬「あらあら、ウフフ」

律「しかっし広いな~」

澪「そうだな」

紬「みなさん、ちょっといいかしら」

律「ん?どうした?」

紬「お父様がみなさんに会いたいみたいなんだけど・・・・」

律「お父様って・・・・・・殿様が!?」

紬「そうなの」

澪「まさか殿様に直接会う日がくるなんて・・・・・・」

唯「ほえ~~」

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-------殿の間

律「・・・・・・・・」ドキドキ

澪「・・・・・・・・」ドキドキ

唯「・・・・・・・」

紬「お父様、お友達を連れてきました」

紬父「おお、そなたたちが紬の友達じゃな。話は聞いておるよ」

律「は、はい!」

澪「・・・・・・・・」ドキドキ

紬父「これからも紬と仲良くしてやってくれ。よろしくたのむぞ」

澪「は、はい!」

律「こ、こちらこそよろしくお願いします!」

紬父「ところで唯殿はどちらかな?」

唯「あ、私です」

紬父「うむ。実は紬から唯殿は三味線の腕が相当なものだと聞いてな」

唯「いえ・・・・そんな」

紬父「ひとつわしに演奏を聴かしてくれぬかのう?」

唯「はい!よろこんで!」

紬父「うむ。斎藤、三味線の用意を」

斎藤「は!」

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ベンベンベベべべン、ベベンベンベンベン、ベンベンベンベンベン

紬父「なんと・・・・!これほどまでの腕とは・・・・・褒めてつかわすぞ」

唯「ありがとうございます!」

紬父「うむ。ところで唯殿」

唯「なんでしょう?」

紬父「そなた・・・前にわしに会ったことはなかったかのう・・・」

唯「あ、・・・いいえ」

紬父「ふむ。わしの思い違いかのう」

唯「・・・・・・・・」

その後唯たちはみんなで楽器を演奏し、お茶をして、会話を弾ませて

楽しい時をすごした


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------うどん屋 夜

律「いや~今日は楽しかったな!」

澪「そうだな。久しぶりに琵琶も弾けたし」

律「しかしお城には色々な楽器があったな~」

唯「・・・・・・・・・・」

唯「(ムギちゃんのお父さんは私に会ったことがあるっていってた・・・・)」

唯「(なんかそう言われると私もあったことあるような気がする・・・・)」

律「おーい、唯」

唯「え、あ、何?」

澪「どうしたんだよ。ボーッとしちゃって」

律「体調悪いのか?」

唯「だ、大丈夫だよ」

律澪「?」

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その後も唯たちは度々城をおとずれては唯、律、澪、紬、梓の5人で

