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放課後
~音楽室~

律澪「ブーーー//」


梓「うわ!?先輩方汚いですよ」


唯「タチ?ネコ?な~にそれ?」

律「こ、こらムギ!突然変な事いいだすな」

澪「ゴホゴホ…そ、そうだぞムギ!」


紬「突然じゃないわよ。ここ最近ずっと考えてたの……」シュン


澪「最近ずっとて…なに考えてるだ//」


唯「ねぇねぇ~タチとネコってなんの事?」

紬「ふふっそれはね……」

律「バカ、唯に変な事を教えるな」


紬「あら?大事な事だと思うけど」

澪「なぜそう思った……」


唯「えぇ~澪ちゃんやりっちゃんも知ってるの!!ズルいよ~あずにゃんは知ってる?」


梓「私も知らないです。先輩方教えてください(ネコって猫かな?だったらネコがいいな~)」


紬「つまりね…」

律「だからムギはそんな話を学校でするな//」

唯「学校じゃしちゃいけない話なの?」

澪「ちょっと唯は静かにしてような……」


紬「じゃありっちゃん達は普段する時どっちがどっちなの?」


澪「ふふふふ普段する時って//」

律「な、何で私達がしてるの知ってるんだよ//……あっ!」

澪「バカ律//」

紬「それくらい見てれば分かるわよ」ニコッ


ワーキャーワーキャー


唯「(全然話に混ざれない……う~んタチとネコって何だろ?りっちゃんと澪ちゃんが2人で普段している事で、学校じゃあまりしちゃいけない話……)
……あっ!分かったかも!!」


梓「唯先輩何が分かったんですか?」

唯「タチとネコの意味だよ~多分だけどね」


律澪「えっ!」


梓「本当ですか!?私にも教えて下さい」


唯「けどどっちがどっちなんだろ…ねぇムギちゃんツッコム方はどっち?」


律澪「唯ーーー//」

唯「うわ!ど、どうしたの2人とも」


紬「あらあらツッコムだなんて」ニコニコ

律「何そんな直接的に表現してるんだ!!い、言い方考えろ//」


唯「え~だって私その言い方しかしらないよ」

紬「唯ちゃんツッコム方がタチよ」

澪「ムギもさらっと教えるな//」


唯「そっか~じゃありっちゃんがネコで澪ちゃんがタチだね」

律澪「な、何でわかった!!!……はっ」


紬「あらあらそうだったの」ニコニコ

律澪「………//」


唯「(やっぱり!ネコがボケでタチがツッコミなんだ!!)なるほどなるほど。けど私こんな言い方知らなかったよ」

紬「確かに普通は違う言い方をするものね、けど同性の場合はこういう言い方も多いのよ。(普通は受けと攻めって言うものね)」

梓「唯先輩ズルいです。私にも教えて下さい」

唯「ごめんごめん。だからねあずにゃんネコって言うのは……」

律「バカ!そんな恥ずかしい事大声で話すな//」

澪「もう死にたい……」

唯「2人ともそんなに恥ずかしがらなくてもいいのに……だったらあずにゃん耳貸して~」

梓「はいです」
スッ

唯「うんとね、ネコはボケでタチはツッコミなんだよ!多分2人でする事って漫才とかじゃないかな?」ゴニョゴニョ

梓「あ~なるほど確かに言われてみればそうですね、唯先輩意外に頭いいです」

唯「いやいや~」テレテレ


梓「そうですかお二人が……。それはいつもされてるんですか?」


律「(こいつは何サラッとスゴいこと聞いてるんだ//)べ、別にいつもじゃないからな//たまにだぞ……」


澪「り、律答えなくていいから//(梓のイメージが……)」


紬「(梓ちゃん私でもなかなか聞けないことを…有望ね)」


梓「けど意外ですね……律先輩は完全にネコですけど、澪先輩がこういう事に興味があるなんて」

律「(私は完全にネコだと後輩から認知されてるのか…ははっ……)」

澪「いや…別に興味があるっていうか…なし崩しに…」アセアセ


律「むっ!なし崩しってどういう事だ。私は澪の事…」

バァン!
紬「澪ちゃんそれはヒドいわ、その言い方だと澪ちゃんは遊びでしてるみたいよ!!」


唯「(ム、ムギちゃんから怒りのオーラが!)」


澪「いやもちろん私も真剣だよ//律ごめんな…何か恥ずかしくて…」

律「それなら…いいけど//私は真剣なんだからな…」

澪「ごめん//」


梓「けど遊びじゃなく真剣にやられてるなら軽音部との両立って難しくないですか?それとも音楽はやめちゃうんですか?」

唯「りっちゃんと澪ちゃんやめちゃうの…」ウルウル

澪「いや……みんなにはこうしてバレちゃったけど……ふ、二人で頑張って(恋愛と部活)両立していくから//……認めてくれないかな?」

律「澪……(カッコいい//)私からもお願いだ、公私混同はしないから。」

唯「もちろんだよ2人共。私は応援するよ(今度漫才見せてもらお~)」ウキウキ

紬「私もよ(まさかこんな素敵な話が聞けるなんて//)」ニコッ

梓「すいません。お二人がそこまで考えてたなんて…私もお二人の夢応援します。何かお手伝いできることがあったら言ってください」


律澪「ありがとうみんな……(夢って……け、結婚とかかな//)」


唯「けどやっぱり澪ちゃんは意外だよね~二人はいつから初めたの?」

澪「(そこ聞くのか//)」

律「いや…その…高1の夏くらいから//」

唯「え~私全然気づかなかったよ~」

紬「(私が気づいたのがクリスマス。半年も気づかないなんて…私はなんの為に毎日軽音部に来てたの)」

梓「高1ですか……それってけっこう早いですよね?(本格的にやるのは養成所に入ってからだと思ってた)」

律「いや……私はもっと早くても良かったんだけど、澪が恥ずかしがって」

澪「こら律、だから全部答えるな//唯も梓もそんな質問しないでくれ//」

梓「あっ!すいません……周りにそういう事してる人達いませんでしたから、つい…」

唯「そうだよね~私もテレビでしか見たことないや」

律澪「な、なにーーーー!!」

澪「唯どんなテレビ観てるんだ//」

律「そうだぞ!私達が言っても説得力ないけど、あんまりそういうのは観るなよ!!」

梓「そうでしょうか?確かに教育上良くないって言われてますけど、そういう娯楽も必要だと私も思いますよ」