楽器を演奏したり、お茶を楽しんだりと過ごして、5人は絆を深めていった

そんな生活が続いたある日・・・・・・。

律「・・・・・・・・・」ズズ

律「で、できた・・・・・・」


律「できたぞーーー!!」

澪「なんだよ律、うるさいな」

律「できたんだよ!」

澪「なにが」

律「新しいダシだよ!」

澪「え?」

律「このダシで作ったうどんだ、食べてみてくれ」

澪「・・・・・・・・・・」ズルズル

澪「・・・・・・・・!」

律「どうだ!?」

澪「すごいおいしい・・・・・・!」

律「そうか!うまいか!」

澪「ああ、でもどうしたんだ?急に」

律「いや~、いつまでも唯に頼っていたんじゃだめだろ?お金も余裕ができて
  きたし、新しいダシを研究して、完成させたってわけだ」

澪「そうだったのか」

律「梓もダシを変えろってうるさかったしな」

澪「そういえばなんか、おかしいですって何回も言ってたからな」


雨戸「コンコン」

律「ん?来客か?」

澪「今日は定休日のはずだぞ」

律「はいは~い」

雨戸「ガラガラ」


そこには2人の女の人が立っていた


女A「こんにちは」

律「えーと、どちら様で?」

女A「私は平沢憂といいます」

女B「私は真鍋和よ」


律「(ん・・・?平沢?)」

憂「東の平沢城から参りました」

律「平沢城!?」

澪「どうしたんだ?律?」

律「ああ、なんでも平沢城からきたらしい・・・・・」

澪「平沢城!?なんで家に!?」

律「じゃ、じゃあ・・・・・・」

憂「はい。私は平沢家当主の次女です」


律「う、家になんの用で?今日店は休みなのですが・・・・・・」

憂「お姉ちゃんがこちらにいるときいたんで」

澪「お姉ちゃん?」

和「唯のことよ」

律「え?唯?」

澪「・・・・・・ん?」

澪「ということは・・・・・・」

澪「唯は平沢家当主の娘ってことじゃないのか・・・・・?」

律「ええ!?唯が!?」

律「(平沢家って言ったら東の土地を治めている一族じゃねえか。唯はそんな
  身分のやつだったのか・・・・・・)」

和「あなたたち知らなかったの?」

律「ああ。なんせ唯は記憶g・・・・・」

唯「りっちゃん、どうしたの~?」

憂「お姉ちゃん!?」

和「唯!」

憂「お姉ちゃん!」ダッ

唯「え?お姉ちゃん?」

憂「・・・・・・!」ダキッ

憂「お姉ちゃん・・・・会いたかったよ・・・・・」

唯「あの・・・・?どちらさまですか?」

憂「え?」

憂「私だよ。憂だよ・・・」

唯「え?え?」

和「どうしたの?唯」

律「私から説明しよう・・・・・・」

律は憂と和に倒れていた唯を助けたこと、そして唯は記憶を失ってることを説明した

憂「そんな・・・・お姉ちゃん・・・・」

和「まさか唯が記憶を失ってるなんて・・・・・」

唯「・・・・・・・・」

律「あの~、そちらの状況も教えてもらえないかな・・・・・?」

憂「そうですね・・・・・。私が説明します」

憂「先ほども言いましたが、お姉ちゃんは平沢家当主の娘で、私は妹です」

和「私は唯の幼馴染で、今は平沢家専属の用心棒みたいなことをやってるわ」

律「はあ・・・・・」

憂「ちょっと事情があって、お姉ちゃんが城を出て行っちゃたんです」

和「初めはお腹を空かしてすぐ帰ってくるだろうなんて思ってたのよ」

憂「でも夜になっても、次の日になってもお姉ちゃんは帰ってこなかった・・・・・」

和「なにかあったんじゃないかって唯をみんなで必死に探したわ。でもそんなに遠くに
  行くはずもないと思って、平沢家の領地内しか探さなかったの」

憂「そしてお姉ちゃんを見付けられないまま時が過ぎて行った・・・・・」

憂「そしたらある時、三味線の上手い短髪の女の子が琴吹家の領地にあるうどん屋
  にいるっていう噂を聞いて、ピンときたんです」

和「唯はもともと三味線が上手かったのよ」

律「そうだったのか・・・・・」

澪「しかし唯があの平沢家当主の娘ってのは驚きだな・・・・・・」

唯「・・・・・・・・」


憂「ねえ、おねえちゃん・・・・・なにも憶えてないの・・・・?」

唯「・・・・・・うん」

憂「そうなんだ・・・・・・」ジワッ

和「憂・・・・・・」

憂「お姉ちゃん・・・・・・せっかく会えたのに・・・・」ポロポロ

律「・・・・・・・・・・」

澪「・・・・・・・・・」

唯「(なんだろう・・・・・思いだせないんだけど、なんだか懐かしい感じがする・・・)」

唯「(・・・・・・・・)」

憂「うぅ・・・・・」ポロポロ

唯「・・・・・!」キ――ン

唯「うぅ・・・・・え・・・あ・・・」キ――ン

律「どうした!?唯!?」

唯「(あれ!?なんか・・・思いだしそう・・・・!?)」


憂「お姉ちゃん!?」

唯「・・・・・・・・」

澪「どうしたんだ?唯」

和「もしかしてなにか思いだしたの!?」

唯「ううん・・・・なにか思い出しそうなんだけど、だめだったの・・・・」

和「そう・・・・・・」

唯「でもね・・・・・なんだかとっても懐かしい感じがするの」

和「唯・・・・・・」

憂「お姉ちゃん・・・・・・」

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和「じゃあ私たちは帰るわ。唯を連れていっても、唯が混乱するだけだと思うから」

律「そうか・・・・・・」

和「憂、帰るわよ」

憂「はい・・・・・・」

和「それじゃあ・・・・・」

律「ああ・・・」

憂「(お姉ちゃん・・・・・・)」

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-------夜

唯「りっちゃん・・・・・。私ちょっと散歩してくるね・・・・」

律「ああ。色々あったからな。頭でも冷やしてこい」

唯「うん・・・・・・」

律「(唯が平沢家当主の娘か・・・・・・)」

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------夜道

唯「(私が殿様の娘・・・・?)」

唯「(信じられないよ・・・・・)」

唯「(これからわたしはどうすれば・・・・)」

唯「(私・・・・りっちゃんや澪ちゃんとの暮らしやムギちゃんやあずにゃんと楽器を演奏したり、お茶したりするのが楽しいから記憶なんて戻らなくていいと思ってた・・・・)」

唯「・・・・・・・・」

ごろつきA「おい、あれ見ろよ」

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最終更新:2010年03月15日 01:35