唯「あずにゃんそうだよね~」ダキツキ

梓「もう、すぐ抱きつかないで下さい~」ジタバタ

律「娯楽って…」

澪「あ、梓も観てるのか…そういうの//」

梓「たまにですけど父もけっこう好きなので一緒に見たりしてます。もぅ唯先輩ちょっと離れてくださいってば~」

律「お父さんと!!!(どんな団欒風景だよ……)」

澪「梓はスゴいな……(こんなに簡単にカミングアウトして……恥ずかしがってる私が変なの?)」


唯「うぅ~あずにゃんのケチんぼ~。そういえばムギちゃんはどっちなの?ムギちゃんはタチかネコか分かりづらいよね」

澪「まだ聞くのか!?」

唯「ふぇ?」

紬「ふふっ。さぁ~どっちでしょ?明日までに考えてきてね」ニコニコ

唯「おお~クイズだね!望むところだよ。あずにゃんも頑張ろうね」

梓「やってやるです」

律「何この疲労感…」

澪「疲れた…」


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――
下校中
~通学路~

律澪「はぁ~」

唯「何か2人共疲れてるね…」

律「そりゃそうだろ…」

唯「2人は今日も(漫才の練習)するの?」

澪「ゆ、唯そういうの聞くのはやめてくれ//」

律「そうだぞ//」

唯「そうなの?(澪ちゃんはまだしもりっちゃんもこんなに恥ずかしがりやだったかな?)分かった、もう聞かないよ。

じゃあ私こっちだから!完成したら今度見せてね~バイバーイ」ダッダタタ


澪「み、見せてって//おい唯!!……行っちゃった。完成したらって何の事だろうな?」

律「さあ~。もしかしら澪お得意の言葉責めの事かな?」

澪「り、律!!道端で恥ずかしい事言うな//それに唯がその事知ってるわけないだろ!!」

律「冗談だって。けど澪って自分で言って時々照れるよな(まぁそれも可愛いんだけど…)」


澪「うぅ、しょ、しょうがないだろ//あと外ではこういう話し恥ずかしいからしないで」


律「……さっきも恥ずかしいって言ってたけどさ、やっぱり澪は私と付き合うの嫌なの?私と付き合うのは恥ずかしい事なの?」シュン

澪「そんな事ないぞ!律の事は…だ、だ、大好きだ!」


チラッ
律「いひひ~」

澪「あっ!泣いたふりしてたな」

律「澪は私が大好きなんだーそうかそうかー」


澪「うぅ…//もう律なんて知らないからな」

律「怒るなって、なあ澪~」ユサユサ

澪「な、何だ?私は怒ってるんだぞ」

律「ごめんってば………なあ今日も挑戦してみるか?//」

澪「バk、…………//」コクッ

律「本当か!?よっしゃー早く帰ろうぜ澪~」

澪「ま、待て…バカ律//」


―――――――
――
数分後
~帰り道~

唯「ルンタン♪ルンタン♪あっ!和ちゃーーん」

和「あら唯、今帰り?」

唯「うん一緒に帰ろう~」

和「いいわよ」

テクテク

唯「今日ね、部活中に新しい言葉覚えたんだよ」

和「音楽用語?」

唯「ううん、お笑いかな?和ちゃん知ってた?
 ボケの事をネコって言って、ツッコミをタチって言うだって」


和「ふ~ん知らなかったわ。私テレビとかあんまり見ないし」

唯「それでねりっちゃんと澪ちゃんは2人で漫才の練習してるんだよ。りっちゃんがネコで澪ちゃんがタチなの」

和「律はまだしも澪がそんな事してるなんて意外ね……」

唯「あずにゃんもそう言ってたよ!けどみんなで応援する事にしたんだ~」


和「いいんじゃない?あの2人が決めたことだもんね。私も明日澪に会ったら頑張れって伝えるわ」

唯「さすが和ちゃ~ん」
ダキツキ

和「はいはい……けどネコとタチでいうなら唯はネコね」

唯「えーー私はタチだよ~なんでやねん!!ほら上手いでしょ?」

和「唯がつっこんでるのがすでにボケよ」

唯「ヒドい和ちゃん!ブーブー」
ギューーー

和「ふふっごめんね。ほら唯、歩きつらいから力緩めてちょうだい」

唯「いや!和ちゃんがお願い聞いてくれないと離さない」
ギュギュギューーー

和「もうわかったから、宿題を見せてくれ以外なら何でも聞いてあげる」

唯「やったー!!じゃあ日曜日に私達も漫才やろうよ~」

和「ええ!それはちょっと…私そういうの本当に分からないのよ」

唯「大丈夫教えてあげるから~やってみようよ~」
グイグイ

和「そんなに引っ張らないの。まったく一度言い出したらきかないんだから……いいわやってあげる」

唯「本当!私がタチでもいい?」

和「それでいいわよ……どっちもどっちだし……」

唯「うわぁーーい!これで私もコンビを結成だよ~コンビ名考えないと」

和「まったく唯ったら……(けど久しぶりに唯と遊べるわね)ふふっ」ニコニコ

唯「あっ!和ちゃんなんか嬉しそう」

和「そんなことないわよ」ニコニコ

唯「えー嬉しそうだよ~」


――――――――
――
翌朝
~通学路~

唯「~♪~~♪」

憂「お姉ちゃん朝からご機嫌だね」

唯「え?そうかな~」ニコニコ

憂「そうだよ~(ウキウキなお姉ちゃん可愛い//)」

唯「昨日はちょっといいことあったんだよね~(和ちゃんと漫才楽しみだな~)」

憂「そうなんだ!昨日はお姉ちゃん、ご飯食べたら自分の部屋に急いで行っちゃったからビックリしたよ(だからあんまりお話しできなかった……)」

唯「えへへ、ちょっと勉強してたんだ~
  (本当は和ちゃんとやるネタを書いてたけど、憂には秘密にして完成したら見せよ。和ちゃんと私の漫才驚くだろうな~)」

憂「お姉ちゃんが勉強したの!?」

唯「あっ!憂~それは失礼だよ~なんでやねん!」

憂「ご、ごめんね(なんでやねん?)」

唯「謝らないでいいよ~(う~ん。まだまだ修行が必要だな)
  そういえば昨日憂には話してなかったけどね、軽音部で………あっ!」


憂「どうしたの?忘れ物?」

唯「うぅ……ムギちゃんのクイズ考えてくるの忘れた」

憂「クイズ?」

唯「うん……昨日部活でムギちゃんがネコかタチどっちなのか考えてくるって約束したんだよ」

憂「タチ!?ネコ!?お姉ちゃん部活で何て話ししてるの!!(お姉ちゃんの純真無垢な心が……)」

唯「おぉ!憂はネコとタチの意味知ってるんだ!?」

憂「えっ!……うん……まぁ//
  (お姉ちゃんの口からタチやネコだなんて//ダメよ!興奮しちゃダメ!冷静になるのよ平沢憂
  心頭滅却すれば火もまた涼し、お姉ちゃんもまたブサ・・・あぁやっぱり無理~~かわいいぃぃ)」


唯「けっこう有名なんだね、憂はどっちだろ?」


憂「えぇ!わ、私は……
  (私、今お姉ちゃんに試されてるの?……お姉ちゃんはどっちなの…どっちが正解な?今が我が人生最大の分かれ道・・・)」


唯「憂もわかり辛いからムギちゃんの答えのヒントになるかも!!ねぇ憂はどっち?」


憂「私は……リバかな//(置きにいってしまった・・・)」


唯「リバ!?何それ!!!憂、リバって何?」フンスフンス


憂「(お、お姉ちゃんが興奮してる//)えっと…リバって言うのは…ネコとタチどっちもできる人の事だよ」


唯「どっちもできるの!?ハ、ハイスペックだ!!知らなかった~そんなのもあるんだ……
  (そういえばクリスマス会の時、憂は腹話術やってたもんな~そうか!ああいう風に1人でやるのがリバなんだ……)」


憂「お、お姉ちゃん?
  (ひいちゃったかな……けどどっちもできるって言った方が良かったよね、多分……)」


唯「そっか……私、また憂にやってもらいたいな~」

憂「えっ!!」

唯「そうだ、(腹話術)ここでやってみてよ~」

憂「ええ~こ、ここで//(お姉ちゃんとできるのは嬉しいけど、初めてが野外プレーなんて//)」

唯「ダメかな?」

憂「だって…外ではさすがに…(最初はお家で//)ま、まだそういうのは早いと思うし」アセアセ

唯「早い?(外で腹話術はまだ恥ずかしいのかな?)けどクリスマスの時は上手だったから大丈夫だよ~」


憂「(クリスマス?…クリスマス……ああ!!!
私のベッドにお姉ちゃんが来て…私我慢できなくなってお姉ちゃんの触りながら1人でしちゃったんだ//)
お、お姉ちゃん……お、起きてたの?」


唯「起きてたに決まってるよ~変な憂。けど凄い上手だったよね、たくさん練習したの?」


憂「じょ、上手・・・れ、練習・・・
うん……お姉ちゃんが部活に行ってる時に1人で…(私こんな告白して大丈夫なのかな//)」

唯「そっか~やっぱりな~。私すごいビックリしたんだよ」


憂「ごめんねお姉ちゃん……ビックリさせちゃったよね」シュン

唯「謝らないで憂、もとはといえば私が(一発芸)やらせたようなもんだし……けどやっぱりもう一回憂にやってもらいたいよ~」


憂「お姉ちゃん……(確かにお姉ちゃんが可愛過ぎるのがいけないんだよね・・・けどお姉ちゃんはそんなに私にしてほしいんだ//)
お、お家帰ってからなら大丈夫だよ//」


唯「ホント!!してくれるの!?」

憂「う、うん…恥ずかしいけど、お姉ちゃんがそんなにしてほしいなら」


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最終更新:2010年03月19日 00:57